JPS6341376Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は貯挿缶胴内に貯蔵した、配合飼料、セ
メント、肥料等の粉粒体を、良好な混合状態で定
量づゝ円滑に排出し、混合効果と定量排出効果を
効率よく行うと共に、混合槽内における粉粒体の
流動を従来より更に円滑とし、かつ排出量の増加
を可能とするテーブルフイーダーに関するもので
ある。

従来同種のテーブルフイーダーは、混合槽缶胴
の上部テーブル及び底壁板を水平とし、上部テー
ブルの中央部に形成した流出口及び該テーブルの
外周縁と混合槽缶胴の内壁面間の間〓によつて形
成する流出口を、又底壁板の外周部適所に排出口
を設け、中心部に垂設する駆動軸に上部テーブル
の上面に近接して設けた上部羽根と、底壁板の上
面に近接して設けた下部羽根を取付けたものであ
るが、上部テーブルと底壁板が水平であるため粉
粒体の流動抵抗が大きく、かく短時間に多量の粉
粒体を搬送するには不適当である等の欠点があつ
た。

本考案はこれ等の欠点を解消するもので、下方
開口部を外下方に傾斜し、外側部に排出口を設け
た底壁板により被蓋した円筒状の混合槽缶胴内の
上部に、外側周縁と内側周縁の外方に内外側流出
口を設ける如く、内下方に傾斜した環状上壁板の
内側周縁に截頭円錐筒状の内側流出口外壁板の上
端周縁を接合した上部テーブルを固設し、該テー
ブルの上面に近接して回転する外周放出型の上部
羽根車と、上部テーブルの下方で、底壁板の上面
に近接して回転する外周放出形羽根を有し、外側
流出口の下方で該羽根の外側上面に、外側流出口
の下方をカバーする内下方に傾斜した環状受板を
固着した下部羽根車を、混合槽缶胴の中心に設け
た駆動軸に固着し、該軸の周部を下部羽根車に接
合した截頭円錐筒状のスピンナーにより被設し、
混合槽缶胴の上部に連設した貯槽缶胴内に収容し
た粉粒体を駆動軸の稼動による上部羽根車及び下
部羽根車の回転により、内外側流出口を通過し排
出口より排出するようにしたことを特徴とするも
のである。

次に本考案を添付図面によつて説明すると、第
１図、第２図より混合槽缶胴１は、円筒状の周壁
２の下方開口部を、外下方に傾斜し外側部に排出
口３を設けた底壁板４により被蓋する。

混合槽缶胴１の周壁２内周面５上部に、複数枚
（図は８枚の場合を示す）の上部テーブル固定板
６，６……の外側周縁を、該テーブル固定板６，
６……が混合槽缶胴１の中心線に対し同一方向に
若干ずらした状態で相互に等間隔をおいて放射状
（外周放出状）に並設する如く固着し、その上面
に環状上壁板７を内周縁の内方及び外周縁の外方
が夫々内側流出口８、外側流出口９を設ける如
く、内下方に傾斜して固着し、該上壁板７の内周
縁に截頭円錐筒状の内側流出口外壁板１０の上端
周縁を接合した上部テーブル１１を固着する。

上部テーブル１１の環状上壁板７の上面に近接
して回転する２枚の外周放出型羽根１２，１２を
有する上部羽根車１３と、又上部テーブル１１の
下方に第３図の如く各外側の一部を回転方向に凹
状に屈曲した８枚の鉤形羽根１４，１４……を下
端縁１５が底壁板４に上面に近接し、かつ該羽根
１４，１４……の外側上面を連結して前記外側流
出口９の下方をカバーする内下方に傾斜する環状
受板１６を固着した下部羽根車１７を、両羽根車
１３，１７を同一方向に同調して回転する如く混
合槽缶胴１の中心に貫設する共通の角形駆動軸１
８に夫々固着し、該駆動軸１８の周部には、上部
周壁が内側流出口８の内壁板部１９を形成し、下
端周縁が下部羽根車１７の下端縁と一致する截頭
円錐筒状で、該羽根１７との当接部を接合したス
ピンナー２０を被設する。

駆動軸１８は底壁板４に設けた軸受２１により
支承して、上端部に内側流出口８の開口を阻害し
ない大きさの円錐形キヤツプ２２を取り付け、又
上下部羽根車１３，１７は夫々角孔ボスにより駆
動軸１８に固定するものである。

次に本考案の作用を説明すると、混合槽缶胴１
の上部に貯槽缶胴２３を連設し、該貯槽缶胴２３
内に飼料等の粉粒体を投入蓄積すると、粉粒体は
内外側流出口８，９を通つて混合槽缶胴１内に落
下し、一部は上部テーブル１１の環状上壁板７、
下部羽根車１７の環状受板１６上に堆積した状態
で底壁板４上に蓄積する。この状態で駆動軸１８
を起動し、上部羽根車１３と下部羽根車１７を矢
印Ｒ方向に回転させれば、粉粒体は内側流出口８
より自然落下により混合槽内に流入すると共に、
外側流出口９よりは、自然落下及び上部羽根車１
３による上部テーブル１１の環状上壁板７上の粉
粒体の外周方向への掻出しによる流動により、下
部羽根車１７の環状受板１６上に流入し、下部羽
根車１７の回転により、環状受板１６より混合槽
内に流入し、内外側流出口８，９より流入する粉
粒体は混合して排出口３より外部に排出される。

本考案は、貯槽缶胴内に収容した粉粒体の重量
の大部分が上部テーブルの環状上壁板及び下部羽
根車の環状受板により受けられ、混合槽内に掛る
重量を軽減するので下部羽根車の回転抵抗は小さ
く、かつ環状上壁板、環状受板及び底壁板の上面
が傾斜面をなしているので、粉粒体の流動は円滑
に行われ、小馬力による駆動軸の稼動により短時
間に多量の粉粒体の搬送を可能にする等優れた実
用的効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の平面図、第２図は中央縦断面
図、第３図は下部羽根車の平面図、第４図は本考
案の作用図である。 １……混合槽缶胴、３……排出口、４……底壁
板、７……環状上壁板、８……内側流出口、９…
…外側流出口、１０……内側流出口外壁板、１１
……上部テーブル、１３……上部羽根車、１４…
…鉤形羽根、１６……環状受板、１７……下部羽
根車、１８……駆動軸、２０……スピンナー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下方開口部を、外下方に傾斜し、外側部に排出
   口３を設けた底壁板４により被蓋した円筒状の混
   合槽缶胴１内の上部に、内下方に傾斜する環状上
   壁板７の内側周縁に、截頭円錐筒状の内側流出口
   外壁板１０の上端周縁を接合した上部テーブル１
   １を、中心部に内側流出口８を、又外側周縁と缶
   胴１との間に外側流出口９を設ける如く固着し、
   該上部テーブル１１の環状上壁板７の上面に近接
   して配置した上部羽根車１３と、上部テーブル１
   １の下方に、下端縁が底壁板２の上面に近接する
   鉤形羽根１４，１４……を有し、該羽根１４，１
   ４……の外側上面に前記外側流出口９の下方をカ
   バーする内下方に傾斜した環状受板１６を固着し
   た下部羽根車１７を、共通の駆動軸１８に固定し
   て連動回転させるようにし、該駆動軸１８の周部
   を下部羽根車１７に接合して回転する截頭円錐筒
   状のスピンナー２０により被覆したことを特徴と
   するテーブルフイーダー。