JPS633242Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はアマチユア無線帯用送受信機の受信
部のみをゼネラルカバレージとしたものにおい
て、アンテナの切換回路に関するものである。

近来のアマチユア無線帯用送受信機では受信部
のみをゼネラルカバレージとしたものが少くな
い。これは高周波同調部が帯域フイルタ構成とな
つて、全帯域のカバーが容易であること。局部発
振器がPLL構成で、周波数がデジタル表示であ
るため、バンドの増設が容易になつたためであ
る。ただし、アマチユア帯以外の周波数帯で送信
することは電波法違反となるので、アマチユア帯
以外での送信を禁止するため、バンドスイツチと
連動で送信回路の電源電圧を切つたり、ミユート
バイアスを加えたりすることにより、受信はゼネ
ラルカバレージでも送信はアマチユア帯に限定さ
れるように構成している。

これに使用するアンテナは短波帯では主に半波
長ダブレツト形が用いられ、VHF帯とこれに近
いバンドでは多素子八木の如き高利得の指向性ア
ンテナが用いられている。これは受信用としても
好ましいが、特に送信用には不整合による電力損
失を減らし、送信機電力を有効に輻射するために
重要である。ただし、これ等の同調アンテナは適
応周波数範囲が狭いので、他のバンドでは非同調
アンテナより劣ることが多いものである。

一般の短波受信時の対象となる短波放送局は大
電力であり、伝搬に都合のよい時間帯に受信する
のが普通であるから、電界強度は非同調アンテナ
（いわゆるロングアンテナ等）で受信するのに十
分であり、これはバンドによる感度差が少ない利
点がある。

図は本考案の送受信機の主にアンテナ接続部分
を示す系統図で、送信出力部１と受信入力部２と
は送−受転換器３を通り、Ｔ−Ｒアンテナ端子４
で、使用バンドに整合したアンテナ５に接続され
る。また受信入力部２と送−受転換器３との間に
受信アンテナ転換器６を設け、アマチユア帯以外
の受信時に受信入力部２を受信アンテナ端子１０
に切換えるよう動作する。端子１０にはロングワ
イア等の非同調アンテナ１１を接続して使用す
る。

転換器６はリレー７により駆動され、リレード
ライバ８の動作は、バンド切換と連動で制御され
る。具体的には例えば送信禁止信号が発生してい
る場合には転換器６を受信アンテナ側に接続する
ように動作させることで行える。

以上に述べたように、この考案によれば、アマ
チユア無線帯用送受信機の受信部のみをゼネラル
カバレージとしたものにおいて、受信アンテナ端
子に任意の非同調アンテナを接続しておくことに
より、広範囲の周波帯にわたつて、特にアンテナ
に気を使うことなく受信ができる便宜が得られる
ものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の送受信機の主にアンテナ接続部分
を示す系統図である。 １……送信出力部、２……受信入力部、３，６
……転換器、４，１０……アンテナ端子、７……
リレー、８……リレードライバ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アマチユア無線帯用送受信機の受信部のみゼネ
   ラルカバレージとしたものにおいて、アマチユア
   無線帯での使用時には同調アンテナに接続する構
   成であり、また非アマチユア無線帯での使用時に
   は送信禁止回路の情報により非同調アンテナに接
   続するように切換えることを特徴とする送受信機
   の回路。