JPS63297594A - アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法

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JPS63297594A
JPS63297594A JP13584587A JP13584587A JPS63297594A JP S63297594 A JPS63297594 A JP S63297594A JP 13584587 A JP13584587 A JP 13584587A JP 13584587 A JP13584587 A JP 13584587A JP S63297594 A JPS63297594 A JP S63297594A
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JP
Japan
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water
aluminum
anodic
treatment
base material
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JP13584587A
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English (en)
Inventor
Masanori Osuga
大須賀 正憲
Kenjiro Nishimura
西村 健二郎
Yuji Hinota
日野田 悠二
Morihito Ogasawara
小笠原 守人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisash Co Ltd
Original Assignee
Fujisash Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 倉呈上勿■肛立裏 本発明は、建材、家具等として利用され、梨地状の無機
質的な独特のマット状質感を持ち、ダイスマークや圧延
マーク等が隠蔽され、かつ耐汚染性に優れたアルミニウ
ム又はアルミニウム合金材及びその製造方法に関する。
来の 術及び αが解決しようとする問題点従来、表面
に塗膜を有するアルミニウム又はアルミニウム合金材を
形成する方法としては、アルミニウム又はアルミニウム
合金基材をエツチング等で処理した後、陽極酸化処理を
施し、次いで、水溶性アクリル樹脂塗料浴を用いて陽極
電着塗装を行なって、前記皮膜上に艶有り又は艶消しの
透明塗膜を形成する方法が一般に採用されている。
しかし、従来のこのような処理方法では、アルミニラム
又はアルミニウム合金材が冷たい軽金属的質感を呈し、
暖みのある無機質的な質感を与えることができない。し
かも、従来法による塗膜は素地のダイスマークや圧延マ
ーク等が目立ち易く。
不拘−感を呈する傾向がある上、塗膜上にしみ、指紋、
加工時の油分等が付着し易いなど1品質性能面における
問題が多い。
この場合、梨地状外観を与え、またアルミニウム又はア
ルミニウム合金基材表面のダイスマークを消去する方法
としては、従来、研摩・研削処理、ブラスト処理等の機
械的前処理や、梨地処理、エツチング処理等の化学的前
処理といった粗面化処理法が一般に採用されている。
しかし、これらの粗面化処理法ではダイスマークや圧延
マーク等がなお残る場合もあり、またいずれにしても、
粗面化処理後、陽極酸化を施し、その上に塗膜を形成し
ても、指紋や油分等の汚れが生じ易いという問題がある
6 従って、十分に満足し得る品質性能を有するアルミニウ
ム又はアルミニウム合金材が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、暖みのある無
機質的なマット状質感を与えると共に、素地のダイスマ
ークや圧延マークが隠蔽され、しかも耐汚染性に優れた
アルミニウム又はアルミニウム合金材及びその製造方法
を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ね
た結果、アルミニウム又はアルミニウム合金基材の表面
を粗面化処理、特に化学的もしくは電気化学的に粗面化
処理又は機械的粗面化処理した後、陽極酸化処理を施し
、次いで得られた陽極酸化皮膜に対し、水溶性樹脂分に
水難溶性もしくは水不溶性樹脂分を添加した陽極電着塗
装用塗料浴を用い、陽極電着塗装を行なって60°鏡面
光沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜を形成した場合
、粗面化処理により表面が粗面化したアルミニウム又は
アルミニウム合金箔村上に施された陽極酸化皮膜の表層
が粗面を形成すると共に、この陽極酸化皮膜上に更に細
かい地紋状の1〜30p程度の凹凸が均一に無数に形成
された梨地状電着塗装塗膜が得られ、この塗膜と上記梨
地状粗面に形成された陽極酸化皮膜との複合効果により
光の透過散乱状態が著しく変化し、暖みのある無機質的
な独特のマット状質感を有する複合皮膜が得られ、しか
もこの複合皮膜はアルミニウム又はアルミニウム合金基
材のダイスマークや圧延マーク等の跡残りを消す効果を
有する上に、しみ、指紋、加工時の油分等が付着し蒐い
こと、特にかかる効果は梨地状電着塗膜の60”鏡面光
沢度が8%以下の場合に優れて発揮されることを知見し
、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、表面が粗面化処理されたアルミニウ
ム又はアルミニウム合金基材の表面に陽極酸化皮膜が形
成されていると共に、この陽極酸化皮膜上に60°鏡面
光沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜が形成されてな
ることを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金
材並びにアルミニウム又はアルミニウム合金基材の表面
を粗面化処理した後、陽極酸化処理を施し、次いで水溶
性樹脂分に水難溶性もしくは水不溶性樹脂分が添加され
てなる陽極電着塗装用塗料浴を用いて陽極電着を施し、
60°鏡面光沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜を形
成したことを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム
合金材の製造方法を提供するものである。
以下1本発明につき更に詳述する。
本発明に係るアルミニウム又はアルミニウム合金材の製
造方法は、まずアルミニウム又はアルミニウム合金基材
の表面を粗面化処理し、梨地状粗面を形成する。
この場合、アルミニウム、アルミニウム合金基材として
は、用途等に応じて選択され、また粗面化処理は通常の
方法で行なうことができるが、特に化学的もしくは電気
化学的粗面化処理又はショツトブラスト、サンドブラス
ト等の機械的粗面化処理が好適に採用される。これらは
公知の方法にて行なうことができるが、化学的もしくは
電気化学的粗面化処理の処理液及び処理条件2機械的粗
固化処理の処理材を例示すると以下の通りである。
伎主■1旦良五里 (1)処理液: CuCQ、・2H,0100g HCQ       5Q 水                5Q処理条件:3
0〜50℃で1〜5分間 (2)処理液: ■ H,0,1〜35ffi量% KF     C)、1〜20 g / QN a、C
O20、1〜10 g / QNa2PO4o、t〜l
o g、/ Q水                残
■ 水酸化ナトリウム     10重量%グルコン酸
ナトリウム   0.2重量%水          
       残処理条件:■を用い40〜70℃で1
〜5分間、次いで■を用いて90℃で1 〜5分間。
(3)処理液: 85%リンM    75重量% 98%硫酸     25重量% 処理条件:90℃で1〜5分間 (4)処理液: 水酸化ナトリウム   5重量% フッ化ナトリウム   2重量% 水              残 処理条件:90℃で1.〜5分間 電気化学的粗面化処理 (1)処理液: 塩9  0.7〜2mol/ Q リン酸    0.02〜0 、4 mol/ Q処理
条件: A C10A/da”、35〜55℃で10分
間通電 (2)処理液ニ リン酸     0.02〜0 、4 mol/ Qキ
レート剤 ”       0.01mol/Q金属イ
オンー自     0.01moL/Q拳酒石酸、クエ
ン酸、ギ酸、酢酸等 me Fvin、Fe、Zn、Ti、V等処理条件: 
AC3A/dm”、常温で10分間通電 (3)処理液: 塩 酸    2〜7.5重量% ホウ酸    1.5〜4重量% 水        残 処理条件: AC4A/dm”、常温で3〜10分間通
電 (4)処理液: 硫 Wl    70重量% リン酸    15重量% 水      15重量% 処理条件: AC2〜lOA/d+++”、80〜〜8
5℃で10分間通電 1挨血藍且也ゑ星 (1)処理材ニジヨツトブラスト材 平均粒径  0.3〜1.7m (好ましくは0.3〜0.41) 硬度(HRC)46〜68 種 類   スチールグリッド、ステンレスグリッド等 (2)処理材:サンドブラスト材 平均粒径  100〜600戸 (好ましくは200声前後) 種 類   アランダム等の無機粒子 粗面化処理方法やその処理材及び条件は、勿論上記方法
や処理材及び条件に限定されず、目的とするアルミニウ
ム又はアルミニウム合金材の質感等に応じ適宜選択され
るが、特にアルミニウム又はアルミニウム合金材の表面
の平均粗さくRZ)が20〜30戸となるように粗面化
処理材や条件等を選定することが好ましい。
なお、基材の種類やその用途等に応じて、粗面化処理の
前又は後にアルミニウム又はアルミニウム合金基材に脱
脂処理、エツチング処理などを施すことは何ら差支えな
く、これらの処理は通常の方法を採用して行なうことが
できる。
次いで1本発明の方法においては、この表面が粗面化処
理されたアルミニウム又はアルミニウム合金基材に陽極
酸化処理を施し、表面に陽極酸化皮膜を形成する。
ここで、陽極酸化処理は常法に従って行なうことができ
、具体的には硫酸法等の無色陽極酸化法、シュウ酸等の
有機酸を利用する電解発色法などが例示される。なお、
陽極酸化皮膜は、耐食性の観点から9p以上形成するこ
とが好ましい。
このように形成した陽極酸化皮膜の表層は、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金基材表面の粗面化の影響で粗面
を形成する。
なお、本発明方法では、上記陽極酸化皮膜に対し、用途
等に応じて電解着色処理を施し、該陽極酸化皮膜を着色
することができる。この電解着色処理は常法によって行
なうことができ、例えばNi、Go、Sn、Cu等を主
成分とする金属塩水溶液中で陽極酸化皮膜材と対極との
間に交流、直流若しくはパルス波形等の電流を用いて陽
極酸化皮膜に電解着色処理を施す方法などを採用し得る
また、陽極酸化処理後、又は更に電解着色処理を施した
後は十分水洗し、次いで80℃以上の熱湯水中で湯洗処
理を行なうことが好ましい。
本発明方法においては、上述のようにして形成された陽
極酸化皮膜上に60’鏡面光沢度が8%以下の梨地状の
塗膜形成が可能な陽極電着塗装用塗料浴を用いて陽極電
着塗装を施す。
ここで、この陽極電着塗装用塗料浴は、水溶性樹脂分に
これと相溶性の異なる水i溶性もしくは水不溶性樹脂分
を添加してなる塗料浴を用いる。
この場合、水溶性樹脂分としては特に制限はなく、通常
の水溶性樹脂分を使用し得るが、特に水溶性アクリルメ
ラミン樹脂が好適に用いられる。また、水難溶性もしく
は水不溶性樹脂分も別に限定されず、例えばカルボン酸
系、アルキッド系、アクリル−アルキッド系、メラミン
系、尿素系、エポキシ系、ポリウレタン系、ポリエチレ
ン系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系、フッ素系の重
合体からなる樹脂の1種又は2種以上が使用し得、特に
これらのうち塗料浴成分である水溶性樹脂分との相溶性
が大きく異なるものを使用することが好ましい。このよ
うな樹脂分を添加してなる塗料浴として具体的には1分
子量2万〜5万程度のメチルメタアクリル酸、ブチルメ
タアクリル酸などを重合してなるアクリル樹脂と分子量
350〜1000程度の1及び2量体に適宜3量体を添
加して構成したメラミン樹脂とからなる水溶性アクリル
メラミン樹脂に分子量を10万〜15万とした水難溶性
アクリルメラミン樹脂を添加した変性アクリル樹脂塗料
浴などを使用することができる。
この場合、樹脂分の添加量は、浴全体に対して水溶性樹
脂分を5〜12重量%、特に10重量%程度添加すると
共に、水難溶性もしくは水不溶性樹脂分を1〜8重量%
、特に1〜5重量%とすることが好ましい。なお、全樹
脂分濃度は浴全体の8〜12重量%重量上程ることが好
適である。
また、陽極電着塗装条件は、通常の処理条件と同様であ
り、被処理物を陽極とし、ステンレススチール等を陰極
として120〜250V、より好ましくは140〜20
0V程度の直流電圧を印加し、浴温15〜25℃にて1
〜10分、より好ましくは2〜5分程度の処理時間とす
ることができるが、最良な梨地状電着塗装塗膜を形成す
る点からは180v程度で3〜4分間の通電時間がよい
更に、この電着塗装においては、得られる梨地状電着塗
装塗膜が60°鏡面光沢度として8%以下、より好まし
くは2〜5%となる塗膜を形成するものであり、また塗
膜厚さは7p以上とすることが好ましい。
なお、この梨地状電着塗装塗膜は、塗膜が半透明な乳白
色を呈していることが好ましいが、特に耐熱透明ガラス
表面に電着塗料を流し塗りしてセツティングし、180
℃X30分間焼付処理後、三刺激値としてY値(明度)
を測定し、このY値を半透明度判定基準とした場合、塗
装なし耐熱透明ガラス板及び常法の透明電着塗料を施し
た耐熱透明ガラス板のY値が1.94であるのに対し、
好ましくは2〜10、より好ましくは2.5〜5のY値
となるように塗料浴中の添加樹脂の種類や塗膜厚を適宜
調節し、半透明梨地状電着塗装塗膜とすることが好まし
い。
電着塗装処理後は、過剰に付着した塗料分を水洗除去し
、次いで風乾、乾燥硬化するもので、その条件としては
例えば常温で5〜10分間程度風乾し、150〜200
℃程度の温度で30〜40分間焼付は硬化する条件を採
用することができ、最適条件としては180℃、30分
間程度の焼付けがよい。
この本発明に係る梨地状電着塗装塗膜は、塗膜表面部に
1〜301M程度、特に5〜15%程度の微細な地紋状
の凹凸が無数に形成されているもので、この塗膜はしみ
、指紋1機械油等の非付着性及び清掃除去性が良好であ
る上、アルミニウム又はアルミニウム合金基材のダイス
マークや圧延マーク等の隠蔽性に優れているという特性
を有し、特に60’鏡面光沢度が8%以下、より好まし
くは2〜5%の塗膜がかかる特性に優れているものであ
る。
而して、上述した処理により、表面が粗面化したアルミ
ニウム又はアルミニウム合金基材の表面に陽極酸化皮膜
が形成されると共に、この陽極酸化皮膜上に梨地状電着
塗膜が積層、一体化された複合皮膜が形成されるもので
、下層の粗面上に形成された陽極酸化皮膜と上層の塗膜
との複合効果により、梨地状で暖みのある無機質的質感
を持ち、品質性能の優れた複合皮膜が得られる。
即ち、従来法において単に陽極酸化皮膜上に形成された
電着塗膜は、艶有り、艶消しのいずれでも完全な透明性
を持ち、下地の質感をむしろ生かすものであり、このよ
うな塗膜を施しても下地の色調及び質感がそのまま再現
されるのみであったが、本発明方法のように粗面化表面
に形成された陽極酸化皮膜上に更に梨地状電着塗装塗膜
、特に60°鏡面光沢度が8%以下、より好ましくは2
〜5%の塗膜を形成すると、下地の軽金属的質感が暖か
な無機質的質感に質感変化する。
更に詳述すると、予め粗面化処理したことで表面が粗面
化したアルミニウム又はアルミニウム合金材表面に陽極
酸化処理を施すと、陽極酸化皮膜表面が粗面を形成する
上、更にこの陽極酸化皮膜上に形成される60’鏡面光
沢度が8%以下の梨地状電着塗膜表面は無数の凹凸が地
紋状に形成されているもので、このように陽極酸化皮膜
の粗面化表面に梨地状電着塗膜が密着形成されることに
より、まず光が梨地状電着塗膜表面で一旦乱反射し、次
いで入射光が陽極酸化皮膜表面の粗面で再び散乱して光
の透過散乱状態が著しく変化し、これら両層表面で乱反
射した散乱光を目視することにより、下地の軽金属的質
感が打ち消され、暖みのある無機質的質感の外観が得ら
れるものである。
また、本発明による梨地状塗膜においては、しみ、指紋
、加工時の油分等が付着し難く、耐汚染性に優れている
ものであり、しかもこのような汚染が生じても容易に清
掃除去し得る特性を有していると共に、アルミニウム又
はアルミニウム合金基材を形成した時のダイスマークや
圧延マーク等を消す作用があり、レベリング性が優れて
いるもので、このようなダイスマークや圧延マークは従
来の塗膜においてはそのまま顕出されていたものである
。それ故、このような点からしても曖かな質感を与え得
るものである。
従って、本発明に係る粗面上の陽極酸化皮膜と梨地状電
着塗装塗膜との複合皮膜は、上述の如く外観的にも優れ
ていると共に、皮膜特性も従来の複合皮膜より優れてい
るものである。
且尻勿象米 本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金基
材上に梨地状の無機質な質感を有する陽極酸化皮膜−梨
地状電着塗装塗膜の複合皮膜が形成され、しかもこの複
合皮膜はアルミニウム又はアルミニウム合金基材のダイ
スマークや圧延マーク等を隠蔽し得るので、非常に外観
が良好である上、耐汚垢汚染性、汚垢除去性に優れ、皮
膜特性が良好であるため、表面状態が改善されたアルミ
ニウム又はアルミニウム合金材を得ることができる。従
って5本発明のアルミニウム又はアルミニウム合金材は
建材、家具、その他の用途に好適に用いられ、また本発
明方法によれば、かかる有用なアルミニウム又はアルミ
ニウム合金材を簡単かつ確実に、しかも経済的に製造す
ることができる。
以下、実施例と比較例を示し1本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない
〔実施例1〕 アルミニウム基材を粒径200声のアランダム粒子でサ
ンドブラスト処理した(平均粗さ20〜3071111
)後、常法により脱脂、エツチング処理し、更に15%
硫酸水溶液(20℃)中で電流密度1〜2 A / d
m”において33〜18分間直流電解し、陽極酸化皮膜
(膜厚10ts)を生成した。
次いで、湯洗後、下記組成の定着塗装用塗料液を用い、
下記条件によりステンレススチール板を対極として用い
て陽極電着塗装を施した。
電着塗゛ 塗料水溶 組 水溶性アクリル樹脂      6重量%水溶性メラミ
ン樹脂      4 〃水M?11性メラミン樹脂 
    2ブチルセロソルブ       3 〃イソ
プロピルアルコール    2 〃トリエチルアミン 
      0.15#2−エチルヘキサノール   
 0.2 〃−水                 
戊計             100.0重量%@;
i塗装条件 浴濃度  12重量% 浴温度  20℃ 印加電圧    160v 通電時間    90秒 膜   厚      10声 次に、十分に水洗処理を施し、風乾後、180℃で30
分間焼付処理を行い、陽極酸化皮膜と塗膜との複合皮膜
を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60’鏡面光沢度
3%であり、光沢のない暖みのある無機質的な質感を持
つ白色に近い色からなる外観を有し、素地のダイスマー
クや圧延マークは見られなかった。
〔実施例2〕 アルミニウム基材を粒径300声のスチレンスチールシ
ョットでショツトブラスト処理した(平均粗さ20〜3
0/4111)後、実施例1と同様に処理して陽極酸化
皮膜(膜厚10%)を生成し、湯洗後、次の浴組成及び
条件で対極にニッケル板を用いて交流電解着色処理し、
ブロンズ色に着色した。
硫酸ニッケル      ioog/Qホウ酸    
     4571 硫酸マグネシウム    140 〃 酒石酸           3 〃 pH5,0 AC17V、室温、5分間の条件で通電処理した。
次いで実施例1と同様の電着塗装用塗料液を用い、下記
条件により陽極電着塗装を施した。
浴濃度   12重量% 浴温度   18℃ 印加電圧    180■ 通電時間    120秒 膜   厚      14Am 次に、十分に水洗処理を施し、風乾後、180℃で30
分間焼付処理を行い、複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60°鏡面光沢度
2%であり、光沢のない無機質的質感を持つ茶褐色から
なる外観を有し、ダイスマークや圧延マークは見られな
かった。
〔実施例3〕 アルミニウム基材を粒径100μsのアランダム粒子で
サンドブラスト処理した(平均粗さ20〜30p)後、
実施例1と同様に処理し、更にスルホサリチル酸100
 g / Q、硫酸5 g / Qの電解着色液を用い
25℃、DC3A/dm”、20分間の条件で電解し、
ゴールド色の電解発色皮膜(膜厚18−)を生成し、湯
洗後、実施例1と同様の電着塗装用塗料液を用い、下記
条件により陽極電着塗装を施した。
浴濃度   12重量% 浴温度  20℃ 印加電圧    220v 通電時間    120秒 膜   厚      15声 次に、十分に水洗処理を施し、風乾後、1,8゜℃で3
0分間焼付処理を行い、複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、60°鏡面光沢度
2%であり、光沢のない無機質的質感を持つ黄味を帯び
た外観を有し、ダイスマークや圧延マークは見られなか
った。
〔実施例4〕 脱脂したアルミニウム基材を下記方法で化学的粗面化処
理した。
組   成 水酸化ナトリウム    10重量% グルコン酸ナトリウム  0.2重量%水      
          残処理条件 温   度      90℃ 処理時間    5分間 上記処理後、15%硝酸水溶液で2分間中和処理した。
次いで、15%硫酸水溶液(20℃)中で電流密度1 
、5 A/dm”において30分間直流電解し。
陽極酸化皮膜(膜厚13声)を生成した。更に。
実施例1と同様の電着塗装用塗料液を用い、下記条件に
より陽極電着塗装を施した。
浴濃度   12重量% 浴温度  21℃ 印加電圧    180v 通電時間    90秒 膜   厚      147m 次に、実施例1と同様に焼付処理し、酸化皮膜と塗膜と
の複合皮膜を形成した。
得られた複合皮膜は、60’鏡面光沢度2%で光沢度が
低く、暖みのある無機質的質感を持ち、ダイスマークや
圧延マークは見られなかった。
〔実施例5〕 脱脂したアルミニウム基材材を下記方法で電気化学的粗
面化処理した。
組成 塩酸  0 、7〜2mol/ Q リン酸    0.02〜0.4mol/+2電解条件 温度    40C A C10A / di”、10分間電解処理し、十分
水洗を施した。
次いで、実施例4と同様に処理し、陽極酸化皮膜(膜厚
13声)を生成した後、次の浴組成及び条件で対極にス
テンレス板を用いて電解着色処理し、ブロンズ色に着色
した。
浴組成 硫酸ニッケル     100g/Q ホウ酸        45  II 硫酸マグネシウム   140 〃 酒石酸          3 〃 pI−I            5.0着色条件 温度    30℃ A  C17℃ 時 間        15分間 次いで、十分水洗し、85℃で5分間湯洗を行なった・ 次に、実施例1と同様の電着塗装用塗料液を用い、下記
条件により陽極電着塗装を施した。
浴濃度   12重量% 浴温度   18℃ 印加電圧    160V 通電時間    120秒 膜   厚      127m 更に、実施例1と同様に焼付処理し、複合皮膜を形成し
た。
このようにして得られた複合皮膜は、60°鏡面光沢度
2%で光沢度が低(、無機質的質感を持つ乳白系ブロン
ズ色からなる外観を有し、ダイスマークや圧延マークは
見られなかった6〔比較例1〕 アルミニウム基材を15%硫酸水溶液(18℃)中で電
流密度1 、2 A/dm2において30分間直流電解
して陽極酸化皮膜(膜厚9.5Is)を生成し、水洗後
、通常のアクリルメラミン樹脂からなるクリヤ電着塗装
用塗料浴中において陽極酸化皮膜に対して下記条件で陽
極電着塗装を施した。
浴     水溶性アクリル樹脂6重量%、水溶性メラ
ミン樹脂4重量%、その 他必須溶剤を含む塗料浴で、浴濃 度10重量% 浴温度 20℃ 印加電圧  150V 通電時間  90秒 膜   厚   10is 次に、十分に水洗し、風乾後、180℃で30分間焼付
処理を行い、透明塗膜を形成した。
このようにして得られた皮膜は、60°鏡面光沢度98
%で軽金属光沢を有するアルミニウム的質感を持つ濃黒
色の外観を有しており、ダイスマークや圧延マークが目
立った。
〔比較例2〕 脱脂したアルミニウム基材を水酸化ナトリウム水溶液で
エツチング処理した後、実施例5と同様に処理し、陽極
酸化皮膜(膜厚13p)を生成した。更に、水洗後、通
常のアクリルメラミン樹脂からなるクリヤ電着塗装用塗
料浴中で上記酸化皮膜に対して下記条件で陽極電着塗装
を施した。
浴     水溶性アクリル樹脂6重量%、水溶性メラ
ミン樹脂4重量%、その 他必須溶剤を含む塗料浴で、浴濃 度10重量% 浴温度 20℃ 印加電圧  150■ 通電時間  3分 膜   厚   12戸 次に、十分水洗し、風乾した後、180℃で30分間焼
付処理を行い、複合皮膜を形成した。
このようにして得られた複合皮膜は、鏡面光沢度90%
であり軽金属的質感を持ち、ダイスマークや圧延マーク
が目立った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、表面が粗面化処理されたアルミニウム又はアルミニ
    ウム合金基材の表面に陽極酸化皮膜が形成されていると
    共に、この陽極酸化皮膜上に60°鏡面光沢度が8%以
    下の梨地状電着塗装塗膜が形成されてなることを特徴と
    するアルミニウム又はアルミニウム合金材。 2、アルミニウム又はアルミニウム合金基材の表面を粗
    面化処理した後、陽極酸化処理を施し、次いで水溶性樹
    脂分に水難溶性もしくは水不溶性樹脂分が添加されてな
    る陽極電着塗装用塗料浴を用いて陽極電着を施し、60
    °鏡面光沢度が8%以下の梨地状電着塗装塗膜を形成し
    たことを特徴とするアルミニウム又はアルミニウム合金
    材の製造方法。 3、粗面化処理が化学的又は電気化学的粗面化処理であ
    る特許請求の範囲第2項記載の製造方法。 4、粗面化処理が機械的粗面化処理である特許請求の範
    囲第2項記載の製造方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109811391A (zh) * 2019-01-21 2019-05-28 四会市国耀铝业有限公司 一种防水铝合金平开窗电泳喷漆表面处理方法

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