JPS6337935Y2 - - Google Patents

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JPS6337935Y2
JPS6337935Y2 JP1983194461U JP19446183U JPS6337935Y2 JP S6337935 Y2 JPS6337935 Y2 JP S6337935Y2 JP 1983194461 U JP1983194461 U JP 1983194461U JP 19446183 U JP19446183 U JP 19446183U JP S6337935 Y2 JPS6337935 Y2 JP S6337935Y2
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JP
Japan
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furnace
crown
carbon body
dental
mounting table
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JP1983194461U
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JPS60102006U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本案は、鋳造歯冠に陶材の焼付けを行う場合な
どに用いる歯科用トレイに関するものである。
歯科技工分野において、金属やガラスの材料を
所定の歯型に鋳込ん成る鋳造歯冠に対し陶材を焼
付けるには、歯冠表面に所望の色調をもつたスラ
リー状の陶材を筆、ハケなどで塗布した後、焼成
炉(一般には真空炉)でもつて焼成している。
ところが、塗布する陶材は、各種の金属酸化物
を組成成分としているため、焼成雰囲気によつて
は黄色に変色するなど所期の色調をもつた歯冠を
得ることが極めてむずかしいという欠点があつ
た。
かかる陶材の変色を防ぐには、陶材を焼き付け
る炉内雰囲気を還元性雰囲気とすることが望まし
い。しかして炉内を環元性雰囲気とする手段とし
ては、炉中に水素ガスを吹き込んだり、高温時に
還元性物質として作用するカーボンを内在せしめ
ておくことが一般に行われる。このうち、水素ガ
スを吹き込む方法は、水素ガスを供給するための
水素ボンベを設置する必要があり、また火災を引
き起こす危険性が大きいなどこの方法は一般の技
工所での使用には適していない。一方還元剤とし
て固体状のカーボン体を用いる場合、カーボン体
を設置する場所やカーボン体の量(大きさ)によ
つても性質の異なつた雰囲気となる。そこで例え
ば、第1図に示したように炉内にカーボン体(図
示せず)を別置した場合には、炉内雰囲気の撹拌
流通性に優れたセラミツク製ハニカム体をトレイ
T1として用い、該トレイT1の上面に歯冠Dを
着装したピンPを載置し図示していない炉中にて
焼成するようにしたものや、第2図に示す如くセ
ラミツクなど耐熱材で作られたトレイT2の上面
に板状のカーボン体Cを置き、さらに該カーボン
体Cの上面に歯冠Dを着装したビンPを載置した
後、炉中にて焼成する。この場合、ピンPは、安
定した立脚性を保つため、広い面積のツバBが形
成してあるが、このツバBの存在によつてカーボ
ン体Cの露出面積が小さくなり、また載置するピ
ンPの個数が多い場合には、さらに露出面積が小
さくなる。この結果、載置するピンPの個数によ
つても炉内雰囲気の性質が大きく変わつてくるな
ど、歯冠を焼成する炉内を一定の還元性雰囲気に
設定することは至難であり、したがつて所定の色
調を備え、かつ優れた焼付特性をもつた高品質の
歯冠を焼成加工することは、極めて難しかつた。
本案は、上記の事情に鑑みて、一定の還元性雰囲
気をもたらすべく、カーボン体を設置することを
可能とした歯科用トレイを提供せんとするもので
ある。
以下、図によつて本案を実施例によつて具体的
に説明する。
第3図おいて、Tは本案に係るトレイを示し、
1はハニカム体の如き通孔2をもつた多孔体板で
この多孔体板1の上面に、歯冠Dを着装したピン
Pを載置くすようになつている。また、多孔体板
1の下方には、スペース3が形成される如く、ス
ペーサ4を介してカーボン体Cの載置台5が配設
されている。この場合載置台5としては、セラミ
ツク板などを用いてもよいが、上記多孔体板1と
同様、ハニカム体のような多孔性のものを用いる
ことにより炉内雰囲気の流通性を高めることがで
きる。そのため、多孔体板1と載置台5をハニカ
ム体で一体的に構成する如く、スペース3に相当
する空間を切り抜いたものであつてもよい。
なお、このような、多孔体で成る載置台5には
周辺からの雰囲気(空気)の流通性の増加を図る
ため炉床(図示せず)との間に空間を形成すべく
切欠溝6を適宜設けておくとよい。
叙上のように本案トレイTは構成されているこ
とから、歯冠Dの焼成にあたつて、該歯冠Dを着
装したピンPを多孔体板1の上面に設置し、かつ
載置台5の上面、すなわち、スペース3中にカー
ボン体Cをセツトした状態で炉内中において所定
の温度(例えば600〜1000℃)で加熱すれば、炉
内雰囲気はカーボン体Cの奏するほぼ一定した還
元性雰囲気となり、所期の色調をもち、良好に陶
材が乗つた歯冠Dを焼成することができる。
なお、上記実施例においては、歯冠Dを着装し
たピンPを設置する多孔体板1とスペーサ4を介
して接合一体化するなどにより載置台5を設けた
例を挙げたが、これに限らず少なくとも限らず、
少なくとも多孔体板1の下部にスペーサ4を設け
ただけのものであつてもよく、この場合、スペー
サ4によつて形成された空間で炉床上(図示せ
ず)にカーボン体Cを配置したものであつても同
様の作用効果をもたらすことが可能である。さら
に他の実施例として第4図に示したように載置台
5aと多孔体板1aを分割しておき、両者間にカ
ーボン体Cを挾持するようにしてもよく、また、
歯冠Dを保持するには、多孔体板1aの通孔2に
差込むような太さで、係止用の段付部が形成され
たピンP2を使用すれば一層便利である。
以上のように本案によれば、雰囲気の流通性が
良好でハニカム体の如き多孔体でもつて少なくと
も歯冠を載置する部位を構成し、下方にカーボン
体を設置することのできるスペースを設けたトレ
イであることから、焼成時には、スペース内にカ
ーボン体を設置しておくことによつて炉内を陶材
の焼成に適した雰囲気とすることが容易に可能に
なり、所期の色調を有し、品質の優れた歯冠を製
作することのできる歯科用トレイを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は在来の歯科用トレイの使用
態用例としての斜視図と縦断面図をそれぞれ示し
たものである。第3図及び第4図は本案実施例に
よる歯科用トレイの使用態用例を示す一部破断面
図である。 T:歯科用トレイ、1,1a:多孔体板、2:
通孔、3:スペース、4:スペーサ、5,5a:
載置台、D:歯冠、P,P2:ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 焼成雰囲気が流通する通孔を有する多孔体板で
    もつて歯冠を載置する載置台を構成し、該載置台
    の下方にカーボン体などの還元剤を配置するスペ
    ースを設けたことを特徴とする歯科用トレイ。
JP1983194461U 1983-12-16 1983-12-16 歯科用トレイ Granted JPS60102006U (ja)

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JP1983194461U JPS60102006U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 歯科用トレイ

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JP1983194461U JPS60102006U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 歯科用トレイ

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Publication Number Publication Date
JPS60102006U JPS60102006U (ja) 1985-07-11
JPS6337935Y2 true JPS6337935Y2 (ja) 1988-10-06

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JP1983194461U Granted JPS60102006U (ja) 1983-12-16 1983-12-16 歯科用トレイ

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JPS60102006U (ja) 1985-07-11

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