JPS6334574Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は断熱材を有する保温釜に係わり、とり
わけ断熱材を取付ける取付構造に改良を加えた保
温釜に関する。

〔考案の技術的背景〕

一般に保温釜にあつては、保温ヒータを有する
内ケースを外ケースに配設して成る本体が設けら
れ、この本体内に断熱材を配設している。この断
熱材は例えばグラスウールであつて本体の内ケー
スと外ケースとの間に筒状を成して挿入されてい
る。

〔背景技術の問題点〕

ところが、このものでは、断熱材が移動し位置
ずれし易く保温機能が損なわれる虞れがある。

〔考案の目的〕

したがつて、本考案の目的は断熱材が移動せず
位置ずれする虞れがなく良好な保温機能が維持さ
れる保温釜を提供するにある。

〔考案の概要〕

本考案は、放射状を成す複数の当接板部と略Ｌ
字状の載置部とから支持部材を形成し、この支持
部材の当接板部を断熱材の外周壁に当接させると
共に、前記載置部に前記断熱材の下端を受けさせ
て該断熱材が位置ずれしないようにしたものであ
る。

〔考案の実施例〕

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１は内ケース２と外ケース３とから成る本体
で、内ケース２は鍋４を収納して外ケース３内に
配設されている。５は内ケース２の外周部に装着
した保温ヒータ、６は枠体で、これは内外ケース
２，３の間にこれらの上端部を連結する如く配設
されている。７は内ケース２と外ケース３との間
に配設した断熱材で、これは例えばグラスウール
を筒状に形成したものである。８は外ケース３の
内周面側に適宜の手段により取付けられた支持部
材で、これは耐熱性のプラスチツクにより形成さ
れ、内周面部には下端部にＬ字状の載置部９を有
する複数の当接板部１０が周方向に一体に形成さ
れ全体として放射状に配列されている。そして、
支持部材８の当接板部１０の一側端は断熱材７の
外周壁に当接し、該断熱材７を内ケース２の外周
面に接触させる方向に付勢する一方、載置部９は
断熱材７の下端を載置状態に受ける。尚、１１は
内ケース２の内底部に配設した炊飯ヒータ、１２
は本体１に回動可能に枢支された蓋である。

上記構成によれば、当接板部１０と載置部９か
ら成る支持部材８を設け、当接板部１０を断熱材
７の外周壁に当接させると共に、載置部９に断熱
材７の下端を受けさせたので、断熱材７が所定の
位置に保持され位置ずれされることがない。した
がつて、断熱材が位置ずれしてしまう虞れのある
従来と異なり良好な保温機能が維持される。

尚、外ケース３を耐熱性プラスチツクにより形
成し、支持部材８を外ケース３に一体に形成する
ようにしてもよい。その他、実施にあたつては要
旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論
である。

〔考案の効果〕

本考案は以上述べたように、断熱材が所定位置
に取付けられて位置ずれすることがなく良好な保
温機能を維持し得る保温釜を提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断
面図、第２図は支持部材の斜視図である。 図中、１は本体、２は内ケース、３は外ケー
ス、４は鍋、５は保温ヒータ、７は断熱材、８は
支持部材、９は載置部、１０は当接板部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 保温ヒータを有し内部に鍋などが収納された内
   ケースを外ケース内に配設して成る本体と、この
   本体の内ケースと外ケースとの間に設けられた筒
   状の断熱材とを具備したものにおいて、前記外ケ
   ースの内周面側に一側端が前記断熱材の外周壁に
   当接するよう放射状に配列された複数の当接板部
   及びこれら当接板部に形成され前記断熱材の下端
   部を載置する略Ｌ字状の載置部から成る支持部材
   を設けたことを特徴とする保温釜。