JPS6329186Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6329186Y2
JPS6329186Y2 JP6229184U JP6229184U JPS6329186Y2 JP S6329186 Y2 JPS6329186 Y2 JP S6329186Y2 JP 6229184 U JP6229184 U JP 6229184U JP 6229184 U JP6229184 U JP 6229184U JP S6329186 Y2 JPS6329186 Y2 JP S6329186Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
rotating sleeve
sleeve
peripheral surface
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6229184U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60173688U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP6229184U priority Critical patent/JPS60173688U/ja
Publication of JPS60173688U publication Critical patent/JPS60173688U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6329186Y2 publication Critical patent/JPS6329186Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、ハウジング内にロータが偏心して配
置され、このロータにベーンが支持された形式の
いわゆるベーン型の容積型回転圧縮機に関する。
特に、本考案は、ハウジング内に円筒状の回転ス
リーブが回転自在に配置され、ロータ上のベーン
はこの回転スリーブの内面に接触しつつ回転する
ようになつた回転圧縮機に関する。 (従来技術) ベーン型回転圧縮機において、ベーン先端縁の
摺動摩耗を減少させるために、ハウジング内にベ
ーン先端縁との間に円筒状の回転スリーブを回転
自在に配置した構造は公知である。さらに、回転
スリーブとハウジング内面との摺動を減少させる
ために、たとえば産業図書発行の「容積形圧縮
機」の第15章可動翼回転圧縮機の項には、回転ス
リーブとハウジングとの間に半径方向の空隙を設
け、この空隙に潤滑油を導入することが教示され
ている。この方法では、潤滑油のひきずり抵抗に
より動力損失が生じるという不利があるととも
に、油もれぱ生じたばあいには、漏洩油が吐出空
気に混合する恐れがあるので、内燃機関の過給機
として用いるには不適当である。 従つて、回転スリーブとハウジングとの間では
エアベアリング方式をとることが望まれるが、こ
のようなベーン型回転圧縮機においては、ハウジ
ングのロータ回転軸方向の一方の端面に吸排気ポ
ートが設けられる等の理由から、ハウジング内部
の軸方向両側で作動室内の圧力の不均衡が生じ、
回転スリーブが軸方向面内で謡動して両端部がハ
ウジング内面に接触する。この場合、この接触が
金属同志のときにはハウジング及び回転スリーブ
が摩耗したり、発熱して焼付が生じるなどの問題
が発生する。 (本考案の目的) 本考案の目的は、内周面にベーン端縁が圧接さ
れ、ベーンの回転に伴つて回転するようにハウジ
ング内に配置された回転スリーブを有する回転圧
縮機において、耐摩耗性及び耐焼付性の向上した
回転圧縮機の構造を提供することである。 (本考案の構成) 本考案は、上記目的を達成するため以下のよう
に構成される。すなわち、本考案の回転圧縮機
は、円筒状内周面を有するハウジングと、該ハウ
ジング内に回転自在に嵌挿された回転スリーブ
を、該スリーブ内に偏心配置されたロータと、該
ロータに支持された上記回転スリーブの内周面に
摺接するベーンとを備えており、金属製の前記回
転スリーブの外周面の両端部もしくは金属製のハ
ウジングの内周面の両端部のいずれか一方に耐熱
耐摩耗性のあるFRP材料を配するとともに、前
記外周面又は内周面の中央部は耐熱耐摩耗性のあ
る樹脂で被覆されていることを特徴とする。既述
のように、回転スリーブ両端部外面は、ハウジン
グ内周面と、圧縮機の作動中、不可避的に接触す
る。この接触が金属接触にならないように構成し
たものである。本考案に用いられるFRPの繊維
材としてカーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊
維等が挙げられ、樹脂材としては、ポリアミド樹
脂、ポリエーテルエテルケトン樹脂、及びエポキ
シ樹脂等が挙げられる。繊維材は、耐摩耗性を改
善するために配合されるものであるが、熱膨張、
収縮の影響を少くするために回転スリーブの周囲
方向に対して30゜から55゜の角度を成して巻きつけ
ることが望ましい。また、長さが1〜3mm程度の
短繊維を20〜45容量%程度樹脂中に混入するもの
でも良い。 上述の樹脂は耐熱性を改善し得るものを選択し
たものであるが、該樹脂中にMoS2等の固体潤滑
剤を加えることにより摺動抵抗を減少させること
ができ、摩耗量及び発熱量を減少させることがで
きる。また回転スリーブが作動室の圧縮ゾーン側
でハウジング側に押されて、接触する場合がある
ため、回転スリーブの中央部外周面又はハウジン
グの中央部内周面には樹脂を被覆して耐焼付性を
向上させている。 (本考案の効果) 本考案によれば、耐熱、耐摩耗性のあるFRP
材料をハウジング内周面及び回転スリーブの外周
面の両端部のいずれか一方に配することにより、
金属接触を回避することができる。これによつて
摺動抵抗を減少させることができ、摩耗量を減少
させることができるとともに、焼付を有効に防止
することができる。なお、樹脂コーテイングとせ
ずFRコーテイングとしたのは繊維材料によつて
耐ハクリ性が得られるからである。また回転スリ
ーブの中央部外周面又はハウジングの中央部内周
面に耐熱耐摩耗性を有する樹脂を被覆することに
より中央部の接触による焼付けも防止できるもの
である。 (実施例の説明) 圧縮機の構造 第1図は、本考案が適用される回転圧縮機の一
例を示す横断面図であり、図示された圧縮機は、
円筒状のハウジング1と、該ハウジング1内に回
転自在に配置された円筒状回転スリーブ2と、該
回転スリーブ2内に偏心して配置されたロータ3
とからなる。ロータ3は十字形に配置された4個
の放射状スリツト4を有し、各々のスリツト4内
にベーン5が放射方向摺動自在に配置されてい
る。図には示していないが、ロータ3は駆動軸を
有し、この駆動軸を介して適当な動力源により矢
印の方向に駆動される。ベーン5はロータ3の回
転に伴つて回転し、遠心力によつてその先端が回
転スリーブ2の内周面に押しつけられる。 ハウジング1の両側には側板6が取付けられて
おり、一方の側板6に吸入ポート7および吐出ポ
ート8が形成される。回転スリーブ2には適当な
周方向間隔で半径方向に貫通孔9が形成され、こ
の貫通孔9を介して作動室12内の一部の圧縮空
気が回転スリーブ2とハウジング1との間隙10
に導入され、空気ベアリングを構成する。第2図
に示すように、回転スリーブ2の外周面にはほぼ
全面にわたつて、多数の気体集積溝11が刻設さ
れており、貫通穴9から、間隙10に導入された
圧縮空気は、1時的に集積溝11に捕獲され、こ
れは、間隙10から流出しようとする空気の動き
に対しては、抵抗となる。このため、間隙10の
空気圧力は比較的高圧に維持される。すなわち、
この空気集積溝の存在によつて、空気ベアリング
の機能が促進されることになる。前述のように、
ロータ3の回転に伴つてベーン5も回転し、該ベ
ーン5は遠心力により回転スリーブ2の内周面に
押しつけられる。したがつて、ベーン5と回転ス
リーブ2との間に摩擦力を生じ、回転スリーブ2
はこの摩擦力に相当する回転力をベーン5から受
けて回転する。ハウジング1と回転スリーブとの
間には圧縮空気が導入されて空気軸受を構成する
ので、回転スリーブ2の回転に対する抵抗はきわ
めて小さく、該スリーブ2はベーン5の回転速度
にほぼ対応した速度で回転することができる。 回転スリーブ2の外周面には、上述のように気
体集積溝11が形成されるとともに、スリーブ2
の両端部2aは、FRPが圧入固定されており、
中央部2bは、樹脂によつてコーテイングされて
いる。 実験例 第1図に示す構造の作動容量600c.c.の圧縮機で
10時間運転した。この場合、回転スリーブは第1
表に示す組成の鋳鉄で構成した。そして、回転ス
リーブ2の中央部2bは、エポキシ樹脂100重量
部、リン片状Al20重量部、フツ素樹脂粉末70重
量部を含む樹脂材料をスプレーし、220℃で約30
分焼成して厚さ0.05mmの被膜を得た。両端部2a
には、樹脂材としてポリアミド樹脂を用い、繊維
材として長さ約1mmのカーボン繊維を30容量部混
合したFRPを圧入固定した。 なお、ハウジングはJISAC4Cの材料からなり、
内周面には硬質クロムメツキを施したものを用い
た。
【表】 また、圧縮機の吐出圧は1.0±0.5Kg/cm2Gに調
整し、回転数5000rpmで運転した。運転時におい
ても駆動トルクの増大はなく運転終了後スリーブ
及びハウジングの状態を検査したが回転スリーブ
の両端部および中央部の摩耗は極わずかで異常は
認められなかつた。なお、回転スリーブの中央外
周面に樹脂をコーテイングしないものaおよび
FRPを回転スリーブの両端部に設けず、鋳鉄製
回転スリーブの全外周面に前述の樹脂をコーテイ
ングしたものb、回転スリーブ全体を前述の
FRPで構成したもの(c)について同様の実験を行
つたところ、上記aについては回転スリーブの中
央部に焼付けが生じ、上記bについては特に両端
部のコーテイング層が摩耗して剥離し、焼付きが
生じた。また、上記cについては回転スリーブが
熱変形して摩耗量が多かつた。 本例では、回転スリーブ側にFRPを設け、樹
脂のコーテイングを行つているが、ハウジング側
に施しても同様な効果を得ることができる。な
お、回転スリーブ及びハウジングの両方にFRP
を設けことおよび両方に樹脂をコーテイングした
場合には、温度が上昇すると粘着状態となり、摩
耗が促進されて駆動トルクも増大するので好まし
くない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案を適用できる回転圧縮機の一
例を示す横断面図、第2図は、回転スリーブの斜
視図である。 1……ハウジング、2……回転スリーブ、3…
…ロータ、5……ベーン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒状内周面を有するハウジングと、該ハウジ
    ング内に回転自在に嵌挿された回転スリーブと、
    該スリーブ内に偏心配置されたロータと、該ロー
    タに支持された上記回転スリーブ内周面に摺接す
    るベーンとからなる容積型回転圧縮機において、
    金属製の前記回転スリーブの外周面の両端部もし
    くは金属製のハウジングの内周面の両端部のいず
    れか一方に耐熱耐摩耗性のあるFRP材料を配す
    るとともに、前記外周面又は内周面の中央部は耐
    熱耐摩耗性のある樹脂で被覆されていることを特
    徴とする回転スリーブを有する回転圧縮機。
JP6229184U 1984-04-27 1984-04-27 回転スリ−ブを有する回転圧縮機 Granted JPS60173688U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6229184U JPS60173688U (ja) 1984-04-27 1984-04-27 回転スリ−ブを有する回転圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6229184U JPS60173688U (ja) 1984-04-27 1984-04-27 回転スリ−ブを有する回転圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60173688U JPS60173688U (ja) 1985-11-18
JPS6329186Y2 true JPS6329186Y2 (ja) 1988-08-05

Family

ID=30591369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6229184U Granted JPS60173688U (ja) 1984-04-27 1984-04-27 回転スリ−ブを有する回転圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60173688U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60173688U (ja) 1985-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3552895A (en) Dry rotary vane pump
US4804317A (en) Rotary vane pump with floating rotor side plates
CA1081190A (en) Rotary fluid pump or compressor
JPH0219315B2 (ja)
JPS6358273B2 (ja)
JPS59155471A (ja) 耐熱、耐摩耗性被覆材
JPS6329186Y2 (ja)
JPS59153995A (ja) ポンプ装置
JPS59108894A (ja) 回転圧縮機のセンタ−ハウジング
US4561835A (en) Floating rotary sleeve of a rotary compressor
JPS6349584Y2 (ja)
JPH0219314B2 (ja)
JPH0133833Y2 (ja)
JPS6349582Y2 (ja)
JPH0222237B2 (ja)
GB2322913A (en) A vane pump or motor
JPS6321756Y2 (ja)
JPS646355B2 (ja)
JPH0448953B2 (ja)
JPS60228790A (ja) 回転圧縮機の回転スリ−ブの製造法
JPH0448954B2 (ja)
JPH0139916Y2 (ja)
JPS62253987A (ja) 回転圧縮機
JPH021515Y2 (ja)
JPH034758B2 (ja)