JPS63293440A - 採液装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抜板分野 本発明は、一般に採液装置に関し、特に、検査取り分は
医療診断用検査に使用するための少量の被検査・診断液
の採液装置に関する。

従来技術 従来より、医療機関等において健康診断におけるタンパ
クや糖の検出、あるいは、婦人の懐妊の有無の診断等を
行う場合、一般に、採尿しそれを検査することにより、
その診断が行なわれる。

以下に、その−例として懐妊診断の手順を簡単に紹介す
る。この診断には、診断に用いられる試薬及び器具を一
つにまとめて収納した採尿器が用いられる。該採尿器に
は試験管、スポイト、試薬、診断薬等が収納されている
。懐妊の有無は、女性の尿にある種の試薬Ｂを加え、あ
る種のホルモンに対して発色反応するコントロールボー
ルを、試薬Ｂを加えた尿に浸漬し、次いで、該コントロ
ールボールを試薬Ａに浸漬することにより、該コントロ
ールボールの発色した色により診断すると言う一連の手
順にて判断される。ところで、被診断液たる尿は、通常
、排出された尿を採尿器等で、直接採取される。そして
、その尿をスポイトで試験管内へうつし替え、以後、上
記手順に従って診断される。しかし、この採取作業は、
女性にとっては不自由さを伴う行為であり、時として、
手を汚す等の不衛生さをも伴う。つまり、上記作業は、
誰しもがしばしば感じる最善の作業とは言いがたい。

最近の目覚ましい医療分野における技術革新の結果、診
断に必要な被診断液の量は、従来に比べ大幅に減少して
いる。それ故、従来の方法は、効率的ではあるが、かな
らずしも最善の方法とは言いがたい。特に、採取行為者
が女性の場合、従来の方法は使いづらい。それ故、比較
的簡単でかつ従来の方法に比較して清潔な採液手段が要
望されている。

本発明の技術的課題 かかる要望に鑑み、本発明はなされたものである。従っ
て、本発明の解決すべき技術的課題は、上記採尿作業や
、その他、例えば化学実験等で実施される採液作業、で
手を汚さず、しかも、比較的簡単に液を採取する採液装
置を提供することにある。

本発明の要旨（構成・作用・効果） 上記技術的課題を達成するために、本発明は以下のごと
く構成した。

すなわち、本発明に係る採液装置は、押圧面をその先端
に有する握り棒と、該押圧面に装着された液吸収部材と
を備えてなる採液スティックと、該筒状体の内周下端部
に、貫通孔を有する受圧壁を上記筒状体の軸線に略直角
に配置して形成される絞り器とから構成される。

上記構成によれば、必要な液は、採液スティックの液吸
収部材に液を散布あるいは浸漬することにより含浸させ
て採取することが可能である。すなわち、液吸収部材に
含浸した液は、液吸収部材が上記押圧面に対して押圧さ
れて収縮すれば、該液吸収部材から放出される。さらに
詳述すれば、液吸収部材を収縮させるためには、上記絞
り器を用意し、一方の開口部より該絞り器内′に採液ス
ティックを挿入し、該液吸収部材の反押圧面側の側面を
絞り器の受圧壁の上面に当接し、さらに採液スティック
を上記上面へ押圧する。こうすれば、液吸収部材は収縮
し、それに含浸している液を放出する。そして、該液は
、受圧壁の貫通孔を通り、さらに絞り器の他方の開口部
より絞り器の外方へ流れ出る。そして、この放出された
液を別の容器に回収すればよい。しかも、該液吸収部材
は握り棒の先端に装着されているので、液採取作業で液
が手にかかったりすることが効果的に防止できる。

また必要な液量の確保は液吸収部材の体積を変えること
により可能になる。

さらに、液採取行為は、採液スティックの握り棒の長さ
を数種類設けることにより、採液行為者にとって都合の
よい握り棒長さのものを選び出し、それを用いることに
より、比較的容易に行うことが可能になる。さらに、採
取した液を採液スティックより回収することも、上記絞
り器を用いることにより、簡単かつ効果的に行うことが
可能である。

つまり、本発明の意図するところである、特に、女性が
行う液採取行為に対して、液採取作業を容易かつ清潔な
作業に変えることが可能となる。

実施例 以下に、第１．２図に従って、本発明の一実施例を具体
的に説明する。尚、本発明は、その主な用途である尿検
査における採尿作業時に用いられることを想定し、その
場合を主眼に置き本実施例を説明する。

第１図は、採液スティックの全体を示す。図において、
１ａは握り棒を示す。該握り棒１ａは、円形断面を備え
た合成樹脂からなる棒で、その先端に、液を吸収するた
めの液吸収帯２を備えている。

該液吸収帯２は、上記握り棒１ａの先端に一体に形成さ
れた板状の部材からなる吸収帯装着板１ｂの押圧面１ｃ
に、接着剤等で、装着されている。

上記液吸収帯２は、綿あるいはスポンジ等の液を効率よ
く吸収する材料で形成される。また、その断面形状は、
円形、矩形、その他特に限定した形状でなくてよい。

さらに、第２図は、採液スティック１にて採取した尿を
回収する液絞り出し専用の絞り出し器に採液スティック
ｌを挿入した状態を示している。

すなわち、ガラスまたは合成樹脂からなる筒状の容器に
して、その上端に開断面より広い断面を備えるラッパ状
入ロアとその下端に尿を排出するための開断面より狭く
なるように絞られた出口６を備えた絞り器３には、該絞
り器３の内周下端部に該絞り器３の軸線に略直角に大略
円盤状の受圧壁５が形成されている。そして、該受圧壁
５には貫通孔（５ａ）が形成されている。

上記構成によれば、検査・診断に必要とする尿は、上記
採液スティックｌの液吸収帯２へ放尿することにより採
取することができる。すなわち、放尿された尿は、上記
液吸収帯２に吸収される。

そして、上記絞り器３内に上記採液スティックｌを入ロ
アより挿入し、液吸収帯２を上記受圧壁５の上面に当接
させ、さらに、握り棒ｌにてさらに液吸収帯２を該受圧
壁５の上面へ押圧すれば、該液吸収帯２は押圧面１ｂと
受圧壁５の上面との間で収縮し尿を放出する。放出され
た尿は、受圧壁５の貫通孔５ａを通り、絞り器３の出口
６より絞り器３の外方へ出ていく。そこで、この放出さ
れた尿を回収すればよい。

また、上記液吸収帯２への放尿は、該液吸収帯２が握り
棒１ａの先端に装着されているので、液吸収帯２の位置
を視認しつつ最適な位置へそれを配置して行う。この行
為は、別設、困難さを伴わずに行える行為である。

このようにして、採取された尿は、上述した手順により
懐妊の有無を診断する被診断液として用いられるのであ
る。

上記構成において、採尿行為は、従来の方法と比較して
も、なんら困難さを伴う行為でもな（、女性にとっては
、却ってより容易な方法であるといえる。さらに、従来
の採尿行為は、手で採尿器又は紙コツプをつかみ、該採
尿器又はコツプ内へ放尿せねばならず、その行為中、し
ばしば手を汚すこともあり、清潔な採尿作業とは言えな
い。しかし、本実施例では、手を汚すと言う心配は払拭
される。なぜならば、尿は手からある一定距離離れた位
置にある液吸収帯２へ放尿すればよいからである。つま
り、本実施例は比較的簡単なかつ手を汚さない清潔な採
液装置と言える。

また、検査・診断の目的により採取した尿あるいは液か
ら不純物を取り除く必要がある場合、第３図に示すごと
く、上記絞り器３に不純物をｆ遇するフィルター８を受
圧壁５と出ロアとの間に配置することにより対応するこ
とができる。

上記説明は、妊娠診断に伴う採尿に関連、して説明して
きたが、本発明は、採尿のみにとどまらず、その他の液
を採取する場合にも利用できる。

すなわち、本発明は、薬液を治療の為に患部に塗る場合
にも応用することが可能である。その好適な一例を以下
に示す。

上記実施例の一変形例としては、咽喉等の手の届かない
場所に疾患箇所がある場合、上記液吸収帯２に薬液を含
浸させ患部に塗る一手段として用いることが可能である
。従来、かかる患部に薬液を塗る方法は、綿棒等に薬液
を塗布し、それを患部に塗っていたが、綿棒に含浸でき
る薬液の量はそれほど多くない。従って、患部が広い場
合、繰り返しの患部への塗布作業が必要となる。しかも
、綿棒の心棒による患部への圧迫により患部に傷みを感
じることもあり、患部への薬液の放出あるいは塗布のた
めの綿棒の線部分の押圧には細心の注意を払う必要があ
る。

ところが、本変形例では、上記締部に相当する部分、つ
まり液吸収帯２には心棒に相当するものがないので、患
部に尖鋭な圧迫感を与えることなく患部への薬液の放出
あるいは塗布が可能である。

しかも、含浸する薬液の量は、液吸収帯２の体積により
加減することができる、比較的患部の広い疾患にも対応
しやすい。

また、医療分野以外においても、採液作業が必要とされ
る分野、例えば化学実験等、における採液作業にも利用
できる。つまり、手を汚さないで採液したり、あるいは
、手に付着すると危険であるような液の採液には好適な
採液装置といえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に係る採液スティックの全
体斜視図、第２図は採液スティックを絞り器内に挿入し
て液を絞りだすための絞り器の断面図、第３図は絞り器
の別例を示す断面図である。 Ｉ・・・採液スティック、ｌａ・・・握り棒、Ｉｂ・・
・吸収帯装着板、ｌｃ・・・押圧面、２・・・液吸収部
材（液吸収帯）、３・・・絞り器、４・・・筒状体、５
・・・受圧壁、５ａ・・・貫通孔、６・・・出口、７・
・・入口、訃・・フィルター。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、押圧面（１ｃ）をその先端に有する握り棒（１）と
   、該押圧面（１ｂ）に装着された液吸収部材（２）とを
   備えてなる採液スティック（１）と、 該筒状体（４）の内周下端部に、貫通孔（５ａ）を有す
   る受圧壁（５）を上記筒状体（４）の軸線に略直角に配
   置して形成される絞り器（３）とを備え、上記採液ステ
   ィック（１）を上記絞り器（３）内へ挿入し、上記液吸
   収部材（２）を上記受圧壁（５）の上面に押圧して該液
   吸収部材（２）に含浸している液を絞り出すようにした
   ことを特徴とする採液装置。