JPS63311109A - 画像処理によるキ−山形状識別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は莫大な種類と数のキー（＃）を管理する必要の
ある自動車工業等における、明確なキー識別方法を提供
するものである。

〈従来の技術〉 個々のキーを識別するために、従来、次のような方法が
採用されていた。

■キーの山谷部の片側に投光器で光を当て、その影をレ
ンズによって拡大し受光器上に投影する。

■受光器上には多数の受光素子が等間隔に配置されてい
る。

■これらの受光素子が受光するか受光しないかによって
キーの山部あるいは谷部の高さが判別される。

したがって、キーの山部あるいは谷部の幅を測定するも
のではなく、それらがある寸法範囲内にあるか否かを判
別するに過ぎなかった。また、判別がキーの片側のみを
対象としているため、キー取付治具及びその送り装置等
の遊隙によってその判別精度が左右されるという不具合
があった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 そこで、キーの総ての山部及び谷部の幅寸法を同時に計
測することができるようにすること、しかも、それが簡
易な装置で可能な方法の検討が課題となっていたのであ
る。

〈問題点を解決するための手段〉 このような課題に関して種々検討した結果、キー（１）
の山部（１０）及び谷部（９）をセンサカメラ（３）で
撮影する際、総ての測定対象領域にウィンド（７）をソ
フトウェア−により影像部（８）上に設定して、画像処
理することによりキー山の形状を識別することを特徴と
する画像処理を利用したキー山形状識別方法を開発した
のである。′ ここにいうウィンド（７）を　ソフトウェアにより影像
部（８）上に設定するとは、影像部（８）上に目には見
えないが、スリット状の長い枠をコンピュータソフト的
に設定することであり設定された状態はモニタ（５）に
表示される。画像処理するとは、ウィンド（７）内の明
暗の存在を光量変化として捕えて処理することである。

　ウィンド（７）の具体例としては、キー山及び谷の位
置にその僅かな平行部に相当する厚さを持ち、キー山の
最大幅より大きい幅を持つものをプログラム化したもの
である。

〈作用〉 この方法においては、センサカメラ（３）に至る光がキ
ーの測定範囲全域に同時照射されるので、キー（１）は
その移動の必要がなく、　キーの山部あるいは谷部の幅
について同時計測ができ、しかも、それが高精度で可能
となる。

〈実施例〉 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明のキー山形状識別方法を実施可能にする
計測装置の斜視図であり、第２図は画像処理における影
像部の様子を示す図である。

本装置はキー（１）がその背後から照明装置（６）を当
てて山谷部の全景を撮影できるような治具（２）に取付
けられており、その上部にセンサカメラ（３）が取付け
られている。　このセンサカメラ（３）は撮像素子群で
構成された影像部を持ち、キーの山谷部を撮影する。

撮影結果はコントローラ（４）に送られる。　コントロ
ーラ内にはコンピュータのソフトウェア、すなわちプロ
グラムによって、第２図に示したような、画像処理にお
番ツる影像部（８）の測定対象位置、すなわちキーのす
べての山部（１０）及び谷部（９）の位置に、その僅か
な平行部に相当する厚さを持ちキー山の最大幅より大き
い幅を持つスリット状のウィンド（７）を設定している
。

このような装置で、すべてのスリット状のラインド（７
）内の山部あるいは谷部によって遮られた影が、光量変
化として捕えられて画像処理されたうえ、キーの山部あ
るいは谷部の幅に対する信号として取出される。

一般にキーにおいては、その最も重要な要素である山部
及び谷部が長手方向の一定距離ごとに配列されている。

これらの山部あるいは谷部はキー中心に対して対称に配
置され、それぞれ異なった高さ、すなわち、異なった幅
をもち、その頂部あるいは底部には僅かな平行部が残さ
れている。

キーはこの僅かに残された平行部の幅寸法とその長手方
向の位置の組合せによって識別される。これらの平行部
を結ぶ山部あるいは谷部の斜面の形状はキーの機能には
関係しない。キーがキーとしての機能を発揮するには厳
しい寸法精度が要求されるのはいうまでもない。ちなみ
に、ある基準位置から山部あるいは谷部の僅かな平行部
までの距離に対して１／１００ｍｍ、　また、山部ある
いは谷部の全幅に対して１／１００ｎｅという精度が要
求されるようになった。したがって、キー山形状の識別
にあたってはこれらの精度を考慮に入れなければならな
い。

そこで、本発明では取出された信号によってコントロー
ラ内で次のことが行われる。

■記憶装置に記憶されているキーのパターン、すなわち
、キーの山部あるいは谷部の幅と、その長手方向の組合
せとを照合することによってキーＮαを検索する。

■演算処理によってすべての山部及び谷部の幅寸法を算
出する。

■山部及び谷部の幅寸法を前記検索されたキーＮａのも
のと比較して良否の判定をする。

そして、　それらの結果はすべてモニタ（５）に表示さ
れる。

〈発明の効果〉 本発明は以上のようなキー山形状識別方法であるから、 ■従来の方法で困難であったキーの山部あるいは谷部の
幅を高精度で計測することができ、すなわち、高精度の
寸法検査を可能としており、■測定によって得られたデ
ータは他の工程、例えばキー山の切削あるいはシリンダ
の組立等に効果的に利用できる。

■撮影時にキーを移動する必要がないため装置が簡単に
なる。また、すべての点について同時測定が可能なので
効率的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のキー山形状識別方法を実施可能にする
計測装置の斜視図であり、第２図は画像処理における影
像部の様子を示す図である。 （１）キー　　　　　　　（２）治具 （３）センサカメラ　　　（４）コントローラ（５）モ
ニタ　　　　　　（６）照明装置（７）ウィンド　　　
　　（８）影像部（９）キーの谷部　　　　（１０）キ
ーの山部以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　キー（１）の山部（１０）及び谷部（９）をセンサ
   カメラ（３）で撮影する際、総ての測定対象領域にウイ
   ンド（７）をソフトウェアーにより影像部（８）上に設
   定して画像処理することを特徴とする画像処理によるキ
   ー山形状識別方法。