JPS6356845B2 - - Google Patents
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- JPS6356845B2 JPS6356845B2 JP55110587A JP11058780A JPS6356845B2 JP S6356845 B2 JPS6356845 B2 JP S6356845B2 JP 55110587 A JP55110587 A JP 55110587A JP 11058780 A JP11058780 A JP 11058780A JP S6356845 B2 JPS6356845 B2 JP S6356845B2
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Classifications
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- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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-
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
本発明はバリアー型ミキシング部を具えた熱可
塑性樹脂混練用スクリユーに関するものである。 バリアー型ミキシング部を具える単軸押出機用
スクリユーとしては、フルーテツドバリアー形式
としての第９図示のような先端にバリアー型ミキ
シング部を設定したもの、第１０図示のような中
間にバリアー型ミキシング部を設定したもの、第
１１図に側面図で示し、第１２図に要部を展開図
で示したスリー・ステージ・スクリユー形式と称
し中間にスパイラル・バリアー型ミキシング部を
設定したもの、第１３図示のような先止りの条溝
を交互に逆方向に配置したバリアー型ミキシング
部を先端に設定したもの、第１４図示のように第
１３図に示すバリアー型ミキシング部を中間に設
定したもの、第１５図および第１６図に示すよう
なスパイラル・バリアー型ミキシング部を中間に
設定したもの等がある。 前記形式のものは何れもシリンダとバリアー型
ミキシング部の樹脂通過バリアー面との僅小間隙
を通過する際に受ける強力な剪断力によつて、混
練と分散が促進されるものである。即ち、バリア
ー型ミキシング部に到達した溶融樹脂は、温度的
に不均一であり、未溶融樹脂も混在し、このよう
な未溶融樹脂および温度が低く粘度の高い溶融樹
脂部分は前記僅小間隙を直ちに通過し得ず、バリ
アー面に停滞し低温高粘度の樹脂部分は大なる剪
断力を受け高温低粘度の樹脂部が小なる剪断力を
受けつつ前記僅小間隙を通る際に互いに温度的に
撹拌が行なわれて温度均一性を向上させ、併せて
有機物添加剤、無機物添加剤等の凝集した粗大な
粒子を破砕して小粒子化する。 然しながらシリンダと樹脂通過バリアー面との
間の僅小間隙を通過させ、剪断力により破砕させ
ても、溶融樹脂中に含まれている高分子物ゲルま
たは有機物添加剤、無機物添加剤等の凝集物を核
とし周囲の溶融物に完全に混和せずにできた極小
球状の塊まりであるフイツシユアイは前記僅小間
隙より粒径が大であつても破砕されずに溶融樹脂
中に混在したまま押出される。 前記高分子ゲルを構成核とするフイツシユアイ
が前記僅小間隙を通る際に破砕されないのはかか
るフイツシユアイが弾性変形を起して前記僅小間
隙を通るときには扁平状となつて通過し、前記僅
小間隙を通つたのちに原状に復して球状となるか
らであり、このような現象は前記僅小間隙を極端
に零に近づけても解消されることはない。 また、有機物添加剤、無機物添加剤等の凝集し
たものを構成核とするフイツシユアイは僅小間隙
を極力小として破砕させ、その量を可及的に減じ
させることもできるが、僅小間隙を極端に小とす
ると押出機内における背圧の異常上昇を来たし、
吐出量の低下をもたらす等の難点があつた。 従つて、従来手段によつては生産性を損うこと
なく、フイツシユアイの存在しない押出成形品、
特にフイツシユアイの存在しない外観体裁の良い
フイルム、シート等を得ることはできなかつた。 本発明は前記の点に鑑み、バリアー型ミキシン
グ部における樹脂通過バリアー面を改善して可及
的にフイツシユアイを形成せしめないようにする
ための熱可塑性樹脂混練用スクリユーを提供する
ものにより、本発明は凹凸状樹脂通過バリアー面
を有するバリアー型ミキシング部を具えることを
特徴とする熱可塑性樹脂混練用スクリユーであ
る。 本発明の熱可塑性樹脂混練用スクリユーをフル
ーテツドバリアー形成のものに適用した実施例に
ついて第１図乃至第４図を参照して説明する。 フルーテツドバリアー型熱可塑性樹脂混練用ス
クリユー１の先端部に設定したバリアー型ミキシ
ング部２の外周面にスクリユー１の軸線と平行状
かつ周方向交互に少許の間隔をおいて流入溝３、
流出溝４を形成してある。 前記流入溝３はバリアー型ミキシング部２の後
部に形成してあるテーパー部５に後端３ａを開放
させ、前端３ｂを先止まりとしてあり、流出溝４
はバリアー部２の前部に連続形成してある円錐面
部６に前端４ａを開放させ、後端４ｂを先止まり
としてあり、流入溝３と流出溝４との間の周方向
少許の間隔部分において流入溝３の前端３ｂより
流出溝４の後端４ｂまでに相当する区域にバリア
ー型ミキシング部２の外周面７を削落し流入溝３
の一側に流入溝３、流出溝４のそれぞれ側線に亘
る凹凸状樹脂通過バリアー面８をスクリユー１の
矢印イ回転方向の後方側に形成してある。 前記凹凸状樹脂通過バリアー面８は第２図に示
すように、流入溝３、流出溝４の深さに比して外
周面７よりの深さを極めて小として堰状、浅瀬状
を呈し、凹凸状を尖頭山群により形成してある
（第３図および第４図参照）。 前記流入溝３の他側と、スクリユー１の矢印イ
回転方向の前方側の隣位の流入溝４との周方向少
許間隔部分はバリアー型ミキシング部２の外周面
７の部分をなし、クリーニングバリアー面９を形
成してある。 前記凹凸状樹脂通過バリアー面８は第５図示の
ローレツト掛け状面、第６図示の鋸歯状面、第７
図示の櫛歯状面、第８図示の丸頭山群状面等適宜
選択する。また、凹凸面附与手段はシヨツトピー
ニング、砂吹き、液体ホーニング、ローレツト掛
け、エツチングによる等種々な手段を選択する。 第２図を参照してシリンダ１０とスクリユー１
のバリアー部２の各部との関係をさらに詳細に説
明する。シリンダ１０の内周面１０ａとバリアー
型ミキシング部２の外周面７との半径方向寸法差
t1、外周面７と凹凸状樹脂通過バリアー面８との
半径方向寸法差t2とすれば凹凸状樹脂通過バリア
ー面８とシリンダ１０の内周面１０ａとの半径方
向寸法差はt1＋t2となり、凹凸状樹脂通過バリア
ー面８における樹脂通過隙間は半径方向間隙t1＋
t2であり、クリーニングバリアー面９における隙
間は半径方向隙t1である。 本発明の熱可塑性樹脂練用スクリユー１は前記
のように構成するから、溶融樹脂の流動状態は次
のようになる。 即ち、スクリユー１を矢印イ回転方向に回動し
て混練溶融した溶融樹脂の大部分は圧縮溶融部１
１よりバリアー型ミキシング部２に進行すると
き、バリアー型ミキシング部２の後部のテーパー
部５に開放する後端３ａ，３ａ…から各流入溝
３，３，３…に進入し、スクリユー１の矢印イ方
向回動と、流入溝３に遂次進入する後続の溶融樹
脂ａによつて、流入溝３内の溶融樹脂ａは前進し
つつ一側方に送られ、堰状の凹凸状樹脂通過バリ
アー面８を乗越えるよう隣位の流出溝４に進入す
る。凹凸状樹脂通過バリアー面８とシリンダ１０
内の内周面１０ａとの半径方向間隙は小であり、
かつ凹凸状樹脂通過バリアー面８は多数の凹凸を
形成させてあるから、流入溝３から流出溝４に凹
凸状樹脂バリアー面８を乗越えて溶融樹脂ａが流
動するときに、溶融樹脂ａ中のゲルはバリアー面
８の凹凸および互いの剪断力発生によつて分断さ
れ、また溶融樹脂ａ中の長鎖分岐を有する熱可塑
性樹脂も分子間の絡み合いが解かれて混練効果を
向上させられ、さらに有機物、無機物の添加剤等
の凝固した粗大粒子も微砕される。 即ち、溶融樹脂ａが流入溝３より樹脂通過バリ
アー面８とシリンダ１０の内周面１０ａとの間の
間隙を通る際に、樹脂通過バリアー面８の凹凸状
面に停滞し、分断作用と、剪断作用と、摩擦力増
大作用との複合作用によつて、混練効果の向上、
効果的なゲル、球状凝固物の破砕をもたらす。 やがて、流出溝４，４…に進入した溶融樹脂ａ
は後続の溶融樹脂ａにより流出溝４内を前方に進
み、先端の円錐面部６に開放する前端４ａ，４ａ
…を通り、吐出口（図示しない）成形機（図示し
ない）を経てフイルム状、シート状に押出し成形
される。 製品となつたフイルム、シートには肉眼ではフ
イツシユ・アイは認められず、外観美麗である。 本発明の前記実施例において、矢印イ回転方向
の後方側を凹凸状樹脂通過バリアー面８とし、前
方側をクリーニングバリアー面９としたが、第１
７図および第１８図に一実施例を示したように本
発明によりなる熱可塑製樹脂混練用スクリユー１
２は前記のクリーニングバリアー面に相当する部
分も凹凸状樹脂通過バリアー面としたものを包含
することは勿論、さらに、前記した公知の他のバ
リアー型ミキシング部を具えた熱可塑性樹脂混練
用スクリユーの樹脂通過バリアー面に凹凸状を形
成させてなるものをすべて包含するものであり、
第１９図は他の一実施例である。 なお、本発明による熱可塑性樹脂混練用スクリ
ユーの凹凸状樹脂通過バリアー面とシリンダ内周
面との半径方向間隙（前記のt1＋t2）は0.05〜0.3
mmに設定することが好ましい。 次に、本発明を第１図乃第４図に示すような鋸
歯状面とした凹凸状樹脂通過バリアー面を有する
フルーテツドバリアー形式のバリアー型ミキシン
グ部を具えた熱可塑性樹脂混練用スクリユー１を
用いて押出機により押出し成形されたフイルムＡ
と、樹脂通過バリアー面を従来の平滑面としたフ
ルーテツドバリアー形式のバリアー型ミキシング
部を具えた熱可塑性樹脂混練用スクリユーを用い
て押出機により押出し成形されたフイルムＢとの
比較を第１表および第２表に示す。 使用した成形装置、原料樹脂、成形条件、バリ
アー仕様は次の通りである。 (1) 成形装置 (i) 押出機：三菱重工業株式会社製50ｍ／ｍφ
押出機 (ii) スクリユー：Ｌ／Ｄ＝24（先端2Dにバリア
ー部を設定） (iii) 成形機：三菱重工業株式会社製インフレー
シヨンフイルム成形機 (iv) ダイ：75ｍ／ｍφスパイラルダイ (2) 原料樹脂 低密度ポリエチレン（密度0.925ｇ／cm3メル
トインデツクス2.8ｇ／10分） (3) 成形条件 (i) 樹脂溶融温度：160℃ (ii) フイルム厚さ：30ミクロン (iii) ブロー比：2.0 (4) バリアー仕様 (i) 長さ：2D (ii) 流入溝、流出溝：各３条 (iii) バリアー間隙：第１表に示す通り (iv) バリアー表面：本発明に係る熱可塑性樹脂
混練用スクリユーの凹凸状樹脂通過バリアー
面は一部を第４図に示す通りであり、凸部頂
角の角度は約90゜としてあり、凸部の密度は
平均25個／mm2である。なお、測定は株式会社
小坂研究所製SE−3B型万能表面形状測定機
を用いて行なつた。 従来のものは、樹脂通過バリアー面は平滑
である。
塑性樹脂混練用スクリユーに関するものである。 バリアー型ミキシング部を具える単軸押出機用
スクリユーとしては、フルーテツドバリアー形式
としての第９図示のような先端にバリアー型ミキ
シング部を設定したもの、第１０図示のような中
間にバリアー型ミキシング部を設定したもの、第
１１図に側面図で示し、第１２図に要部を展開図
で示したスリー・ステージ・スクリユー形式と称
し中間にスパイラル・バリアー型ミキシング部を
設定したもの、第１３図示のような先止りの条溝
を交互に逆方向に配置したバリアー型ミキシング
部を先端に設定したもの、第１４図示のように第
１３図に示すバリアー型ミキシング部を中間に設
定したもの、第１５図および第１６図に示すよう
なスパイラル・バリアー型ミキシング部を中間に
設定したもの等がある。 前記形式のものは何れもシリンダとバリアー型
ミキシング部の樹脂通過バリアー面との僅小間隙
を通過する際に受ける強力な剪断力によつて、混
練と分散が促進されるものである。即ち、バリア
ー型ミキシング部に到達した溶融樹脂は、温度的
に不均一であり、未溶融樹脂も混在し、このよう
な未溶融樹脂および温度が低く粘度の高い溶融樹
脂部分は前記僅小間隙を直ちに通過し得ず、バリ
アー面に停滞し低温高粘度の樹脂部分は大なる剪
断力を受け高温低粘度の樹脂部が小なる剪断力を
受けつつ前記僅小間隙を通る際に互いに温度的に
撹拌が行なわれて温度均一性を向上させ、併せて
有機物添加剤、無機物添加剤等の凝集した粗大な
粒子を破砕して小粒子化する。 然しながらシリンダと樹脂通過バリアー面との
間の僅小間隙を通過させ、剪断力により破砕させ
ても、溶融樹脂中に含まれている高分子物ゲルま
たは有機物添加剤、無機物添加剤等の凝集物を核
とし周囲の溶融物に完全に混和せずにできた極小
球状の塊まりであるフイツシユアイは前記僅小間
隙より粒径が大であつても破砕されずに溶融樹脂
中に混在したまま押出される。 前記高分子ゲルを構成核とするフイツシユアイ
が前記僅小間隙を通る際に破砕されないのはかか
るフイツシユアイが弾性変形を起して前記僅小間
隙を通るときには扁平状となつて通過し、前記僅
小間隙を通つたのちに原状に復して球状となるか
らであり、このような現象は前記僅小間隙を極端
に零に近づけても解消されることはない。 また、有機物添加剤、無機物添加剤等の凝集し
たものを構成核とするフイツシユアイは僅小間隙
を極力小として破砕させ、その量を可及的に減じ
させることもできるが、僅小間隙を極端に小とす
ると押出機内における背圧の異常上昇を来たし、
吐出量の低下をもたらす等の難点があつた。 従つて、従来手段によつては生産性を損うこと
なく、フイツシユアイの存在しない押出成形品、
特にフイツシユアイの存在しない外観体裁の良い
フイルム、シート等を得ることはできなかつた。 本発明は前記の点に鑑み、バリアー型ミキシン
グ部における樹脂通過バリアー面を改善して可及
的にフイツシユアイを形成せしめないようにする
ための熱可塑性樹脂混練用スクリユーを提供する
ものにより、本発明は凹凸状樹脂通過バリアー面
を有するバリアー型ミキシング部を具えることを
特徴とする熱可塑性樹脂混練用スクリユーであ
る。 本発明の熱可塑性樹脂混練用スクリユーをフル
ーテツドバリアー形成のものに適用した実施例に
ついて第１図乃至第４図を参照して説明する。 フルーテツドバリアー型熱可塑性樹脂混練用ス
クリユー１の先端部に設定したバリアー型ミキシ
ング部２の外周面にスクリユー１の軸線と平行状
かつ周方向交互に少許の間隔をおいて流入溝３、
流出溝４を形成してある。 前記流入溝３はバリアー型ミキシング部２の後
部に形成してあるテーパー部５に後端３ａを開放
させ、前端３ｂを先止まりとしてあり、流出溝４
はバリアー部２の前部に連続形成してある円錐面
部６に前端４ａを開放させ、後端４ｂを先止まり
としてあり、流入溝３と流出溝４との間の周方向
少許の間隔部分において流入溝３の前端３ｂより
流出溝４の後端４ｂまでに相当する区域にバリア
ー型ミキシング部２の外周面７を削落し流入溝３
の一側に流入溝３、流出溝４のそれぞれ側線に亘
る凹凸状樹脂通過バリアー面８をスクリユー１の
矢印イ回転方向の後方側に形成してある。 前記凹凸状樹脂通過バリアー面８は第２図に示
すように、流入溝３、流出溝４の深さに比して外
周面７よりの深さを極めて小として堰状、浅瀬状
を呈し、凹凸状を尖頭山群により形成してある
（第３図および第４図参照）。 前記流入溝３の他側と、スクリユー１の矢印イ
回転方向の前方側の隣位の流入溝４との周方向少
許間隔部分はバリアー型ミキシング部２の外周面
７の部分をなし、クリーニングバリアー面９を形
成してある。 前記凹凸状樹脂通過バリアー面８は第５図示の
ローレツト掛け状面、第６図示の鋸歯状面、第７
図示の櫛歯状面、第８図示の丸頭山群状面等適宜
選択する。また、凹凸面附与手段はシヨツトピー
ニング、砂吹き、液体ホーニング、ローレツト掛
け、エツチングによる等種々な手段を選択する。 第２図を参照してシリンダ１０とスクリユー１
のバリアー部２の各部との関係をさらに詳細に説
明する。シリンダ１０の内周面１０ａとバリアー
型ミキシング部２の外周面７との半径方向寸法差
t1、外周面７と凹凸状樹脂通過バリアー面８との
半径方向寸法差t2とすれば凹凸状樹脂通過バリア
ー面８とシリンダ１０の内周面１０ａとの半径方
向寸法差はt1＋t2となり、凹凸状樹脂通過バリア
ー面８における樹脂通過隙間は半径方向間隙t1＋
t2であり、クリーニングバリアー面９における隙
間は半径方向隙t1である。 本発明の熱可塑性樹脂練用スクリユー１は前記
のように構成するから、溶融樹脂の流動状態は次
のようになる。 即ち、スクリユー１を矢印イ回転方向に回動し
て混練溶融した溶融樹脂の大部分は圧縮溶融部１
１よりバリアー型ミキシング部２に進行すると
き、バリアー型ミキシング部２の後部のテーパー
部５に開放する後端３ａ，３ａ…から各流入溝
３，３，３…に進入し、スクリユー１の矢印イ方
向回動と、流入溝３に遂次進入する後続の溶融樹
脂ａによつて、流入溝３内の溶融樹脂ａは前進し
つつ一側方に送られ、堰状の凹凸状樹脂通過バリ
アー面８を乗越えるよう隣位の流出溝４に進入す
る。凹凸状樹脂通過バリアー面８とシリンダ１０
内の内周面１０ａとの半径方向間隙は小であり、
かつ凹凸状樹脂通過バリアー面８は多数の凹凸を
形成させてあるから、流入溝３から流出溝４に凹
凸状樹脂バリアー面８を乗越えて溶融樹脂ａが流
動するときに、溶融樹脂ａ中のゲルはバリアー面
８の凹凸および互いの剪断力発生によつて分断さ
れ、また溶融樹脂ａ中の長鎖分岐を有する熱可塑
性樹脂も分子間の絡み合いが解かれて混練効果を
向上させられ、さらに有機物、無機物の添加剤等
の凝固した粗大粒子も微砕される。 即ち、溶融樹脂ａが流入溝３より樹脂通過バリ
アー面８とシリンダ１０の内周面１０ａとの間の
間隙を通る際に、樹脂通過バリアー面８の凹凸状
面に停滞し、分断作用と、剪断作用と、摩擦力増
大作用との複合作用によつて、混練効果の向上、
効果的なゲル、球状凝固物の破砕をもたらす。 やがて、流出溝４，４…に進入した溶融樹脂ａ
は後続の溶融樹脂ａにより流出溝４内を前方に進
み、先端の円錐面部６に開放する前端４ａ，４ａ
…を通り、吐出口（図示しない）成形機（図示し
ない）を経てフイルム状、シート状に押出し成形
される。 製品となつたフイルム、シートには肉眼ではフ
イツシユ・アイは認められず、外観美麗である。 本発明の前記実施例において、矢印イ回転方向
の後方側を凹凸状樹脂通過バリアー面８とし、前
方側をクリーニングバリアー面９としたが、第１
７図および第１８図に一実施例を示したように本
発明によりなる熱可塑製樹脂混練用スクリユー１
２は前記のクリーニングバリアー面に相当する部
分も凹凸状樹脂通過バリアー面としたものを包含
することは勿論、さらに、前記した公知の他のバ
リアー型ミキシング部を具えた熱可塑性樹脂混練
用スクリユーの樹脂通過バリアー面に凹凸状を形
成させてなるものをすべて包含するものであり、
第１９図は他の一実施例である。 なお、本発明による熱可塑性樹脂混練用スクリ
ユーの凹凸状樹脂通過バリアー面とシリンダ内周
面との半径方向間隙（前記のt1＋t2）は0.05〜0.3
mmに設定することが好ましい。 次に、本発明を第１図乃第４図に示すような鋸
歯状面とした凹凸状樹脂通過バリアー面を有する
フルーテツドバリアー形式のバリアー型ミキシン
グ部を具えた熱可塑性樹脂混練用スクリユー１を
用いて押出機により押出し成形されたフイルムＡ
と、樹脂通過バリアー面を従来の平滑面としたフ
ルーテツドバリアー形式のバリアー型ミキシング
部を具えた熱可塑性樹脂混練用スクリユーを用い
て押出機により押出し成形されたフイルムＢとの
比較を第１表および第２表に示す。 使用した成形装置、原料樹脂、成形条件、バリ
アー仕様は次の通りである。 (1) 成形装置 (i) 押出機：三菱重工業株式会社製50ｍ／ｍφ
押出機 (ii) スクリユー：Ｌ／Ｄ＝24（先端2Dにバリア
ー部を設定） (iii) 成形機：三菱重工業株式会社製インフレー
シヨンフイルム成形機 (iv) ダイ：75ｍ／ｍφスパイラルダイ (2) 原料樹脂 低密度ポリエチレン（密度0.925ｇ／cm3メル
トインデツクス2.8ｇ／10分） (3) 成形条件 (i) 樹脂溶融温度：160℃ (ii) フイルム厚さ：30ミクロン (iii) ブロー比：2.0 (4) バリアー仕様 (i) 長さ：2D (ii) 流入溝、流出溝：各３条 (iii) バリアー間隙：第１表に示す通り (iv) バリアー表面：本発明に係る熱可塑性樹脂
混練用スクリユーの凹凸状樹脂通過バリアー
面は一部を第４図に示す通りであり、凸部頂
角の角度は約90゜としてあり、凸部の密度は
平均25個／mm2である。なお、測定は株式会社
小坂研究所製SE−3B型万能表面形状測定機
を用いて行なつた。 従来のものは、樹脂通過バリアー面は平滑
である。
【表】
【表】
第１表から明らかなように本発明に係るスクリ
ユーを用いた場合の方が、従来のスクリユーを用
いた場合より、FEの大きさの各段階において１
ｇ当りのFEの個数が少なく、FEの細分化が認め
られ、外観の優れたフイルムが得られた。 また第２表の物性比較においても、本発明に係
るスクリユーを用いた場合の方が各物性値におい
て優れる。 本発明熱可塑性樹脂混練用スクリユーは単軸押
出機用スクリユーとして極めて好適であり、特に
フイルム、シート等の成形品を製造する場合に用
いてその効果は著しく大であり、商品価値を格段
と向上させる。
ユーを用いた場合の方が、従来のスクリユーを用
いた場合より、FEの大きさの各段階において１
ｇ当りのFEの個数が少なく、FEの細分化が認め
られ、外観の優れたフイルムが得られた。 また第２表の物性比較においても、本発明に係
るスクリユーを用いた場合の方が各物性値におい
て優れる。 本発明熱可塑性樹脂混練用スクリユーは単軸押
出機用スクリユーとして極めて好適であり、特に
フイルム、シート等の成形品を製造する場合に用
いてその効果は著しく大であり、商品価値を格段
と向上させる。
第１図は本発明の熱可塑性樹脂混練用スクリユ
ーの実施例の要部側面図、第２図は第１図−
線における断面図、第３図は凹凸状樹脂通過バリ
アー面の拡大説明図、第４図は凹凸状樹脂通過バ
リアー面の凹凸状態をシリンダの内周面と関連さ
せて示す説明図、第５図、第６図、第７図、第８
図はバリアー面の凹凸状の変形例を示す説明図、
第９図、第１０図、第１１図、第１３図、第１４
図、第１５図および第１６図は従来の各種スクリ
ユーのバリアー型ミキシング部の要部側面図、第
１２図は第１１図のバリアー型ミキシング部の要
部説明図、第１７図および第１９図は本発明熱可
塑性樹脂混練用スクリユー他の実施例の要部側面
図、第１８図は第１７図の−線における
断面の要部拡大説明図である。 １……本発明に係る熱可塑性樹脂混練用スクリ
ユー、２……バリアー型ミキシング部、３……流
入溝、４……流出溝、７……バリアー型ミキシン
グ部の外周面、８……凹凸状樹脂通過バリアー
面、９……クリーニングバリアー面、１０……シ
リンダ、１１……圧縮溶融部、１２……本発明に
係る熱可塑性樹脂練用スクリユー、１３，１４…
…凹凸状樹脂通過バリアー面、ａ……溶融樹脂。
ーの実施例の要部側面図、第２図は第１図−
線における断面図、第３図は凹凸状樹脂通過バリ
アー面の拡大説明図、第４図は凹凸状樹脂通過バ
リアー面の凹凸状態をシリンダの内周面と関連さ
せて示す説明図、第５図、第６図、第７図、第８
図はバリアー面の凹凸状の変形例を示す説明図、
第９図、第１０図、第１１図、第１３図、第１４
図、第１５図および第１６図は従来の各種スクリ
ユーのバリアー型ミキシング部の要部側面図、第
１２図は第１１図のバリアー型ミキシング部の要
部説明図、第１７図および第１９図は本発明熱可
塑性樹脂混練用スクリユー他の実施例の要部側面
図、第１８図は第１７図の−線における
断面の要部拡大説明図である。 １……本発明に係る熱可塑性樹脂混練用スクリ
ユー、２……バリアー型ミキシング部、３……流
入溝、４……流出溝、７……バリアー型ミキシン
グ部の外周面、８……凹凸状樹脂通過バリアー
面、９……クリーニングバリアー面、１０……シ
リンダ、１１……圧縮溶融部、１２……本発明に
係る熱可塑性樹脂練用スクリユー、１３，１４…
…凹凸状樹脂通過バリアー面、ａ……溶融樹脂。
Claims (1)
- １ 凹凸状樹脂通過バリアー面を有するバリアー
型ミキシング部を具えることを特徴とする熱可塑
性樹脂混練用スクリユー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058780A JPS5734936A (en) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | Screw for kneading thermoplastic resin |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11058780A JPS5734936A (en) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | Screw for kneading thermoplastic resin |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5734936A JPS5734936A (en) | 1982-02-25 |
| JPS6356845B2 true JPS6356845B2 (ja) | 1988-11-09 |
Family
ID=14539628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11058780A Granted JPS5734936A (en) | 1980-08-12 | 1980-08-12 | Screw for kneading thermoplastic resin |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5734936A (ja) |
Families Citing this family (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03124806U (ja) * | 1990-03-29 | 1991-12-18 | ||
| US5130076A (en) * | 1990-08-27 | 1992-07-14 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Direct fabrication |
| AU647527B2 (en) * | 1990-08-27 | 1994-03-24 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Direct fabrication of articles from incompatible resins |
| US5743471A (en) * | 1993-08-02 | 1998-04-28 | Illinois Institute Of Technology | Solid state shear extrusion pulverization |
| JP4021967B2 (ja) * | 1997-02-17 | 2007-12-12 | 三菱重工業株式会社 | 可塑化スクリュ |
| US5932159A (en) * | 1997-11-07 | 1999-08-03 | Rauwendaal Extrusion Engineering, Inc. | Screw extruder with improved dispersive mixing |
| US6712495B2 (en) | 2001-11-20 | 2004-03-30 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Mixing apparatus |
| JP5378022B2 (ja) * | 2009-03-23 | 2013-12-25 | オリンパス株式会社 | 混練装置 |
| DE102011101852A1 (de) * | 2011-05-18 | 2012-11-22 | Reifenhäuser GmbH & Co. KG Maschinenfabrik | Plastifiziereinrichtung für Kunststoffe |
| US9764496B2 (en) * | 2014-01-17 | 2017-09-19 | Reifenhäuser GmbH & Co. KG, Maschinenfabrik | Mixing section for a plastic extrusion screw |
| JP6527742B2 (ja) | 2014-04-24 | 2019-06-05 | 東芝機械株式会社 | 押出機用スクリュ並びに押出機および押出方法 |
| JP6550253B2 (ja) | 2014-04-24 | 2019-07-24 | 東芝機械株式会社 | 押出機用スクリュ並びに押出機および押出方法 |
| JP6639800B2 (ja) | 2014-05-08 | 2020-02-05 | 東芝機械株式会社 | 押出機用スクリュ並びに押出機および押出方法 |
| JP6639798B2 (ja) | 2014-05-08 | 2020-02-05 | 東芝機械株式会社 | 押出機用スクリュ並びに押出機および押出方法 |
| JP6639799B2 (ja) | 2014-05-08 | 2020-02-05 | 東芝機械株式会社 | 混練装置および混練方法 |
| JP6746278B2 (ja) | 2015-04-28 | 2020-08-26 | 芝浦機械株式会社 | 押出機用スクリュ並びに押出機および押出方法 |
| JP6464025B2 (ja) | 2015-04-28 | 2019-02-06 | 東芝機械株式会社 | 押出機用スクリュ並びに押出機および押出方法 |
| DE102017124091B4 (de) | 2017-10-17 | 2019-08-01 | Kraussmaffei Technologies Gmbh | Scherteil und Einschnecken-Plastifiziereinheit |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50136352A (ja) * | 1974-04-17 | 1975-10-29 |
-
1980
- 1980-08-12 JP JP11058780A patent/JPS5734936A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50136352A (ja) * | 1974-04-17 | 1975-10-29 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5734936A (en) | 1982-02-25 |
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