JPS63295803A - エロ−ジョン防止方法 - Google Patents
エロ−ジョン防止方法Info
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- JPS63295803A JPS63295803A JP13037087A JP13037087A JPS63295803A JP S63295803 A JPS63295803 A JP S63295803A JP 13037087 A JP13037087 A JP 13037087A JP 13037087 A JP13037087 A JP 13037087A JP S63295803 A JPS63295803 A JP S63295803A
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Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明方法は、蒸気タービンプラント内の乾き蒸気域で
使用される部材例えばノズル翼のエロージョンを防止す
る方法(2関する。
使用される部材例えばノズル翼のエロージョンを防止す
る方法(2関する。
(従来の技術)
一般に、蒸気タービンのような高速流体を作動媒体とす
る機関では、機関の運転時間の経過に伴って種々の部位
にエロージョンが発生することが知られているが、この
エロージョン発生の要因としては、以下の2種頚に大別
される。
る機関では、機関の運転時間の経過に伴って種々の部位
にエロージョンが発生することが知られているが、この
エロージョン発生の要因としては、以下の2種頚に大別
される。
■液体噴流の衝撃または流体中で発生したキャビティー
の圧壊作用によって機械的、疲労的に発生するもの。
の圧壊作用によって機械的、疲労的に発生するもの。
■高速流体中に混入した微細な固体粒子の衝突による研
磨、切削作用によって発生するもの。
磨、切削作用によって発生するもの。
前者は、主として蒸気が凝縮して生じたドレンによって
タービン低圧段の動翼に発生するエロージョンとして問
題視され、その軽減策として水滴が衝突する部位にCO
合金からなるシールド板を溶着金属を介して取り付ける
等の対策が講じられている。この部位のエロージヨン性
評価は、液体中に発生したキャビティーの圧壊時の衝撃
圧を材料表面に繰返し与えるキャビテーション試験によ
り評価することができる。
タービン低圧段の動翼に発生するエロージョンとして問
題視され、その軽減策として水滴が衝突する部位にCO
合金からなるシールド板を溶着金属を介して取り付ける
等の対策が講じられている。この部位のエロージヨン性
評価は、液体中に発生したキャビティーの圧壊時の衝撃
圧を材料表面に繰返し与えるキャビテーション試験によ
り評価することができる。
第5図はこのようなキャビテーション試験の結果の一例
を示しており、試験体に12Cr@笠の延性材料を使用
し、横軸に硬さ、w1!FIIにキャビテーションエロ
ージョン指数を表したものである。
を示しており、試験体に12Cr@笠の延性材料を使用
し、横軸に硬さ、w1!FIIにキャビテーションエロ
ージョン指数を表したものである。
同図の傾向から理解されるように、延性材料の耐エロー
ジヨン性は、高硬度であるほど優れており1、具体的に
は高硬度の合金としてCO合金が耐エロージヨン材とし
て前述のシールド板に用いられ、一定の効果が得られて
いる。
ジヨン性は、高硬度であるほど優れており1、具体的に
は高硬度の合金としてCO合金が耐エロージヨン材とし
て前述のシールド板に用いられ、一定の効果が得られて
いる。
(発明が解決しようとする問題点)
ところで、液体噴流の衝撃または流体中で発生したキャ
ビティーの圧壊作用によるエロージョンの場合には上述
手段により一定の効果が得られているが、前述■のよう
な固体粒子によるエロージョンの場合には、エロージョ
ンが切削、研磨によって生じるというメカニズムの相違
があるため、CO合金によるシールドではエロージョン
を低減させることができない。
ビティーの圧壊作用によるエロージョンの場合には上述
手段により一定の効果が得られているが、前述■のよう
な固体粒子によるエロージョンの場合には、エロージョ
ンが切削、研磨によって生じるというメカニズムの相違
があるため、CO合金によるシールドではエロージョン
を低減させることができない。
第6図は硬質CO合金とそれに比して軟質N1−C「合
金に夫々一定の大きさを有する固体粒子を衝突させ、人
為的にエロージョンを生じさせる実験を行った結果を示
したものであるが、同図から理解されるように、このよ
うな条件下での両者のエロージョン量はそれほど変化せ
ず、しかも衝突する固体粒子の速度が大きくなるほどエ
ロージョン量は指数関数的に増加してしまう。
金に夫々一定の大きさを有する固体粒子を衝突させ、人
為的にエロージョンを生じさせる実験を行った結果を示
したものであるが、同図から理解されるように、このよ
うな条件下での両者のエロージョン量はそれほど変化せ
ず、しかも衝突する固体粒子の速度が大きくなるほどエ
ロージョン量は指数関数的に増加してしまう。
蒸気タービンにおいてこのような固体粒子によるエロー
ジョンが発生し易い部分は、ボイラから直接蒸気が流入
する高圧初段および中圧初段等の乾き蒸気域に配設され
たノズル翼である。
ジョンが発生し易い部分は、ボイラから直接蒸気が流入
する高圧初段および中圧初段等の乾き蒸気域に配設され
たノズル翼である。
第7図は、この高圧タービン初段の概略構成を示す図で
、図示を省略したボイラ過熱器を経た566℃、246
v/cシの性状を有する蒸気は、蒸気加減弁1を経てノ
ズルボックス2に流入する。
、図示を省略したボイラ過熱器を経た566℃、246
v/cシの性状を有する蒸気は、蒸気加減弁1を経てノ
ズルボックス2に流入する。
このノズルボックス2で方向を変えた蒸気は、円環状に
配設されたノズル翼3に至りここで断熱膨張し、ノズル
翼3に対向して設けられた羽根4に作用して羽根車5に
回転力を与える。このとき、ノズル翼3を通過する際の
蒸気の流速は5001B/Sにも達する。
配設されたノズル翼3に至りここで断熱膨張し、ノズル
翼3に対向して設けられた羽根4に作用して羽根車5に
回転力を与える。このとき、ノズル翼3を通過する際の
蒸気の流速は5001B/Sにも達する。
この蒸気中には、ボイラ過熱器等で発生した極めてv&
細な酸化スケールが混入しており、この酸化スケールは
、第8図に示したノズル×3と側壁6で形成されたノズ
ル流路7に蒸気とほぼ同じ速度で流入し、このノズル流
路7を通過する際に、蒸気流速が最大となるノズル翼3
の蒸気出口側3aに衝突してこの部分にエロージョンを
発生させる。
細な酸化スケールが混入しており、この酸化スケールは
、第8図に示したノズル×3と側壁6で形成されたノズ
ル流路7に蒸気とほぼ同じ速度で流入し、このノズル流
路7を通過する際に、蒸気流速が最大となるノズル翼3
の蒸気出口側3aに衝突してこの部分にエロージョンを
発生させる。
このノズル翼に発生するエロージョンを防止するために
は、前述したようなCO合金等の防食シールド板を溶着
する手段では効果が期待できないため、通常はボイラ給
水の水質をR重に管理することにより酸化スケールの発
生を抑制したり、タービン流入以前に生じた酸化スケー
ルを捕獲する等の対策が講じられているが、いずれも十
分な成果をあげるに至っていないのが現状である。
は、前述したようなCO合金等の防食シールド板を溶着
する手段では効果が期待できないため、通常はボイラ給
水の水質をR重に管理することにより酸化スケールの発
生を抑制したり、タービン流入以前に生じた酸化スケー
ルを捕獲する等の対策が講じられているが、いずれも十
分な成果をあげるに至っていないのが現状である。
また、このような問題は、再熱器を経た再熱蒸気が流入
する中圧タービンにおける初段ノズル翼にも発生してい
る。
する中圧タービンにおける初段ノズル翼にも発生してい
る。
本発明方法は、上述した問題点を解決するためになされ
たもので、蒸気中に混在した酸化スケール等の微細な固
体粒子による部材のエロージョン低減が図れるエロージ
ョン防止方法を提供することを目的とする。
たもので、蒸気中に混在した酸化スケール等の微細な固
体粒子による部材のエロージョン低減が図れるエロージ
ョン防止方法を提供することを目的とする。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明のエロージョン防止方法は、蒸気タ−ビンプラン
トの乾き蒸気域で使用される部材のエロージョンを防止
する方法において、前記部材の表面に炭化物を高温下で
均一拡散して前記部材表面に炭化物拡散層を形成するこ
とを特徴とする。
トの乾き蒸気域で使用される部材のエロージョンを防止
する方法において、前記部材の表面に炭化物を高温下で
均一拡散して前記部材表面に炭化物拡散層を形成するこ
とを特徴とする。
本発明に使用する高エネルギー線ビームとしては、レー
ザビームが好適で、また炭化物としてはWCまたはTi
C等が適している。
ザビームが好適で、また炭化物としてはWCまたはTi
C等が適している。
(作 用)
一般に高速固体粒子の衝突によるエロージョンは、固体
粒子自体が、対象となる物体を切削、研磨する結果生じ
るものであるが、蒸気タービンにおける酸化スケールの
ように極めて高速で、しかもm細な粒子よるものでは、
どのようにエロージョンが生じ、進行していくのか、そ
のメカニズムは未だ解明されていない。
粒子自体が、対象となる物体を切削、研磨する結果生じ
るものであるが、蒸気タービンにおける酸化スケールの
ように極めて高速で、しかもm細な粒子よるものでは、
どのようにエロージョンが生じ、進行していくのか、そ
のメカニズムは未だ解明されていない。
そこで本願発明者らは、蒸気タービンのノズル翼材料で
ある12C「鋼のエロージョン防止を目的として、固体
粒子によるエロージョンを再現する装置を使用し、固体
粒子エロージョンのメカニズムを解析するとともに、種
々の表面処理を施した12Cr鋼の評価試験を行った結
果、本発明をなすに至った。
ある12C「鋼のエロージョン防止を目的として、固体
粒子によるエロージョンを再現する装置を使用し、固体
粒子エロージョンのメカニズムを解析するとともに、種
々の表面処理を施した12Cr鋼の評価試験を行った結
果、本発明をなすに至った。
即ち、固体粒子によるエロージョンを低減するには、
■粒子が衝突する部材表面の硬さがHv 1500以上
の十分な硬さであること。
の十分な硬さであること。
■この硬さを有する硬化層の厚さが30μm以上必要で
あること。
あること。
■上記■■の性質が600℃程度の高温環境下で保持で
きること。
きること。
以上3点を満足するようにノズル翼を改良する必要があ
ることが判明した。また、そのための表面処理として浸
炭処理、窒化処理、クロマイズ処理、ホウ化処理を施し
、一方表面肉盛処理として種々の金属を用いな溶射、溶
接肉盛、レーザ肉盛を行ったところ、ノズル翼の材質、
形状に最も優れた整合性を示し、また前記■〜■の項目
を満足する方法は、レーザ肉盛であること見出した。そ
の結果なされた本発明方法は、レーザ肉盛等により部材
表面に炭化物拡散層を形成したことを特徴としている。
ることが判明した。また、そのための表面処理として浸
炭処理、窒化処理、クロマイズ処理、ホウ化処理を施し
、一方表面肉盛処理として種々の金属を用いな溶射、溶
接肉盛、レーザ肉盛を行ったところ、ノズル翼の材質、
形状に最も優れた整合性を示し、また前記■〜■の項目
を満足する方法は、レーザ肉盛であること見出した。そ
の結果なされた本発明方法は、レーザ肉盛等により部材
表面に炭化物拡散層を形成したことを特徴としている。
120「鋼からなるノズル翼にTiC,WC等の粉末を
用いたレーザ肉盛を行うと、これらTiC1WC等が母
材中に拡散された層が形成され、この拡散層の硬さは常
温でHv 2000〜2500程度となり、高温環境下
においても軟化が少なく、さらに高温環境下における長
時間の使用でも拡散が進行することがなく、ノズル翼の
エロージョンを防止する上で極めて良好な結果が得られ
る。即ち、ノズル翼のレーザ肉盛を施した部位に酸化ス
ケール等の固体粒子が衝突しても、その粒子を有する運
動エネルギーはノズル翼に吸収されることがなく、粒子
は散乱され、ノズル翼のエロージョンは有効に防止され
る。
用いたレーザ肉盛を行うと、これらTiC1WC等が母
材中に拡散された層が形成され、この拡散層の硬さは常
温でHv 2000〜2500程度となり、高温環境下
においても軟化が少なく、さらに高温環境下における長
時間の使用でも拡散が進行することがなく、ノズル翼の
エロージョンを防止する上で極めて良好な結果が得られ
る。即ち、ノズル翼のレーザ肉盛を施した部位に酸化ス
ケール等の固体粒子が衝突しても、その粒子を有する運
動エネルギーはノズル翼に吸収されることがなく、粒子
は散乱され、ノズル翼のエロージョンは有効に防止され
る。
なお、このような効果を得るためには、拡散層の厚さは
約30μm程度必要であるが、レーザ肉盛においては比
較的容易にこの程度の厚さの拡散層を得ることができ、
またさらに好都合なことに、拡散層は厚さ方向に硬さ勾
配が少なく、従って、衝突した固体粒子を散乱させる上
で有効に作用する。
約30μm程度必要であるが、レーザ肉盛においては比
較的容易にこの程度の厚さの拡散層を得ることができ、
またさらに好都合なことに、拡散層は厚さ方向に硬さ勾
配が少なく、従って、衝突した固体粒子を散乱させる上
で有効に作用する。
(実施例)
以下、本発明方法の一実施例について図を参照しながら
説明する。
説明する。
第1図は実施例の高圧初段ノズルの概略構造を示すもの
で、図示を省略したノズルボックスに組込む以前のリン
グ状の組立体を示している。
で、図示を省略したノズルボックスに組込む以前のリン
グ状の組立体を示している。
各々のノズル翼3は、その側面を内側の側壁8および外
側の側壁9に固着されており、さらにこのノズル翼3の
蒸気出口側3aにレーザ肉盛による拡散JIIOが形成
され、この部位の表面が硬化された構成となっている。
側の側壁9に固着されており、さらにこのノズル翼3の
蒸気出口側3aにレーザ肉盛による拡散JIIOが形成
され、この部位の表面が硬化された構成となっている。
通常、このような構成のノズル組立体は、第2図に示し
たように両側端に溶接開先が形成された側板11.12
を有するノズル素体13を溶接によってリング状に連結
することにより組立てられる。
たように両側端に溶接開先が形成された側板11.12
を有するノズル素体13を溶接によってリング状に連結
することにより組立てられる。
このようなノズル素体13は、12Cra等の耐熱鋼を
鍛造もしくは精密鋳造することによって製作されるが、
レーザ肉盛を行う際には、このノズル素体13を単体の
状態で行うのが望ましい。
鍛造もしくは精密鋳造することによって製作されるが、
レーザ肉盛を行う際には、このノズル素体13を単体の
状態で行うのが望ましい。
具体的な方法としては、ノズル素体13出口側の表面を
パワー密度10’〜10’W/c/のレーザにて溶融さ
せ、その溶融部にTiC,WC等の粉末をヘリウムガス
等の不活性ガスで吹き込むことによってTiC,WC等
の炭化物を分散させる。このように高硬度のTi C,
WC等を基材表面に直接注入することにより、密着強度
に優れた硬化層を形成することができる。
パワー密度10’〜10’W/c/のレーザにて溶融さ
せ、その溶融部にTiC,WC等の粉末をヘリウムガス
等の不活性ガスで吹き込むことによってTiC,WC等
の炭化物を分散させる。このように高硬度のTi C,
WC等を基材表面に直接注入することにより、密着強度
に優れた硬化層を形成することができる。
第3図はこうしてレーザ肉盛を施したノズル翼3の断面
を示す図で、ノズルX3表面の蒸気出口側の腹側および
背側に拡散層LOa、10bが形成されている。
を示す図で、ノズルX3表面の蒸気出口側の腹側および
背側に拡散層LOa、10bが形成されている。
第4図は、本実施例によるレーザ肉盛を施したノズル翼
100と何ら表面処理を施していない従来のノズル翼2
00の耐エロージヨン性を比較した線図で、ノズル×1
00.200に一定の大きさを有する固体粒子(例えば
Fe50*の粉末)を一定時間、種々の速度で衝突させ
たときのエロージョン量を示したものであるが、同図か
ら明らかなように、本実施例によるノズル翼100では
衝突する粒子の速度が増加してもエロージョン量は少な
く、極めて良好な耐エロージヨン性を示していることが
判明した。
100と何ら表面処理を施していない従来のノズル翼2
00の耐エロージヨン性を比較した線図で、ノズル×1
00.200に一定の大きさを有する固体粒子(例えば
Fe50*の粉末)を一定時間、種々の速度で衝突させ
たときのエロージョン量を示したものであるが、同図か
ら明らかなように、本実施例によるノズル翼100では
衝突する粒子の速度が増加してもエロージョン量は少な
く、極めて良好な耐エロージヨン性を示していることが
判明した。
また実施例に対し、レーザ肉盛を施していない従来のノ
ズルX 200では、エロージョン量は粒子の速度が速
くなると指数関数的に増加している。
ズルX 200では、エロージョン量は粒子の速度が速
くなると指数関数的に増加している。
従って、特に高速の酸化スケールが衝突することにより
エロージョンが発生する蒸気タービンのノズル×には、
耐エロージヨン性を確保する上でレーザ肉盛が極めて有
効な手段であるということが判明した。
エロージョンが発生する蒸気タービンのノズル×には、
耐エロージヨン性を確保する上でレーザ肉盛が極めて有
効な手段であるということが判明した。
ところで、上述実施例ではノズル翼表面をレーザ溶融さ
せた後、炭化物を吹付けて炭化物法@層を形成したが、
本発明方法における拡散層形成方法はこれに限定される
ものではなく、例えば、ノズル翼等の部材表面に炭化物
の粉末を溶射させた後、レーザを照射して溶融させても
よい。
せた後、炭化物を吹付けて炭化物法@層を形成したが、
本発明方法における拡散層形成方法はこれに限定される
ものではなく、例えば、ノズル翼等の部材表面に炭化物
の粉末を溶射させた後、レーザを照射して溶融させても
よい。
し発明の効果]
以上説明したように本発明方法は、蒸気タービンプ′ラ
ンドの乾き蒸気域で使用される部材1例えばノズル翼の
表面にレーザ肉盛を施すことによって、その表面を硬化
させるものであるから、高速流体中に混入した固体粒子
によるエロージョンを大幅に低減できる。
ンドの乾き蒸気域で使用される部材1例えばノズル翼の
表面にレーザ肉盛を施すことによって、その表面を硬化
させるものであるから、高速流体中に混入した固体粒子
によるエロージョンを大幅に低減できる。
また、本発明方法の適用はノズル翼に限定されるもので
はなく、例えば蒸気の流れを制御する蒸気弁の弁体、弁
棒等にも適用することができる。
はなく、例えば蒸気の流れを制御する蒸気弁の弁体、弁
棒等にも適用することができる。
第1図は本発明の一実施例のノズル組立体の斜視図、第
2図はノズル素体の斜視図、第3図は第2図のA−A矢
視断面図、第4図は実施例の効果を示すエロージョン特
性図、第5図は延性材料の硬さとキャビテーションエロ
ージョン指数の関係を示す図、第6図はCO金合金Ni
−Cr合金のエロージョン特性を示す線図、第7図は蒸
気タービンの高圧初段の構成を示す断面図、第8図はノ
ズル流路を示す断面図である。 3・・・・・・・・・ノズル翼 10・・・・・・・・・炭化物法@層 13・・・・・・・・・ノズル素体 出願人 株式会社 東芝 代理人 弁理士 須 山 佑 − b 第1図 第2図 第3図 第4図 材料のf)またさ 第5図 第6図 第7図 a 第8図
2図はノズル素体の斜視図、第3図は第2図のA−A矢
視断面図、第4図は実施例の効果を示すエロージョン特
性図、第5図は延性材料の硬さとキャビテーションエロ
ージョン指数の関係を示す図、第6図はCO金合金Ni
−Cr合金のエロージョン特性を示す線図、第7図は蒸
気タービンの高圧初段の構成を示す断面図、第8図はノ
ズル流路を示す断面図である。 3・・・・・・・・・ノズル翼 10・・・・・・・・・炭化物法@層 13・・・・・・・・・ノズル素体 出願人 株式会社 東芝 代理人 弁理士 須 山 佑 − b 第1図 第2図 第3図 第4図 材料のf)またさ 第5図 第6図 第7図 a 第8図
Claims (6)
- (1)蒸気タービンプラントの乾き蒸気域で使用される
部材のエロージョンを防止する方法において、前記部材
の表面に炭化物を高温下で均一拡散して前記部材表面に
炭化物拡散層を形成することを特徴とするエロージョン
防止方法。 - (2)炭化物拡散層の形成は、部材表面に高エネルギー
線ビームを照射して前記部材表面を溶融した後、この表
面溶融層に炭化物を注入拡散させて形成することを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のエロージョン防止方
法。 - (3)炭化物拡散層の形成は、部材表面に炭化物を溶射
した後、この炭化物溶射面を高エネルギー線ビームで照
射して形成することを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載のエロージョン防止方法。 - (4)炭化物拡散層の厚さが30μm以上であることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載のエロージョン防
止方法。 - (5)炭化物が、WCまたはTiCを含有していること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のエロージョン
防止方法。 - (6)高エネルギー線ビームがレーザビームであること
を特徴とする特許請求の範囲第2項および第3項記載の
エロージョン防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13037087A JPS63295803A (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | エロ−ジョン防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13037087A JPS63295803A (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | エロ−ジョン防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63295803A true JPS63295803A (ja) | 1988-12-02 |
Family
ID=15032747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13037087A Pending JPS63295803A (ja) | 1987-05-27 | 1987-05-27 | エロ−ジョン防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63295803A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5183390A (en) * | 1991-07-10 | 1993-02-02 | Westinghouse Electric Corp. | Method of forming a trailing edge on a steam turbine blade and the blade made thereby |
EP0980960A2 (en) * | 1998-08-20 | 2000-02-23 | General Electric Company | Bowed nozzle vane with selective thermal barrier coating |
US6623241B2 (en) * | 2000-11-14 | 2003-09-23 | Alstom (Switzerland) Ltd | Low-pressure steam turbine |
JP2008223907A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 背圧弁 |
JP2015059522A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | 東京瓦斯株式会社 | 羽根車及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-05-27 JP JP13037087A patent/JPS63295803A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5183390A (en) * | 1991-07-10 | 1993-02-02 | Westinghouse Electric Corp. | Method of forming a trailing edge on a steam turbine blade and the blade made thereby |
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EP0980960A3 (en) * | 1998-08-20 | 2001-04-11 | General Electric Company | Bowed nozzle vane with selective thermal barrier coating |
US6345955B1 (en) | 1998-08-20 | 2002-02-12 | General Electric Company | Bowed nozzle vane with selective TBC |
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JP2008223907A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 背圧弁 |
JP2015059522A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | 東京瓦斯株式会社 | 羽根車及びその製造方法 |
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