JPS6340945Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は車載用マイクロホンに係り、特に、サ
ンバイザー取付型の所謂モービル用マイクロホン
に関する。

（従来技術） 一般に、車載用無線機のマイクロホンとしては
ハンド型マイクロホンが多用されており、通話の
際には手で握持して使用されている。しかしこの
種のマイクロホンは使用の際に片手が塞がつてし
まうこととなり、安全運転上問題があるとされて
いる。

そこで、これを改善するものとして第１図に示
すような車載用マイクロホンが提供されている。
この第１図に示すものは、サンバイザーの取付ね
じに共締めされる取付基部２０と、該取付基部２
０にその一端が取り付けられたフレキシブルパイ
プ２１と、該フレキシブルパイプ２１の他端に設
けられたマイクロホン本体２２等から構成されて
いて、マイクロホン本体２２を口元の適宜位置に
固定することができるようになつている。

しかるに、上記した従来のものにおいては、マ
イクロホン本体２２と取付基部２０との間が全て
フレキシブルパイプにより接続されているため、
全体に支持力が低く、特に、フレキシブルパイプ
の取付基部２０側に近い部分は車の振動で容易に
撓んでしまうという問題があつた。また、全長が
可変できないため、フレキシブルパイプ１１が長
過ぎる場合にはフレキシブルパイプを蛇行させる
等して調整しなければならず、支持力が益々低下
してしまうという欠点があつた。

（考案の目的） 本考案は上記した点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、マイクロホン本体を任意位置に
半固定することができるのは勿論、車の振動等で
その設定位置が下がつてしまつたりする虞がない
ようにした車載用マイクロホンを提供することに
ある。

（考案の構成） 本考案に係る車載用マイクロホンは、サンバイ
ザー等に固定できるようになつている取付基部
と、該取付基部に角度可変調節自在に取り付けら
れたパイプと、該パイプに対して挿抜自在になつ
ていると共に任意の挿入位置で保持されるように
なつているフレキシブルパイプと、上記フレキシ
ブルパイプの先端に取り付けられたマイクロホン
本体とから構成されている。

（実施例） 本考案に係る車載用マイクロホンの実施例を第
２図乃至第５図に基づいて説明する。

図中、１は自動車のサンバイザー（図示しな
い）等に固定できるようになつている取付基部で
あつて、取付用長孔２を有する平板部３と該平板
部３から垂直に折り曲げられて形成された保持部
４，４とからなつている。上記取付基部１には管
状体５が角度調節自在となるように取り付けられ
ているが、実用例では、上記管状体５は上記保持
部４，４に軸止６されている可動基台７にフラン
ジ部８を介して取り付けられている。上記可動基
台７はリベツト軸６を中心として適度の抵抗を以
て回動するようになつているが、例えば、第４図
に示すようにクリツク機構で、保持させるように
してもよい。この例では、可動基台７に設けられ
た小孔９からボール１０を臨ませて保持部４，４
側のクリツク孔１１に板バネ１２で圧着してクリ
ツク的に停止させることができるようになつてい
る。

また、第６図に示す実施例では、保持部４，４
の間に合成樹脂製のガイド１７，１７を配置し、
これらによつてパイプ５を挾持するようにしたも
のであり、上記ガイド１７，１７にはパイプ５に
係合してクリツク的に保持させることができるよ
うになつている係合溝１８が適宜角度毎に設けら
れている。

１３は上記パイプ５に対して挿抜自在になつて
いると共に任意の位置で保持されるようになつて
いるフレキシブルパイプであつて、図示例では、
管状体５に設けられた六角ビス１４を緩めること
によつて挿入長を調整できるようになつている
が、適度の抵抗を以て摺動できるようにしてもよ
い。１５は上記フレキシブルパイプ１３の先端１
６に設けられたマイクロホン本体であつて、図示
例ではコンデンサ型が用いられている。

上記した車載用マイクロホンを使用するに際し
ては従来のものと同様に取付基部１をサンバイザ
ーに取り付けて使用するが、先ず六角ビスを緩め
てマイクロホン本体１５が口元に位置するよう調
整し、さらにフレキシブルパイプ１３を曲げて微
調整を行う。このようにフレキシブルパイプ１３
は必要最小限度の長さに設定して使用することが
できるから、従来のもののように振動でマイクロ
ホン本体１５が下がつてしまつたりする虞はな
い。また、第５図に示すように、角度変更を大き
く行なわせる場合には、上記クリツク機構が作動
し、確実に所定位置で保持させることができ、送
話者Ｍがマイクロホンを必要としない場合にはル
ーフ側（90゜）に保持させておくことができる。
なお、フレキシブルパイプ１３は細いものが適
し、防眩加工を施すと更によい。また、管状体５
を長くすればフレキシブルパイプ１３の長さ調整
範囲が大きくなるが、マイクロホンの位置微調整
が困難となるため全長Ｌの1/3〜1/4程度の長さに
設定することが望ましい。

（考案の効果） 本考案に係る車載用マイクロホンによれば、適
度の強度が得られるため走行中にマイクロホンの
位置が移動してしまう等の虞はない。また、大き
な角度変更は取付基部側で行うことができるか
ら、予めマイクロホン位置をプリセツトしておけ
ば、再使用の際にも直ちに所定位置にセツトし直
すことができ、操作が容易であつて運転作業の支
障とならない。さらに、フレキシブルパイプの長
さは任意に微調整することができるから、あらゆ
る車種に適応できる等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の車載用マイクロホンの側面図、
第２図乃至第６図は本考案に係る車載用マイクロ
ホンの実施例を示し、第２図は全体の側面図、第
３図は要部の平面図、第４図は要部の斜視図、第
５図は使用状態を示す側面図、第６図は他の構成
例を示す斜視図である。 １：取付基部、５：パイプ、１３：フレキシブ
ルパイプ、１５：マイクロホン本体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サンバイザー等に固定できるようになつている
   取付基部と、該取付基部に角度可変調節自在に取
   り付けられたパイプと、該パイプに対して挿抜自
   在になつていると共に任意の挿入位置で保持され
   るようになつているフレキシブルパイプと、上記
   フレキシブルパイプの先端に取り付けられたマイ
   クロホン本体とから構成されていることを特徴と
   する車載用マイクロホン。