JPS6334549Y2 - - Google Patents
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- JPS6334549Y2 JPS6334549Y2 JP1986161940U JP16194086U JPS6334549Y2 JP S6334549 Y2 JPS6334549 Y2 JP S6334549Y2 JP 1986161940 U JP1986161940 U JP 1986161940U JP 16194086 U JP16194086 U JP 16194086U JP S6334549 Y2 JPS6334549 Y2 JP S6334549Y2
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- Japan
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- slaughtered animal
- animal
- slaughtered
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Landscapes
- Processing Of Meat And Fish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本考案は牛、馬、やぎ等の頚部と尻部を上下方
向に吊り下げた屠殺動物用の皮剥機の改良に関す
るものである。
向に吊り下げた屠殺動物用の皮剥機の改良に関す
るものである。
「従来の技術とその問題点」
従来、この種の吊下屠殺動物用の皮剥機として
は、アツププーラーと呼ばれ、吊下げられた屠殺
動物の頭の方より尻の方に向つて皮を剥き上げる
方式の皮剥機械と、もうひとつはダウンプーラー
と呼ばれ、吊下げられた屠殺動物の尻の方、即ち
上の方より頭の方に向つて皮を剥く方式の皮剥機
械があつた。
は、アツププーラーと呼ばれ、吊下げられた屠殺
動物の頭の方より尻の方に向つて皮を剥き上げる
方式の皮剥機械と、もうひとつはダウンプーラー
と呼ばれ、吊下げられた屠殺動物の尻の方、即ち
上の方より頭の方に向つて皮を剥く方式の皮剥機
械があつた。
しかし、これらの方式の機械によれば、皮剥ぎ
に際して皮の側に屠殺動物の繊維組織であるあま
皮や多量な脂肪がともに剥かれてしまうため、枝
肉の商品価値が低下してしまうという問題があつ
た。この脂肪剥離の問題は、第8図、第9図に示
すように、解剖学的にみて牛、やぎ等の動物の体
幹部の浅層筋である広背筋a、外腹斜筋b、胸腹
鋸筋c、深胸筋d、上腕三頭筋e等の大部分の筋
肉の組織は、腹側より背中側の方向、あるいは逆
の方向に向つて分布しているものである。そし
て、これらの筋肉と皮の間に分布するあま皮や脂
肪は、皮を筋肉の組織方向に向つて剥く場合に
は、皮と脂肪とを分離しての皮だけの皮剥を行な
うことができるが、筋肉の組織方向とは逆の方向
や直交方向に皮を剥く場合には、前記のように筋
肉脂肪が皮と共に剥がれてしまうものである。ま
た、あま皮は外皮と脂肪との間にあり、このあま
皮と外皮との組織方向が同じであるため、縦方向
の皮剥によりあま皮がともに剥け、そして前記の
脂肪も同時に剥けてしまうものである。
に際して皮の側に屠殺動物の繊維組織であるあま
皮や多量な脂肪がともに剥かれてしまうため、枝
肉の商品価値が低下してしまうという問題があつ
た。この脂肪剥離の問題は、第8図、第9図に示
すように、解剖学的にみて牛、やぎ等の動物の体
幹部の浅層筋である広背筋a、外腹斜筋b、胸腹
鋸筋c、深胸筋d、上腕三頭筋e等の大部分の筋
肉の組織は、腹側より背中側の方向、あるいは逆
の方向に向つて分布しているものである。そし
て、これらの筋肉と皮の間に分布するあま皮や脂
肪は、皮を筋肉の組織方向に向つて剥く場合に
は、皮と脂肪とを分離しての皮だけの皮剥を行な
うことができるが、筋肉の組織方向とは逆の方向
や直交方向に皮を剥く場合には、前記のように筋
肉脂肪が皮と共に剥がれてしまうものである。ま
た、あま皮は外皮と脂肪との間にあり、このあま
皮と外皮との組織方向が同じであるため、縦方向
の皮剥によりあま皮がともに剥け、そして前記の
脂肪も同時に剥けてしまうものである。
従つて、このようなあま皮や脂肪の同時剥離を
最小限とし、歩留りを向上するために、従来は皮
剥作業に際してナイフ等により裂け目を入れると
いう補助的な皮剥作業を必要とし、熟練を要する
ものであつた。そのため、屠殺動物の皮剥作業に
時間がかかり、きれいに皮を剥くことができず、
枝肉の生産能力が低いという問題を有していた。
最小限とし、歩留りを向上するために、従来は皮
剥作業に際してナイフ等により裂け目を入れると
いう補助的な皮剥作業を必要とし、熟練を要する
ものであつた。そのため、屠殺動物の皮剥作業に
時間がかかり、きれいに皮を剥くことができず、
枝肉の生産能力が低いという問題を有していた。
「問題点を解決するための手段」
そこで本考案は上記のような問題点を解消する
ために成されもので、吊下屠殺動物移送路の側近
位置に基枠を設け、当該基枠には屠殺動物制御手
段と皮剥手段とを設け、前記屠殺動物制御手段は
シリンダーにより頚部と尻部を上下方向に吊り下
げた屠殺動物の背中に当接し、かつ水平方向に押
し出し得るような押圧体を配設すると共に、皮剥
手段は前記屠殺動物制御手段の左右両側に揺動自
在な支杆を設け、該支杆の先端にグリツパーを設
け、シリンダーによりグリツパーが屠殺動物の左
右の腹部に向けほぼ水平方向に伸縮自在なるよう
に配設しておき、吊下屠殺動物移送路より屠殺動
物が移送されてきたとき屠殺動物制御手段が当該
屠殺動物の背中に当接し、皮剥手段の支杆が伸長
して屠殺動物の腹部近傍に移動して皮をグリツプ
した後、該支杆を縮少してグリツパーを屠殺動物
の腹部に添つて水平方向に移動させると同時に、
屠殺動物制御手段の押圧体はシリンダーの伸長に
よりほぼ水平方向に押し出すことにより、屠殺動
物は水平方向への押し出される力と、グリツプし
た皮は逆向きの水平方向に引つ張られる力との作
用により屠殺動物の皮を腹部から背中側に向けて
剥離することにより、熟練者でなくても単時間で
半自動的に皮剥作業を行なうことが可能で、しか
も皮と共に余計な肉や脂肪を剥くことがなく、仕
上りのきれいな皮剥が可能で、枝肉の生産効率を
高めることを目的とした吊下屠殺動物用皮剥機を
提供せんとするものである。
ために成されもので、吊下屠殺動物移送路の側近
位置に基枠を設け、当該基枠には屠殺動物制御手
段と皮剥手段とを設け、前記屠殺動物制御手段は
シリンダーにより頚部と尻部を上下方向に吊り下
げた屠殺動物の背中に当接し、かつ水平方向に押
し出し得るような押圧体を配設すると共に、皮剥
手段は前記屠殺動物制御手段の左右両側に揺動自
在な支杆を設け、該支杆の先端にグリツパーを設
け、シリンダーによりグリツパーが屠殺動物の左
右の腹部に向けほぼ水平方向に伸縮自在なるよう
に配設しておき、吊下屠殺動物移送路より屠殺動
物が移送されてきたとき屠殺動物制御手段が当該
屠殺動物の背中に当接し、皮剥手段の支杆が伸長
して屠殺動物の腹部近傍に移動して皮をグリツプ
した後、該支杆を縮少してグリツパーを屠殺動物
の腹部に添つて水平方向に移動させると同時に、
屠殺動物制御手段の押圧体はシリンダーの伸長に
よりほぼ水平方向に押し出すことにより、屠殺動
物は水平方向への押し出される力と、グリツプし
た皮は逆向きの水平方向に引つ張られる力との作
用により屠殺動物の皮を腹部から背中側に向けて
剥離することにより、熟練者でなくても単時間で
半自動的に皮剥作業を行なうことが可能で、しか
も皮と共に余計な肉や脂肪を剥くことがなく、仕
上りのきれいな皮剥が可能で、枝肉の生産効率を
高めることを目的とした吊下屠殺動物用皮剥機を
提供せんとするものである。
なお、このとき前記の皮剥手段をワイヤーによ
り吊り下げておき、該ワイヤーの吊下幅を屠殺動
物との相対的関係において該屠殺動物の幅よりも
小さめの幅に設定して、内側に揺動しようとする
グリツパーを屠殺動物の腹部側面に当接させなが
ら水平方向に伸縮させるようにすることにより、
グリツパーによる皮剥操作が開始したとき、支杆
のシリンダーによる内側へ揺動しようとする力
と、ワイヤーの内側方向への戻る力との協動作用
によつて、より一層、皮剥時間を短縮することが
できると共に、きれいな皮剥ができるものであ
る。
り吊り下げておき、該ワイヤーの吊下幅を屠殺動
物との相対的関係において該屠殺動物の幅よりも
小さめの幅に設定して、内側に揺動しようとする
グリツパーを屠殺動物の腹部側面に当接させなが
ら水平方向に伸縮させるようにすることにより、
グリツパーによる皮剥操作が開始したとき、支杆
のシリンダーによる内側へ揺動しようとする力
と、ワイヤーの内側方向への戻る力との協動作用
によつて、より一層、皮剥時間を短縮することが
できると共に、きれいな皮剥ができるものであ
る。
以下、図示の実施例によつて吊下屠殺動物用皮
剥機を詳細に説明する。
剥機を詳細に説明する。
「実施例」
第1図は本考案に係る吊下屠殺動物用皮剥機の
皮剥状態を示す側面図で、第2図は吊下屠殺動物
用皮剥機の正面図で、第3図のイ乃至ハは皮剥操
作の動作状態説明図で、第4図、第5図は屠殺動
物制御手段の側面図と正面図で、第6図、第7図
は皮剥手段であるグリツパーの拡大した平面図と
正面図である。
皮剥状態を示す側面図で、第2図は吊下屠殺動物
用皮剥機の正面図で、第3図のイ乃至ハは皮剥操
作の動作状態説明図で、第4図、第5図は屠殺動
物制御手段の側面図と正面図で、第6図、第7図
は皮剥手段であるグリツパーの拡大した平面図と
正面図である。
図面において、1は吊下屠殺動物移送路で、該
移送路1には屠殺動物Cが吊り下げ可能なフツク
2がレール上に走行自在に設けられている。3は
吊下屠殺動物移送路1の側近位置に設けられた基
枠で、上下のレール4,4′の間に設けられてお
り、上部のレール4は所定の間隔を保持するよう
にブラケツト5により固定されている。6a,6
bは上部レール4に設けられた基枠ストツパー
で、7は下部レール4′に設けられた基枠ストツ
パーである。このストツパー6a,6b,7によ
り基枠3がレール4,4′より脱落するのを防止
している。8はレール4上を走行する移動車輪で
ある。
移送路1には屠殺動物Cが吊り下げ可能なフツク
2がレール上に走行自在に設けられている。3は
吊下屠殺動物移送路1の側近位置に設けられた基
枠で、上下のレール4,4′の間に設けられてお
り、上部のレール4は所定の間隔を保持するよう
にブラケツト5により固定されている。6a,6
bは上部レール4に設けられた基枠ストツパー
で、7は下部レール4′に設けられた基枠ストツ
パーである。このストツパー6a,6b,7によ
り基枠3がレール4,4′より脱落するのを防止
している。8はレール4上を走行する移動車輪で
ある。
また、基枠3には載置台9が設けられており、
該載置台9上には屠殺動物制御手段21と皮剥手
段41とが設けられている。これらの両手段2
1,41を載置した載置台9は、基枠3の上下方
向に形成した案内部15をシリンダー16により
上下方向に移動自在に配置されている。
該載置台9上には屠殺動物制御手段21と皮剥手
段41とが設けられている。これらの両手段2
1,41を載置した載置台9は、基枠3の上下方
向に形成した案内部15をシリンダー16により
上下方向に移動自在に配置されている。
載置台9上に配置固定された屠殺動物制御手段
21は、シリンダー22の伸長により屠殺動物C
の背中に当接し、かつ水平に押し出し得るような
押圧体23が設けられている。24は押圧体23
の案内棒で、該案内棒24は案内筒25内を摺動
するように構成され、シリンダー22による押圧
体23の押し出しをスムーズにしている。また、
押圧体23の吊下屠殺動物移送路1側には、上下
方向に平行な2本の押圧棒26,26が設けられ
ており、この押圧棒26,26は屠殺動物Cの背
骨の左右両側に当接し、かつ水平方向への押圧を
確実に行うことができる。
21は、シリンダー22の伸長により屠殺動物C
の背中に当接し、かつ水平に押し出し得るような
押圧体23が設けられている。24は押圧体23
の案内棒で、該案内棒24は案内筒25内を摺動
するように構成され、シリンダー22による押圧
体23の押し出しをスムーズにしている。また、
押圧体23の吊下屠殺動物移送路1側には、上下
方向に平行な2本の押圧棒26,26が設けられ
ており、この押圧棒26,26は屠殺動物Cの背
骨の左右両側に当接し、かつ水平方向への押圧を
確実に行うことができる。
載置台9上に配置固定された皮剥手段41は、
前記屠殺動物制御手段21の左右両側に設けられ
ており、一端が載置台9に揺動自在に枢着された
支杆42と、この支杆42の先端に設けられたグ
リツパー43により構成されている。グリツパー
43は支杆42に設けたシリンダー44の伸長に
より屠殺動物Cの左右の腹部近傍に向けて移動
し、水平方向に伸縮自在なるように配設されてい
る。45は載置台9上に形成された支持台で、該
支持台45は支杆42やグリツパー43等の皮剥
手段41の自重を支持し、かつ作動範囲を規制す
るためのものである。
前記屠殺動物制御手段21の左右両側に設けられ
ており、一端が載置台9に揺動自在に枢着された
支杆42と、この支杆42の先端に設けられたグ
リツパー43により構成されている。グリツパー
43は支杆42に設けたシリンダー44の伸長に
より屠殺動物Cの左右の腹部近傍に向けて移動
し、水平方向に伸縮自在なるように配設されてい
る。45は載置台9上に形成された支持台で、該
支持台45は支杆42やグリツパー43等の皮剥
手段41の自重を支持し、かつ作動範囲を規制す
るためのものである。
そして、前記屠殺動物制御手段21は、吊下屠
殺動物移送路1より屠殺動物Cが移送されてきた
とき、該屠殺動物制御手段21の押圧体23はシ
リンダー22の伸長により吊下屠殺動物Cの背中
に当接して水平方向に押し出す。一方、皮剥手段
41はシリンダー44の伸長により支杆42が屠
殺動物Cの腹部近傍の水平方向に向けて伸長し、
支杆42の先端に設けたグリツパー43が屠殺動
物Cの腹側より切開した皮Hを左右両側よりグリ
ツプした後、シリンダー44の作動により支杆4
2を縮少してグリツパー43を屠殺動物Cの腹部
に添つて水平方向に移動させる。これと同時に、
屠殺動物制御手段21の押圧体23を移送路1側
の水平方向に更に押し出し、屠殺動物Cを水平方
向へ押し出す。この屠殺動物制御手段21の押出
力による作用と、皮剥手段41の逆向きの水平方
向の引張力による作用とにより、屠殺動物Cの腹
部から背中側に向けて皮Hが剥離される。
殺動物移送路1より屠殺動物Cが移送されてきた
とき、該屠殺動物制御手段21の押圧体23はシ
リンダー22の伸長により吊下屠殺動物Cの背中
に当接して水平方向に押し出す。一方、皮剥手段
41はシリンダー44の伸長により支杆42が屠
殺動物Cの腹部近傍の水平方向に向けて伸長し、
支杆42の先端に設けたグリツパー43が屠殺動
物Cの腹側より切開した皮Hを左右両側よりグリ
ツプした後、シリンダー44の作動により支杆4
2を縮少してグリツパー43を屠殺動物Cの腹部
に添つて水平方向に移動させる。これと同時に、
屠殺動物制御手段21の押圧体23を移送路1側
の水平方向に更に押し出し、屠殺動物Cを水平方
向へ押し出す。この屠殺動物制御手段21の押出
力による作用と、皮剥手段41の逆向きの水平方
向の引張力による作用とにより、屠殺動物Cの腹
部から背中側に向けて皮Hが剥離される。
支杆42の先端に設けられたグリツパー43
は、第6図、第7図に示されるように、支杆42
に回動自在に連結された回動体46と、グリツプ
シリンダー47の伸縮動作により作動する挟持部
48とから構成されている。挟持部48は皮Hを
確実に挟持し、かつ、引つ張る力に対して抜出不
能なるように噛合形成されていればよく、爪状で
あつたり、鉤状であつたり、特にその形状は限定
されるものではない。また、回動体46は挟持部
48によりグリツプした皮Hを挟持した後には、
無理な皮剥操作とならないよう屠殺動物Cの腹
部、脇部、そして背中に添つて回動自在に、いわ
ゆる首振り可能に形成されている。
は、第6図、第7図に示されるように、支杆42
に回動自在に連結された回動体46と、グリツプ
シリンダー47の伸縮動作により作動する挟持部
48とから構成されている。挟持部48は皮Hを
確実に挟持し、かつ、引つ張る力に対して抜出不
能なるように噛合形成されていればよく、爪状で
あつたり、鉤状であつたり、特にその形状は限定
されるものではない。また、回動体46は挟持部
48によりグリツプした皮Hを挟持した後には、
無理な皮剥操作とならないよう屠殺動物Cの腹
部、脇部、そして背中に添つて回動自在に、いわ
ゆる首振り可能に形成されている。
49はワイヤーで、該ワイヤー49は一端がグ
リツパー43に固定され、他端はバランス錘51
に固定されている。そして、この両端を固定した
ワイヤー49は、基枠3より吊下式屠殺動物移送
路1の方向に突出形成した吊下支持部10の基端
と先端とに取り付けた滑車50a,50bを介し
て設けられており、バランス錘51は基枠3に設
けた錘筒52内を上下に摺動する。このワイヤー
49は延伸したグリツパー43を吊り下げること
によりグリツパー43の自重を軽減すると共に、
前記の屠殺動物制御手段21の押出力の作用と、
皮剥手段41の引張力による作用との相乗効果を
高めることができるものである。
リツパー43に固定され、他端はバランス錘51
に固定されている。そして、この両端を固定した
ワイヤー49は、基枠3より吊下式屠殺動物移送
路1の方向に突出形成した吊下支持部10の基端
と先端とに取り付けた滑車50a,50bを介し
て設けられており、バランス錘51は基枠3に設
けた錘筒52内を上下に摺動する。このワイヤー
49は延伸したグリツパー43を吊り下げること
によりグリツパー43の自重を軽減すると共に、
前記の屠殺動物制御手段21の押出力の作用と、
皮剥手段41の引張力による作用との相乗効果を
高めることができるものである。
また、このワイヤー49の吊下支持部10の先
端に取り付けた滑車50aは、レール53にスラ
イド自在に固定することができ、グリツパー43
を吊り下げているワイヤー49の吊下幅W1を調
節することができるようになつている。吊下幅W
1の調節手段は、例えばレール53の中心より左
右に対して同一のネジ切りによりレール53を回
転させて滑車を対称的に移動固定するようにした
り、あるいは左右それぞれの滑車に個別の固定手
段を設けてもよい。この吊下幅W1は、屠殺動物
Cの大きさとの相対的な関係により設定されるも
のであり、この吊下幅W1は屠殺動物Cの幅W2
より小さく設定されて固定されている。
端に取り付けた滑車50aは、レール53にスラ
イド自在に固定することができ、グリツパー43
を吊り下げているワイヤー49の吊下幅W1を調
節することができるようになつている。吊下幅W
1の調節手段は、例えばレール53の中心より左
右に対して同一のネジ切りによりレール53を回
転させて滑車を対称的に移動固定するようにした
り、あるいは左右それぞれの滑車に個別の固定手
段を設けてもよい。この吊下幅W1は、屠殺動物
Cの大きさとの相対的な関係により設定されるも
のであり、この吊下幅W1は屠殺動物Cの幅W2
より小さく設定されて固定されている。
吊下幅W1を屠殺動物Cの幅W2より小さく設
定することにより、グリツパー43による皮剥操
作が開始したとき、支杆42のシリンダー44に
よる縮少力と、ワイヤー49の内側方向の戻り力
との協動作用によつて、支杆42やグリツパー4
3が内側へ揺動しようとし、これによつて皮剥時
間の短縮ときれいな皮剥ができる。なお、錘筒5
2内には上下に摺動するバランス錘51を固定し
てあるが、その他に電動や油圧、空圧等の手段に
よりワイヤー49を伸長したり、あるいは皮剥手
段41のシリンダー44の動きと連動させるよう
にしてもよいこと勿論である。
定することにより、グリツパー43による皮剥操
作が開始したとき、支杆42のシリンダー44に
よる縮少力と、ワイヤー49の内側方向の戻り力
との協動作用によつて、支杆42やグリツパー4
3が内側へ揺動しようとし、これによつて皮剥時
間の短縮ときれいな皮剥ができる。なお、錘筒5
2内には上下に摺動するバランス錘51を固定し
てあるが、その他に電動や油圧、空圧等の手段に
よりワイヤー49を伸長したり、あるいは皮剥手
段41のシリンダー44の動きと連動させるよう
にしてもよいこと勿論である。
吊下支持部10の上面にはロツクシリンダー1
1が設けられており、該シリンダー11によりロ
ツクピン12を作動させ、吊下屠殺動物移送路1
より移送されてくるフツク2により吊り下げられ
た屠殺動物Cの二重移送を防止している。
1が設けられており、該シリンダー11によりロ
ツクピン12を作動させ、吊下屠殺動物移送路1
より移送されてくるフツク2により吊り下げられ
た屠殺動物Cの二重移送を防止している。
13は操作盤で、この操作板13は基枠3の上
端より吊下式屠殺動物移送路1を跨ぐように垂下
配置されている。そして、屠殺動物制御手段21
や皮剥手段41等の駆動源14は、基枠3の側部
に配置固定されている。この操作盤13には屠殺
動物制御手段21、皮剥手段41及びグリツパー
43やロツクピン12等を作動させるスイツチ類
が配され、作業者の手元において操作できるよう
になつている。
端より吊下式屠殺動物移送路1を跨ぐように垂下
配置されている。そして、屠殺動物制御手段21
や皮剥手段41等の駆動源14は、基枠3の側部
に配置固定されている。この操作盤13には屠殺
動物制御手段21、皮剥手段41及びグリツパー
43やロツクピン12等を作動させるスイツチ類
が配され、作業者の手元において操作できるよう
になつている。
「実施例の作用」
本考案に係る吊下屠殺動物用皮剥機を作動させ
るにあたつては、フツク2によつて吊り下げられ
た屠殺動物Cが吊下屠殺動物移送路1を通つて所
定位置に移送されたとき、操作板13の操作によ
り、ロツクピン12を作動させて屠殺動物Cの二
重移送を防止しておく。次に屠殺動物制御手段2
1を作動させるのであるが、まず、シリンダー2
2の伸長により押圧体23を側方に押し出し、こ
の押圧体23に設けた2本の押圧棒26,26を
屠殺動物Cの背骨の左右両側に当接させる。この
押圧棒26,26を背骨の左右両側に当接させる
のは、側方への確実な押圧と共に、重量のある屠
殺動物Cを安定させるためである。
るにあたつては、フツク2によつて吊り下げられ
た屠殺動物Cが吊下屠殺動物移送路1を通つて所
定位置に移送されたとき、操作板13の操作によ
り、ロツクピン12を作動させて屠殺動物Cの二
重移送を防止しておく。次に屠殺動物制御手段2
1を作動させるのであるが、まず、シリンダー2
2の伸長により押圧体23を側方に押し出し、こ
の押圧体23に設けた2本の押圧棒26,26を
屠殺動物Cの背骨の左右両側に当接させる。この
押圧棒26,26を背骨の左右両側に当接させる
のは、側方への確実な押圧と共に、重量のある屠
殺動物Cを安定させるためである。
一方、皮剥手段41はシリンダー44の作動に
より支杆42が伸長し、該支杆42の先端に設け
られたグリツパー43を吊下屠殺動物Cの左右の
脇部から腹部に向けてほぼ水平方向に伸長させ
る。そして、グリツプシリンダー47の作動によ
り皮Hを挟持部48で挟持する。このとき、グリ
ツパー43に固定されているワイヤー49の吊下
幅W1は、屠殺動物Cの幅W2よりも小さい幅に
して滑車50bを固定しておく。
より支杆42が伸長し、該支杆42の先端に設け
られたグリツパー43を吊下屠殺動物Cの左右の
脇部から腹部に向けてほぼ水平方向に伸長させ
る。そして、グリツプシリンダー47の作動によ
り皮Hを挟持部48で挟持する。このとき、グリ
ツパー43に固定されているワイヤー49の吊下
幅W1は、屠殺動物Cの幅W2よりも小さい幅に
して滑車50bを固定しておく。
皮剥手段41により皮Hの挟持が完了したら、
屠殺動物制御手段21の押圧体23を更に水平方
向に伸長させると同時に、皮Hを挟持したグリツ
パー43の支杆42を縮少させる。屠殺動物Cは
押圧体23の伸長により水平方向の押出力により
押圧されるのであるが、挟持された屠殺動物Cの
皮Hは、支杆42である皮剥手段41の縮少動作
の引張力と押圧体の押出力とにより体幹部の浅層
筋と皮とが分離される。このとき、ワイヤー49
の吊下幅W1は、屠殺動物Cの幅W2よりも小さ
い幅に固定してあるので、グリツパー43は、常
に内向の方向に引つ張られて屠殺動物Cの腹部、
脇部、そして背部に添つた動きとなり、無理な皮
剥操作とはならず、浅層筋、脂肪、あま皮と外皮
Hとの分離がより確実なものとなる。
屠殺動物制御手段21の押圧体23を更に水平方
向に伸長させると同時に、皮Hを挟持したグリツ
パー43の支杆42を縮少させる。屠殺動物Cは
押圧体23の伸長により水平方向の押出力により
押圧されるのであるが、挟持された屠殺動物Cの
皮Hは、支杆42である皮剥手段41の縮少動作
の引張力と押圧体の押出力とにより体幹部の浅層
筋と皮とが分離される。このとき、ワイヤー49
の吊下幅W1は、屠殺動物Cの幅W2よりも小さ
い幅に固定してあるので、グリツパー43は、常
に内向の方向に引つ張られて屠殺動物Cの腹部、
脇部、そして背部に添つた動きとなり、無理な皮
剥操作とはならず、浅層筋、脂肪、あま皮と外皮
Hとの分離がより確実なものとなる。
この皮剥操作に際して、支杆42の縮少動作と
ワイヤーの巻き戻し動作とを同調させることによ
り、皮剥操作がより一層早いものとなる。
ワイヤーの巻き戻し動作とを同調させることによ
り、皮剥操作がより一層早いものとなる。
「考案の効果」
本考案は叙上のように、吊下屠殺動物移送路1
の側近位置に基枠3を設け、当該基枠3には屠殺
動物制御手段21と皮剥手段41とを設け、前記
屠殺動物制御手段21はシリンダー22により頚
部と尻部を上下方向に吊り下げた屠殺動物Cの背
中に当接し、かつ水平方向に押し出し得るような
押圧体23を配設すると共に、皮剥手段41は前
記屠殺動物制御手段21の左右両側に揺動自在な
支杆42を設け、該支杆42の先端にグリツパー
43を設け、シリンダー44によりグリツパー4
3が屠殺動物Cの左右の腹部に向けほぼ水平方向
に伸縮自在なるように配設しておき、吊下屠殺動
物移送路1より屠殺動物Cが移送されてきたとき
屠殺動物制御手段21が当該屠殺動物Cの背中に
当接し、皮剥手段41の支杆42が伸長して屠殺
動物Cの腹部近傍に移動して皮Hをグリツプした
後、該支杆42を縮少してグリツパー43を屠殺
動物Cの腹部に添つて水平方向に移動させると同
時に、屠殺動物制御手段21の押圧体23はシリ
ンダー22の伸長によりほぼ水平方向に押し出す
ことにより、屠殺動物Cは水平方向への押し出さ
れる力と、グリツプした皮は逆向きの水平方向に
引つ張られる力との作用により屠殺動物Cから皮
Hを腹部から背中側に向けて剥離するようにした
ものである。
の側近位置に基枠3を設け、当該基枠3には屠殺
動物制御手段21と皮剥手段41とを設け、前記
屠殺動物制御手段21はシリンダー22により頚
部と尻部を上下方向に吊り下げた屠殺動物Cの背
中に当接し、かつ水平方向に押し出し得るような
押圧体23を配設すると共に、皮剥手段41は前
記屠殺動物制御手段21の左右両側に揺動自在な
支杆42を設け、該支杆42の先端にグリツパー
43を設け、シリンダー44によりグリツパー4
3が屠殺動物Cの左右の腹部に向けほぼ水平方向
に伸縮自在なるように配設しておき、吊下屠殺動
物移送路1より屠殺動物Cが移送されてきたとき
屠殺動物制御手段21が当該屠殺動物Cの背中に
当接し、皮剥手段41の支杆42が伸長して屠殺
動物Cの腹部近傍に移動して皮Hをグリツプした
後、該支杆42を縮少してグリツパー43を屠殺
動物Cの腹部に添つて水平方向に移動させると同
時に、屠殺動物制御手段21の押圧体23はシリ
ンダー22の伸長によりほぼ水平方向に押し出す
ことにより、屠殺動物Cは水平方向への押し出さ
れる力と、グリツプした皮は逆向きの水平方向に
引つ張られる力との作用により屠殺動物Cから皮
Hを腹部から背中側に向けて剥離するようにした
ものである。
従つて、あま皮や脂肪の同時剥離を最小限にす
ることができると共に、きれいに皮を剥くことが
できるので、歩留りが向上し、枝肉の生産能率が
向上する。また、ナイフ等により裂け目を入れる
という補助的な皮剥作業を必要としないので、熟
練者でなくても簡単に操作することができ、吊下
屠殺動物の皮剥作業時間を短縮することができ
る。
ることができると共に、きれいに皮を剥くことが
できるので、歩留りが向上し、枝肉の生産能率が
向上する。また、ナイフ等により裂け目を入れる
という補助的な皮剥作業を必要としないので、熟
練者でなくても簡単に操作することができ、吊下
屠殺動物の皮剥作業時間を短縮することができ
る。
また、皮剥手段41をワイヤー49により吊り
下げておき、該ワイヤー49の吊下幅W1を屠殺
動物Cとの相対的関係において該屠殺動物Cの幅
W2よりも小さめの幅に設定し、内側に揺動しよ
うとするグリツパー43を屠殺動物の側面に当接
させながら水平方向に伸縮させるようにしたの
で、グリツパー43は、常に内向の方向に引つ張
られて屠殺動物Cの腹部から背中に添つた皮剥動
作となつて、無理な皮剥操作とはならず、浅層
筋、脂肪やあま皮と外皮Hとの分離がきれいで確
実なものとなる。
下げておき、該ワイヤー49の吊下幅W1を屠殺
動物Cとの相対的関係において該屠殺動物Cの幅
W2よりも小さめの幅に設定し、内側に揺動しよ
うとするグリツパー43を屠殺動物の側面に当接
させながら水平方向に伸縮させるようにしたの
で、グリツパー43は、常に内向の方向に引つ張
られて屠殺動物Cの腹部から背中に添つた皮剥動
作となつて、無理な皮剥操作とはならず、浅層
筋、脂肪やあま皮と外皮Hとの分離がきれいで確
実なものとなる。
第1図は本考案に係る吊下屠殺動物用皮剥機の
皮剥状態を示す側面図で、第2図は吊下屠殺動物
用皮剥機の正面図、第3図のイ乃至ハは皮剥操作
の動作状態説明図で、第4図、第5図は屠殺動物
制御手段の側面図と正面図、第6図、第7図は皮
剥手段であるグリツパーの拡大した平面図と正面
図で、第8図、第9図は吊下屠殺動物の体幹部の
浅層筋の分布を示す説明図である。 1……吊下屠殺動物移送路、3……基枠、9…
…載置台、21……屠殺動物制御手段、22,4
4……シリンダー、23……押圧体、26,26
……押圧棒、41……皮剥手段、42……支杆、
43……グリツパー、46……回動体、48……
挟持部、49……ワイヤー、C……屠殺動物、H
……皮。
皮剥状態を示す側面図で、第2図は吊下屠殺動物
用皮剥機の正面図、第3図のイ乃至ハは皮剥操作
の動作状態説明図で、第4図、第5図は屠殺動物
制御手段の側面図と正面図、第6図、第7図は皮
剥手段であるグリツパーの拡大した平面図と正面
図で、第8図、第9図は吊下屠殺動物の体幹部の
浅層筋の分布を示す説明図である。 1……吊下屠殺動物移送路、3……基枠、9…
…載置台、21……屠殺動物制御手段、22,4
4……シリンダー、23……押圧体、26,26
……押圧棒、41……皮剥手段、42……支杆、
43……グリツパー、46……回動体、48……
挟持部、49……ワイヤー、C……屠殺動物、H
……皮。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吊下屠殺動物移送路の側近位置に基枠を設
け、当該基枠には屠殺動物制御手段と皮剥手段
とを設け、前記屠殺動物制御手段はシリンダー
により頚部と尻部を上下方向に吊り下げた屠殺
動物の背中に当接し、かつ水平方向に押し出し
得るような押圧体を配設すると共に、皮剥手段
は前記屠殺動物制御手段の左右両側に揺動自在
な支杆を設け、該支杆の先端にグリツパーを設
け、シリンダーによりグリツパーが屠殺動物の
左右の腹部に向けほぼ水平方向に伸縮自在なる
ように配設しておき、吊下屠殺動物移送路を屠
殺動物が移送されてきたとき屠殺動物制御手段
が当該屠殺動物の背中に当接し、皮剥手段の支
杆が伸長して屠殺動物の腹部近傍に移動して皮
をグリツプした後、該支杆を縮少してグリツパ
ーを屠殺動物の腹部に添つて水平方向に移動さ
せると同時に、屠殺動物制御手段の押圧体はシ
リンダーの伸長によりほぼ水平方向に押し出す
ことにより、屠殺動物は水平方向への押し出さ
れる力と、グリツプした皮は逆向きの水平方向
に引つ張られる力との作用により屠殺動物の皮
を腹部から背中側に向けて剥離するようにした
ことを特徴とする吊下屠殺動物用皮剥機。 (2) 皮剥手段をワイヤーにより吊り下げておき、
該ワイヤーの吊下幅を屠殺動物との相対的関係
において該屠殺動物の幅よりも小さめの幅に設
定して、内側に揺動しようとするグリツパーを
屠殺動物の腹部側面に当接させながら水平方向
に伸縮させるようにしたことを含む実用新案登
録請求の範囲第1項記載の吊下屠殺動物用皮剥
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986161940U JPS6334549Y2 (ja) | 1986-10-22 | 1986-10-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986161940U JPS6334549Y2 (ja) | 1986-10-22 | 1986-10-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6366488U JPS6366488U (ja) | 1988-05-02 |
JPS6334549Y2 true JPS6334549Y2 (ja) | 1988-09-13 |
Family
ID=31088728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986161940U Expired JPS6334549Y2 (ja) | 1986-10-22 | 1986-10-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6334549Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6334549U (ja) * | 1986-08-13 | 1988-03-05 |
-
1986
- 1986-10-22 JP JP1986161940U patent/JPS6334549Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6334549U (ja) * | 1986-08-13 | 1988-03-05 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6366488U (ja) | 1988-05-02 |
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