JPS63302986A - ダクトの清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、事務所用ビルディング、ホテル等の建造物に
配設されたダクトの清掃装置に関するものである。

［発明の背景］ 事務所用ビルディングやホテル等の建造物の室内環境は
、建築基準法（第２０条の２）によって定められており
、室内環境をよりよく清浄に保つために、空調機により
外気あるいは換気をエアーフィルタで濾過し、除塵され
た空気がダクトによって各室に送られる。しかし、ダク
トで送られる空気はエアーフィルタによって除塵されて
いるが、設置されるエアーフィルタの性能によって除塵
効率が異なり、１００％の効率を得ることはできない。

そのため、空気中の０．３〜１０ミクロン程度の浮遊粉
塵はエアーフィルタを通過してダクト内に侵入してダク
ト内面に付着し、時間の経過と共に堆積して成長する。

この堆積した粉塵（ダスト）は送風によって剥離し、室
内に汚染空気をまき散らすため、次のような問題が発生
する。

（１）ぜんそくその他の健康障害の発生（２）コンピー
タ、電子機器等の精密機器の機能障害の発生 （３）かびやバクテリア等の発生による不良品の発生及
び食品衛生問題の発生 （４）堆積したダストへの引火や防火ダンパーの作動不
良による災害の発生 （５）堆積したダストによりダクト抵抗が増加し、これ
に伴って送風エネルギが増加するための管理費の増大。

しかしながら、上記のように多くの問題を生ずるダクト
の汚れは、その大半が放置状態にあるのが現状である。

その理由としては、ダクトは上下左右の曲りがあるばか
りでなく、ダクトサイズの変化が激しく、さらにその断
面も円形、正方形あるいは長方形と各種のものがあるた
め、清掃がきわめて困難であるためである。

［従来の技術］ 従来、上記のようなダクト内のダストを除去する工法と
しては、ダクトを切開して作業員がダクト内に入って清
掃し、あるいは作業員が入れない細いダクトの場合は天
井やダクトに多数の穴をあけてブラシ等で清掃していた
が、作業が大がかりで工期も長くなり、また作業員の衛
生上も好ましくなかった。

そのため、最近ではダクトの清掃を機械化する試みがな
されており、その例を挙げれば次の通りである。

（１）空気を噴射するエアーホースをダクト内に挿入し
、先端をあばれさせて飛散した塵埃を仮設ダクトで捕集
する方式。

（２）第７図に示すようにに建造物４０内に配設された
ダクトＤ内に、後部に多数のスリットが入れられたはた
き状の尾部５２を有するダクトリーマ５１を走行させ、
ダクトＤ内に送気して尾部５２をばたつかせ、ダクトＤ
の内面の上下左右を叩いて堆積した塵埃を剥離し、これ
をダクトコレクタ４４により捕集する方式。

（３）第８図に示すように、ダクトＤ内にブラシ５４を
備えた集塵台車５３を走行させ、ブラシ５４でダクトＤ
の内面に堆積した塵埃を剥離して集塵機５５で捕集する
方式。

［発明が解決しようとする問題点コ 上記の機械化されたダクトの清掃方式は、何れも清掃に
むらがあってダクト内面に堆積した塵埃を完全に除去す
ることは困難であり、その上ダクトの大きさや長さに制
限があるなど種々問題あり、効果的な利用は困難であっ
た。

本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、ダ
クトの内面に堆積した塵埃を効率よく除去できると共に
、ダクトの大きさに容易に対応できるダクトの清掃装置
を得ることを目的としたものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記の目的を達成すべくなされたもので、弾
性材からなり外壁に多数の***が設けられかつ周壁表面
にブラシが形成された蛇腹状の外器と、弾性材からなり
蛇腹状に形成されて前記外器内に収容された内器とを有
し、該内器の谷部と前記外器の谷部とを弾性材からなり
***を有する隔壁でそれぞれ連結し、前記内器を空気圧
源に連結すると共に、前記外器と内器とで形成する室を
集塵機に連結してなる清掃機を備えたダクトの清掃装置
。及び上記清掃機に該清掃機を移動させる走行車を設け
たダクトの清掃装置を提供するものである。

［作　用コ 空気圧源から清掃機の内器に圧力を加えて内器及びこれ
に追従する外器を伸縮させ、外器の外壁をダクトの内壁
に押付けて清掃機を移動させ、ダクトの内面に堆積した
塵埃を剥離する。剥離した塵埃は外器の外壁に設けた穴
から吸引され、集塵機に捕集される。

また上記清掃機を走行車で移動させ、ダクト内を自動的
に清掃する。

［実施例］ 第１図は本発明実施例の断面図である。図において、１
は清掃機である。２は例えば合成ゴムの如き弾性材から
なる蛇腹状の外器で、周壁には多数の***３が設けられ
ており、また外周面には例えばナイロン製の繊維が植設
されてブラシ４を形成している。６は例えば合成ゴムの
如き弾性材からなり、外器２内に収容された外器２とは
り相似形の内器で、外器２と内器６とは、その谷部５゜
７においてや＼硬い弾性材からなり***９を有する隔壁
８によりそれぞれ連結されており、外器２と内器６との
間には室Ａが、また内器６には室Ｂが形成されている。

１０は室Ａと集塵機（図示せず）とを接続するホース、
１１は室Ｂとバルブ１２を介して空気圧源（図示せず）
に接続されたホースである。

１３は清掃機１を移動するワイヤ等２０．２０ａを常に
ダクトの中心部に位置させるための牽引機構で、アーム
１５．１５ａはボールジヨイント１４．１４ａを介して
清掃機１の側端部に連結されており、その他端は一点１
Ｂで連結されている。ｌｅａは一端が連結部１６に連結
されたシャフトで、アーム１５．１５ａとその中間に連
結され他端が一点１９で連結され、かつ連結部１９がシ
ャフトｌｅａに摺動可能に装着された小アーム１ｇ、　
１８ａとにより、リンク機構１７を形成している。実施
例ではこの牽引機構１３を清掃機１の両側端部に設けた
場合を示したが、片側だけに設けてもよい。なお、清掃
機１の断面形状は清掃するダクトの形状に対応し、通常
は方形又は円形である。

次に上記のように構成した本発明の作用を、第２図を参
照して説明する。清掃機１の室Ｂに空気圧源からホース
１１を介して一定圧力を加えると、内室６はこの圧力に
対応して膨張する。内室６が膨張すると隔壁９を介して
連結された外室２もこれに追従して膨張し、第２図（ａ
）の状態になる。

内室６にさらに圧力を加えると、内室６は一層膨張し、
第２図（ｂ）の状態になる。いま、通常の状態（第２図
（ａ））における外室２の外径をＤとすれば、第２図（
ｂ）の状態では外室２の外径はＤｌとなる。

次に、室Ｂの圧力をバルブ１２を介して減圧すると内器
６は収縮し、外器６もこれに追従して収縮して第２図（
ｅ）の状態になり、このとき、外室２の外径はＤ２とな
る。即ち、本発明においては、内器６の室Ｂに加える圧
力を変化させることにより、蛇腹を伸縮させて外室２の
外径をＤ１〜Ｄ２の範囲で変化させることができるので
、径の異なる各種のダクトの清掃に適応させることがで
きる。

第３図は本発明に係るダクト清掃装置の使用例を示す説
明図である。ダクトＤに設けた穴からダクトＤ内に挿入
された清掃機１は、空気圧源から内器６の室Ｂに圧力が
加えられ、内器６及び外器２を膨張させてブラシ４をダ
クトＤの内壁に一定圧で圧接し、ホース１０を集塵機に
接続して集塵機を作動させる。

この状態でダクトＤの両端部からワイヤ２０．２０ａを
取出して清掃機１を左右に移動させれば、ブラシ４によ
ってダクトＤの内壁に堆積した塵埃が剥離される。剥離
した塵埃は外器２の穴３から室Ａ内に吸引され、ホース
１０を介して集塵機に捕集される。

第４図は本発明の他の実施例の説明図で、第３図の説明
図と同−又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略
する。２１は走行車で、外部電源（図示せず）によって
駆動されるモータ２２を備えている。２３は永久磁石か
らなるキャタピラ、２４はモータ２２によって減速駆動
され、キャタピラ２３を駆動する駆動輪、２５はモータ
２２によって減速駆動されるクランクドラムで、ロッド
２Ｂの一端が回動自在に連結されている。２７は一端が
走行車２１に回動自在に取付けられた振幅アームで、第
５図に示すように長さ方向に溝２８が設けられており、
溝２８にはロッド２６の他端、及び一端が清掃機１の牽
引機構２３に連結されたロッド２９の他端が、上下に滑
動可能に嵌装されている。

３０は走行車２１に連結された集塵箱で、底面及び外壁
には多数の***３１が設けられており、また底面にはブ
ラシ３２が植設されている。３４は集塵箱３０と集塵機
を連結するホースである。なお、本実施例では清掃機１
，１ａを２台連結した場合を示しである。

次に上記のように構成した本実施例の作用を説明する。

先ず、ダクトＤ内に清掃機１，１ａ及び集塵箱３０が連
結された走行車２１を挿入し、清掃機１の牽引機構１３
と走行車２１の振幅アーム２７とをロッド２９で連結す
る。この状態で清掃機１，１ａの内器６内に圧力を加え
て膨張させ、ブラシ４をダクトＤの内周面に一定圧力で
圧接させる。ついで走行車２１のモータ２２を駆動する
と、駆動輪２４によってキャタピラ２３が駆動され、走
行車２１は例えば矢印ａ方向に走行する。このときクラ
ンクドラム２５も駆動され、これに連結されたロッド２
Ｂにより振幅アーム２７を下部を中心に破線の範囲で往
復運動させる。振幅アーム２７の往復運動はロッド２９
及び牽引機構１３を介して清掃機１，１ａに伝えられ、
清掃機１．１ａは矢印ａ、ｂ方向の往復運動を繰返しな
がら走行車２１により矢印ａ方向に移動し、この間ダク
トＤの内壁に堆積した塵埃を剥離する。

ダクトＤの内壁から剥離した塵埃の大部分は清掃機１，
１ａの***３から室Ａ内に吸収され、ホースＩＯから集
塵機に捕集されるが、ダクトＤ内に残った塵埃は集塵箱
３０によって捕集され、集塵機に送られる。このように
して、ダクトＤ内を、走行車２１により清掃機１．１ａ
を僅かに往復運動させながらａ、ｂ方向に１回又は複数
回往復させることにより、ダクトＤの内壁に堆積した塵
埃を確実に除去することができる。

この場合、走行車２１に例えばテレビカメラを取付けて
ダクトＤ内を撮像し、その映像をモニタで観察しながら
走行車２１を制御すれば、ダクトＤの内壁に堆積した塵
埃をより確実に除去することができる。

なお、本実施例においては、走行車２１のキャタピラ２
３を永久磁石で構成したので、ダクトＤが登り勾配又は
下り勾配の場合でも、走行車２１はその吸着力によりモ
ータ２２に駆動されて確実に前進又は後退することがで
きる。

第６図は本発明に係るダクト清掃装置によるビルディン
グのダクトの清掃例を示す模式図である。

なお、第４図及び第７図と同−又は相当部分には同じ符
号を付し、説明を省略する。図において、４１はホース
１１に接続された空気圧源、４２はホース１０に接続さ
れた吸引装置及び送風装置、４６は送風装置と仮設ダク
ト４５とを連通ずる管路で、その作用は第４図の実施例
の場合とはゾ同様である。なお、本清掃例では、走行車
２１に連結した集塵箱３０を省略し、ダクトＤ内に残留
した塵埃は仮設ダクト４５から集塵トラック４４に捕集
するようにしである。また、吸引装置に接続するホース
１０から洗剤を圧送して外器２の***４から噴出させて
塵埃を除去したダクトＤの内壁を洗浄し、これを吸引装
置で捕集するようにしてもよい。

第４図及び第６図の実施例では清掃機を２台連結した場
合を示したが、１台でもよくあるいは３台以上連結して
もよい。また、上記実施例では走行車により清掃機に小
さい往復運動を加えるようにしたが、これは省略しても
よく、あるいは他の構造の走行車を用いてもよい。

〔発明の効果コ 以上の説明から明らかなように、本発明は蛇腹状の内器
をこれとはソ相似形の外器内に収容し、両者を連結して
清掃機を構成し、内器に加える圧力を変化させることに
より外器を伸縮させてダクトのサイズに整合させるよう
にしたので、各種サイズのダクトに容易に適応させるこ
とができる。

また、外器の外壁に多数の***を設けると共に外周にブ
ラシを設け、これをダクトの周面に押しつけて移動させ
るようにしたので、ダクトの内面に堆積した塵埃を容易
に剥離して***から吸引し、集塵機に捕集することがで
きる。

さらに、ダクト内に挿入した清掃機を走行車によって移
動させるようにしたので、ダクト内面に堆積した塵埃を
短時間かつ自動的に剥離し捕集できる等、実施による効
果大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面で示した本発明の詳細な説明図、第２図（
ａ）　、　（ｂ）　、　（ｃ）はその作用説明図、第３
図は使用例の説明図、第４図は一部を断面で示した本発
明の他の実施例の説明図、第５図は振幅レバーの拡大説
明図、第６図は第４図の実施例の使用例を示す説明図、
第７図及び第８図は従来のダクト清掃装置の例を示す説
明図である。 １：清掃機、２：外器、３．９＝***、４：ブラシ、５
，７：谷部、６：内器、８二隔壁、１０゜１１：ホース
、１３．１３ａ　：牽引機構、２０．２０ａ　：ワイヤ
、２１：走行車、２２：モータ、２３：キャタピラ、３
０：集塵箱、Ｄ：ダクト。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）弾性材からなり外壁に多数の***が設けられかつ
   外壁表面にブラシが形成された蛇腹状の外器と、 弾性材からなり蛇腹状に形成されて前記外器内に収容さ
   れた内器とを有し、 該内器の谷部と前記外器の谷部とを弾性材からなり***
   を有する隔壁でそれぞれ連結し、前記内器を空気圧源に
   連結すると共に、前記外器と内器とで形成する室を集塵
   機に連結してなる清掃機を備えたことを特徴とするダク
   トの清掃装置。
2. （２）弾性材からなり外壁に多数の***が設けられかつ
   外壁表面にブラシが形成された蛇腹状の外器と、弾性材
   からなり蛇腹状に形成されて前記外器内に収容された内
   器とを有し、該内器の谷部と前記外器の谷部とを弾性材
   からなり***を有する隔壁でそれぞれ連結し、前記内器
   を空気圧源に連結すると共に前記外器と内器とで形成す
   る室を集塵機に連結してなる清掃機と、 該清掃機を移動させる走行車とを備えたことを特徴とす
   るダクトの清掃装置。
3. （３）前記走行車に永久磁石からなるキャタピラを設け
   たことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のダクト
   の清掃装置。