JPS63306166A - 糸条巻取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、トラバースガイドを用いる糸条の巻取装置に
関するものである。

（従来の技術〕 従来、トラバースガイドを用いる糸条の巻取装置は、ス
クロールカムにトラバースガイドを取付けた摺動子を嵌
入して該トラバースガイドに成形した規制溝に糸条を係
合させ、該トラバースガイドの上方で、かつ該トラバー
スストロークの中央近傍に糸条を規制する支点を設け、
糸条を三角面に振ってトラバースさせていた。

〔発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来の巻取装置においては、
近年巻取速度が５０００　ｍ／ｗｉｎ以上と高速、かつ
巻取る糸条か細くなってくると、糸条のトラバース運動
により、糸条や摺動子の慣性が速度の増加と共に急増し
、次のような欠点が顕著となってくる。

（１）摺動子に取付けたヤーンガイドの規制溝と糸条の
隙間により、トラバース折返し部において、糸条が規制
溝の中でふらつき、糸の折返し部がトラバース往復毎に
安定しない。

（２）摺動子とスクロールカムとの保合部の隙間により
、トラバース折返し部で摺動子がふらつき、折返し部が
トラバース往復毎に安定しない。

従って、トラバース往復毎にパッケージに巻かれる糸条
の巾が異なり、糸条がパッケージ端面から滑り落ちて巻
取り不能になったり、たとえ巻取れたとしても、後工程
において糸が解舒できないという問題が生ずるのである
。特に、それらの問題は５０ｄｅ以下の細い糸に顕著に
発生する。

本発明においては、前述したそれらの問題点を解決し、
糸条の大きさや巻取速度に対応してトラバース折返し部
における糸条を安定させ、糸条がパッケージ端面から滑
り落ちる綾外れを防止し、常に安定した糸条の巻取装置
壱提供することを目的とするものである。

〔問題点を、解決するための手段〕

本発明は、糸条のトラバース支点と、トラバース端部に
おけるトラバースガイドに成形した規制溝とを結ぶ線よ
りもトラバースのストローク中心寄りで、かつトラバー
スの上流側に、その座標位置が調節可能な糸条押えガイ
ドを設け、糸を押圧屈曲させることにより、前記従来技
術における問題点を解決したものである。

〔実　施　例〕 以下、図面により本発明を説明する。　′図は本発明の
巻取装置の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図は
側面図で、後述するコントローラ及びフレームは省略し
である。

１は、本発明の巻取装置を示し、４はスライドブロック
で該巻取装置に組込んだスライドシャフト（図示せず）
にガイドされてボビンホルダ７に緊着したボビン７′に
巻取られるパッケージ８の巻太りに従って上下方向に移
動可能になっている。

前記スライドブロックにはトラバース２と、フレーム５
が設けられており、フレーム５にはコンタクトローラ６
が回転自在に取付けられている。

前記コンタクトローラ６は、パッケージ８に圧接し、図
示されていないモータによって駆動されるボビンホルダ
７により駆動され、コンタクトローラ６の回転数が所定
の回転になるようにモータの回転が制御される。

Ｙは、ボビン７に巻取られる糸条であって、巻取装置の
上方から供給され、綾振りの支点となる支点ガイド１２
を中心としてスクロールカム３に係合してトラバースす
る摺動子９に取付られたトラバースガイド１０の糸条規
制溝１０ａに規制されてトラバースされ、コンタクトロ
ーラ６の外周面のＡ部でプリントされた後、ボビン７′
上にパッケージが形成される。

１１．１１’は本発明の主要な構成要件の一つである糸
条押えガイドで、アルミナ磁器により製造された一種の
糸条規制ガイドである。この糸条押えガイドは、トラバ
ース２の固定部に突設されており、第２図に示す座標位
置、即ちθとＬとを糸条の大きさや巻取速度に応じて調
節し、支点ガイド１２と、トラバースガイド１０の規制
溝１０ａとを結ぶ直線となる糸条Ｙを、トラバースのス
トロークの中心寄りで、且つトラバース上流側から屈曲
させてその規制量を調節できるようになっている。

したがって、糸条の種類や巻取速度、その他の条件の相
違に応じて糸条押えガイド１１．１１’の座標位置を調
節することにより、適正なθとＬとを設定することが出
来るのである。

本発明の実施例において、θ及びＬを各種変えて実験を
行った結果、θはｌＯ°〜２０＠、Ｌは５ＩＩｌｌ〜７
０ｍの範囲において使用するのが好ましく、θがｌＯｏ
より小さいと効果がなく、２０゜より大き過ぎるとデニ
ール斑が発生し易くなることが判明した。

なお、本実施例においては糸条押えガイド１１゜１１′
は、アルミナ磁器を使用しているが、その他のセラミッ
クス又は金属に硬質クロームメッキやセラミックスコー
ティングを施したものを施したものを使用してもよい。

また、糸条押えガイドの表面仕上げは２３〜１６３程度
の梨地仕上げとするか、第３図に示すように表面に縦縞
の凹凸を形成し、糸条の接触面積を小さくし、糸条との
表面摩擦係数を小さくする工夫をすることにより高速巻
取りにおける糸斑・毛羽等の発生が少くなる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、糸条押えガイド
がその座標位置を１１節自在になっているので、各種糸
条の巻取条件の相違に応じて適正な糸条押えガイドの位
置を設定することができる。

したがって、巻取られる糸条は、トラバース折返し点近
傍において糸条押えガイドにより屈曲され、トラバース
ガイドをトラバース中心方向へ引張る分力が増加し、ト
ラバースガイドのガタを減少させると共に、糸条はトラ
バース折返し点通過後も、支点ガイド１２から糸条押え
ガ、イド１１を結ぶ延長線上にトラバースガイドの規制
溝１０ａが来るまでは、糸条は規制溝のトラバース中心
方向側面に接触を保つことになるため、トラバース折返
し点近傍における糸条の動きが安定し、トラバース往復
毎のストローク、即ち糸条の振り巾を常に一定に保つこ
とが出来るので、パンケージ端面における綾外れ等の不
具合発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の正面図、第２図はその側面図、
第３図は糸条押えガイドの一実施例の断面図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. スクロールカムにトラバースガイドを取付けた摺動子を
   嵌入して、該トラバースガイドに成形した規制溝に糸条
   を係合させ、糸条をトラバースせしめるようにした糸条
   の巻取装置において、トラバースのストローク中心寄り
   で、その座標位置が調節可能な糸条押えガイドを設けた
   ことを特徴とする糸条巻取装置。