JPS6341034Y2 -

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【考案の詳細な説明】本考案は衣裳着人形の改良に関する。

従来の衣裳着人形は足を台板に針金等で固定さ
れている。それによつてテーブル上へ安定して置
くことが出来る。

しかし、この衣裳着人形を結納用の翁と媼とす
る場合、人形台に固定されていると次の問題が生
じることがある。

結納飾りには種々のスタイルがあるが、複数の
扇形の飾り台の内、その１つの飾り台の上に翁と
媼を載せる場合、翁と媼自体が台付きであれば、
飾り台の上に更に台が残ることになり、体裁が悪
い。

又、飾り台より人形台が大きければ安定感に欠
け一層見映えが悪い。

飾り台の上に直接に翁と媼の人形を載せること
が望ましいが、衣裳着人形ではかなわず、従来よ
り結納用人形は一刀彫りの高価なものか、割れ易
い陶品製が多い。

本考案は衣裳着人形を結納の飾り台に直接安定
して置けることを目的とする。

本考案は人形ボデイ１の下端に台平面１１及び
下端部前面に足取付用凹み１２を形成し、該凹み
に両足２，２を足裏は足に装着した履物の裏面が
台平面１１に揃う様に嵌めて固定し、人形ボデイ
１に足先を覗かせて衣裳４を貼着したものであ
る。

足裏或は履物と人形ボデイの下端の台平面１１
が揃つているため、人形を安定して置くことが出
来、足はボデイと別体に形成するため、足袋、草
履等の履物を履かせ易い。

更にボデイは発泡スチロール等の安価な材料で
形成し、裾から覗く足は割れたり、欠けたりしな
い樹脂を射出成形して形成することが出来、全体
的にコストを下げることが出来る。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的
に説明する。

実施例は媼を人形にしたものであつて、人形ボ
デイ１は発泡スチロール、樹脂、木粘土等で形成
され、下部に安定用錘（図示せず）を埋設してい
る。

人形ボデイ１の下端面は水平な台平面１１及び
下端前面には台平面１１に連続して足取付用の凹
み１２が形成されている。

上記ボデイ１の全体或は台平面１１、凹み１２
を含むボデイ１の下部に布１３を貼着し、ボデイ
１の凹み１２に布１３の上から足２を嵌めて接着
剤等で固定する。

足２は合成樹脂の射出成形等により膝下から爪
先までの長さに形成されており、該足には別体に
製作した草履３が接着固定されている。

草履の裏面と人形ボデイ１の台平面１１は高さ
が揃つて同一平面となる様に取付けられ、草履等
の履物を装着しない場合は足裏を台平面１１の高
さに揃える。

最後に人形ボデイ１に足先が裾から覗く様に衣
裳４を着付ける。

履物或は足裏とボデイ１の台平面１１が揃つて
いることにより、接地面積が大きくなり、これを
テーブル或は台板へ安定して置くことが出来る。

又、ボデイ１を安価な発泡樹脂で形成し、先端
が露出して欠け易い足は衝撃に強い軟質或は硬質
の樹脂で形成すれば、全体としてコストを下げ
る。

更に足をボデイと別体に製作するために、履物
を簡単に履かせることが出来、実用上多くの利点
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部斜面図、第２図は足を嵌める前の
ボデイ及び足の斜面図、第３図は要部断面図であ
る。１……ボデイ、１１……台平面、１２……凹
み。

【実用新案登録請求の範囲】

人形ボデイの下端に台平面１１及びボデイ下端
部前面に足取付用凹み１２を形成し、該凹みに両
足２，２を足裏或は足に装着した履物の裏面が台
平面１１と揃う様に嵌めて取付け、人形ボデイ１
に足先を覗かせて衣裳４を貼着した衣裳着人形。