JPS6338491Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は学習机などの棚下照明に利用される
照明器具に関する。

従来の技術 棚付学習机の一例を第１０図を参照して説明す
ると、１は机本体、２は引出し、３は足置台、４
は机本体１上に設置された棚である。５は棚４の
棚板、６は棚板５の下面中央に直付け固定された
直管形螢光ランプ用照明器具、７は棚板５の下面
一端部に直付けされた白熱ランプ用照明器具であ
る。前者照明器具６は直管形螢光ランプ８を乳白
色等の透光性セード９で囲つたもので、主として
机上全体を平均的に照明し、後者照明器具７は棚
板５に固定された取付金具１０から前方に延びる
フレキシブルパイプ１１の先端に白熱ランプ１２
と反射笠１３を取付けたもので、主として机上を
部分的に選択照明する。

考案が解決しようとする問題点 上記のような机上照明用で机に直付けされる照
明器具６，７は一方が欠けると机上照明が不足気
味になつて使用者に不便をきたすことがあり、そ
のため様々な机上照明形態の要求に応じて棚板５
下に固定式の照明器具６と可動式の照明器具７の
両者を取付けているが、これでは机上の利用でき
る空間スペース狭くならざるを得ず、また１つの
机に２つの照明器具６，７を取付けるため机コス
トに占める照明器具コストが大きくて机コストが
割高になる問題があつた。

問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、
机等の棚板下面に直付けされて下方に延びるＵ字
形アームに棚下照明を行う照明部を移動可能に取
付け、かつ、上記照明部を、Ｕ字形アームを前後
から挾むことによりＵ字形アーム上を上下方向に
スライドるす第１及び第２ホルダと、第１ホルダ
の前面に、第１ホルダに対し、軸転可能に連結し
た第３ホルダと、第３ホルダの前部上面に左右動
可能に連結した第４ホルダと、内部に直管形螢光
ランプが収納され、かつ、上記第４ホルダによつ
て、外周面が、周方向と軸方向に摩擦摺動可能に
保持されたセードとによつて構成してなる照明器
具により上記問題点を解決するようにしたもので
ある。

作 用 上記手段のように棚板下にアームを直付けして
このアームに照明部を可動に取付けることによ
り、棚下（机上）の空間スペースの利用率が大き
くできる。また照明部の光源に直管形螢光ランプ
を用いることにより、棚下（机上）照明が広範囲
で必要に応じ選択的に行えて、学習机においては
１つの照明器具で十分に用が足りる。

実施例 以下本考案を第１０図の学習机に適用した一実
施例を第１乃至第８図に基づき説明する。

第１図乃至第３図において、１４は学習机にお
ける棚板５の下面一部に固定されて下方に延びる
Ｕ字形アーム、１５はアーム１４に上下左右動可
能に取付けた照明部である。アーム１４は第７図
に示すように１本のＵ字状金属パイプの両端部を
同一方向に90゜折曲したもので、この折曲両端部
１４′，１４′に直交させて矩形の取付金具１６が
溶接等で一体に固定される。取付金具１６には両
端部と中央部にネジ挿通穴１７，１７……が形成
され、この取付金具１６を棚板５の下面に接合さ
せてネジ挿通穴１７，１７……から木ネジ１８，
１８……を棚板５に締め付けることにより、アー
ム１４はその両端部１４′，１４′が棚板５下に取
付金具１６でもつて固定される。

照明部１５は直管形螢光ランプ１灯用のもの
で、第４図乃至第６図を参照して説明すると、１
９はアーム１４に着脱自在に装着されたセードホ
ルダ、２０はセードホルダ１９で保持された円筒
状のセード、２１はセード２０内に収納された１
灯の直管形螢光ランプである。セードホルダ１９
はアーム１４を前後から挟む第１、第２ホルダ２
２，２３と、この両ホルダ２２，２３をアーム１
４に締め付け固定する第１化粧ネジ２４と、第１
ホルダ２２の前面に一対の笠歯２５，２６を介し
軸転可能に第１化粧ネジ２４にて連結された第３
ホルダ２７と、第３ホルダ２７の前部上に第２化
粧ネジ２８にて左右動可能に連結された第４ホル
ダ２９とで構成され、第４ホルダ２９の前部２
９′は断面Ｃ字状でこの前部２９′がセード２０の
外周一部を弾圧保持する。セード２０は前部２
９′で外周方向と軸方向に摩擦摺動可能に保持さ
れる。照明部１５のアーム１４への取付けは第５
図の鎖線で示すように第１化粧ネジ２４を外し第
１ホルダ２２から第２ホルダ２３を外した状態で
アーム１４に前方から第１ホルダ２２を嵌め後方
から第２ホルダ２３を嵌めて両ホルダ２２，２３
を第１化粧ネジ２４で締め付ける順序で行われ、
第１化粧ネジ２４を緩めて第１、第２ホルダ２
２，２３をアーム１４に沿つて上下動させること
によつて照明部１５の全体が上下動して適当な高
さ位置に調整される。また第１化粧ネジ２４を緩
めると第１ホルダ２２と第３ホルダ２７の両笠歯
２５，２６の噛合が緩み、この状態で第１ホルダ
２２に対し第３ホルダ２７が軸転してセード２０
が第４図の矢印の如く回動し、セード２０の上下
方向の傾き姿勢が調整される。更に第２化粧ネジ
１８を緩めると第４ホルダ２９が第３ホルダ２７
上で第２化粧ネジ１８を中心に第６図鎖線で示す
ように横方向に回動し、これによりセード２０は
第３図の鎖線で示すように前後方向の傾き姿勢が
調整される。

セード２０は第８図に示すようにアルミニウム
等の押出し成形品である両端開口断面Ｃ字状のセ
ード本体２０ａと、セード本体２０ａの両端部に
嵌着された２つのエンドカバー２０ｂ，２０ｃで
構成され、一方のエンドカバー２０ｂには第４図
に示すようにランプ点滅用スイツチ３０が収納さ
れ外周一部から電源コード３１が導出され、他方
のエンドカバー２０ｃにはグロースタータ３２が
収納される。セード本体２０ａ内には直管形螢光
ランプ２１が収納され、この螢光ランプ２１の光
はセード本体２０ａの軸方向の開口ｍから外部に
投射されて机上を照明する。またセード本体２０
ａの開口ｍのエツジには樹脂製の帯板状遮光板３
３の断面Ｃ字状の一側端部が嵌挿され、この遮光
板３３の取付角を調整することにより開口ｍから
の光投射角が調整される。

また上記螢光ランプ用照明部１５は安定器別置
きタイプのもので、上述エンドカバー２０ｂから
延びる電源コード３１の先端に安定器ボツクス３
４が取付けられる。この安定器ボツクス３４は図
示しないが安定器、サービスコンセント、商用電
源周波数切換スイツチなどを内蔵するもので、学
習机の邪魔にならない例えば棚板５の下面隅部に
ネジ止め等で固定される。このように安定器ボツ
クス３４を照明部１５から離すことにより照明部
１５が軽量となり、アーム１４に安定して取付け
ることや、アーム１４に対する上下左右動などが
容易になる。

この照明部１５は棚板５の下面前部に位置して
机上を全面に平均して照明する。また照明部１５
の高さを調整し、またセード２０の上下の傾き角
や前後の角度を調整することにより机上での様々
な照明形態の要求に応じることができる。また照
明部１５を支持するアーム１４は棚板５の下面よ
り机上方の途中まで延びるだけのため、机上での
利用空間が広くとれる。

次に本考案の他の実施例を第９図を参照して説
明すると、これはアーム１４の折曲両端部１４′，
１４′を棚板５の下面に取付ける取付金具３４に
幅広なものを使用し、この取付金具３４でアーム
両端部１４′，１４′を軸方向摺動可能に棚板５下
に取付けるようにしたものである。尚、取付金具
３４は棚板５下にネジ止め固定され、またアーム
１４の各先端にはストツパ３５，３５を形成して
取付金具３４から抜けて脱落するのを防止する。
このようにアーム１４を前後移動可能に取付ける
ことにより、照明部１５の机上での位置がより広
範囲で調整できて便利になる。

この第２の実施例において図示しないが、アー
ム１４の折曲両端部１４′，１４′と棚板５の間に
薄い金属板を固定して、この金属板に摺動させア
ーム移動を行わせることや、アーム両端部１４′，
１４′に摺動可能にパイプを嵌挿して、このパイ
プを取付金具などで棚板５下に固定する等の実施
形態の変更が可能である。

考案の効果 本考案によれば、直管形螢光ランプを用いた照
明器具を棚下に配置した状態に於いて、直管形螢
光ランプを収納したセードを、上下方向及び左右
方向にスライド自在に保持できると同時に、セー
ドを、棚板と直交する平面上及び棚板と平行する
平面上で、回動自在に保持することができ、直管
形螢光ランプを用いた棚下照明用の照明器具の照
射範囲を、棚下のあらゆる方向に向けることがで
きる。従つて棚下照明形態の様々な要求に１つの
照明器具で応じることができ、特に学習机の机上
照明においては従来２つの照明器具を必要として
いたものが１つの照明器具に置き替えることがで
きて、学習机のコストダウンや机上の利用空間ス
ペースの拡大が図れ、商品価値大なるものが提供
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第８図は本考案の一実施例を説明す
るためのもので、第１図及び第２図は本考案の照
明器具を実装した学習机の正面図及び側面図、第
３図は第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第４図は
第１図の部分拡大図、第５図は第４図のＢ−Ｂ線
に沿う拡大断面図、第６図は第５図のＣ−Ｃ線に
沿う断面図、第７図及び第８図は第１図における
照明器具のアーム及び照明部セードの各拡大斜視
図である。第９図は本考案の他の実施例を示す側
面図である。第１０図は従来の照明器具を実装し
た学習机の斜視図である。 ５……棚板、１４……アーム、１５……照明
部、２０……セード、２１……直管形螢光ラン
プ、２２……第１ホルダ、２３……第２ホルダ、
２７……第３ホルダ、２９……第４ホルダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棚板の下面に直付けされて下方に延びるＵ字形
   アームと、このＵ字形アームに移動可能に取付け
   て棚下照明を行う照明部とを具備し、上記照明部
   を、Ｕ字形アームを前後から挾むことによりＵ字
   形アーム上を上下方向にスライドるす第１及び第
   ２ホルダと、第１ホルダの前面に、第１ホルダに
   対し、軸転可能に連結した第３ホルダと、第３ホ
   ルダの前部上面に左右動可能に連結した第４ホル
   ダと、内部に直管形螢光ランプが収納され、か
   つ、上記第４ホルダによつて、外周面が、周方向
   と軸方向に摩擦摺動可能に保持されたセードとに
   よつて構成したことを特徴とする照明器具。