JPS633912Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自転車のタイヤにローラを圧接させる
ことにより発電させることができる自転車用発電
機に関し、特に該自転車用発電機の泥除部に関す
るものである。

自転車用発電機のローラをタイヤトレツド面に
圧接させるようにした場合、タイヤトレツド面は
自転車走行時、地面に直接、接地する部分の為、
ぬかるんだじやり道や泥道を走ると、多量の泥水
がタイヤトレツド面を経てローラと泥除部との間
に入り込み、ローラの回転不能及び発電機全体の
振動等が生じてしまう。

ローラをタイヤトレツド面に圧接させて使用す
る従来の自転車用発電機を、第１図に示す。第１
図において、１はリヤータイヤ、２はタイヤトレ
ツドであり、この自転車用発電機１０は、自転車
の一対のバツクホーク１１，１２に取り付けられ
ている。この自転車用発電機１０は、起倒レバー
５によりタイヤトレツド面２に圧接され得るロー
ラ６と、ローラ６の外周面を覆う泥除部８とを有
している。ローラ６は、自転車走行時のタイヤ１
の矢印Ａ方向への回転によつて、矢印Ｂ方向に回
転する。泥除部８はローラ６の外周面の所定部
を、間隔をおいて、覆う円弧状のものであるた
め、泥除部８とローラ６との間に泥水が入り易
く、しかもつまり易い欠点を有していた。

本考案の目的は、泥除部とローラとの間への泥
水の入り込みを防止できる自転車用発電機を提供
することにある。

本考案によれば、自転車のタイヤに圧接されて
回転するローラと、該ローラの外周面の所定部
を、間隔をおいて、覆う円弧状の泥除部とを有す
る自転車用発電機において、前記泥除部の一端を
内側に曲げたことを特徴とする自転車用発電機が
得られる。

次に本考案の実施例について図面を参照して説
明する。

第２図を参照すると、本考案の一実施例による
自転車用発電機１０は、ローラ６の外周面を覆う
円弧状の泥除部８の一端を内側に曲げて形成した
スカート部８ａが設けられたことと、泥除部８の
他端が、ローラ６をリヤータイヤ１のトレツド面
２に圧接させた状態（即ち第２図の状態）で、リ
ヤータイヤ１のトレツド面２に当たらない程度に
該トレツド面２に極力近づけたことを特徴とす
る。なお、第２図において、３は自転車のバツク
ホーク（第１図の１１）等へ本発電機１０を固定
するのに必要な固定金具、４は可動部、５はロー
ラ６をタイヤトレツド面２に圧接させたり、離し
たりするための起倒レバー、７はローラ６に連絡
された発電部、９は可動部４に泥除部８を固定す
るための固定穴９ａを有する泥除固定部である。
第３図は第２図の泥除部８の斜視図である。

さて、第２図において、g₁及びg₂は空隙であ
る。g₁はローラ６と泥除部８の一端のスカート部
８ａとが当たらない程度に極力狭くするものであ
る。g₂はローラ６をタイヤトレツド面２に圧接さ
せた第２図の状態で、泥除部８の他端８ｂがタイ
ヤトレツド面２に当たらない程度に極力狭くする
ものである。矢印Ａは自転車走行時のタイヤ１の
回転方向、矢印Ｂはその時のローラ６の回転方向
である。タイヤトレツド面２に泥水２０が付着す
ると、泥水２０は、まず、泥除部８の他端８ｂに
より矢印Ｃの方向に排除される。泥除部８の他端
８ｂで排除されなかつた泥水２０はタイヤトレツ
ド面２によつて矢印Ｅの方向に落下する。また、
ローラ６に付着した泥水２０は、泥除部８のスカ
ート部８ａによつて矢印Ｄの方向に排除される。
従つて、ローラ６と泥除部８との間に泥水２０が
溜ることなく、ローラ６はスムーズに回転する。

以上説明したように、本考案によれば、泥除部
の一端を内側に曲げて形成したスカート部によ
り、泥除部とローラとの間への泥水の入り込みを
防止できるようにした自転車用発電機が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の自転車用発電機を自転車に取り
付けた状態で示した斜視図、第２図は本考案の一
実施例による自転車用発電機を示した正面図、第
３図は第２図の泥除部８の斜視図である。 １……タイヤ、２……タイヤトレツド面、３…
…固定金具、４……可動部、５……起倒レバー、
６……ローラ、７……発電部、８……泥除部、８
ａ……泥除部８の一端のスカート部、８ｂ……泥
除部８の他端、９……泥除固定部、９ａ……固定
穴、１０……自転車用発電機、２０……泥水。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自転車のタイヤに圧接されて回転するローラ
   と、該ローラの外周面の所定部を、間隔をおい
   て、覆う円弧状の泥除部とを有する自転車用発電
   機において、前記泥除部の一端を内側に曲げたこ
   とを特徴とする自転車用発電機。