JPS6353653B2 - - Google Patents

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JPS6353653B2
JPS6353653B2 JP404081A JP404081A JPS6353653B2 JP S6353653 B2 JPS6353653 B2 JP S6353653B2 JP 404081 A JP404081 A JP 404081A JP 404081 A JP404081 A JP 404081A JP S6353653 B2 JPS6353653 B2 JP S6353653B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylpentene
paper
poly
film
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP404081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57118310A (en
Inventor
Kyoshi Nakayama
Shunsuke Sakurai
Isao Maeda
Hidemitsu Kuwabara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP404081A priority Critical patent/JPS57118310A/ja
Publication of JPS57118310A publication Critical patent/JPS57118310A/ja
Publication of JPS6353653B2 publication Critical patent/JPS6353653B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、絶縁油中におけるポリ4−メチルペ
ンテン−1フイルムとクラフト繊維紙との接着性
および膨潤性の改良された複合電気絶縁紙の製造
方法に関するものである。 ポリ4−メチルペンテン−1を溶融押出しして
得たフイルムの片面若しくは両面にクラフト繊維
紙を貼合わせた複合電気絶縁紙は、誘電損失が小
さく、かつ高い電気破壊強度を有する故に、超高
圧電力ケーブル用に注目されている。 従来、かかる複合電気絶縁紙は、溶融押出しし
たポリ4−メチルペンテン−1フイルムが未だ軟
化状態にあるうちに該フイルムの片面若しくは両
面にクラフト繊維紙を重ね合わせ、圧着ロールに
より冷却固化することにより製造するのが、その
一般的な製造方法であつた。しかし、このような
方法にて製造した複合絶縁紙は絶縁油中における
電気特性に問題があつた。 本発明者らはかかる点に着目し、鋭意研究を行
つた結果、このような問題は溶融押出しされたポ
リ4−メチルペンテン−1フイルムが、クラフト
繊維紙と接触する過程で瞬間的にクラフト繊維紙
に熱を奪われ、温度が低下し、更に圧着ロールに
より瞬間的に冷却されるなどのことにより、クラ
フト繊維紙の繊維間〓に溶融ポリ4−メチルペン
テン−1が充分めり込まないうちに固化してしま
い、この結果接着力が小さくなることに起因し、
接着力が小さい場合には、例えば油浸ケーブルを
曲げた際等に複合紙が剥離し易く、甚しい場合に
は剥離したクラフト繊維紙薄紙が切断し、ケーブ
ルの電気特性を低下せしめるものであることを知
見した。 接着性を改善するために、ポリ4−メチルペン
テン−1フイルムの押出温度を上昇せしめる方
法、および接着すべきクラフト繊維紙を予め加熱
する方法が試みられたが、いずれの方法でも得ら
れる複合紙の電気特性および物理特性が低下する
ものであつた。また、ポリ4−メチルペンテン−
1フイルムを予め形成しておき、このフイルムと
クラフト繊維紙とを加熱加圧により熱融着させる
方法も提案された。この方法では特性面における
改善は達成されるが、フイルム形成工程と熱融着
工程との2工程が必要であり、価格が高くなるほ
か生産性が悪いという問題点があつた。 本発明はかかる問題点を克服するためになされ
たもので、特に絶縁油中でのポリ4−メチルペン
テン−1フイルムとクラフト繊維紙との接着性を
改善し、更には絶縁油中での膨潤性を低減せしめ
た複合電気絶縁紙の製造方法である。 すなわち、本発明方法は、押出機により押出さ
れたポリ4−メチルペンテン−1フイルムの少な
くとも片面にクラフト繊維紙を圧着ロールにより
圧着一体化させて複合電気絶縁紙を製造するに当
り、上記圧着ロールの表面温度を用いたポリ4−
メチルペンテン−1の結晶融点以上の温度にして
上記ポリ4−メチルペンテン−1フイルムと上記
クラフト繊維紙とを圧着一体化させることを特徴
とするものである。 本発明においてポリ4−メチルペンテン−1フ
イルムとは、誘電特性の優れたポリ4−メチルペ
ンテン−1のペレツトを押出機により溶融押出成
形することにより得られるフイルムである。ポリ
4−メチルペンテン−1フイルムの押出温度は該
ポリマーの結晶融点より20〜30℃程度高目であれ
ば充分であり、従つて従来の複合紙の製造方法に
おけるように、接着性の向上を重視するために押
出温度を過度に高温にして、得られる複合紙の電
気特性および物理特性の劣化を招くようなことは
ない。 本発明においてポリ4−メチルペンテン−1フ
イルムに接着すべきクラフト繊維紙は、予めクラ
フト繊維紙の水分を除去するために、クラフト繊
維紙を予熱する等の処理を施すことが好ましい。 圧着ロールとしては、ヒーター埋込型金属ロー
ル、油加熱金属ロール、蒸気加熱金属ロール等が
用いられ、該金属ロールの表面温度をポリ4−メ
チルペンテン−1フイルムの結晶融点以上の温度
とすることにより、接着すべきクラフト繊維紙の
繊維間〓に溶融ポリ4−メチルペンテン−1が充
分めり込むので、接着性が良好になる。 この場合、複合紙は金属ロールに押圧されるの
で該金属ロールの複合紙への熱伝達が良好であ
り、従つて金属ロールの表面温度はポリ4−メチ
ルペンテン−1の結晶融点以上、好ましくは用い
たポリ4−メチルペンテン−1の結晶融点より10
〜20℃高い温度であれば充分である。これより高
い温度にすることは接着性の一層の向上が認めら
れないので不必要である。 その後、生成した複合電気絶縁紙を空気中で放
冷し、ポリ4−メチルペンテン−1フイルム層の
温度が用いたポリ4−メチルペンテン−1の結晶
融点より30℃以上低くなつた時点でポリ4−メチ
ルペンテン−1フイルムを冷却固化させる。この
理由は、ポリ4−メチルペンテン−1フイルムの
結晶化温度範囲が用いたポリ4−メチルペンテン
−1の結晶融点以下でかつ結晶融点より30℃低い
温度迄であると充分な徐冷によりポリ4−メチル
ペンテン−1フイルムの結晶化度を増大させるの
に効果があり、従つて得られる複合電気絶縁紙の
絶縁油中での厚さ増加率、即ち膨潤率を低減せし
めるのに効果があるからである。空気中で放冷す
る方法は、ロール等を接触させて冷却する方法と
比べて、熱放散による冷却が主体であるため熱伝
達が悪く、充分な徐冷が行われるので、結晶化度
の増大効果が大きい。次いで、結晶化温度領域外
の温度で冷却ロールにより冷却することにより生
産性良く複合電気絶縁紙を製造することができ
る。 次に本発明の実施態様を添付図面を参照して説
明する。 本発明においては、押出機1より押出されたポ
リ4−メチルペンテン−1フイルムの片面若しく
は両面に、クラフト繊維紙供給装置3および3′
からクラフト繊維紙4および4′を供給し、圧着
ロール5および5′により圧着一体化させる。こ
の際圧着ロール5および5′の表面温度を用いた
ポリ4−メチルペンテン−1フイルムの結晶融点
以上の温度にする。次いで生成した複合紙を空気
中で放冷し、その温度が用いたポリ4−メチルペ
ンテン−1の結晶融点より30℃以上低くなつた時
点で、ポリ4−メチルペンテン−1フイルムを、
布ベルト6で駆動される冷却ロール7および7′
により更に冷却し、得られた複合電気絶縁紙を巻
取装置9に巻取る。 次に本発明を実施例および比較例について説明
する。 実施例 1 ポリ4−メチルペンテン−1(結晶融点235℃)
を押出機により270℃の押出温度で厚さ90μのフ
イルムに押出成形し、この両面に厚さ30μのクラ
フト繊維紙を重ね合わせて圧着ロール(表面温度
250℃)に導き、ここで加圧接着させ、続いて2
m離れた地点迄は空気中で放冷した。この時点で
複合紙の温度は200℃になつた。次いで冷却ロー
ル(表面温度15℃)に導き、更に冷却して複合電
気絶縁紙を得た。 実施例 2 圧着ロールの表面温度を240℃とし、空気中の
放冷完了時の複合紙温度が180℃となつた点以外
は、実施例1と同様にして複合電気絶縁紙を得
た。 実施例 3 圧着ロールの表面温度を260℃とし、空気中の
放冷完了時の複合紙温度が210℃となつた点以外
は、実施例1と同様にして複合電気絶縁紙を得
た。 比較例 1 ポリ4−メチルペンテン−1(結晶融点235℃)
を押出機により270℃の押出温度で厚さ90μのフ
イルムに押出成形し、この両面に厚さ30μのクラ
フト繊維紙を重ね合わせて圧着ロール(表面温度
200℃)に導き、ここで加圧接着させ、続いて空
気中で放冷冷却して複合電気絶縁紙を得た。 比較例 2 ポリ4−メチルペンテン−1(結晶融点235℃)
を押出機により270℃の押出温度で厚さ90μのフ
イルムに押出成形し、この両面に厚さ30μのクラ
フト繊維紙を重ね合わせて圧着ロール(表面温度
15℃)に導き、ここで加圧接着および冷却を同時
に行つて複合電気絶縁紙を得た。 比較例 3 圧着ロールの表面温度を225℃とし、空気中の
放冷完了時の複合紙温度が160℃となつた点以外
は、実施例1と同様にして複合電気絶縁紙を得
た。 上述の実施例1〜3および比較例1〜3で得た
複合電気絶縁紙をそれぞれ100℃、0.1mmHgの条
件下に24時間乾燥したのち、これにドデシルベン
ゼン(DDB)を含浸させて得た油浸紙の誘電特
性を測定した。この結果、いずれも誘電率εは
2.45〜2.50であり、80℃における誘電正接tanδは
0.045〜0.055(%)で良好であつた。 また、得られた複合電気絶縁紙を同様に真空乾
燥し、次いで100℃のDDBに浸漬し、240時間放
置後の厚さ増加率を測定し、この結果を第1表に
示した。 更に、得られた複合電気絶縁紙を同様に真空乾
燥し、次いで100℃のDDBに浸漬し、24時間放置
後にクラフト繊維紙とポリオレフインフイルム層
との接着強度を測定した。この結果を第1表に示
した。
【表】
【表】 第1表に示したように、本発明方法で製造した
複合電気絶縁紙は、絶縁油に浸漬後の厚さ増加率
即ち膨潤率が小さくかつ接着強度が大きく、優れ
た物理特性を有していた。 次に、2000mm2銅導体上に半導電層を設け、この
上に実施例1および比較例1で得た各々の複合電
気絶縁紙をそれぞれ15mm厚に巻付け、その外周上
に同一の外部半導電層およびアルミ被を施したモ
デルケーブルを作り、これらのケーブルを100℃、
0.1mmHgにおいて120時間真空乾燥した。この後、
DDBを含浸させ、導体通電により導体温度が85
℃になるように6時間加熱し、ついで室温迄冷却
し、20倍ベンドを行つた後に、衝撃破壊電圧を測
定した。得られた結果を第2表に示す。
【表】 またこのケーブルを解体した結果、実施例1の
複合絶縁紙を用いたケーブルでは、絶縁紙層に紙
しわおよび切断部分が全く認められず、健全な状
態であつた。これに対し、比較例1の複合絶縁紙
を用いたケーブルでは、絶縁紙層に紙しわの発生
および切断部分の存在が認められ、絶縁破壊は切
断部で起つていた。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明方法の1例のフローシートで
ある。 1……押出機、2……押出されたポリ4−メチ
ルペンテン−1フイルフ、3,3′……クラフト
繊維紙供給装置、4,4′……クラフト繊維紙、
5,5′……圧着ロール、6……布ベルト、7,
7′……冷却ロール、8……複合電気絶縁紙、9
……巻取装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 押出機により押出されたポリ4−メチルペン
    テン−1フイルムの少くとも片面にクラフト繊維
    紙を圧着ロールにより圧着一体化させて複合電気
    絶縁紙を製造するに当り、 上記圧着ロールの表面温度を用いたポリ4−メ
    チルペンテン−1の結晶融点以上の温度にして、
    上記ポリ4−メチルペンテン−1フイルムと上記
    クラフト繊維紙とを圧着一体化させることを特徴
    とする複合電気絶縁紙の製造方法。
JP404081A 1981-01-14 1981-01-14 Method of producing composite electrically insulating paper Granted JPS57118310A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP404081A JPS57118310A (en) 1981-01-14 1981-01-14 Method of producing composite electrically insulating paper

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP404081A JPS57118310A (en) 1981-01-14 1981-01-14 Method of producing composite electrically insulating paper

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57118310A JPS57118310A (en) 1982-07-23
JPS6353653B2 true JPS6353653B2 (ja) 1988-10-25

Family

ID=11573829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP404081A Granted JPS57118310A (en) 1981-01-14 1981-01-14 Method of producing composite electrically insulating paper

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JP (1) JPS57118310A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2772446B2 (ja) * 1991-11-08 1998-07-02 オークマ株式会社 研削盤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2772446B2 (ja) * 1991-11-08 1998-07-02 オークマ株式会社 研削盤

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JPS57118310A (en) 1982-07-23

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