JPS63295283A - インクシ−トカセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はインクシートカセットに関し、詳細にはインク
シートを用いて記録紙に画像を熱転写して記録する装置
全般に適用可能なインクシートカセットに関する。

（従来の技術） 近時、ファクシミリ装置等の画像記録手段としては、機
構、構造が極めてシンプルでコストも安価である等の理
由からサーマルヘッドを用いた画像記録装置が適用され
、多数商品化されている。

このような画像記録装置としては第７図に示すようなも
のがある。第７図において、１は画像記録装置であり、
画像記録装置１はその本体ｌａ内にインクシート２、記
録紙３、ガイドローラ４、剥離ローラ５、スプール６、
サーマルヘッド７、プラテンローラ８およびカッタユニ
ット９を備えている。インクシート２としては例えば数
μｍ程度のポリエステル製ベースシート上に熱転写のイ
ンク層が塗布されたものが使用されており、インクシー
ト２は記録紙３より多少大きな幅を有するものがスプー
ル２ａに巻かれている。インクシート２は図示しない保
持部材に装着されており、ガイドローラ４および剥離ロ
ーラ５を介してスプール６に巻き取られる。インクシー
ト２の保持部材にはバックテンション機構が設けられて
おり、インクシート２が繰り出される際に所定のテンシ
ョンを付与してインクシート２の弛みを除去し、シワの
発生を防止している。スプール６は図示しない巻取機構
に連結されており、プラテンローラ８の回転に連動して
記録終了後のインクシート２を巻取る。巻取機構にはワ
ンウェイクラッチ機構が設けられており、プラテンロー
ラ８が記録紙３を搬送する方向に回転するとインクシー
ト２を巻取り、また、プラテンローラ８が記録紙３をサ
ーマルヘッド７側に戻す方向に回転するとインクシート
２の巻取りが停止される。記録紙３はロール状の普通紙
が使用されており、その軸芯３ａが図示しない保持部材
により回動自在に支持される。記録紙３は前記インクシ
ート２とともにガイドローラ４を介してサーマルヘッド
７とプラテンローラ８との間に供給される。サーマルヘ
ンドアには複数の発熱素子（図示せず）が設けられてお
り、発熱素子は図示しない制御部からの画情報に基づい
て選択的に発熱し、インクシート２に塗布されたインク
層を１ライン毎に溶融して記録紙３に転写させて記録を
行う、記録が終了したインクシート２と記録紙３とは剥
離ローラ５によって分離され、インクシート２はスプー
ル６に巻取られ、記録紙３はカッタユニット９に送給さ
れる。記録紙３は記録終了後、カッタユニット９により
所定寸法に切断され排出される。なお、第７図中におい
ては、紙ガイドへの番号の付記を省略している。

ここで、画像記録装置１は記録が終了し記録紙３がカッ
タユニット９によって切断されると、プラテンローラ８
を逆回転させ記録紙３をサーマルヘンドア側に戻して、
記録紙３の先端（切断位置）から記録開始位置までの余
白（先端余白）が小さくなるように（例えば、２鶴程度
）に操作して、記録紙３の無駄を省いている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の画像記録装置にあって
は、消耗品であるインクシート２を交換する場合、作業
が繁雑になるという問題点があった。

すなわち、インクシート２を交換する場合には、巻取り
終了後のスプール２ａとスプール６（使用済みのインク
シート２が巻取られている）を取り外し、新しいインク
シート２を保持部材にセントするとともに、インクシー
ト２をガイドローラ４および剥離ローラ５にバスさせた
後、インクシート２の先端部が固着されたスプール６を
巻取機構にセットする等の作業を必要としていた。ここ
で特に、インクシート２を装着する際において、インク
シート２に塗布されたインク層に指が触れたり、爪を引
っ掛けたりすると、インク層が剥離して指あるいは爪を
汚してしまう、また、インクシート２は極めて薄い材質
で構成されているため、装着の仕方によってはシワが発
生する。装着後のインクシート２上にこれらインク層の
剥離部分およびシワ等があると、記録時において、その
部分の画情報が欠落したり、記録画像の品質が悪化する
という等の不具合を生じる。このため、インクシート２
の取り扱いは充分な注意と慎重さが要求されていた。

（発明の目的） そこで本発明は、ロール状のインクシートと、該インク
シートを回転可能に支持するインクシート支持手段と、
インクシートの先端が固着されたインクシートスプール
と、該インクシートスプールおよびインクシートに回転
力を伝達する伝達手段をケースに収納することにより、
装置への着脱を自在にし、消耗品であるインクシートの
交換を容易にして、装置の便宜性および記録画像の品質
を向上させることを目的としている。

（発明の構成） 本発明は、上記目的を達成するため、所定方向に搬送さ
れるロール状のインクシートと、該インクシートを回転
可能に支持するインクシート支持手段と、インクシート
の先端が固着されたインクシートスプールと、該インク
シートスプールおよびインクシートに所定の巻取方向に
回転する記録装置からの回転力を伝達する伝達手段と、
をケースに収納したことを特徴とするものである。

以下、本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。

第１〜６図は本発明の一実施例を示す図であり、ファク
シミリ装置に適用したものである。

第１図において１１はファクシミリ装置であり、ファク
シミリ装置１１はその本体１１ａに原稿テーブル１２、
操作部１３、原稿読取部１４等を備え、本体１１ｂに制
御部１５、インクシートカセット１６、記録部１７、記
録紙１８およびセンサ１９等を備えている。原稿テーブ
ル１２は送信する原稿２０の設置台であり、複数枚の原
稿２０を集めてセントできる。操作部１３は例えばスタ
ート・キー、テン・キー、各種コントロール・スイッチ
および表示部等を備えており、ファクシミリ装置１１の
各部を制御するための指令信号を制御部１５に出力する
。

原稿読取部１４はＡＤＦローラ２１、分離ゴム２２、フ
ィードローラ２３．２４．２５．２６および読取手段２
７を備えている。ＡＤＦローラ２１は自動給紙用のロー
ラであり、図示しない駆動源からの動力によって回転す
るとともに、分離ゴム２２によって、原稿テーブル１２
にセットされた原稿２０を１枚づつフィードローラ２３
．２４．２５．２６側に送給する。フィードローラ２３
．２４．２５．２６はそれぞれが同送度で回転し、ＡＤ
Ｆローラ２１から送給された原稿２０を所定速度で搬送
（副走査）する。読取手段２７は光源２８、ミラー２９
．３０．３１およびラインイメージセンサ３２を備えて
いる。光源２８としては例えば蛍光灯が使用されており
、原稿２０の幅方向に亘って光を照射する。照射された
光は原稿２０面で反射され、ミラー２９．３０．３１に
よりラインイメージセンサ３２に導入される。ラインイ
メージセンサ３２はＣＯＤ（Ｃｈａｒｇｅ　Ｃｏｕｐｌ
ｅｄ　Ｄｅｖｉｃｅ）等の光電素子が使用されており、
前記フィードローラ２３．２４．２５．２６によって搬
送された原稿２０の画像をその先頭から１ライン毎に読
み取り、光電変換して制御部１５に出力する。読取手段
２７による画像の読み取りが終了した原稿２０はフィー
ドローラ２５．２６によって排紙口３３から排出され、
図示しない排紙トレイにストックされる。なお、第１図
において原稿読取部１４に設けられた紙ガイドへの番号
の付記は省略している。一方、本体１１ａの排紙口３３
近傍には支持部材３４が設けられており、支持部材３４
は前記操作部１３を含む本体１１ａの一部を開閉自在な
ものとする。

これにより、原稿読取部１４のメインテナンスが容易と
なる。また、本体１１ａの第１図中左側下部には支持部
材３５が設けられており、本体１１ａはこの支持部材３
５により本体１１ｂに回動自在に保持される。これによ
り、本体１１ａは支持部材３５を中心に開閉自在となる
。したがって、記録部１７のメインテナンス、記録部１
７へのインクシートカセット１６および記録紙１８の着
脱が極めて容易となる。なお、本体１１ａは閉止時にお
いて本体１１ｂに設けられた図示しないロック機構に保
持される。

制御部１５は、第２図に示すように、網制御回路４１、
変復調回路４２、データ圧縮・再生回路４３、バッファ
メモリ４４、Ａ／Ｄ変換回路４５および制御回路４６を
備えている。網制御回路４１は一般にＡＡ−ＮＣＵと称
されているものであり、宛先を自動的に発呼し、また外
部回線からの送信に対して自動的に着呼を行う。変復調
回路４２は一般にモデムと称されているものであり、制
御部１５内で処理されデジタル化された原稿２０の画情
報を外部回線を通して伝送するために変調するとともに
、外部回線から入力された変調信号を復調してデジタル
信号を抽出する。データ圧縮・再生回路４３は画情報の
伝送時間の短縮と効率化を図るものであり、送信時には
画情報を圧縮（コード化）し、また受信時には圧縮され
た画情報を原情報に再生する。バッファメモリ４４はＡ
／Ｄ変換回路４５によって２値化された原稿読取部１４
からの画情報を所定ライン（例えば１ライン）毎に貯え
てデータ圧縮・再生回路４３に送出するとともに、デー
タ圧縮・再生回路４３で原情報に再生された画情報を所
定ライン毎に貯えて記録部１７に出力する。　Ａ　／　
Ｄ　（Ａｎａｌｏｇ／Ｄｉｇｉｔａｌ）変換回路４５は
アナログ信号をデジタル信号に変換するものであり、原
稿読取部１４から入力された読み取り１ライン毎の画情
報（アナログ信号）を制御部１５で処理できる画情報（
デジタル信号）に変換する。制御回路４６はＣＰＵ、Ｒ
ＯＭ、ＲＡＭ等を備えており、操作部１３からの指令信
号またはセンサ１９および各部に設けられた図示しない
センサ等からの信号、あるいは外部回線から送信されて
きた画情報Ｇこ基づいてファクシミリ装置１１を統合的
に制御する。

第１図に戻り、インクシートカセット１６はカセットケ
ース５１内にインクシート５２およびスプール５３を備
えている。カセットケース（ケース）５１は例えばＡＢ
Ｓ等の樹脂で形成されており、カセットケース５１の内
部には前記インクシート５２を収納する収納部５４と、
スプール５３を収納する収納部５５とが形成される。ま
た、収納部５４と収納部５５とは所定の間隔で配設され
ており、この間隔は後述する記録部１７のサーマルヘッ
ド７１およびプラテンローラ７２、ガイドローラ７７が
カセットケース５１内に進入可能な寸法に設定される。

すなわち、カセットケース５１の上面部には開口部５６
が形成されており、開口部５６は前記収納部５４と収納
部５５との間に設けられ、サーマルへラド７１およびガ
イドローラ７７がカセットケース５１の内部に進入する
ことが可能な大きさを有する。一方、カセットケース５
１の底面部には開口部５７が形成されており、開口部５
７は前記開口部５６に略相対した位置に設けられ、プラ
テンローラ７２がカセットケース５１の内部に進入する
ことが可能な大きさを有する。これに対応して第３図に
示すようにカセットケース５１の両側面部には切欠部５
８（図面の構成上、一方のみ図示する）が形成されてお
り、カセットケース５１とプラテンローラ７２との干渉
を避けている。また、カセットケース５１の両側面部に
はピン受は部５９（図面の構成上、一方のみを図示する
）が形成されており、ピン受は部５９はインクシートカ
セット１６を記録部１７に装着する際、記録部１７に設
けられたガイドピン１０９（後述する）に係合してイン
クシートカセット１６全体の位置決めを行う。

インクシート５２としては例えば、ポリエステル製のベ
ースシート上に熱転写のインク層が塗布されたものが使
用されており、インクシート５２は記録紙１８よりも多
少大きな幅を有するものがスプール（紙管）５２ａに巻
かれている。また、インクシート５２の先端部はスプー
ル５３に固着されており、インクシート５２は記録終了
後、スプール５３に巻取られる。ここで、前記インクシ
ート５２およびスプール５３は第４図のような形でカセ
ットケース５１内に収納されている。すなわち、インク
シート５２が巻かれているスプール５２ａの一端側には
バックテンション機構６１（インクシート支持手段）が
装着されており、バックテンション機構６１はインクシ
ート５２がスプール５３に巻取られる際に常時適切な負
荷を与え緊張させる。したがって、インクシート５２に
は所定のテンシランが付与され、シワの発生が防止され
る。スプール５２ａの他端側には巻戻しギア６２が装着
されており、巻戻しギア６２はノブ６２ａ、ギア６２ｂ
および軸部６３ｃが一体で形成されている。一方、スプ
ール５３の一端側には支持部材６３が装着されており、
スプール５３の他端側には巻取りギア６４が装着されて
いる。巻取りギア６４はノブ６４ａ、ギア６４ｂおよび
軸部６４ｃが一体で形成されている。したがって、前記
インクシート５２、スプール５３はこれらバックテンシ
ョン機構６１、巻戻しギア６２、支持部材６３および巻
取りギア６４によってカセットケース５１の所定位置に
回転自在に保持される。このとき、巻戻しギア６２のノ
ブ６２ａ、ギア６２ｂ、巻取りギア６４のノブ６４ａ、
ギア６４ｂはカセットケース５１の外部に突出しており
、ギア６２ｂ、ギア６３ｂはインクシートカセット１６
が記録部１７に装着されたとき、後述する駆動手段７９
に設けられたギア１０３．１０７にそれぞれ噛合して、
駆動手段７９からの動力をインクシート５２およびスプ
ール５３へ伝達する。したがって、巻戻しギア６２に動
力が伝達されると、スプール５２ａを介してインクシー
ト５２が巻戻され、巻取りギア６４に動力が伝達される
と、スプール５３によってインクシート５２が巻取られ
る。なお、巻戻しギア６２のノブ６２ａ１巻戻しギア６
４のノブ６４ａは手動でインクシート５２の巻戻し、お
よび巻取りを行うことができ、また、ノブ６２ａ１ノブ
６４ａはギア６２ｂ、ギア６４ｂより大きい径に設定さ
れているため、ギア６２ｂ１ギア６４ｂと駆動手段７９
に設けられたギア１０３．１０７との噛合部分に手が触
れることがなく保護される。なお、前記巻戻しギア６２
および巻取りギア６４はそれぞれ伝達手段を構成する。

ここで、カセットケース５１は前記各部材を装着するた
め、所定の位置で複数の部材に分割されており（図示せ
ず）、インクシートカセット１６が使い捨てを意図する
ものであれば製造時に前記各部材を装着後、例えば超音
波等で分割不可能に接着する構造を有し、また、インク
シートカセット１６が再利用する意図のものであればカ
セットケース５１を構成する複数の部材は分割、組立可
能な構造を有する。

再び、第１図へ戻り、記録部１７はサーマルヘッド７に
プラテンローラ７２、カンタユニット７３、排紙ローラ
７４．７５、ヘッドブラケット７６、ガイドローラ７７
．７８および駆動手段（図示せず）７９を備えている。

サーマルヘッド７１には複数の発熱素子（図示せず）が
記録紙１８の幅方向に亘って設けられており、サーマル
へラド７１は制御部１５からの画情報に基づいて選択的
に発熱し、当接するプラテンローラ７２との間に供給さ
れたインクシート５２のインク層を１ライン毎に溶融し
記録紙１８上に転写させる。サーマルへラド７１はヘッ
ドブラケット７６に保持されており、ヘッドブラケット
７６は本体１１ａの底部に固設されている。また、ヘッ
ドブラケット７Ｇは図示しない加圧機構を備え、サーマ
ルへ７ド７１の発熱素子部分がプラテンローラ７２に当
接したときに所定の付勢力で加圧して、発熱素子とプラ
テンローラ７２との密着度を高める。したがって、サー
マルヘッド７１は本体１１ａが支持部材３５を中心に開
かれるとプラテンローラ７２から離隔し、また本体１１
ａが閉じられるとプラテンローラ７２に当接、密着する
。プラテンローラ７２は駆動手段７９からの駆動力によ
って回転し、記録紙１８をサーマルヘッド７１による１
ラインの記録毎に副走査およびカッタユニット７３側に
搬送するとともに、カッタユニット７３で切断された記
録紙１８を戻して先端部から記録開始位置までの余白が
極めて小さくなるように（例えば、２鶴程度）操作する
。カッタユニット７３は内部に紙切断機構を備えており
、搬送された記録紙１８を所定の寸法に切断する。カッ
タユニット７３により切断された記録紙１８は排紙ロー
ラ７４．７５によって図示しないコピートレー上に排出
される。

ここで、排紙ローラ７４．７５には通常所定の加圧力が
付与され密着しているが、排紙ローラ７４は本体１１ａ
が開かれると、これに連動して上方へ所定量移動するよ
うな構成となっている。したがって、排紙ローラ７４と
排紙ローラ７５との間には隙間が形成され、記録紙１８
の装着が容易となる。ガイドローラ７７．７８は例えば
金属で形成されており、ガイドローラ７７は前記ヘッド
ブラケット７６に、またガイドローラ７８は本体１１ｂ
に設けられたベースプレート８１（後述する）にその両
端部が回転自在に保持され、インクシート５２および記
録紙１８の送給経路を確保する。なお、ガイドローラ７
８は本体１１ａが開かれるとともに上方へ所定量移動し
て、記録紙１８の装着を容易にする。

駆動手段７９は前記インクシート５２の巻取り、巻戻し
およびプラテンローラ７２の駆動を行うものであり、第
５．６図に示すような構成を有している。

また、駆動手段７９は本体１１ｂに設けられたベースプ
レート８１（図面の構成上、一方は図示せず）上に配設
されている。ベースプレート８１上には駆動モータ８２
が固設されており、駆動モータ８２の軸芯にはピニオン
８３が固着される。ピニオン８３はフリクションギア８
４に噛合しており、フリクションギア８４はフリクショ
ンピニオン８５の同軸上に配設される。フリクションギ
ア８４とフリクションピニオン８５のスラスト面にはフ
ェルト８６が収装されており、フリクションギア８４と
フリクションピニオン８５とは、このフェルト８６を介
して互いに回転自在である。フリクシ式ンピニオン８５
はベースプレート８１上に固着されたピン８７に軸支さ
れており、ビン８７の端部に装着されたＥリングによっ
て抜けが防止される。また、フリクションギア８４とフ
リクションピニオン８５との間にはスプリング８８が縮
設されており、スプリング８８は所定の加圧力をもって
フリクションギア８４をフリクションピニオン８５のス
ラスト面側に付勢する。したがって、フリクションギア
８４とフリクションピニオン８５とはフェルト８６およ
びスプリング８８の加圧力による負荷（摩擦力）によっ
て駆動力が伝達される。これにより、フリクションギア
８４に伝達された駆動力（トルク）が前記負荷を越える
と、フェルト８６がスリップして所定の大きさの駆動力
のみが伝達される。このような、フリクションギア８４
、フリクションピニオン８５、フェルト８６、ピン８７
およびスプリング８８は全体としてフリクション機構８
９を構成する。

一方、ベースプレート８１上の所定位置にはワンウェイ
機構９１およびワンウェイ機構９２が配設されており、
ワンウェイ機構９１はインクシート５２＠取り用、ワン
ウェイ機構９２はインクシート巻戻し用としての機能を
有する。ワンウェイ機構９１はワンウェイギア９３、ワ
ンウェイピニオン９４およびクラッチスプリング９５に
よって構成されており、これら各部材がベースプレート
８１上に固着されたピン９６の同軸上に配設されるとと
もにＥリングによって抜けが防止されている。ワンウェ
イギア９３とワンウェイピニオン９４とはそれぞれが同
径の胴部９３ａ、９４ａを有しており、ワンウェイギア
９３とワンウェイピニオン９４は互いに回転自在である
。胴部９３ａ、９４ａはクラッチスプリング９５が密着
して巻付けられており、クラッチスプリング９５はワン
ウェイギア９３がそのスプリングの巻方向に回転すると
前記胴部９３ａ、９４ａに強（圧着してワンウェイギア
９３の動力をワンウェイピニオン９４に伝達し、また、
ワンウェイギア９３がそのスプリングの開き方向に回転
するとクラッチスプリング９５が胴部９３ａ、９４ａを
スリップしてワンウェイギア９３の動力はワンウェイと
ニオン９４に伝達されない。すなわち、ワンウェイ機構
９１はクラッチスプリング９５の巻き方何に応じてワン
ウェイギア９３からの一定回転方向の動力のみをワンウ
ェイピニオン９４に伝達する。なお、ワンウェイ機構９
２はワンウェイ機構９１と同一な構成のため、異なる番
号を付記して説明を省略する。ここで、本実施例におい
てワンウェイ機構９１はワンウェイギア９３が時計方向
に回転するとワンウェイピニオン９４に動力を伝達し、
ワンウェイギア９３が反時計方向に回転するとスリップ
して動力が伝達されない、また、ワンウェイ機構９２は
ワンウェイギア９５が時計方向に回転すると、スリップ
して動力が伝達されず、ワンウェイギア９７が反時計方
向に回転するとワンウェイピニオン９８に動力が伝達さ
れるように設定されている。このような、ワンウェイ機
構９１およびワンウェイ機構９２のワンウェイギア９３
．９７は前記フリクション機構８９のフリクションピニ
オン８５にそれぞれ噛合している。したがって、ワンウ
ェイ機構９１およびワンウェイ機構９２はフリクション
ピニオン８５の回転方向に応じてそれぞれが動力を伝達
したリスリップしたりする。一方、前記ワンウェイピニ
オン９４にはギア１０１が噛合しており、ギア１０１は
軸部１０２の一端部に固着されており、軸部１０２の他
端部はギア１０３が固着される。なお、ギア１０１およ
びギア１０３は軸部１０２の両端部に装着されたＥ　Ｉ
Ｊソングよって抜けが防止されている。軸部１０２には
ベースプレート８１に固設された軸受部１０４によって
回転自在に保持されており、ギア１０１とギア１０３と
は軸部１０２を介して一体に回転する。また、前記ワン
ウェイピニオン９８にはギア１０５が噛合しており、ギ
ア１０５は軸部１０６の一端部に固着されており、軸部
１０６の端部にはギア１０７が固着される。なお、ギア
１０５およびギア１０７においても軸部１０６の両端部
に装着されたＥリングによって抜けが防止されている。

軸部１０６はベースプレート８１に固設された軸受部１
０８によって回転自在に保持されており、ギア１０５と
ギア１０７とは軸部１０６を介して一体に回転する。そ
こで、前述したインクシート５２＠取６が記録部１７に
装着されるとギア１０３はインクシートカセット１６の
巻取りギア６４のギア６４ｂに噛合し、ギア１０７は巻
戻しギア６２のギア６２ｂに噛合する。したがって、イ
ンクシートカセット１６装着時にあってはインクシート
５２の巻取りおよび巻戻しがそれぞれ所定時間行われる
ことによりインクシートのたわみが除去され、また、記
録時にあってはプラテンローラ７２の回転による記録紙
１８の副走査および切断位置への搬送に応じてインクシ
ート５２が巻取られ、またプラテンローラ７２の逆転に
より記録紙１８が戻されるときにはインクシート５２も
所定量巻戻される。なお、第６図においては、ワンウェ
イ機構９２、ギア１０５、軸部１０６、ギア１０７、軸
受部１０Ｂおよびギア１０７と噛合するインクシートカ
セット１６の巻戻しギア６２を省略している。

一方、ベースプレート８１の所定位置にはガイドピン１
０９（図面の構成上、一方のみを図示）が固着されてお
り、ガイドピン１０９は前記インクシートカセット１６
の記録部１７装着時に際し、カセットケース５１に形成
されたピン受は部８９と嵌合し、インクシートカセット
１６の位置決めを行う、これによりインクシートカセッ
ト１６を記録部１７に確実にセットすることができる。

なお、前記第５．６図においてはプラテンローラ７２を
駆動するための駆動手段は省略している。

記録紙１８としてはロール状の普通紙が使用されており
、記録紙１８はその両端部に装着された支持部材（図示
せず）により記録部１７０所定位置に回転自在に保持さ
れる。また、記録紙１８は感熱紙を使用することにより
、インクシート５２を使用することなく感熱方式で記録
を行うことができる。センサ１９としては例えばマイク
ロスイッチが使用されており、本体１１ａを閉止しロッ
ク機構により保持されたときに本体１１ａ一部がそのセ
ンサ１９のアクチュエータ１９ａを作動させることがで
きる位置に配設される。ここで、本実施例においては本
体１１ａにサーマルへラド７１が装着されており、本体
１１ａを閉止し本体１１ｂにロックさせることにより、
サーマルヘッド７１がプラテンローラ７２に密着し、ま
た本体１１ａを開（とサーマルヘッド７１がプラテンロ
ーラ７２から離隔する。したがって、センサ１９によっ
て本体１１Ｈの開閉を検出することによりサーマルヘッ
ド７１とプラテンローラ７２との離隔状態を検出してい
る。このような、センサ１９は本体１１ａが閉止状態の
ときにＯＮとなり、本体１１ａが開かれているときには
ＯＦＦとなる。

次に、作用を説明する。

まず、ファクシミリ装置１１の本体１１ａと本体１１ｂ
とのロック（図示せず）を解除し、本体１１ａを第１図
中矢印Ｆ方向に持ち上げると、本体１１ａは支持部材３
５を中心に回動して開き本体１１ｂ内に設けられた記録
部１７が露出する。このとき、センサ１９がＯＦＦ状態
となり、サーマルヘッド７１は当接するプラテンローラ
７２から離隔して本体１１ａとともに移動する。し７た
がって、記録部１７上にはオーバーラツプする部材が皆
無となる。次いで、インクシートカセット１６を記録部
１７の上方から装着する。このインクシートカセット１
６の装着は、カセットケース５１の両側面部に形成され
たピン受は部５９に本体１１ｂのベースプレート８１に
設けられたガイドピン１０９が嵌合するように行う。イ
ンクシートカセット１６の位置決めがなされると、同時
にカセットケース５１から外部に突出している巻戻しギ
ア６２のギア６２ｂおよび巻取りギア６４のギア６４ｂ
が駆動手段７９のギア１０３．１０７とそれぞれ噛合す
る。

これにより、駆動手段７９からの駆動力が巻戻しギア６
２および巻取りギア６４に伝達され、駆動手段７９によ
るインクシート５２の巻取り、またはインクシート５２
０巻戻しを行うことができる。また、このときプラテン
ローラ７２が開口部５７からカセットケース５１内に進
入して記録紙１８とともにインクシート５２を下方から
押し上げ所定位置で保持する。なお、インクシートカセ
ット１６の記録部１７への装着方向については、例えば
カセットケース５１等に表示されており、使用者が本装
置を初めて取り扱う場合にあっても、間違いなくインク
シートカセット１６を記録部１７へ装着することができ
る。

次いで、本体１１ａを閉じると、サーマルヘッド７１が
開口部５６から進入し、カセットケース５１内でプラテ
ンローラ７２に当接、密着する。そして、本体１１ａを
本体１１ｂにロックとともに、センサ１９がＯＮとなり
制御回路４６に所定の信号が出力される。

この信号により、制御回路４６から駆動モータ８２に制
御信号が出力され、駆動モータ８２を所定時間（１〜２
秒程度）前記第５図中時計方向へ回転させる。これによ
り、駆動モータ８２の動力はフリクション機構８９、ワ
ンウェイ機構９１．９２のワンウェイギア９３．９７に
伝達される。このとき、ワンウェイギア９３．９７は時
計方向に回転するため、動力はワンウェイピニオン９４
およびギア１０１．１０３を介してインクシートカセッ
ト１６の巻取りギア６４のみに伝達される。したがって
、駆動モータ８２が時計方向に回転している所定時間内
は、スプール５３によるインクシート５２の巻取りが行
われ、スプール５３とサーマルヘッド７１プラテンロー
ラ７２との間のインクシート５２の弛みが除去される。

次いで、また制御回路４６から駆動モータ８２に制御信
号が出力され、駆動モータ８２を所定時間（１〜２秒程
度）前記第５図中反時計方向へ回転させる。これにより
、駆動モータ８２の動力は前記と同様にフリクション機
構８９、ワンウェイ機構９１．９２のワンウェイギア９
３．９７に伝達される。このとき、ワンウェイギア９３
．９７は反時計方向に回転するため、動力はワンウェイ
ピニオン９８およびギア１０５．１０７を介してインク
シートカセット１６の巻戻しギア６２のみに伝達される
。したがって、駆動モータ８２が反時計方向に回転して
いる所定時間内は、スプール５２ａを介してインクシー
ト５２の巻戻しが行われ、スプール５２ａとサーマルヘ
ッド７１、プラテンローラ７２との間のインクシート５
２の緩みが除去されるとともに、インクシート５２には
所定のバンクテンションが付与される。ところで、本実
施例においては、インクシート５２の緩みを除去するた
めに、短時間にインクシート５２の巻取り、巻戻しを行
っているが、これは単にインクシート５２の巻取りのみ
を行うと、前述したスプール５２ａとサーマルヘッド７
１、プラテンローラ７２との間の緩みがスプール５２に
よる巻取りによって除去される過程でシワが発生する可
能性が高いためである。なお、本実施例ではインクシー
ト５２０巻取り、巻戻しを一方ずつ行っているが、巻取
り、巻戻しに要する時間は微かであるから、インクシー
ト５２の位置はサーマルヘッド７１、プラテンローラ７
２の密着によって保持された状態で緩みの除去のみが行
われる。したがって、インクシートカセット１６装着直
後に記録を行う場合にあっても、シワの発生による記録
の欠落等がない均一な画像品質を確保することができる
。一方、インクシートカセット１６の弛みが除去される
と、制御部工５から駆動手段７９に制御信号が出力され
、インクシート５２および記録紙１８が所定量搬送され
る。これにより、記録紙１８はカッタユニット７３に送
給され切断された後、所定の先端余白が形成される（詳
しくは後述する）。

ファクシミリ装置１１は、外部回線を介して入力された
画情報を受信すると、変復調回路４２において変調し、
データ圧縮・再生回路４３が原情報に再生した後パフフ
ァメモリ４４に貯える。バッツァメモリ４４に貯えられ
た画情報は制御回路４６からの制御信号とともに記録部
１７に出力され、記録部１７において記録、再現される
。この記録は、サーマルヘッド７１による１ライン毎の
記録と、駆動手段７９による記録紙１８およびインクシ
ート５２の搬送によって行われる。すなわち、記録部１
７に画情報および制御信号が入力されると、サーマルへ
ンド７１の発熱素子が選択的に発熱し、インクシート５
２のインク層を溶融して記録紙１８に熱転写させて１ラ
イン分の記録が行われる。この１ライン分の記録に同期
してプラテンローラ７２が回転し、記録紙１８の副走査
が行われるとともに、駆動モータ８２が時計方向に回転
する。駆動モータ８２が時計方向に回転すると、フリク
シランギア８４の回転はフェルト８６を介してフリクシ
ョンピニオン８５に伝達される。

フリクシランピニオン８５に伝達された動力はワンウェ
イ機構９１．９２のワンウェイギア９３．９７に伝達さ
れる。そして、伝達された動力が時計方向に回転すると
きにはワンウェイ機構９１が作動してワンウェイピニオ
ン９４およびギア１０１．１０３を介してインクシート
カセット１６の巻取りギア６４に伝達される。したがっ
て、記録時、プラテンローラ７２による記録紙１８の搬
送量に応じた量のインクシート５２がスプール５３に巻
取られる。また、このときワンウェイ機構９２はスリッ
プしているためインクシート５２のスプール５２ａには
回転が伝達されない。

したがって、巻取り時においてインクシート５２にはイ
ンクシート５２のスプール５２ａに装着されたバックテ
ンション機構６１によるバックテンションのみが付与さ
れる。ところで、スプール５３に巻取られるインクシー
ト５２はその巻取り開始当初は巻取り径が小さくスプー
ル５３−回転当りの巻取量も少ないが、巻取りが進むに
つれて巻取り径が大となリ、スプール５３−回転当りの
巻取量は巻取り開始時に比べると数倍にも及ぶ。そこで
、インクシート５２の巻取量を一定にするために前記フ
リクション機構８９が設けられている。すなわち、スプ
ール５３によるインクシート５２の巻取り当初は巻取り
径が小さいため、巻取り時のトルクも小さい。ところが
、巻取り径が大きくなるにつれて巻取り時のトルクも大
となる。そこで、この特性を利用してスプール５３の巻
取り径が最小のときにおけるインクシート５２の巻取量
を前記プラテンローラ７２による記録紙１８の搬送量に
応じて設定し、また、フリクション機構８９の許容負荷
（トルク）を設定することにより、スプール５３へのイ
ンクシート５２の巻取り径が大となってもフリクション
機構８９に設定された許容負荷を超えた分はスリップし
て回転が伝達されず、常に一定の巻取り量でインクシー
ト５２を巻取ることができる。

ここで、−頁分の記録が終了し記録紙１日がプラテンロ
ーラ７２によりカッタユニット７３側に搬送され、所定
の寸法で切断されると、プラテンローラ７２が逆転し、
記録紙１８の先端部がカッタユニット７３による切断位
置からサーマルヘフド７１側へ引き戻され先端余白が形
成される。なお、この先端余白は例えば２ｆｌ程度に設
定されている。プラテンローラ７２が逆転すると、駆動
モータ８２も反時計方向に回転するように制御される。

駆動モータ８２が反時計方向に回転すると、フリクショ
ンギア８４の回転は前述のようにフェルト８６を介して
フリクションピニオン８５に伝達され。ワンウェイ機構
９１．９２のワンウェイギアに伝達される。このとき、
回転方向が反時計方向であるからワンウェイ機構９２が
作動してワンウェイピニオン９８およびギア１０５．１
０７を介してインクシートカセット１６の巻戻しギア６
２に伝達され、スプール５２ａを反時計方向に回転させ
る。したがって、前記プラテンローラ７２による記録紙
１８の引き戻し量に応じた量のインクシート５２が巻戻
される。なお、このときワンウェイ機構９１はスリップ
しているためスプール５３はインクシート５２の巻戻し
が自在な状態に保持されるとともに、インクシート５２
に適度なテンシヨンを付与して緩みやシワの発生を防止
している。

なお、記録紙１８の装着（交換）については、前述のよ
うに本体１１ａを開き、インクシートカセット６を記録
部１７から取り外し、記録紙１Ｂを所定の収納部に装填
する。そして、記録紙１８の先端を引き出してガイドロ
ーラ７８およびプラテンローラ７２をバスさせた後、そ
の記録紙１８の先端をカッタユニット７３に挿入すれば
よい。

このように、消耗品であるインクシート５２およびスプ
ール５３を巻取り、巻戻し可能な伝達手段とともに一つ
のケースに収納し、この収納した状態で記録部１７への
着脱を自在としたため、従来、繁雑であったこれら消耗
部品の交換が極めて容易になるとともに、装着時におけ
るインクシート５２のシワの発生およびインクシート５
２へ指が触れたり、爪を引っ掛けたりすることによるイ
ンク層の剥離等が防止できる。したがって、このような
インクシートカセットを使用した装置の便宜性を向上し
、記録画像の品質を維持させることができる。

また、記録紙１８切断後、プラテンローラ７２の逆回転
により記録紙１８がサーマルへソド７１側に引き戻され
る際においても、記録紙１８が引き戻された量だけ、イ
ンクシート５２を巻戻すことができるため、インクシー
ト５２の無駄を省きコストを低減させることもできると
いう優れた効果がある。

（効果） 本発明によれば、ロール状のインクシートと、該インク
シートを回転可能に支持するインクシート支持手段と、
インクシートの先端が固着されたインクシートスプール
と、工亥インクシートスフ゛−ルおよびインクシートに
回転力を伝達する伝達手段をケースに収納しているので
、インクシートをカセットの状態で装置等へ着脱するこ
とができ、消耗品であるインクシートの交換を容易なも
のとすることができる。その結果、記録装置等の該装置
の操作性、保守性を向上させることができるとともに、
記録画像の品質を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図は本発明のインクシートカセットの一実施例
を示す図であり、第１図はそのインクシートカセットの
適用されるファクシミリ装置の要部断面図、第２図はそ
のインクシートカセットの適用されるファクシミリ装置
のブロック図、第３図はそのインクシートカセットの側
面図、第４図はそのインクシートカセットの上部の断面
図、第５図はそのインクシートカセットの適用されるフ
ァクシミリ装置の駆動手段の要部構成図、第６図は第５
図の要部断面図である。 第７図は従来のインクシートを備えた画像記録装置の要
部断面図である。 １６・・・・・・インクシートカセット、５１・・・・
・・カセットケース（ケース）、５２・・・・・・イン
クシート、 ５３・・・・・・スプール（インクシートスプール）、
６１・・・・・・バックテンション機構（インクシート
支持手段）、 第　３　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定方向に搬送されるロール状のインクシートと
   、該インクシートを回転可能に支持するインクシート支
   持手段と、インクシートの先端が固着されたインクシー
   トスプールと、該インクシートスプールおよびインクシ
   ートに所定の巻取方向の回転力を伝達する伝達手段と、
   をケースに収納したことを特徴とするインクシートカセ
   ット。
2. （２）前記インクシート支持手段が、前記インクシート
   の一定の搬送方向に対して所定の負荷を付与することを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載のインクシートカ
   セット。