JPS6358812B2 - - Google Patents

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JPS6358812B2
JPS6358812B2 JP56200661A JP20066181A JPS6358812B2 JP S6358812 B2 JPS6358812 B2 JP S6358812B2 JP 56200661 A JP56200661 A JP 56200661A JP 20066181 A JP20066181 A JP 20066181A JP S6358812 B2 JPS6358812 B2 JP S6358812B2
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tetrahydrofuran
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はp−プレニルスチレンおよびその製造
法に関する。 本発明により提供されるp−プレニルスチレン
〔別名1−(3−メチル−2−ブテニル)−4−エ
テニルベンゼン〕は公知文献に未記載の新規化合
物であり、すぐれた抗炎症作用と鎮痛作用を有し
ながら消化管障害作用が極めて少ない2−(p−
プレニルフエニル)プロピオン酸及びその塩を製
造するための中間体として有用である。 従来、2−(p−プレニルスチレン)プロピオ
ン酸の製造法としては、p−ハロアセトフエノン
のケタールを出発原料として6段階の工程を経る
方法(特開昭54−163545号公報参照)が知られて
いるが、この方法は原料が高価であるうえに工程
が長く、工業的実施には必ずしも適していない。 本発明者らは、工業的に容易に入手しうる原料
から短い反応工程で2−(p−プレニルフエニル)
プロピオン酸を製造する方法について鋭意検討し
た結果、p−プレニルスチレンが工業的に容易に
入手しうる原料から短い反応工程で得られ、かつ
簡単に2−(p−プレニルフエニル)プロピオン
酸に導きうることを見出し、本発明を完成するに
至つた。 すなわち、本発明によれば、下記の方法(i)、(ii)
及び(iii)によりp−プレニルスチレンを製造するこ
とができる。 方法(i):一般式 (式中、Z1はプレニル基またはビニル基を表わ
し、X1はハロゲン原子を表わす。) で示される化合物と金属マグネシウムとから得ら
れるグリニヤール試薬を、必要に応じ周期律表第
族金属化合物触媒を存在させて、一般式 Z2−X2 () (式中、Z2は上記Z1がプレニル基である場合には
ビニル基を表わし、上記Z1がビニル基である場合
にはプレニル基を表わし、X2はハロゲン原子を
表わす。) で示される化合物と反応させる方法。 方法(ii):一般式 (式中、R1とR2はその一方が水酸基を表わし、
他方は水素原子を表わす。) で示される化合物を脱水反応させる方法。 方法(iii):一般式 (式中、X3とX4はその一方がハロゲン原子、ア
リールスルホニルオキシ基またはアルキルスルホ
ニルオキシ基を表わし、他方は水素原子を表わ
す。) で示される化合物に塩基を作用させる方法。 方法(i)において使用する一般式()で示され
る化合物のうちp−ハロスチレンは文献記載の方
法、例えば、p−ブロムクロルベンゼンと金属マ
グネシウムとから得られるグリニヤール試薬と塩
化ビニルとをニツケル塩触媒の存在下に反応させ
る方法〔K.Tamao et al、Bulletin of the
Chemical Society of Japan、Vol.49(7)、1958−
1969(1976)参照〕などにより製造することがで
きる。 また、p−プレニルハロベンゼンは、例えば、
p−ジハロベンゼンと金属マグネシウムとから得
られるグリニヤール試薬をハロゲン化プレニルと
反応させることにより容易に得られる。ここで用
いられるp−ジハロベンゼンの2個のハロゲン原
子は互に同一または異なり、ヨウ素原子、臭素原
子、塩素原子およびフツ素原子のいずれであつて
もよいが、工業的入手の容易さの点から、好まし
くは臭素原子または塩素原子である。金属マグネ
シウムとしては、グリニヤール反応用のマグネシ
ウム片が好ましいが、粉末または粒状のマグネシ
ウム、あるいは塩化マグネシウムと金属カリウム
とから調製した活性マグネシウムを用いることも
できる。ハロゲン化プレニルとしては塩化プレニ
ルおよび臭化プレニルが好ましい。この反応の実
施にあたつては溶媒を使用することが好ましく、
とくに、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラ
ン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ル、ジメトキシエタンなどのエーテル系溶媒の使
用が推奨される。グリニヤール試薬調製時の反応
温度は一般的には約−20℃〜約160℃の範囲内で
任意に選ぶことができるが、溶媒を還流させて反
応温度をコントロールすることが操作上簡便であ
るので好ましい。金属マグネシウムは通常好まし
くはp−ジハロベンゼンに対して約1〜1.5原子
当量程度使用される。グリニヤール試薬とハロゲ
ン化プレニルとの反応における反応温度は約−30
℃から約100℃の範囲内で任意に選びうるが、好
ましくは約0℃〜約30℃である。銅触媒、ニツケ
ル触媒などの添加によつて反応を促進することも
できる。ハロゲン化プレニルの使用量はグリニヤ
ール試薬調製時に用いたp−ジハロベンゼンに対
して約等モル〜約2倍モル程度が一般的である。 方法(i)において、一般式()で示される化合
物としてp−ハロスチレンを用い、一般式()
で示される化合物としてハロゲン化プレニルを用
いる場合には、p−ハロスチレンと金属マグネシ
ウムとからのグリニヤール試薬の調製および該グ
リニヤール試薬とハロゲン化プレニルとの反応
は、上述したp−ジハロベンゼンと金属マグネシ
ウムとからグリニヤール試薬を調製しこれをハロ
ゲン化プレニルと反応させる場合と同様の操作お
よび条件によつて行うことができる。p−ハロス
チレンとしてはp−クロルスチレンおよびp−ブ
ロムスチレンが好ましい。 方法(i)において、一般式()で示される化合
物としてp−プレニルハロベンゼンを用い、一般
式()で示される化合物としてハロゲン化ビニ
ルを用いる場合にも、反応は好ましくは溶媒の存
在下で行われ、とくにテトラヒドロフラン、テト
ラヒドロピラン、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテル
系溶媒の使用が好適である。p−プレニルハロベ
ンゼンと金属マグネシウムとからのグリニヤール
試薬調製時の反応温度は約0℃から約160℃まで
の範囲内で任意に選びうるが、溶媒を還流させて
反応温度をコントロールすることが操作が簡便で
あるので好ましい。反応の開始にあたつては少量
のヨウ素、臭化エチル、二臭化エチレンなどを添
加することによりマグネシウムを活性化させた方
が効果的である。金属マグネシウムの使用量は通
常p−プレニルハロベンゼンに対し約1〜4原子
当量程度が好適である。グリニヤール試薬とハロ
ゲン化ビニルとの反応は周期律表第族金属化合
物触媒の存在下に行われる。ハロゲン化ビニルと
しては、塩化ビニルまたは臭化ビニルを用いるこ
とが好ましく、その使用量はグリニヤール試薬調
製時に用いたp−プレニルハロベンゼンに対して
約等モル〜約3倍モル程度が一般的である。触媒
として用いる周期律表第族金属化合物としては
例えばニツケル化合物、鉄化合物、パラジウム化
合物などが有効であり、具体例としてNiCl2
NiBr2、Ni(acac)2(acacはアセチルアセトナー
ト基を表わす)、Ni〔(C6H53P〕2Cl2、Ni
〔(C6H52P(CH22P(C6H52〕Cl2、Ni
〔(C6H52P(CH23P(C6H52〕Cl2、FeCl3、Fe
(acac)3、PdCl2、Pd(OOCCH32、PdCl2
〔(C6H53P〕2、Pd〔(C6H53P〕4などを挙げること
ができる。かかる第族金属化合物触媒は、その
種類にもよるが、一般に、グリニヤール試薬調製
時に用いたp−プレニルハロベンゼンに対して約
0.001モル%〜約10モル%の範囲内の量で使用さ
れる。反応温度は約−60℃〜約60℃、好ましくは
約−30℃〜約40℃であり、反応時の圧力は大気圧
〜約20気圧、好ましくは大気圧〜約5気圧であ
る。 方法(ii)において用いる一般式()で示される
化合物のうち、1−(p−プレニルフエニル)エ
タノールは本発明者らの一部とその共同研究者ら
が先に見出した方法に従つてp−プレニルハロベ
ンゼンと金属マグネシウムとから得られるグリニ
ヤール試薬とアセトアルデヒドを反応させること
により(特願昭56−134778号および同56−134779
号参照)、また2−(p−プレニルフエニル)エタ
ノールはp−プレニルハロベンゼンと金属マグネ
シウムとから得られるグリニヤール試薬と酸化エ
チレンを反応させることにより、いずれも容易に
好収率で得られる。これら1−(p−プレニル)
フエニルエタノールおよび2−(p−プレニルフ
エニル)エタノールを脱水反応に付することによ
りp−プレニルスチレンを得ることができる。こ
の脱水反応は、1級または2級アルコールを対応
するオレフイン性化合物に転化するために有用で
あることが知られている脱水反応の方法および条
件を用いて行うことができる。例えば、ケミカ
ル・レビユー(Chemical Review)第45巻第347
〜383頁(1949年)に記載されているような一般
的な脱水反応条件を用いることができる。ただ
し、二重結合の移動あるいは重合反応などの望ま
しくない副反応を避けるために可及的温和な条件
下で脱水反応を行うことが好ましく、このために
は一般式()で示されるアルコールを該アルコ
ールに対して約0.1〜50重量%の酸性硫酸カリウ
ムと無溶媒またはヘキサン、ベンゼン、トルエン
などの不活性溶媒中、約60℃〜約200℃の温度に
加熱する方法がとくに好適である。 方法(iii)において使用する一般式()で示され
る化合物は一般式()で示される化合物をハロ
ゲン化リン、塩化チオニルなどのハロゲン化剤、
アリールスルホニルハライドまたはアルカンスル
ホニルハライドと反応させることにより容易に得
られる。一般式()においてX3またはX4がハ
ロゲン原子を表わす場合、該ハロゲン原子として
は塩素原子および臭素原子が好ましい。また、
X3またはX4がアリールスルホニルオキシ基を表
わす場合、該アリールスルホニルオキシ基は好ま
しくはベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエ
ンスルホニルオキシ基、α−またはβ−ナフタレ
ンスルホニルオキシ基などである。さらに、X3
またはX4がアルカンスルホニルオキシ基を表わ
す場合、該アルカンスルホニルオキシ基は好まし
くはメタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニ
ルオキシ基などの低級アルカンスルホニルオキシ
基である。 上記のごとき一般式()で示される化合物に
塩基を作用させることによりp−プレニルスチレ
ンを得ることができる。塩基としては水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、酸化カルシウムなどの無機塩基あるい
はナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、カリウムt−ブトキシドなどのアルカリ金属
アルコキシド、ピリジン、ピコリン、キノリン、
トリエチルアミン、トリブチルアミン、1,5−
ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5、1,8−
ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7などの
有機塩基を用いることができ、その使用量は一般
式()で示される化合物に対して約等モル〜約
2倍モル程度が好適である。この反応は、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘキサン、ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、エタノール、
メタノールなどの不活性溶媒中、約−30℃〜約
120℃程度の範囲内の温度で行うことが好ましい。
また、相間移動触媒を使用することにより水相と
有機相との二相系で反応を行うことができる。こ
の方法(iii)によれば、方法(ii)に比較して好収率でp
−プレニルスチレンを得ることができる利点があ
る。 以上のようにして製造することができる本発明
化合物であるp−プレニルスチレンは、例えば、
ロジウム触媒の存在下に一酸化炭素および水素と
反応(ヒドロホルミル化反応)させることにより
α−(p−プレニルフエニル)プロピオンアルデ
ヒドとしたのち、酸化銀その他の適当な酸化剤を
用いて酸化することにより容易に2−(p−プレ
ニルフエニル)プロピオン酸に導くことができ
る。 以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明
する。 実施例 1 窒素ガスを通じたフラスコに削り状マグネシウ
ム3.2g、テトラヒドロフラン15mlおよびヨウ素
数片(約20mg)を入れ、これを撹拌しながら臭化
エチル0.5mlを加えるとヨウ素による着色が消え
た。撹拌下、加熱して110〜120℃に保ちながらp
−プレニルクロルベンゼン20gのテトラヒドロフ
ラン7ml溶液を滴下した。滴下終了後、さらに1
時間120℃で撹拌し、その後に室温に冷却し、テ
トラヒドロフラン70mlを加えた。窒素ガスを通じ
た別のフラスコにテトラヒドロフラン50ml、臭化
ビニル19.3g、Ni〔(C6H52P(CH23P(C6H52
Cl20.12gを入れ、10〜20℃で上記のp−プレニ
ルクロルベンゼンから調製したグリニヤール液を
滴下した。滴下終了後、さらに同温度で1時間撹
拌した。ついで10重量%塩化アンモニウム水溶液
130mlを加え、有機層と水層とに分液し、水層を
ジエチルエーテル50mlで抽出し、ジエチルエーテ
ル層をさきの有機層とあわせて水洗、乾燥、濃縮
後、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
トルエン(BHT)0.5gを加え、蒸留してp−プ
レニルスチレン(b.p.68〜70℃/0.2mmHg)12.5
gを得た。このものについて測定した核磁気共鳴
スペクトルは次のとおりであつた。 1HNMR(CDCl3):δ1.57〜1.73(m、6H)、3.25
(d、J=7Hz、2H)、5.0〜5.4(m、2H)、5.6
(d、J=18Hz、1H)、6.62(dd、11Hzおよび18
Hz、1H)、7.0〜7.35(m、4H)、ppm. 実施例 2 窒素ガスを通じたフラスコにテトラヒドロフラ
ン70mlおよびNi〔(C6H52P(CH23P(C6H52
Cl20.12gを入れ、これを−30℃に冷却し、この
テトラヒドロフラン液中にガラス管を通して塩化
ビニルを供給し、塩化ビニル約15gを補集した。
この溶液にp−プレニルクロルベンゼン20gと削
り状マグネシウム3.2gとから実施例1と同様に
して調製したグリニヤール液を20〜30℃で滴下し
た。滴下終了後、同温度で1時間撹拌した。つい
で実施例1と同様に処理して蒸留後、p−プレニ
ルスチレン10.1gを得た。 実施例 3 窒素ガスを通じたフラスコに削り状マグネシウ
ム3.2g、テトラヒドロフラン50mlおよびヨウ素
数片(約20mg)を入れ、これを撹拌しながら臭化
エチル0.5mlを加えるとヨウ素による着色が消え
た。撹拌下、溶媒を還流させながら、p−プレニ
ルブロムベンゼン25.9gのテトラヒドロフラン30
ml溶液を滴下した。滴下終了後、さらに同温度で
1時間撹拌し、ついで室温に冷却した。窒素ガス
を通じた別のフラスコにテトラヒドロフラン50
ml、臭化ビニル19.3gおよびNi〔(C6H52P
(CH23P(C6H52〕Cl20.12gを入れ、10〜20℃で
上記のp−プレニルブロムベンゼンから調製した
グリニヤール液を滴下した。滴下終了後、さらに
同温度で1時間撹拌し、ついで実施例1と同様に
処理して蒸留後、p−プレニルスチレン13.1gを
得た。 実施例 4〜13 実施例1におけるNi〔(C6H52P(CH23P
(C6H52Cl20.12gのかわりに第1表に記載の周期
律表第族金属化合物を第1表に記載した量で使
用し、実施例1と同様にしてp−プレニルクロル
ベンゼンとマグネシウムとから調製したグリニヤ
ール試薬と臭化ビニルとを反応させてp−プレニ
ルスチレンを製造した。p−プレニルスチレンの
収量は第1表に記載のとおりであつた。
【表】 はメチル基をそれぞれ表わす。
実施例 14 窒素を通じたフラスコに削り状マグネシウム
1.9g、テトラヒドロフラン30mlおよびヨウ素数
片(約10mg)を入れ、これを撹拌しながら臭化エ
チル0.2mlを加えるとヨウ素による着色が消えた。
ついでp−プレニルスチレン10.9gのテトラヒド
ロフラン20ml溶液を反応温度が45〜55℃に保たれ
る速度で滴下した。滴下終了後、さらに同温度で
1時間撹拌し、ついで室温(約20℃)まで冷却し
た。つぎに塩化プレニル8.2gのテトラヒドロフ
ラン10ml溶液を20〜25℃で滴下し、滴下終了後、
室温で一夜放置した。10重量%塩化アンモニウム
水溶液60mlを加え、有機層と水層とに分液し、水
層をジエチルエーテル40mlで抽出し、ジエチルエ
ーテル層を上記の有機層とあわせて水洗、乾燥、
濃縮後、蒸留することによりp−プレニルスチレ
ン8.6gを得た。 実施例 15 p−ブロムスチレン14.4gと削り状マグネシウ
ム1.9gを用いて実施例14と同様にしてp−ブロ
ムスチレンのグリニヤール液を調製後、これを実
施例14と同様にして塩化プレニル8.2gと反応さ
せた。ついで実施例14と同様に処理してp−プレ
ニルスチレン8.9gを得た。 実施例 16 1−(p−プレニルフエニル)エタノール5.7g
のベンゼン50ml溶液に、硫酸水素カリウム1.0g
を加え、2時間還流した。10%水酸化ナトリウム
水溶液で洗浄し、水洗、乾燥、濃縮後、減圧蒸留
してp−プレニルスチレン2.5gを得た。 実施例 17 カリウムt−ブトキシド2.2gのt−ブタノー
ル20ml溶液に1−クロロ−1−(p−プレニルフ
エニル)エタン3.9gのt−ブタノール10ml溶液
を室温で滴下し、1.5時間還流した。反応液を濃
縮し、n−ヘキサン50mlを加え、水洗、乾燥後、
溶媒を留去し、減圧蒸留してp−プレニルスチレ
ン2.4gを得た。 実施例 18 トルエン30mlに水酸化カリウム8.0gを加え、
加熱溶解し、1−クロロ−1−(p−プレニルフ
エニル)エタン4.8gのトルエン10ml溶液を滴下
し、6時間還流した。反応液を水洗、乾燥後、溶
媒を留去し、減圧蒸留してp−プレニルスチレン
2.8gを得た。 実施例 19 p−プレニルクロルベンゼン20gと削り状マグ
ネシウム3.2gとから実施例1と同様にして調製
したグリニヤール液に室温で酸化エチレン5.0g
のテトラヒドロフラン30ml溶液を滴下した。滴下
終了後1時間加熱還流したのち室温に冷却し、塩
化アンモニウム水溶液を加えてジエチルエーテル
で抽出した。抽出液を水洗、乾燥、濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフイーで精製して2−
(p−プレニルフエニル)−1−エタノールを13.4
g得た。 上記の方法により得られた2−(p−プレニル
フエニル)−1−エタノール5gに水酸化カリウ
ム5gを加え、200℃に加熱後、減圧下蒸留した。
得られた留出液を再蒸留することによりp−プレ
ニルスチレンを2.3g得た。 実施例 20 実施例19の方法により得られた2−(p−プレ
ニルフエニル)−1−エタノール5.0gをアセトン
27mlに溶解し、ピリジン1.05gを加えた後、−10
℃〜0℃にて三塩化リン1.80gを滴下した。滴下
後1時間撹拌し、濃縮し、n−ヘキサンと水を加
え分液した。有機層を水、2%水酸化ナトリウム
水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥、濃
縮して2−(p−プレニルフエニル)−1−クロル
エタンを5.25g得た。 上記の方法により得られた2−(p−プレニル
フエニル)−1−クロルメタン4.8gを実施例18と
同様にして脱塩化水素したところ、p−プレニル
スチレン2.4gが得られた。 参考例 1 窒素ガスを通じたフラスコに削り状マグネシウ
ム58.3g、テトラヒドロフラン800mlおよびヨウ
素数片(約0.1g)を入れ、これを撹拌しながら
臭化エチル2mlを加えると、ヨウ素による着色が
消え、内容物の温度が上昇した。テトラヒドロフ
ランを還流させながら、p−ジクロルベンゼン
(294g)のテトラヒドロフラン(2)溶液を約
4時間かけて滴下した。滴下終了後さらに2時間
撹拌したのち室温まで冷却した。ついで塩化プレ
ニル(271.7g)のテトラヒドロフラン(800ml)
溶液を15〜20℃で約4時間かけて滴下した。滴下
終了後、室温で一夜放置した。ついで10重量%塩
化アンモニウム水溶液2を加え、有機層と水層
とに分液し、水層をジエチルエーテル300mlで抽
出し、ジエチルエーテル層を先の有機層とあわせ
て水洗、乾燥、濃縮および蒸留してp−プレニル
クロルベンゼン(b.p.64〜65.5℃/0.38mmHg)
222.3gを得た。このものについて測定した核磁
気共鳴スペクトルは下記のとおりであつた。 1HNMR(CDCl3):δ1.66(6H、s)、3.23(2H、
d、J=7.5Hz)、5.21(1H、t、J=7.5Hz)、
6.94−7.26(4H、m)ppm. 窒素ガスを通じたフラスコに削り状マグネシウ
ム9.6g、テトラヒドロフラン30mlおよびヨ素数
片(約50Hz)を入れ、これを撹拌しながら臭化エ
チル2mlを加えるとヨウ素による着色が消えた。
撹拌下、加熱して110〜120℃に保ちながら、p−
プレニルクロルベンゼン60gを加え、反応途中で
テトラヒドロフラン20mlを追加し、4.5時間反応
後、室温に冷却し、テトラヒドロフラン200mlを
加え、アセトアルデヒド(22.0g)のテトラヒド
ロフラン(30ml)溶液を5〜10℃で約2時間かけ
て滴下した。滴下終了後、1時間撹拌した。つい
で10重量%塩化アンモニウム水溶液400mlを加え、
有機層と水層とに分液し、水層をジエチルエーテ
ル30mlで抽出し、ジエチルエーテル層を先の有機
層とあわせて水洗、乾燥、濃縮および蒸留して1
−(p−プレニルフエニル)エタノール(b.p.108
〜110℃/0.5mmHg)47.3gを得た。このものにつ
いて測定した核磁気共鳴スペクトルは次のとおり
であつた。 1HNMR(CDCl3):δ1.36(3H、d、J=6.5Hz)、
1.67(6H、s) 2.26(1H、s) 3.25(2H、
d、J=7.5Hz) 4.73(1H、q、J=6.5Hz)
5.25(1H、t、J=7.5Hz) 7.0〜7.3(4H、
m)ppm. 参考例 2 窒素ガスを通じたフラスコに削り状マグネシウ
ム55.1g、テトラヒドロフラン800mlおよびヨウ
素数片(約0.1g)を入れ、これを撹拌しながら
臭化エチル2mlを加えると、ヨウ素による着色が
消え、内容物の温度が上昇した。ついで、p−ジ
ブロムベンゼン(446g)のテトラヒドロフラン
(2)溶液を反応温度が約25〜30℃の間に保た
れる速度で滴下した。滴下終了後、さらに1時間
撹拌したのち室温まで冷却した。ついで、塩化プ
レニル(256.8g)のテトラヒドロフラン(800
ml)溶液を15〜20℃で滴下し、滴下終了後、室温
(約20℃)で一夜放置した。10重量%塩化アンモ
ニウム水溶液2を加え、有機層と水層とに分液
し、水層をジエチルエーテル300mlで抽出し、ジ
エチルエーテル層を先の有機層とあわせて水洗、
乾燥、濃縮後蒸留してp−プレニルブロムベンゼ
ン(b.p.79〜83℃/0.3mmHg)270gを得た。この
ものについて測定した核磁気共鳴スペクトルは次
のとおりであつた。 1HNMR(CDCl3):δ1.66(6H、s) 3.22(2H、
d、J=7.5Hz) 5.22(1H、t、J=7.5Hz)
6.98(2H、d、J=8.0Hz) 7.33(2H、d、
J=8.0Hz)ppm. 参考例 3 温度計、電磁撹拌装置、ガス吹込み口およびサ
ンプリング口を備えた内容500mlのステンレス製
オートクレーブにRhH(CO)〔P(C6H5330.25ミ
リモル、トリフエニルホスフイン5.0ミリモルを
溶解したベンゼン溶液200mlを仕込み、オートク
レーブ内を窒素ガス、ついで水素と一酸化炭素の
等モル混合ガスで充分置換したのち、水素と一酸
化炭素の等モル混合ガスで40気圧(絶対圧)に保
ち、オートクレーブ内温が80℃となるまで加温し
た。しかるのち、激しく撹拌しながら定量ポンプ
によりp−プレニルスチレン45g(0.262モル)
を1時間かけて導入した。なお、オートクレーブ
を圧力調節弁を通して外部のガス留め(オートク
レーブ内と同一組成のガスを充填してある)に接
続し、反応により消費されるガスを補給し、反応
中オートクレーブ内の圧力を一定に保つようにし
た。p−プレニルスチレンの添加終了後、さらに
1時間撹拌を続けた。合計2時間の反応後、オー
トクレーブを放冷、放圧し、反応混合液をガスク
ロマトグラフイーで分析したところ、未反応のp
−プレニルスチレンの残存量は0.0052モルであり
(p−プレニルスチレンの転化率98%)、α−(p
−プレニルフエニル)プロピオンアルデヒドの生
成量は0.226モル(選択率88%)であつた。他に、
β−(p−プレニルフエニル)プロピオンアルデ
ヒドが0.0257モル生成していた(選択率10%)。 上記の反応混合液よりベンゼンを除去したのち
減圧下で単蒸留を行なつてα−(p−プレニルフ
エニル)プロピオンアルデヒドとβ−(p−プレ
ニルフエニル)プロピオンアルデヒドの混合物を
得、これをさらに精製蒸留することにより沸点85
〜86℃/0.22mmHgの留分としてα−(p−プレニ
ルフエニル)プロピオンアルデヒド42.0gを得
た。このものについて測定したCDCl3溶液中の
1H−NMRスペクトルは次の通りであつた。(ヘ
キサメチルジシロキサンを標準とするδ値)
【式】 Ha:9.56(1H、d) Hb:1.28(3H、d) Hc:3.45(1H、q) Hd:6.90〜7.20(4H、m) He:3.23(2H、d) Hf:5.23(1H、t) Hg:1.63(6H、s) 上記のようにして得られたα−(p−プレニル
フエニル)プロピオンアルデヒド2.0gのエタノ
ール400ml溶液に硝酸銀3.70gの水15ml溶液を加
え、室温下に撹拌しながら、0.5N−NaOH水溶
液88mlを2時間かけてゆつくりと滴下したのち、
更に約10時間撹拌を続けた。生成した黒色沈澱を
過したのち、液を濃縮し、イソプロピルエー
テルで抽出した後、水層を塩酸で酸性にすると、
油状物質が析出した。これをイソプロピルエーテ
ルで抽出し、水洗したのちイソプロピルエーテル
を除去すると、1.77gの2−(p−プレニルフエ
ニル)プロピオン酸が得られた。このものの
NMRスペクトルは別途合成した標品と完全に一
致した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 p−プレニルスチレン。 2 一般式 (式中、Z1はプレニル基またはビニル基を表わ
    し、X1はハロゲン原子を表わす。) で示される化合物と金属マグネシウムとから得ら
    れるグリニヤール試薬を、必要に応じ周期律表第
    族金属化合物触媒を存在させて、一般式 Z2−X2 (式中、Z2は上記Z1がプレニル基である場合には
    ビニル基を表わし、上記Z1がビニル基である場合
    にはプレニル基を表わし、X2はハロゲン原子を
    表わす。) で示される化合物と反応させることを特徴とする
    p−プレニルスチレンの製造法。 3 一般式 (式中、R1とR2はその一方が水酸基を表わし、
    他方は水素原子を表わす。) で示される化合物を脱水反応させることを特徴と
    するp−プレニルスチレンの製造法。 4 一般式 (式中、X3とX4はその一方がハロゲン原子、ア
    リールスルホニルオキシ基またはアルキルスルホ
    ニルオキシ基を表わし、他方は水素原子を表わ
    す。)で示される化合物に塩基を作用させること
    を特徴とするp−プレニルスチレンの製造法。
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