JPS6348804A - チツプ部品の電極処理装置 - Google Patents

チツプ部品の電極処理装置

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JPS6348804A
JPS6348804A JP19328486A JP19328486A JPS6348804A JP S6348804 A JPS6348804 A JP S6348804A JP 19328486 A JP19328486 A JP 19328486A JP 19328486 A JP19328486 A JP 19328486A JP S6348804 A JPS6348804 A JP S6348804A
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chip
melting point
electrode
cylindrical container
low melting
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泰宏 進藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子機器の軽量化、薄形化、小形化に寄与する
電子部品の一種であるチップ抵抗器などのチップ部品の
電極処理装置に関するものである。
従来の技術 従来、この種のチップ部品は、第2図に示すような構成
であった。第2図は例として角板形チップ抵抗器の断面
図を示しており、1はアルミナなどの絶縁基板、2は抵
抗体、3は銀糸電極膜、4はニッケル(Ni)膜、5は
電気メツキ法で析出されたはんだ(Sn−Pb 系合金
)〔またはスズ(Sn)あるいは鉛(pb))膜、eは
上記抵抗体2を保護するためのガラス被覆膜である。
このように従来のチップ部品は、電極部の最外層に低融
点金属メッキ膜または低融点合金メッキ膜(以下、これ
らを低融点金属メッキ膜と総称する)を有し、また下地
層(ここではニッケル膜5)として上記低融点金属メッ
キ膜よりも融点が高く、しかも低融点金属メッキ膜と親
和性のよい材料からなる高融点金属膜または高融点合金
膜(以下、これらを高融点金属膜と総称する)が形成さ
れた構造となっている。
このような従来の構成のチップ部品では、電極部の最外
層が低融点金属メッキ膜から構成され、その表面が粗面
になっており、表面積が非常に大きなものとなっている
。このため、これらの膜は異物の吸蔵やガスの吸着がし
やすくなシ、長期間保存した場合には電極表面が酸化な
どの化学変化を起こし、プリント基板への実装はんだ付
は時にはんだ付は不良を発生させる可能性が大であると
いう問題点があった。また、表面を平滑なものとするた
めに低融点金属メッキ膜を光沢メッキで構成した場合に
は、不純物(有機物)を含んでいるためにはんだ付は性
が悪いという致命的な欠点を有している。
さて、上述したような電極部の表面が粗面になっている
低融点金属メッキ膜を平滑な面とするための電極処理装
置としては、雰囲気炉、赤外線炉。
熱風炉、熱板などを用いる加熱電極処理装置あるいはペ
ーパーフェイズソルダリング法(VPS法)を利用する
装置などが知られている。その中より、−例として赤外
線加熱器を利用したチップ部品の電極処理装置について
、以下に説明する。
第3図はこの赤外線加熱器を利用した重臣処理装置の概
略構成図を示すものである。
第3図において、アは第2図に示したような構造を有す
るチップ部品、8はチップ部品整列機、9はフラックス
塗布機、1oは赤外線加熱器、11は冷却器、12は電
極処理済チップ部品取出し機、13はベルト駆動部、1
4は電極処理装置架台、15はチップ部品搬送ベルト、
16はベルト洗浄器である。
そして、チップ部品の電極部の低融点金属メッキ膜を溶
融させる工程としては、(1)チップ部品整列→(2)
フラックス塗布→(3)加熱溶融−(4)冷却固化→(
6)チップ部品取出しの5工程からなっている。
すなわち、ベルト駆動部13により搬送されるチップ部
品搬送ベルト15上にチップ部品整列機8よりチッグ部
品7を供給し、次の工程でチップ部品7にフラックスを
塗布した後、トンネル式の赤外線加熱器10でフラック
スを塗布した電極部を加熱溶融させ、続いてその溶融部
を冷却器11によって冷却固化させ、その後電極処理済
チップ部品取出し機12でもって電極処理の済んだチッ
プ部品7を取出す訳である。また、チップ部品搬送ベル
ト15はベルト洗浄器16で洗浄された後、再びチップ
部品7が供給されるようになっている。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の電極処理装置では、各工程に独立の設
備が必要な上に、チップ部品搬送ベルトがフラックスで
汚れるため、洗浄器を設置しなければならない。また、
そのようなことより設備が大きくならざるを得なく、し
かも各設備間のタイミングをとるために(搬送ベルトで
搬送されるチップ部品の移送速度と、フラックス塗布や
チップ部品取出しのタイミングとを同期させるため)、
精度が必要な設備にならざるを得ないという基本的な問
題点をもつものであった。
以下に、この上述した電極処理装置のもつ問題点につい
て列挙する。
(1)チップ部品の電極部を溶融した際に、互いのチッ
プ部品の電極部がくっつかないように個々のチップ部品
の間隔をとシ整列しなければならなく、このことが量産
性を阻害する大きな要因となる。
(2)空気中にて加熱溶融させるため、溶融金属表面の
酸化防止としてフラックスが必要である。
(3)  フラックスを使用するため、フラックスが加
熱されてチップ部品に焼付き、チップ部品の洗浄が困難
である。
(4)加熱部はトンネル式になっているため、空気が自
由に出入シし、温度を安定化させることが難しい。
(5)搬送ベルトも同時に加熱されているため、加熱お
よび冷却に時間がかかることになり、非常に長い炉が必
要となるとともに、しかも急冷するためには冷却器が必
要となる。
(6)搬送ベルトにフラックスが付着し、設備の故障の
原因にもなるので、搬送ベルトの洗浄を実施しなければ
ならない。
(7′l  設備全体からみても機械的に動く部分が多
く、その上にフラックスを使用しているため、フラック
スが設備の動く部分に付着して故障を起こし、設備の稼
働率を落とす原因となシやすい。
このように第3図に示す赤外線加熱器を利用した電極処
理装置では、多くの問題点を有しており、その改善が強
く求められている。
また、上述したところの他の電極処理装置においても、
大なり小なり、この赤外線加熱器を利用した電極処理装
置と類似した問題点を有している。
そして、チップ部品の寸法は一般的に、3.2i!1f
fX1.6朋と小さく、さらには最近では2.0fff
fX1.25朋といった非常に小さいチップ部品が使用
されるようになってきておシ、ますますその小形化傾向
が強くなっている。このようにチップ部品の寸法が非常
に小さいこともあり、また上述したように従来知られて
いるところの電極処理装置が非常に多くの問題点を有し
ていることもあって、現在のチップ部品においては電極
部の表面を平滑なものとする処理がほとんどなされてい
ないのが実情である。
本発明は上述したようなチップ部品の電極部がもつ問題
点を解決し、チップ部品の電極部表面積を小にし、しか
も平滑化してはんだ濡れ性の改善と長期の保存に対して
はんだ付けの信頼性を向上させるここのできる電極処理
装置を提供することを第1の目的としている。また、本
発明の第2の目的は従来知られているところの電極処理
装置のもつ問題点を解決し、機械的に動く部分をなくし
、チップ部品を整列することなく投入しても、溶融時に
互いのチップ部品の電極部同志がくっつくことなく、溶
融処理が可能で、溶融温度も精度よくコントロールする
ことができ、しかもフラックスを使用せずに量産性よく
チップ部品の電極処理を行うことを目的とするものであ
る。
問題点を解決するための手段 以上のような問題点を解決するために本発明は、内部に
オイルなどの高沸点液体を満たし、かつ−方の端に電極
部の最外層に低融点金属または低融点合金からなる膜ま
たは層を有したチップ部品を投入する投入部を備えたU
字型の筒状容器と、上記高沸点液体に温度勾配をもたせ
るように上記U字型の筒状容器の一方の端に配された加
熱器とを備え、かつ上記U字型の筒状容器の上記加熱器
のない他方の端は開口部になっておシ、その開口部は処
理済のチップ部品の取出口になっているものである。ま
た、他方の端の開口部側に磁石を使用して処理済のチッ
プ部品を取出す取出手段を備えてなるものである。さら
に、好ましい実施形態としては、高沸点液体として、天
然植物系オイル。
天然動物系オイル、天然鉱物系オイル、合成シリコン系
オイルまたはグリセリンのいずれか1つを用いてなるも
のである。
作用 この構成によれば、低融点金属(低融点合金)からなる
膜または層が容器中における高沸点液体の高温部側で溶
融され、低温部側で冷却されるため、溶融時に表面張力
が働き、表面積は小さくなっておシ、この状態で冷却さ
れることによって、メッキ膜などで形成された低隔点金
属膜(低融点合金膜)のものと比較して極めて表面積が
小さくなり、しかも表面も平滑になって保存中に異物の
付着やガスの吸着が、万端に少ないチップ部品を得るこ
とができることとなる。また、溶融時に表面あるいはく
ぼみの内部に吸着、吸蔵していた異物。
ガス類も放出されるので、最外層の膜自体も不純物を含
まない清潔な膜になり、はんだ濡れ性およびはんだ付は
信頼性の向上につながるチップ部品が得られることとな
る。そして、電極処理としては、高沸点液体中をチップ
部品が高温部側より低温部側に移動するだけであυ、複
雑な設備を使用することなく、簡単にして実施すること
ができる。
また、このように高沸点液体中で溶融、冷却が行われ、
しかも低温部側ではチップ部品の電極同志がくっつくこ
とはないため、チップ部品を電極処理時に整列させるこ
となく、バラバラの状態で多量に投入するだけで処理が
でき、しかもチップ部品が液体と接触しているために加
熱、冷却が短時間で終了することにより、非常に量産性
が高いものとなる。さらに、高沸点液体中にて溶融、冷
却が行われ、空気と触れる機会がないので、溶融時でも
電極部表面が酸化される心配がないものである。また、
液体中で溶融処理を行うということは、空気と比較して
、溶融体(低融点金属や低融点合金など)と接触してい
る高沸点液体の比重が犬で、しかも粘度が犬であるため
、周囲よp溶融した金属に圧力をかけることになシ、溶
融金属表面状態が波釘たずに平滑な面になシ、厚みも均
一なものができることとなる。なお、高沸点液体として
天然植物系オイルなどのオイルやグリセリンといったフ
ラックスの作用を有した液体を使用することにより、フ
ラックスは不要となり、そのために設備は簡素化される
とともに処理済チ、・プ部品の洗浄も非常に容易なもの
となる。また、筒状容器がU字型で低温部側取出口が上
方に向いており、常に開放状態に保っておけるので、処
理済チップ部品を取出す場合には、高沸点液体の液面を
変化させることなく、しかも高沸点液体中に空気を混入
させることなく、かつチップ部品の投入のタイミングと
は無関係でもって連続的に取出しが可能なものである。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明におけるチップ部品の電極処理装置の一
例を示す概略構成図である。
第1図において、γは第2図に示したような構造を有す
るチップ部品で、第3図と同一符号を付しである。1γ
は例えば高さ約160cIll、一端側から他端側にか
けての大部分の内径が約9αのガラス製のU字型をした
筒状容器で、ここでは両端部が上方に向くように設置さ
れている。18はこの容器17中に入れられた天然植物
系オイルであるやし油、19は上記U字型の節状容器1
7の一方の端の外周に設けられたマントルヒータなどの
加熱器、20は上記U字型の筒状容器1アの上記加熱器
19が配された一端側の開口部よυ上記チップ部品了を
その容器17内に投入するためのパーツフィーダである
また、21は処理済のチップ部品7をU字型の筒状容器
17の他方の端の開口部より外部へ連続的に取出すため
の磁石付きベルトで、22はそのベルト21中にはめ込
まれた磁石、23はベルト駆動部、24はベルト21を
U字型筒状容器17の他方の端の取出開口部へ導くため
のガイド板、25はベルト21の磁石22で吸着し取出
された処理済のチップ部品7をそれを受ける収納容器2
6内に落とすためのかき取板である。
次に、この第1図の装置を用いて、チップ部品7の電極
部表面を処理する方法について説明する。
まず、電極処理を行う段階では、第1図に示すように加
熱器19でガラス製のU字型筒状容器17の一端側上部
を250〜280°Cに加熱する。この時、U字型の筒
状容器17の内部にやし油18が入っでいるため、やし
油18が260〜280°Cに加熱される。この加熱さ
れたやし油18は比重が小になシ、下部の比重が犬であ
る低温部へは対流せずに一端側の上部のみで対流を起こ
す。そのためにU字型筒状容器17内におけるやし油1
8に上部より下部へ向かって高温状態から低温状態とな
る温度勾配ができ、底部側は常温を保つことができる。
上記のような準備の整ったところへ、U字型筒状容器1
7の一端側におけるやし油18の液面上方の投入部より
そのU字型筒状容器17内にパーツフィーダ20からチ
ップ部品7を投入する。ここで、この実施例で使用した
チップ部品7は角板形チップ抵抗器で、電極部の構造が
、最下層はAg−Pd、中間層はNi、最外層(低融点
金属メッキ膜)にはSn : Pb=60 : 40の
厚み7〜10μmの電気メツキ膜を有したものである。
また、上記最外層材料の融点は、180〜190°Cで
ちる。
そして、上記仕様のチップ部品7をパーツフィーダ20
を使い、250個/分の速度で加熱されたやし油18面
に落下投入する。これにより、チップ部品7はやし油1
8面に当り、やし油18中を落下していく。この時、や
し油18とチップ部品7の摩擦のために、チップ部品7
は個々に分離された状態で減下し、250〜280°C
に加熱された高温部で電極の最外層である5n−Pb合
金メッキ膜が溶融され、温度勾配の付いている低温部に
落下していき、やし油18の温度がおよそ180’C以
下になった部分を通過した時点より溶融部が固化され、
表面が滑らかな電纜を有したチップ部品7としてU字型
筒状容器17内における底部に溜まる。この時、筒状容
器1アの底部は常温であるので、チップ部品7同志が接
融しても電極同志がくっつく心配はない。そして、電極
表面処理の済んだチップ部品7の取出しについては、U
字型筒状容器17の他端側聞り部より磁石22のはめ込
まれたベルト21を、そのU字型筒状容器17の底部ま
で達するように設置し、駆動部23によりベルト21を
矢印の方向にゆっくシと回転させている。そして、本実
施例に使用しているチップ部品7は第2図に示すように
主外部の中間層にニッケル膜4を使用しているため、ベ
ルト21の磁石22がU字型筒状容器17の底部に溜ま
っている処理済のチップ部品7に側に接近すると、上記
ニッケル膜4が磁石22に感じてチップ部品7がその磁
石22に吸着される。するとベルト21はU字型筒状容
器1γの他端側開口部に向かって回転されているため、
磁石22に吸着された処理済のチップ部品γはベルト2
1と共に上記他端側聞口部より外部に取出され、かき取
板26の働きによって収納容器26内に落とされる。
−ここで、他の取出し手段としては、網を使用しすくい
出す手段もあるが、この場合、何回もくり返しすくって
いる間にテープ部品7の電極部に傷が付くこともちね、
またU字型筒状容器17が長いときは作業が非常に困難
で、しかも連続作業に向かないという面がある。これに
比べて上記実施例の磁石22を使用したものは上記の欠
点を改善した手段であり、特に磁性材料を有した小形の
チップ部品には最適で、量産性に富む手段である。
このようにしてチップ部品7の低融点金属メッキ膜の溶
融処理が行われる。また、取出されたチップ部品下は、
その後、洗浄するだけで完成品となる。
ここで、上記の一実施例においては、高沸点液体として
天然植物系オイルであるやし油を使用した場合について
説明したが、これはその他に天然動物系オイル、天然鉱
物系オイル、合成シリコン系オイル、またはグリセリン
などのフラックスの作用を有した材料が同様の効果をも
つものとして使用することができ、またそれらの高沸点
液体に塩化亜鉛、塩化アンモニウム、ピロリン酸、ステ
アリン酸のいずれか1つを混合溶解させた高沸点液体も
使えるものであシ、さらにはこれらの材料にとどまらず
、チップ部品の電極部における溶融体(低融点金属膜)
の融点よりも高い沸点を有する高沸点液体であれば使用
可能なものである。また、加熱器としてマントルヒータ
などをU字型筒状容器の一端側上部外周に設置した実施
例について説明したが、これはU字型筒状容器の一端側
上方内部に密閉型シーズヒータを設け、内部より高沸点
液体を加熱するようにしてもよいものである。
そして、本発明装置において溶融されるチップ部品の電
極部最外層としては、電気メッキや化学メッキで構成さ
れ之低融点金属メッキ膜(低融点合金メッキ膜)に限ら
れることは々く、溶射や蒸着などにより形成された低融
点金属膜(低融点合金膜)であっても差支えないもので
ある。また、これらの低融点金属膜(低融点合金膜)を
構成する材料としては、上記実施例のはんだの他に、−
般によく用いられるスズや、さらには鉛などが使用可能
なものである。
そして、低融点金属膜(低融点合金膜)の融点は100
〜550’C,膜厚は1μm以上であることが好ましい
。まず、融点が100°C未満の場合ははんだ付けした
後、再溶融金属膜が部品使用中に自己発熱で溶融してし
まうことがあり、550°Cを超える場合は抵抗体や被
覆膜が破壊されてしまい、チップ部品としての性能を保
持できなくなる恐れがある。また、膜厚が1μm未満の
場合、熱処理後に均一な膜が形成できなく、実装時にお
けるはんだ付けの信頼性が落ちることになり、保管中に
酸化してしまうことにもなる。この膜厚は、8〜15μ
mであれば非常にはんだ付けがしやすいことが実験によ
り確認されている。
さらに、本発明による電極処理装置は、銅や銅合金など
のはんだ付は可能な金属膜または合金膜を有し、最外層
に低融点金属ペーストあるいは低融点合金ペーストを塗
布し乾燥させた層を有するチップ部品についても、適用
できるものである。
この場合、下地層としてのはんだ付は可能な金属膜(合
金膜)の融点が高沸点液体の融点よりも高いことはもち
ろんである。そして、この低融点金属(低融点合金)ペ
ーストを塗布し乾燥させた層を最外層に有するチップ部
品を本発明装置にて電極処理した場合、低融点金属(低
融点合金)ペーストによる層は電気メツキ膜や化学メッ
キ膜で構成されてなるものより、はんだ付は信頼性に関
係する厚みを厚くしかも均一に作る上で有利なものであ
る。また、低融点金属(低融点合金)ペースト中には通
常フラックスが含まれているが、このフラックスは溶融
時に高沸点液体に溶解するため、焼付くこともなく、効
果を阻害することはないものである。そして、この構造
のチップ部品においては、低融点金属(低融点合金)ペ
ーストによる層の厚みは、乾燥状態で3μm以上である
ことが好ましく、特に25〜100μmの厚みが適して
いる。
発明の効果 以上のように本発明におけるチップ部品の電極処理装置
は構成されているものであシ、数多くの特徴を有してい
る。まず、低融点金属(低融点合金)からなる膜または
層が容器中における高沸点液体の高温部側で溶融され、
低温部側で冷却されるため、溶融時に表面張力が働き、
表面積は小さくなっており、この状態で冷却されること
により、メッキ膜などで形成された低融点金属膜(低融
点合金膜)のものと比較して極めて表面積が小さくなシ
、しかも表面も平滑になって保存中に異物の付着やガス
の吸着が極端に少ないチップ部品を得ることができるこ
ととなる。また、溶融時に表面あるいはくぼみの内部に
吸着、吸蔵していた異物、ガス類も放出されるので、最
外層の膜自体も不純物を含まない清潔な膜になり、はん
だ濡れ性およびはんだ付は信頼性が向上するチップ部品
が得られることとなる。そして、電極処理としては、高
沸点液体中をチップ部品が高温部側より低温部側に移動
するだけであシ、複雑な設備を使用することなく、簡単
にして実施することができる。また、このように高沸点
液体中で溶融、冷却が行われ、しかも低温部側ではチッ
プ部品の電極同志がくっつくことはないため、チップ部
品を電極処理時に整列させることなく、バラバラの状態
で多量に投入するだけで処理ができ、しかもチップ部品
が液体と接触しているために加熱、冷却が短時間で終了
することにより、非常に量産性が高いものとなる。さら
に、高沸点液体中にて溶融、冷却が行われ、空気と触れ
る機会がないので、溶融時でも電極部表面が酸化される
心配がないものである。また、液体中で浴融処理を行う
ということは、空気と比較して、溶融体(低融点金属や
低融点合金など)と接触している高沸点液体の比重が犬
で、Lかも粘度が犬であるため、周囲より溶融した金属
に圧力をかけることになり、溶融金属表面状態が波釘た
ずに平滑な面になり、厚みも均一なものができることと
なる。なお、高沸点液体として天然植物系オイルなどの
オイルやグリセリンといったフラックスの作用を有した
液体を使用することによυ、フラックスは不要となシ、
そのために設備は簡素化されるとともに処理済チップ部
品の洗浄も非常に容易なものとなる。この時、その高沸
点液体に塩化亜鉛、塩化アンモニウム、ピロリン酸。
ステアリン酸の1つを混合溶解して使用した場合には、
高沸点液体のフラックス性がさらに向上するため、チッ
プ部品の低融点金属電極表面が酸化などで強度に汚れて
いる際に、非常に有効である。
さらに、本発明の効果を以下に列挙する。
(1)チップ部品を整列することなく投入できるので、
チップ部品の寸法に関係なく同−設備で処理することが
できる。また、寸法の異なったチップ部品を混合して処
理することもできる。
(2)  フラックスを使用することなく処理できるた
め、チップ部品の洗浄が容易であり、しかもフラックス
の焼付きがなく出来上シがきれいである。
(3)熱媒体が高沸点液体のため、温度コント−ロール
も精度が高く、高沸点液体とチップ部品が接触している
ため、熱伝導が早く、溶融および固化の処理が短時間で
でき、しかも溶融処理の信頼性が高い。すなわち、溶融
の失敗がないものとなる。
(4)高沸点液体に温度勾配を付けているため、処理済
チップ部品を低温部に一度に山積状態で溜めることがで
き、まとめて−度に取出しが可能で、取出し作業が非常
に簡素化できる。
(5)高沸点液体の種類または比重を選ぶことにより、
チップ部品の液体中の通過時間を変えることができる。
また、高沸点液体の温度勾配を変えることにより、比重
が変化するのでチップ部品の液体中の通過時間を同じく
変えることができる。これにより、チップ部品の低融点
金属または低融点合金からなる膜または層の種類あるい
は寸法形状が変わっても容易に対処することができる。
(6)機械的に動く部分がほとんどないので、設備の故
障が皆無といってよく、稼働率が飛躍的に向上する。
(7)U字型の筒状容器であるので、チップ部品の電極
処理作業と取出し作業を双方に影響させることなく、完
全に分離させた考え方で作業ができるため、処理済チッ
プ部品の取出しについては、バッチ方式、連続方式など
、フレキシブルに採用することが可能である。
(8)U字型の筒状容器のため、蒸発あるいは処理済チ
ップ部品の取出し時の持ち出しによυ高沸点液体の液面
が下ったとき、高沸点液体の補充が常温のまま低温部(
他端側)開口部よりでき、電極処理を一時停止すること
なく連続的な処理が可能であシ、品質の安定化および量
産化に適している。
(9)U字型筒状容器の低温部開口部に磁石を利用した
取出手段を設けた場合、処理済のチップ部品を傷付ける
ことなく連続的な取出しが可能で、特に磁性材料を有し
た小形のチップ部品の取出しに最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明におけるチップ部品の電極処理装置の一
実施例を示す概略構成図、第2図はチップ部品の一種で
ある角板形チップ抵抗器を示す断面図、第3図は従来知
られているところのチップ部品の電極処理を実施するた
めの装置の一例を示す概略構成図である。 1・・・・・絶縁基板、2・・・・・・抵抗体、3・・
・・・銀系゛電極膜、4・・・ニッケル膜、5・・・・
はんだ膜、6・・・・・ガラス被覆膜、7・・・・・・
チップ部品、17・・・・U字型の筒状容器、18・・
・・・やし油(高沸点液体)、19・・・・・・加熱器
、20・・・・・・パーツフィーダ、21・・・・・ベ
ルト、22・・・・・磁石、23・・・・・ベルト駆動
部、24−・・・・・ベルトガイド板、25・・・・か
き取板、26・・・・・・収納容器。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名グー
チーノア都花 ノ’7−Ljf半記の免1才\で階テト7g −τつし
シ日3く運ギi」門ジA邑夕シ(丁1()/q−丁ト乳 20 −−.7マー・ソフ君−夕; 2/−へ゛ルト 24−穴ルトカ4ト°1又 ?9− カー二刀ス、孜 第2図 第3図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内部にオイルなどの高沸点液体を満たし、かつ一
    方の端に電極部の最外層に低融点金属または低融点合金
    からなる膜または層を有したチップ部品を投入する投入
    部を備えたU字型の筒状容器と、上記高沸点液体に温度
    勾配をもたせるように上記U字型の筒状容器の一方の端
    に配された加熱器とを備え、かつ上記U字型の筒状容器
    の上記加熱器のない他方の端は開口部になっており、そ
    の開口部は処理済のチップ部品の取出口になっているチ
    ップ部品の電極処理装置。
  2. (2)高沸点液体として、天然植物系オイル、天然動物
    系オイル、天然鉱物系オイル、合成シリコン系オイルま
    たはグリセリンのいずれか1つを用いてなる特許請求の
    範囲第1項記載のチップ部品の電極処理装置。
  3. (3)加熱器として外部より加熱するマントルヒータま
    たは内部より加熱する密閉型シーズヒータを用いてなる
    特許請求の範囲第1項記載のチップ部品の電極処理装置
  4. (4)点液体中に、塩化亜鉛、塩化アンモニウム、ピロ
    リン酸、ステアリン酸の1つを混合溶解して用いてなる
    特許請求の範囲第2項記載のチップ部品の電極処理装置
  5. (5)内部にオイルなどの高沸点液体を満たし、かつ一
    方の端に電極部の最外層に低融点金属または低融点合金
    からなる膜または層を有したチップ部品を投入する投入
    部を備えたU字型の筒状容器と、上記高沸点液体に温度
    勾配をもたせるように上記U字型の筒状容器の一方の端
    に配された加熱器とを備え、かつ上記U字型の筒状容器
    の上記加熱器のない他方の端は開口部になっており、こ
    の開口部側に磁石を使用して処理済のチップ部品を取出
    す取出手段を備えたチップ部品の電極処理装置。
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