JPS63283566A - 喫煙物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １１上立且貝玉！ 本発明は、喫煙物品に関し、特に、風味付（風味を付さ
れた）エアゾールを送給することができる喫煙物品に関
する。

１区立弦１ 紙巻タバコ等の喫煙物品は、消費者の間で依然として根
強い人気を保っているが、近年、各種の新規な型式の紙
巻タバコ型タバコ風味送給物品が提案されている。例え
ば、米国特許第第４．０７９゜７４２号に提案されてい
るように、代用タバコ材は、広範囲の種類の処理された
、又は処理されない植物材料から供給することができる
。しかしながら、例えばセルロース材の改質によって供
給されるような各種の代用タバコ材は、まだ、代用タバ
コ材として完全には満足なものではないと考えられる。

熱の発生に依存する数多のエアゾール発生式喫煙物品が
提案されている０例えば、風味剤で処理した炭素繊維等
の代用タバコ補充料が、米国特許第第３．７３８．３７
４号、第３，９４３．９４１号、第４．０４４，７７７
号、第４．２８６．６０４号、及び第４、３２６．５４
４号、及び英国特許第１，４３１．０４５号に提案され
ている。

エアゾール発生喫煙物品のある種のものは、エアゾール
を発生するのに熱又は燃料源を用いている。その種の喫
煙物品の最初のものの１つは、米国特許第２．９０７．
６８６号に記載されている。同特許は、燃焼して高温ガ
スを発する吸収性成燃料、好ましくは長さ６３．５ｍｍ
　（２，５ｉ　ｎ）のチャーコール棒と、該燃料に担持
されており、高温ガスの発生に随伴して抽出される風味
剤を有する紙巻タバコ型代用タバコ材を提案している。

同特許は、又、風味剤としてクレー等の別個のキャリア
（担体）を使用することができること、風味剤にグリセ
ロール等の煙（エアゾール）発生剤を混合することがで
きることを提案している。同特許の紙巻タバコ型タバコ
代用品は、又、不透過性のコーチングを施し、高温ガス
及び風味剤を喫煙者の口に向けて強制的に流すように濃
縮砂糖溶液で被覆することができる。

米国特許第第３，２５８．０１５号には、別の型式の喫
煙物品が記載されている。即ち、この特許は、タバコ材
、再生タバコ材又はその他のニコチン及び水蒸気源を包
含した金属製チューブと、該チューブを囲繞する良好な
くすぶり特性を有する燃料、好ましくは細断タバコ材又
は再生タバコ材の外側円筒体とから成る喫煙物品を提案
している。喫煙中、燃焼する燃料がニコチン源を加熱し
て水蒸気を含む、ニコチン蒸気及びエアゾール発生物質
を放出させる。これらの気化物質が加熱された空気と混
合してチューブの開口端に流入する。この喫煙物品の大
きな欠点の１つは、タバコ材燃料が費消されるにつれて
、金属製チューブが露出されることである。

米国特許第第３．３５６．０９４号は、喫煙中の上記金
属製チューブの露出を回避する改良型喫煙物品を提案し
ている。この改良型喫煙物品は、金属製チューブの代わ
りに、ある種の無機塩又はエポキシで結合されたセラミ
ックで形成したチューブを使用する。そのようなチュー
ブは、喫煙者が喫煙物品の先端から灰を叩き落とすとき
に崩落するような脆弱なチューブであると説明されてい
る。

この喫煙物品の外観は慣用の紙巻タバコに非常に類似し
ているが、今まで１度も商品化された製品が市場に出さ
れていない。

米国特許第第４．３４０．０７２号は、中央に貫通空気
通路を有する燃料ロッドと、エアゾール発生剤を包含し
た吸口室から成る喫煙物品を提案している。この燃料ロ
ッドは、好ましくは、再生タバコ材及び、又は代用タバ
コ材を押出成型などにより成型したものであるが、タバ
コ材、又は、代用タバコ材と炭素との混合物、又はナト
リウムカルボキシメチルセルロース（ＳＣＭＣ）と炭素
との混合物等の使用も提案されている。エアゾール発生
物質としては、ニコチン源物質、又は、ドリアセチン又
は安息香酸ベンジル中に風味剤を混入したものの顆粒又
はマイクロカプセルが提案されている。この喫煙物品の
喫煙中空気が上記空気通路内に流入し、燃焼する燃料ロ
ッドからの燃焼ガスと混合して流れ、その高温ガスの流
れが、上記顆粒又はマイクロカプセルを破断し、内部の
揮発性物質を放出させるといわれている。この揮発性物
質が、エアゾールを創生じ、又は本流エアゾール内へ移
送される。しかしながら、この特許の喫煙物品は、１つ
には燃料ロッドが長いため、特に吸い始めの数パフにお
いてはエアゾール発生物質から満足し得るほどの十分な
量のエアゾールを発生させることができない、ここで、
「パフ」とは、喫煙者が吸込む１服、又は吸込む動作の
ことをいう、マイクロカプセル又は顆粒の使用は、又、
その変え財を破るのに余分の熱が必要とされるので総エ
アゾール送給量を少なくすることにもなる。

米国特許第第３，５１６，４１７号は、上記米国特許第
第４．３４０．０７２号のものと実質的に同じタバコ材
燃料を有する喫煙物品を提案している。ただし、この特
許では、顆粒化又はマイクロカプセル化風味剤に変えて
、２つの異なる密度を有するタバコ材プラグ（棒体）を
提案している（同特許第４図、及び第４欄、第１７〜３
５行参照）、同様なタバコ材燃料による喫煙物品は、米
国特許第第４，３４７，８５５号及び第４，３９１．２
８５号にも記載されている。又、ヨーロッパ特願第１１
７．３５５号は、軸線方向の貫通通路を有する熱分解リ
グノセルロース燃料を備えた喫煙物品を提案している。

しかしながら、これらの喫煙物品は、いずれも、上記米
国特許第第４．３４０．０７２号の喫煙物品に随伴する
問題と同じ多くの問題点を有している。

米国特許第第４，４７４．１９１９号には、点火すると
き以外は耐火壁によって燃焼室から完全に隔離されてい
る空気取入れチャンネルを有する喫煙具が開示されてい
る。同特許は、点火を容易にするために、燃焼室と空気
取入れチャンネルとの間に短時間一時的に空気を通すた
めの手段を設けることを提案している。この特許の熱伝
導壁は、ニコチン及びその他の揮発性又は昇華性擬似タ
バコ物質のための保持領域としても機能する。一実施例
では（第９及び１０図）、硬質の伝熱包被体が施される
。そのような包被体の素材として使用しえる材料として
は、セラミック、グラファイト、金属等が上げられてい
る。又別の実施例では、タバコ材燃料の代わりに、連続
気泡型精製セルロース材に活性炭を混合した材料が用い
られている。

この材料は、それに芳香物質を含浸させた場合、煙のな
いタバコ様芳香を発すると主張されている。

しかしながら、上述した各種喫煙物品は、いずれも、商
業的成功を収めておらず、広く一般に市販されるに至っ
ていない、それらの喫煙物品がいずれも市販されるに至
らなかったのは、喫煙物品の喫煙開始時においても、そ
の有効寿命の全期間においても十分な量のエアゾールを
発生することができないこと、風味が悪いこと、煙発生
物質及び、又は風味剤の熱劣化により風味が損なわれる
ことなどを含むいろいろな理由によるものと考えられる
。

最近になって、ヨーロッパ特願第１７４，６４５号に、
エアゾール発生物質を担持した基材と常態において熱交
換関係におかれる好ましくは炭素質燃料素子を有する喫
煙物品が開示された。一般に、このエアゾール発生物質
は、少なくとも１種類の多価アルコールと、揮発性風味
剤を含み、空気は、喫煙者の吸引作用により喫煙物品の
燃料素子側端部から、又は喫煙物品の外周に穿設された
孔を通して喫煙物品の長手方向に吸引される。喫煙中、
燃焼する燃料素子がそれとは物理的に別体のエアゾール
発生物質を揮発させるのに必要な熱を発生する。そのよ
うにして創生されたエアゾールは喫煙者の口へ吸引され
る。

日が　′しよ　と　る◎ 本発明は、以上のような従来技術のいろいろな問題点を
解決することを企図したものであり、その目的は、高度
の風味を有する本流タバコ煙を送給することができ、し
かも、熱分解及び、又は燃焼によって生じる粒子の線溶
量分（ＷＴＰＭ）を低レベルに抑制することができる喫
煙物品を提供することである。

。題１、　　゛　る−めの 上記目的を達成するために、本発明は、紙巻タバコの外
観を有し、タバコ材の燃焼によるエアゾールを送給する
喫煙物品を提供する。従って、本発明の喫煙物品は、喫
煙者に紙巻タバコの楽しみと利点の多くを与え、しかも
熱分解又は燃焼生成物の発生を低レベルに抑制すること
ができる。特に、本発明の喫煙物品は、良好なタバコ風
味を送出することができ、喫煙者に喫煙の楽しみと満足
感を与えることができる。

基本的にいえば、本発明の紙巻タバコ型喫煙物品は、燃
焼するとタバコ煙を発生することができるタバコ材含有
燃料素子と、燃料素子とは物理的に別体とされて離隔関
係におかれた風味源とから成り、燃料素子は、風味源と
流体連通（流体を通すことができる連通）しており、風
味源は、本流タバコ煙を該風味源に接触させるようにし
て通過させ、それによってタバ°コ煙に高揚された風味
を付与することができるようになされている。燃料素子
と、風味源との間に流体連通を設定するために、喫煙者
の吸引作用によりタバコ煙を燃料素子から風味源へ通す
ための少なくとも１つの通路を燃料素子と風味源との間
に配置する０本流タバコ煙が風味源を通る前、及び、又
は風味源を通る間にタバコ煙を空気によって希釈するた
めに周囲空気を喫煙物品の外周を通して燃料素子と風味
源との間の領域へ希釈用空気として供給するための希釈
空気供給手段を設ける。この希釈空気供給手段は、燃料
素子から長手方向に離隔させて配置するが、喫煙物品の
吸口端からはできるだけ遠くに配置することが好ましい
。

本発明の１つの好ましい実施例では、吸込み（パフ）中
においても、くゆらせ中においても燃焼速度が低い可燃
燃料素子（例えばエアゾール発生源）を構成するために
、密に、即ち堅く圧縮したタバコ材粒子の比較的短い棒
状体を喫煙物品の一端に設ける。タバコ材粒子は密に圧
縮させることが好ましいが、喫煙者の吸込み作用によっ
て創生される空気流が燃料素子の粒子間の空隙を通って
流れ、本流タバコ煙を形成する。基材と基材に担持され
た風味剤を、含む風味源を燃料素子とは物理的に別体と
し、燃料素子とは離隔関係をなすように配置する。エア
ゾール発生源と風味源との間に通路を設ける。喫煙者の
吸引作用により風味高揚（風味付）エアゾール（タバコ
煙）を喫煙者の口へ送給するための吸口ピースを喫煙物
品の一端に設ける。更に、本流タバコ煙に相当量の周囲
空気を混合させてタバコ煙を希釈するために、例えば喫
煙物品の外周に穿設した多数の穿孔又はその他の型式の
空気取入れ孔から成る希釈空気供給手段を設ける。

本発明の喫煙物品の圧力降下は、一般に、慣用の紙巻タ
バコのそれに匹敵する。ここで、「圧力降下」とは、喫
煙物品を通る空気の所定の流量で測定した場合の吸口の
末端における流体圧力と、大気圧との差をいう。喫煙物
品の代表的な圧力降下は、空気流量１７．５ｍβ／秒で
ある場合、７０ｍｍ〜１７０ｍｍ（水柱）の範囲であり
、好ましくは、約９０ｍｍ〜約１３０ｍｍである。

使用において、喫煙者が燃料素子に点火すると、燃料素
子が燃焼して慣用の紙巻タバコの本流タバコ煙の特性を
示すエアゾール（ここでは、このエアゾールを「本流タ
バコ煙」又は「タバコ煙」とも称する）を発生する。喫
煙者の吸引作用により、このエアゾールは、喫煙物品内
を通して吸引され、風味源に接触せしめられる。エアゾ
ールと風味源との接触により高められた風味を有するエ
アゾールが創生され、喫煙者の口へ吸込まれる０例えば
、タバコ煙は、風味源を通して吸引されることにより、
風味源から風味を溶出させる。

風味の溶出に影響する要素及び仕組みは、クラン・ミラ
ー著ｒバイトラーゲ・ツール・タバクフォルシュング」
第５巻、第２版、第６４頁（１９６９年８月）及びクラ
ン・キーファー著ｒバイトラーゲ・ツール・タバクフォ
ルシュング」第７巻、第１版、第２９頁（１９７３年１
月）に記載されている。喫煙物品の外周に設けられた穿
孔がエアゾールに高度の空気希釈を与え、それによって
燃料素子の熱分解及び、又は燃焼によって生じる粒子の
線温量分（ＷＴＰＭ）を送出される風味の所望量に比し
て比較的低い量に抑える。このようにして供給される風
味付エアゾールは、喫煙物品の吸口端から喫煙者の口へ
吸入される。

ここで用いられる「タバコ煙」という用語は、本発明を
説明する目的にのみ使用されるものであり、タバコ材の
熱分解及び、又は燃焼によって生じるエアゾールを意味
する。このエアゾールは、タバコ材の熱分解及び、又は
燃焼から特有的に生じる蒸気及び懸濁相を有する。ここ
でいう「タバコ煙」は、特に、喫煙物品を通して喫煙者
の口へ吸引される本流煙を意味する。

ここで用いられる「エアゾール」という用語は、本発明
を説明する目的にのみ使用されるものであり、蒸気、ガ
ス、固体及び液体粒子等を含む可視、又は不可視のエア
ロコロイド系を意味する。

燃料素子に関してここで用いられる「低燃焼速度」とい
う用語は、本発明を説明する目的にのみ使用されるもの
であり、点火された後、吸込み中においても、くゆらせ
中においても、燃料素子の費消される長さが比較的短い
ことを意味する。

ここで用いられる「溶出」という用語は、本発明を説明
する目的にのみ使用されるものであり、基材によって担
持されている揮発性、又は半押発性物質が基材を通って
流れるエアゾールへ引き渡され連行される過程を意味す
る。このようにして行われる揮発性、又は半押発性物質
の引き渡し量は、単純な蒸発によってもたらされる量よ
り多い、特に、ここでいう「溶出」は、揮発性、又は半
押発性物質が基材から蒸発し、かつ、粒状相によって吸
着又は吸収される過程をいう。

ここでいう「空気希釈」とは、喫煙物品を通して吸引さ
れ、喫煙物品の吸口端から出ていく空気、煙、及び風味
剤の総量に対して、希釈空気導入用の孔、開口、又は穿
孔（パーフォレーション）を通して吸引される空気の量
の比率（通常は％で表わされる）である。

ここでいう「揮発性」とは、周囲温度及び圧力条件下で
液相又は固相から気相に相変化する物質の特性をいう。

ここでいう「半押発性」とは、周囲温度及び周囲圧力と
は異なる条件下で揮発する物質の特性をいう。

本発明の喫煙物品は、ＦＴＣ喫煙条件下で喫煙した場合
、少なくとも５パフ（５服）を送出することかでき、熱
分解及び、又は燃焼によって生じる粒状物の線温量分（
ＷＴＰＭ）の送出量は５ｍｇ未満であり、ＣＯの送出量
は４ｍｇ未満である。（ＦＴＣ喫煙条件とは、５８秒間
のくすぶり期間をはさんで２秒間の吸込み動作（相容積
３５ｍ℃）を行うことである。）特に好ましい本発明の
喫煙物品は、ＦＴＣ喫煙条件下で喫煙した場合、約６パ
フ〜約１０パフ（即ち慣用の紙巻タバコに匹敵する）を
送出することができる。

夫血ｌ 第１〜３図を参照して説明すると、本発明の紙巻タバコ
型喫煙物品４は、燃焼するとタバコ煙を発生することが
できる円筒形のタバコ材含有燃料素子８と、燃料素子８
とは物理的に別体とされて離隔関係におかれた円筒形の
風味源１２と、燃料素子と風味源との間に配置された通
路１６と、吸口部即ち吸口ピース２０と、外側包被ラッ
プ２４を備えている。タバコ煙を空気によって希釈する
ために周囲空気を喫煙物品の外周を通して燃料素子８と
風味源１２との間の領域へ希釈用空気として供給するた
めの希釈空気供給手段を構成する１つ以上の穿孔２６が
燃料素子８と風味源１２との間の領域に設けられている
。この喫煙物品は、慣用の紙巻タバコに重量、サイズ、
形状、感触等において匹敵するロッド状の、総体的に細
長い形状を有することが好ましい、喫煙物品の長さは、
いろいろに定めることができるが、一般には、約５５ｍ
ｍ〜約１２０ｍｍの範囲とし、好ましくは、約８０ｍｍ
〜１００ｍｍの範囲とする。

燃料素子８は、喫煙物品の一端に配置し、燃焼するとタ
バコ煙の形のエアゾールを発生することができるタバコ
材含有可燃物質（単に、「タバコ材」とも称する）２８
と、可燃物質を包被するうデブ３２を有する。第２図に
示される実施例のように、燃料素子８のタバコ材２８は
、その燃焼速度を遅くするために、内側ラップＷｉ３３
と外側ラップ層３２とで二重に包被することもできる。

タバコ材２８は、処理タバコ材及び、又は不処理タバコ
材のストランドの形とすることが好ましい。

そのようなストランドは、望ましい燃焼特性を示し、圧
縮しても本流エアゾールを創生するための空気流を通す
空隙を画定することができる。燃料素子の長さは、いろ
いろに定めることができるが、一般には、約２０ｍｍ〜
約５５ｍｍの範囲とし、好ましくは、約２５　ｍ　ｍｍ
４０ｍｍの範囲とする。燃料素子の周囲長は、約４ｍｍ
以上２８ｍｍの範囲とする。

風味源１２は、少なくとも１種類の風味剤を担持、包含
、又は供給する物質３６を有する０例えば、この物質は
、適当な基材に少なくとも１種類の風味剤を担持、又は
含有させたものとすることができる。便宜上、基材も参
照番号３６で表わすこととする。風味源１２は、本流タ
バコ煙がそれに接触するようにして通ることができるよ
うな形態とし、配置する９例えば、繊維質の基材、又は
細断タバコ材から得られた基材を有する風味源は、本流
タバコ煙が透過し、比較的大きな表面積に亙って基材に
接触することができるような空隙（繊維間の空隙）を画
定する。第１及び３図に示される例のように、基材３６
は、包被ラップ４０で包被してもよい、ラップ４０は、
基材を喫煙物品内の所望の位置（例えば、燃料素子から
離隔した位置）に保持するのを助成する。又、第２図の
実施例のように、基材３６は、外側ラップ２４によって
包被し、摩擦嵌合又はその他の手段によって所定位置に
保持するようにすることができる。

風味源の長さは、いろいろに定めることができるが、一
般には、約４ｍｍ以上４０ｍｍの範囲とし、好ましくは
、約２０ｍｍ〜約３５ｍｍの範囲とする。風味源の直径
は、燃料素子８の直径とほぼ同じとする。

燃料素子８と風味源１２とは、物理的に別体とし、互い
に離隔して配置する０通路１２は、燃料素子８と風味源
１２の間に流体連通を設定するために喫煙物品の長手に
沿って延長した領域である０通路の長さは、燃料素子の
最後端（即ち吸口側の端部）と風味源の最前端（即ち燃
料素子側の端部）との間の距離である。風味源から風味
剤が「冷たい」エアゾール（即ち約５０℃以下の温度の
タバコ煙）の作用によって溶出されるようにするために
は、一般的にいえば、風味源の長さは、約４ｍｍ以上と
する。更に、穿孔２６によって共きゅされる希釈空気も
燃焼する燃料素子からのエアゾールの温度を下げる働き
をする。喫煙物品の有効寿命中比較的安定して風味剤の
送出を確保するには、風味源から風味剤を主として熱の
作用によって蒸発させるよりも、風味剤を溶出させる方
が好ましい。

通路１６は、燃料素子８と風味源１２の間に間隔を置く
ことによって形成される。例えば、第３図の実施例にお
けるように、通路１６の周壁は、外側ラップ２４によっ
て構成することができる。

通路１６の周壁は、喫煙物品にある程度の弾性を付与す
るような組成及び形態を有する材料によって構成するこ
とが好ましい、更に、通路を構成する材料は、本流エア
ゾールを殆ど濾過せず、エアゾールに殆ど作用しないよ
うな材料であることが望ましい、更に又、通路を構成す
る材料は、喫煙物品の圧力降下又は吸込み抵抗に殆ど影
響しないような材料であることが望ましい、そのために
、例えば、第１及び第２図の実施例のように、燃料素子
と風味源との間に筒状部材４１を配置することによって
通路を形成することもできる。

第１．２図を参照して説明すると、筒状部材４１は、そ
の両端を燃料素子８の吸口側端部と風味源１２の最前端
に衝接させである０通常、筒状部材４１の外径は、燃料
素子８の直径及び風味源１２の直径にほぼ等しくする。

筒状部材４１の内周長は、いろいろな値とすることがで
きるが、外側ラップ２４の内周長とほぼ等しい値とする
ことができ、一般に、約８ｍｍ−１２ｍｍの範囲とする
。筒状部材４１の長さは、いろいろに定めることができ
るが、一般には、約１０ｍｍ〜約８０ｍｍの範囲とし、
好ましくは、約１５ｍｍ〜約４０ｍｍの範囲とする。筒
状部材の素材は、例えば酢酸セルロース、紙又はボール
紙等のセルロース誘導体、フォイルで内張すされた紙、
ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチック、Ｅ。

■、デュポン社から「カプトン」という商標名で販売さ
れているポリイミド等の熱安定性プラスチック、又はこ
れらに類するその他の材料とすることができる。筒状部
材４１は、燃焼する燃料素子から風味源へ本流タバコ煙
を通すための適当な通路を画定するが、１つの津露を形
成する筒状部材ではなく、複数の通路を画定する部材を
用いることもできる。

第２図の実施例のように、筒状部材４１の内側に更に、
ポリイミド又はフォイル等で作られた第２の筒状部材２
を挿入して貫通通路を画定するようにすることもできる
。

吸口部即ち吸口ピース２０は、風味源１２の一端に近接
して配置する。随意選択として、吸口ピース２０は、フ
ィルタ材５２を含むフィルタ素子４８を備え、それを囲
繞するプラグ（フィルタ棒体）用ペーパーラップ５６を
備えたものとすることができる。フィルタ素子の長さは
、いろいろに定めることができるが、一般には、約１０
ｍｍ〜約３０ｍｍの範囲とする６通常、フィルタ素子の
直径は風味源のそれにほぼ等しくする。フィルタ材５２
は、酢酸セルロースのトウ、ポリプロピレンのトウ、紙
、又はその他の適当な材料であってよい、フィルタ素子
の組成及び設計は、所望の濾過特性及び送出特性を示す
ようにいろいろに変えることができるが、ある種の用途
においては低効率フィルタとすることが望ましい場合が
多い。

第３図の実施例のように、吸口ピースは、通路６０を画
定するとともに弾性部を構成するための筒状部材５９又
はその他の手段であってもよく、あるいは、風味を高揚
されたエアゾールを喫煙者の口へ通す通路を構成するた
めの他の手段であってもよい、筒状部材５９の長さは、
いろいろに定めることができるが、一般には、約２０ｍ
ｍ〜約３０ｍｍの範囲とすることができる。

外側ラップ２４は、吸口部２０、風味源１２のラップ、
筒状部材４１、及び燃料素子８の外周面を囲繞しそれら
に接着されている。外側ラップ２４が燃料素子を囲繞す
る長さはいろいろに定めることができる。外側ラップ２
４は多くの場合燃焼抑制剤で処理されたチッピングペー
パー（吸口用紙）とされるので、燃料素子を囲繞する外
側ラップ２４の長さは、喫煙中燃焼する燃料素子の長さ
を規定することになる。従って、外側ラップは、喫煙物
品のパフカウント（喫煙物品の有効寿命中吸込むことが
できるパフの数）　、ＷＴＰＭの送出量、及び喫煙物品
のその他の特性を決定する１つの要因となる。外側ラッ
プ２４は、喫煙物品の各構成要素を所定の形態に保持す
るための手段を構成するとともに、喫煙物品としての外
観を整える役割をも果たす。

外側ラップ２４は、一般には、慣用のチッピングペーパ
ー、紙巻タバコ用巻紙等である。外側ラップの物理的特
性（例えば坪量、気孔率、透過性、補充料の組成、セル
ロース質補充料の組成等）は、製造すべき特定の喫煙物
品に応じて選択することができる。第２図の実施例のよ
うに、ラップ５８をチッピングペーパーに似せるために
喫煙物品の吸口端近くに設けることができる。

周囲空気を希釈用空気として喫煙物品に導入するために
外側ラップ２４及び筒状部材４１に一連の穿孔２６、穴
、開口、又は多孔部を設けることができる。外側ラップ
２４の穿孔２６は、燃料素子とは物理的に別個の領域に
位置することが最も好ましい、希釈空気を供給するため
の追加の希釈空気供給手段を喫煙物品の全体に亙って設
けることもできる０例えば、周囲空気が風味源又はフィ
ルタ素子の外周を通って喫煙物品内へ流入するように穿
孔又は穴を設けることができる。希釈空気供給手段の配
置により、エアゾール送出性能特性（例えば圧力降下、
ＷＴＰＭ送出量、蒸気相送出量、風味剤送出量等）を最
適化することができる。多くの用例において、穿孔は燃
料素子の直ぐ後に配置することが望ましい０例えば、穿
孔は、燃料素子の最後端の後方約２ｍｍ〜約１０ｍｍの
ところで喫煙物品の外周に配置することができる。典型
的な喫煙物品の場合、穿孔の数は、約３個〜約１０００
個とし、各穿孔のサイズ（面積）は１ｍｍ”〜０．１１
１５ｍｍ”とする、又、代表的な喫煙物品の場合、空気
によるエアゾールの希釈度は、約３０％〜約９０％の範
囲とし、一般的には約５０％〜約８５％、より一般的に
は約６０％〜約８０％の範囲とする。穿孔の相面積及び
喫煙物品における位置は、その喫煙物品の性能特性を制
御するためにいろいろに定めることができる。

希釈空気供給手段は喫煙物品の吸口端からできるだけ遠
くに、ただし、燃料素子とは物理的に別個の領域に配置
することが好ましい、希釈空気供給手段の装置のそよう
な配置により、エアゾールを（多くの場合比較的高い割
合で）空気によって希釈することができ、次いでエアゾ
ールを風味源に接触させることにより風味を与える。特
に、本流タバコ煙への希釈空気の少なくとも過半量は、
煙が風味源に接触する前に共きゆすることが好ましい、
即ち、風味を付された後のエアゾールを空気で希釈する
よりは、燃焼する燃料素子からのタバコ煙即ちエアゾー
ルを先ず空気で希釈し、それによって燃料素子の熱分解
及び、又は燃焼に起因するエアゾール内のＷＴＰＭのレ
ベルを低下させた後にそのエアゾールの風味を高度に高
揚させることが最も望ましい。反対に風味を付与された
後のエアゾールを空気で希釈したとすれば、燃焼する燃
料素子からのＷＴＰＭのレベルを低下させるが、エアゾ
ール内の風味剤のレベルをも低下させてしまう。

燃料素子８は、エアゾール発生源であり、燃料素子のタ
バコ材が点火され、燃焼及び、又は熱分解してタバコ煙
を発生する。そのようなタバコ材の例としては、熱風乾
燥タバコ材、マリーランド種、バーレ一種、及びオリエ
ンタル種タバコ葉、嵩膨張させたタバコ材、及びその他
の処理タバコ材、処理タバコ葉茎、及びそれらのブレン
ド、及びそれらに類するその他のタバコ材が挙げられる
。所望ならば、そ゛れらのタバコ材に代用タバコ材や、
炭素化物質又は熱分解物質をブレンドすることもできる
。これらのタバコ材は、粒状物の形で使用するのが好ま
しく、細断補充材のようなストランドの形で使用するの
が最も好ましい０代表的なタバコ材ストランドは、約１
．２７ｍｍ〜約０．２８２ｍｍ（約１／２０〜約１／９
０ｉｎ）、好ましくは約１．２７ｍｍ〜約０．２８２ｍ
ｍ（約１／２５〜約１　／　５０　ｉ　ｎ　）の幅を有
し、約６．３５ｍｍ〜約７６．２ｍｒｎ（約０．２５〜
約３ｉｎ）の長さを有する。

燃料素子は、密に即ち堅く圧縮したタバコ材で形成する
のが好ましい、即ち、燃料素子を構成するタバコ材粒子
又はストランドは、それらの間の空隙容積が比較的小さ
くなるように圧縮する。小ないし中程度の重量を有し、
燃焼速度が遅い燃料素子が最も好ましい、嵩膨張させた
（膨嵩処理した）タバコ材を密に（即ち空隙容積が小さ
くなるように）圧縮した場合、重量が小さく、かつ、吸
込み中においても、くゆらせ中においても燃焼速度が遅
い望ましい燃料素子が得られる。膨潤処理タバコ材は、
一般に粒子又はストランドの形としたタバコ材に市販の
フレオン、プロパン、二酸化炭素等の揮発性物質を含浸
させ、その含浸物質を急激にタバコ材から除去すること
によってタバコ材の細胞構造を膨張させたものである。

燃焼速度の遅い燃料素子は、又、タバコ材の比較的小寸
法の粒子又は比較的細いストランドを用いることによっ
ても得られる。いずれの場合も、空隙容積の比較的小さ
い燃料素子が得られる。更に、比較的密度の高い、従っ
て燃焼速度の遅いりパフ材は、特に、密に圧縮した場合
、くすぶり燃焼速度の遅い燃料素子を提供することがで
きる。

比較的密度の高いタバコ材の例としては、再生タバコ材
、又は、　オリエンタル種タバコやいわゆる「グリーン
・リバー」のような密度の高いタバコ葉がある０本発明
の燃料素子の密度はいろいろに定めることができるが、
一般に、約０．１５ｇ／ｃｃ〜約０．３５　ｇ　／　ｃ
　ｃの範囲であり、より一般的には、　約０．２０　ｇ
　／　ｃ　ｃ〜約０．２５ｇ／ｃｃの範囲である。燃焼
速度の遅い稠密圧縮燃料素子は、燃料ロッドの長さ１０
０ｍｍ当りの空気の流速が１７．５ｍＪ２／秒である場
合、一般的に、約５０ｍｍ〜約９００ｍｍ（水柱）の圧
力降下、多くの場合的１００ｍｍ当約５００ｍｍ（水柱
）の圧力降下を有する。典型的な燃料素子は、長さ１０
０ｍｍの燃料ロッドの場合、米国フェアチャイルド・イ
ンダストリーズ社製の紙巻タバコ堅さ試験機Ｎｏ、ＣＦ
ＴＡを用いて測定して約２単位ないし約１４単位の堅さ
値を有する。

燃料素子のラップ（包装材）３２．３２は、燃焼特性（
例えば燃焼速度特性）に影響を及ぼす。

例えば、亜麻又は木材バルブから作られ、燃焼抑制剤（
例えば珪酸ナトリウム）を含有したラップは、燃料素子
の燃焼を遅くすることができる。更に、空気透過率の比
較的低いラップを有する、及び、又は２層以上のラップ
（例えば二重ラップ）を有する燃料素子は、吸込み中（
パフ時）においても、くゆらせ中においても燃焼速度が
遅い。

パフ時の燃焼速度が遅い燃料素子が好ましい。

例えば、周囲要約１９ｍｍ〜約２８ｍｍの燃料素子を有
する本発明の典型的な紙巻タバコ型喫煙物品の場合、Ｆ
ＴＣ喫煙条件で喫煙して、その燃料素子は、通常、２秒
間のパフ巾約１ｍｍ〜約３ｍｍの長さだけ燃焼する（即
ち費消される）。即ち、燃料素子のパフ時の燃焼速度は
、約２秒間のパフ巾約１ｍｍ〜約３ｍｍの長さだけ燃焼
する（即ち費消される）速さである。又、そのような典
型的な紙巻タバコ型喫煙物品の燃料素子のくすぶり時の
燃焼速度は、ＦＴＣ喫煙条件で喫煙して５８秒間のくす
ぶり時間巾約２ｍｍ〜約５ｍｍの長さだけ燃焼する速さ
である。

好ましい燃料素子は、慣用の紙巻タバコとほぼ同じ態様
でタバコ用ライターで点火することができる。

風味源は、基材と、基材によって担持された少なくとも
１つの風味剤又はタバコ煙の性質を改変することができ
るその他の物質を含む、基材は、揮発によって風味剤を
ある程度基材から溶出させて本流タバコ煙へ引渡すこと
ができるように風味剤に対して低ないし中程度の親和性
（即ち風味剤を保持、拘束又は包含する能力）を有する
ことが好ましい、従って、風味剤は、基材に不可逆的に
吸着されることがなく、基材と不可逆的に化学反応する
ことがないことが望ましい、更に、基材に対する風味剤
の親和性と、本流タバコ煙が基材から風味剤を溶出させ
る能力との間に一定のバランスが設定される。

好適な基材の例としては、ポリプロピレンなどのポリマ
ー材のトウ、酢酸セルロースなどのセルロース質材のト
ウ、チャーコールなどの炭化材、クレー又はアルミナ、
グラファイト又は炭素繊維、裁刻タバコ補充材、キャス
トタバコシート材、細断再生タバコ材又は風味を付与し
た再生タバコ材シートなどのタバコ材等が挙げられる。

基材の形状、配置及び形態（例えばストランド、粒子、
粉末などの形態）は、基材の表面をそれと流体連通され
る本流タバコ煙に十分に接触させるのに十分な表面積を
露出させることができるように定める０本流タバコ煙と
基材とのそのような接触により、風味剤が溶出又はその
他の態様により基材からタバコ煙即ちエアゾールへ引渡
される。

エアゾールが風味源に十分に接触するようにするために
は、比較的大きい表面積を有する風味源を用いることが
望ましい、従って、多くの場合、本流エアゾールのため
の適当な通路を設定するとともに、大きい表面積を提供
するために、風味源は、喫煙物品の全長の内の相当に長
い部分を占める。

所望ならば、随意選択として設けられるフィルタ素子に
本流タバコ煙とともに送出するための風味剤を担持又は
包含させることができる。

本発明の喫煙物品には、いろいろな種類の風味剤又はそ
れらの組合せを用いることができる。代表的な風味剤は
、本流タバコ煙に所望の風味特性又は風味成分を付与す
る揮発性又は半揮発性風味剤である。そのような風味剤
の例としては、有機又は無機風味剤、風味剤複合体、配
合風味剤等が挙げられる。具体的な風味剤の例としては
、高分子量油、ニコチン、ニコチン塩、メントール、ア
ネトール、バニリン、カカオバター、テルペン、ピラジ
ン等が挙げられる。更に、望ましいコンパウンドとして
は、本流タバコ煙と相互作用してタバコ煙に風味を引渡
すコンパウンドがある０例えば、風味材を帯同したβ−
サイクロデキストリンは、タバコ煙と可逆的に相互作用
し、風味剤を解放してタバコ煙に引渡すことができる。

使用される風味剤又は風味剤の組合せの量は、その風味
剤の、本流タバコ煙によって溶出される能力、風味特性
、その風味剤の風味閾値などの要素によって異なる。こ
の点の詳細については「喫煙物品のためのタバコ風味付
け」レフインゲル他著、１９７２年を参照されたい。

本発明の喫煙物品は、周知の紙巻タバコ製造材料、装置
、技法を適宜改変して使用することによって比較的簡単
に製造することができる０例えば、タバコ材ロッドは、
慣用の紙巻タバコ用タバコ材ロッド製造法を用いて製造
し、それを燃料素子及び風味源として使用するために円
筒形セグメント（所定長の棒体）に分断すればよい、燃
料素子と風味源を連結する通路１６は、喫煙物品製造に
おいて周知の酢酸セルロースを用いて作ることができる
。吸口ピース２０は、周知のフィルタ製造法を用いて製
造することができる。又、これらの喫煙物品構成部材（
コンポーネント）は、慣用のプラグ組合せ法を改変して
使用し、紙巻タバコ用巻紙又はチッピングペーパーを用
いて行うことができる。希釈空気供給手段は、適当な穿
孔技術を用いて設けることができる。

本発明を更に例示するために本発明の具体例を以下に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

匠−ユ 第１図に示されたのと実質的に同様のもので、長さ８４
ｍｍの喫煙物品を以下の手順で製造する。この喫煙物品
をサンプルＮ０１１と呼ぶこととする。

膨潤処理した熱風乾燥タバコ材ととバーレ一種タバコ材
との混合物を準備する。これらのタバコ材は、いずれも
、ｌｉｎ　　（２，５４ｃｍ　　）当り約３２カツトに
切断したタバコ葉身から得られたストランドの形で準備
する。各ストランドの長さは、主として、約６．３５〜
約７６．２ｍｍ（約０．２５〜約３　ｉ　ｎ）の範囲で
ある。これらのストランドをバッチ式膨張法により米国
特許第３．５２４，４５１号に記載されているような過
弗化炭素膨張剤を用いて嵩膨張させる。熱風乾燥タバコ
材の方は１１０％の容積膨張率にまで嵩膨張させ、バー
レ一種タバコ材の方は８ｏ％の容積膨張率にまで嵩膨張
させる。得られた混合物は、３５％が熱風乾燥タバコ材
であり、６５％がバーレ一種タバコ材である。

この熱風乾燥タバコ材とバーレ一種タバコ材の混合物を
、モリシス６８６型紙巻タバコ製造機を用いて周囲長２
４．８　ｍ　ｍの連続的なロッドの形に成形する。この
ロッドの囲包ラップは、約３０ｃｍ／秒のコレスタ多孔
率を有し、約２５ｇ／ｍ２の坪量を有する米国キンバリ
イークラーク・コーポレーション社製の紙巻タバコ用亜
麻巻紙である。このロッドの長さ２７ｍｍの円筒形セグ
メントを燃料素子として準備する。タバコ材はこのロッ
ド内に密に圧縮されており、得られた燃料素子の重量は
０．２９３０ｇである。即ち、嵩膨張させたタバコ材ス
トラップは、それらの間の空隙容積を比較的小さくする
ために堅く圧縮されている。　この燃料素子と、酢酸セ
ルロース製チューブ（通路構成部材）と、風味材と、フ
ィルタ素子を軸線方向に整列させ、それらを一体的に結
合するように長さ６１ｍｍの外側ラップを燃料素子、酢
酸セルロース製チューブ及びフィルタ素子の外周面に巻
付は接着させる。この外側ラップは、非孔質の木材バル
ブ製チッピングベーパーとして米国キンバリイークラー
ク・コーポレーション社から市販されているラップであ
り、フィルタ素子の全長と、風味剤の全長と、酢酸セル
ロース製チューブの全長と、燃料素子の、酢酸セルロー
ス製チューブ側の端部４ｍｍの長さに亙って巻付ける。

円筒形フィルタ素子は、長さ１０ｍｍ、周囲長２４．５
３ｍｍである。フィルタ素子は、総体的に長手方向に延
長した酢酸セルロースのトウと、それを囲包した米国キ
ンバリイークラーク・コーポレーション社製の非孔質木
材バルブ製プラグ用ラップとから成る。このトウは、ｌ
フィラメント当り８デニールで、總デニール数４０．　
ＯＯＯであり、断面Ｙ字形を有する。このようなフィル
タ素子は、慣用の紙巻タバコ用フィルタ製造法を用いて
製造する。

上記酢酸セルロース製チューブは、長さ２０ｍｍ、外径
的８　ｍ　ｍ　％内径約４．５　ｍ　ｍである。このチ
ューブは、アメリカン・フィルトロナ・コーポレーショ
ン社から５ｃｓ−ｉとして販売されている可塑化された
弾性のチューブである。

上記風味源は、長さ２７ｍｍであり、ニコチン処理した
再生タバコ材のストランドから形成したものである。再
生タバコ材は、ディスク精製したタバコ葉茎と、タバコ
スクラップとタバコ粉末の混合物とからタバコ材のベー
スシートウェブを形成し、それにタバコエキスを付与す
ることによって製造する。このウェブを乾燥し、ダイを
通して成形し、１　ｉ　ｎ　（２，５４ｃｍ）当り３２
カツトに切断する。このような再生タバコ材は、タバコ
材から製造され、その出発タバコ材に存在する有機及び
無機物質を含有し、約１％のニコチン含有量を有する。

約０．３０１４ｇの再生タバコ材を、注射器を用いて２
４．０３ｍｇの２−ニコチンで処理し、約１０％の總ニ
コチン含有量を有する０、３０３８ｇの基材を形成する 希釈空気は、外側ラップ及び酢酸セルロース製チューブ
に喫煙物品の吸口端から４７ｍｍの距離のところで円周
方向に等間隔に穿設した４つの穿孔を通して供給するよ
うにする。各穿孔はほぼ円形で、直径約０．５　ｍ　ｍ
である。これらの穿孔は、タバコ煙に約８０％の希釈空
気を与える。

この喫煙物品の「「タール」」及びニコチンのパフ（１
服）毎の送出量分布値は、喫煙機及びモジュールを用い
て測定する。このパフ毎分析に必要な喫煙機及びモジュ
ールは、***ハンブルグのＨｅ１ｎｒ、　Ｂｏｒｇｗａ
ｌｔ　Ｇｍｂ）１社から販売されている装置に類似した
ものである。ここで、紙巻タバコに関していう「煙成分
送出量分布値」とは、紙巻タバコをＦＴＣ条件下で喫煙
した場合の、パフ毎の送出煙成分を収集し分析した分布
値をいう。

これらのデータは下記の表工に記載されている。

表　　工 ＴＰＭ　）１２０ 独、１曲）−但幻−２５シｂ１．譚ｌム鋤ｉ−１”　　
０　０．１７５　０　　０ ２　０．２　０．５１５　０　　０ ３　０．２　０．０８　０．１１　０．０１４　　　　
　０．３　　　　０．０？５　　　　０．１９１　　　
　　０．０３４５　　　　　０．４　　　　０．３２　
　　　　０．０２Ｂ５　　　　０．０５１５６　　　　
　０．７　　　　０．４７　　　　　０．１３４　　　
　　０．０９６７　　　　　１．３　　　　０．６２　
　　　　０．４９６　　　　　０．１８４８°　　　０
．２　　　　０．０６５　　　　０．１３５　　　　　
０９”　　　　ＯＯ，１４００ 上表においてパフＮｏ、ｌの＊印付データは、点火しな
い喫煙物品についての各種成分の送出量である。

パフＮｏ、８及び９の＊＊付データは、喫煙物品の火を
消した後に送出された各種成分の送出量である。

上表において、ｒＷＴＰＭＪは、粒状物の総湿量分、ｒ
ＴＰＭ　　Ｈ！　ＯＪは、總粒状物の含水量のことであ
る。

表１のデータから分かるように、点火前の喫煙物品から
は「タール」も、ニコチンも送出されない、即ち、タバ
コ煙が送出されない限り、喫煙物品を吸込んでも「ター
ル」やニコチンの形の風味は送出されない。点火後、喫
煙物品は７服のパフ２〜７を送給する。表１のデータは
、この喫煙物品の「タール」及びニコチン送出量の各パ
フ毎の分布特性は、慣用の紙巻タバコの同様のＦＴＣ条
件下での「タール」送出量のパフ毎分布特性に非常に類
似していることを示している。パフ７の後、灰及び燃え
さしを叩き落とすことによって喫煙物品の火を消した場
合、少量の「タール」が送出されるが、ニコチンは全く
送出されない。このことは、溶出風味（この例ではニコ
チン）を送出するには本流タバコ煙が存在することが必
要であることを示している。

五−ヱ 第１図に示されたのと実質的に同様のもので、長さ８４
ｍｍの喫煙物品を以下の手順で製造する。この喫煙物品
をサンプルＮ００２と呼ぶこととする。

長さ２７ｍｍの燃料素子と、可塑化酢酸セルロース製チ
ューブ（通路構成部材）と、風味源と、フィルタ素子と
、外側ラップと、希釈空気供給用の穿孔を備えた喫煙物
品を上記例１の場合と同様の手順で製造するが、この例
では、風味源として例１のニコチン処理した再生タバコ
材ストランドの代わりに、ケース処理タバコ材と風味付
はタバコ材（風味付けされたタバコ材）とのブレンドの
ストランドを用いる。このブレンドは、バーレ一種タバ
コ２２％、熱風乾燥タバコ３％、オリエンタル種タバコ
７％、膨潤処理したバーレ一種タバコ１９％、膨潤処理
した熱風乾燥タバコ３４％から成る。この風味源は、重
さ０．２３７６ｇであり、３．５９　ｍ　ｇを含有して
いる。

五−１ 第１図に示されたのと実質的に同様のもので、長さ８４
ｍｍの喫煙物品を以下の手順で製造する。この喫煙物品
をサンプルＮｏ、３と呼ぶこととする。

長さ２７ｍｍの燃料素子と、可塑化酢酸セルロース製チ
ューブ（通路構成部材）と、風味源と、フィルタ素子と
、外側ラップと、希釈空気供給用の穿孔を備えた喫煙物
品を上記例１の場合と同様の手順で製造するが、この例
では、風味源に添加するニコチンの量を３５．９１ｍｇ
とする。更に、酢酸セルロース製チューブの通路内に、
長さ２０ｍｍ、外径４．５　ｍ　ｍ、内径４．４　ｍ　
ｍのポリアミド（Ｅ、１．デュポン社から「カプトン」
という商標名で市販されているもの）製チューブを挿入
する。

例−−４ 第１図に示されたのと実質的に同様のもので、長さ８４
ｍｍの喫煙物品を以下の手順で製造する。この喫煙物品
をサンプルＮｏ、４と呼ぶこととする。

長さ２７ｍｍの燃料素子と、可塑化酢酸セルロース製チ
ューブ（通路構成部材）と、風味源と、フィルタ素子と
、外側ラップと、希釈空気供給用の穿孔を備えた喫煙物
品を上記例１の場合と同様の手順で製造するが、この例
では、風味源に添加するニコチンの量を２４．０３　ｍ
　ｇとする。更に、燃料素子を１層のラップではなく２
層のラップで包被する。この燃料素子の内側ラップは、
約２０ｃｍ／秒のコレスタ多孔率を有し、約２５ｇ／ｍ
２の坪量を有する紙巻タバコ用亜麻巻紙とし、燃料素子
の外側ラップは、約５ｃｍ／秒のコレスタ多孔率を有し
、約４５ｇ／ｍ”の坪量を有する紙巻タバコ用亜麻巻紙
とする。

第１図に示されたのと実質的に同様のもので、長さ８４
ｍｍの喫煙物品を以下の手順で製造する。この喫煙物品
をサンプルＮ００５と呼ぶこととする。

長さ２７ｍｍの燃料素子と、可塑化酢酸セルロース製チ
ューブ（通路構成部材）と、風味源と、フィルタ素子と
、外側ラップと、希釈空気供給用の穿孔を備λた喫煙物
品を上記例１の場合と同様の手順で製造するが、この例
では、風味源として例１のニコチン処理した再生タバコ
材ストランドの代わりに、ニコチン処理しない再生タバ
コ材ストランドを用いる。

ルＩＬ一旦 第１図に示されたのと実質的に同様のもので、長さ８４
ｍｍの喫煙物品を以下の手順で製造する。この比較目的
のための喫煙物品は、サンプルＮｏ、Ｃ−１と呼ぶこと
とする。

長さ２７ｍｍ、重さ０．３２２３　ｇの燃料素子と、可
塑化酢酸セルロース製チューブ（通路構成部材）と、風
味源と、フィルタ素子と、外側ラップと、希釈空気供給
用の穿孔を備えた喫煙物品を上記例１の場合と同様の手
順で製造する。風味源は、例１の場合と同様に、２４．
０３ｍｇの添加ニコチンを含有した再生タバコ材である
。ただし、希釈空気供給用穿孔は、７０％の空気希釈を
行うものであり、燃料素子は、非タバコ材ロッドの長さ
２７ｍｍのセグメントである。この燃料素子セグメント
は、アルゼンチンで製造され、米国サンフランシスコの
ベンソン・インターナショナル社によって輸入され、「
ジャズ」という商標名で市販されている製品から得られ
たものである。このジャズという製品は、非タバコ材、
非ニコチンタバコとして宣伝されており、それに用いら
れているタバコ補充材は細断乾燥レタスである。

１２１ニヒΣ之致 上記各喫煙物品なＦＴＣ条件下で喫煙し、（ｉ）パフカ
ウント、　（ｉｉ）粒状物の総湿量分（ＷＴＰＭ）、　
（ｉｉｉ）總粒状物の含水ｆｉ　（ＴＰＭ）　、（ｉｖ
）ＦＴＣ条件下でのニコチン送出量、及び　（ｖ）　Ｆ
　ＴＣ条件下での「タール」送出量を分析した。これら
のデータは下記の表２に記載されている。

表　　ＩＩ ＦＴＣＦＴＣ サンプル　　パフ　　　　ＷＴＰＭ　　　ＴＰＭ　　）
＋２０　　　　　　ニコチン　　　　「タール」Ｎｏ、
　　　　ｂｊ＞上　　工匹盈ｙ　　−遵工１−一一　　
　　工匹呈エ　　　　エ旦盈ｙ１　　　　６　　　　　
３．１　　　　２．０８　　　　　　　０．３８　　　
　０．６４２　　　　５．６　　　２．３　　　　０．
０９　　　　　　　０．１８　　　　２．０３３　　　
　５．０　　　２．１　　　　０．４３　　　　　　　
０．４２　　　　１．２５４　　　　９．０１　　２．
６　　　　０．０９　　　　　　　０．３５　　　　２
．１６５　　　　５．１　　　１．７　　　　０．３８
　　　　　　　０．１１　　　　１．２１Ｃ−１”４．
２　　　１．１　　　　６．５６　　　　　　　０　　
　　　　　０傘印は、本発明の例ではない。

上記表ＩＩのデータは、本流タバコ煙が風味源からニコ
チン等の風味を送給することを示している。即ち、この
ことは、燃料素子としてタバコ材を含有しない材料を用
いているサンプルＣ−１が吸込み時にニコチンを送給し
ないことから明らかである。又、風味源中の風味剤の量
が多ければ多いほど、吸込み時の風味剤の溶出率が高く
なることもこの表から分かる。

サンプルＮｏ、２は、本流エアゾール（タバコ煙）に相
当多量のメントールを送給する。このサンプルのメント
ールの送出量は、それと同等のメントールを含有した慣
用の紙巻タバコのＦＴＣ条件下での「タール」送出量と
ほぼ同じである。

サンプルＮｏ、１〜５の風味特性は良好であり、これら
のサンプルは、喫煙者に十分な満足感を与え、適度の「
強さ」　（タバコ味としての強さ）と、良好なタバコ風
味を有する。これに対して、サンプルＮｏ、Ｃ−１は、
風味が悪く、殆どタバコ味としての強さがなく、風味を
殆ど送出しない。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は、それぞれ、本発明の異な
る実施例による喫煙物品の縦断面図である。 ４：喫煙物品 ８：燃料素子 １２風味源 １６二通路 ２ｏ：吸口部（吸口ピース） ２４：外側ラップ ２６：穿孔（希釈空気供給手段） ２８：可燃物質（タバコ材） ３２：内側ラップ層 ３３：外側ラップ層 で ＋８ 代理人の氏名　倉　内　基　弘　；−、−、、：・手続
補正書（方式） 昭和６３年　６月８　日 特許庁長官　小　川　邦　夫　殿 事件の表示　昭和６坪　特願第４８８０２　　号発明の
名称　喫煙物品 補正をする者

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）紙巻タバコ型喫煙物品であって、 ａ）燃焼するとタバコ煙を発生することができるタバコ
   材含有燃料素子と、 ｂ）前記燃料素子とは物理的に別体とされて離隔関係に
   おかれており、本流タバコ煙に接触するようにして該タ
   バコ煙を通過させ、それによってタバコ煙に高揚された
   風味を付与することができる風味源と、 ｃ）前記燃料素子と風味源との間に配置されており、喫
   煙者の吸引作用によりタバコ煙を燃料素子から風味源へ
   通すための少なくとも１つの通路と、 ｄ）前記タバコ煙を空気によって希釈するために周囲空
   気を該物品の外周を通して前記燃料素子と風味源との間
   の領域へ希釈用空気として供給するための希釈空気供給
   手段と、から成る喫煙物品。 ２）紙巻タバコ型喫煙物品であって、 ａ）該喫煙物品の一端に配置されており、燃焼するとタ
   バコ煙を発生することができる長さ約２５ｍｍ〜約４０
   ｍｍのタバコ材含有燃料素子と、 ｂ）前記燃料素子とは物理的に別体とされて離隔関係に
   おかれており、本流タバコ煙に接触するようにして該タ
   バコ煙を通過させ、それによってタバコ煙に高揚された
   風味を付与することができる長さ約１５ｍｍ〜約４０ｍ
   ｍの風味源と、ｃ）前記燃料素子と風味源との間に配置
   されており、喫煙者の吸引作用によりタバコ煙を燃料素
   子から風味源へ通すための少なくとも１つの長さ約４ｍ
   ｍ〜約４０ｍｍの通路と、 ｄ）前記燃料素子及び風味源から長手方向に離隔した位
   置に配置されており、前記タバコ煙を空気によって希釈
   するために周囲空気を該物品の外周を通して希釈用空気
   として供給するための希釈空気供給手段と、 ｅ）吸口ピースと、から成る喫煙物品。 ３）前記吸口ピースは、長さ約１０ｍｍ〜約３０ｍｍの
   フィルタ素子であることを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項記載の喫煙物品。 ４）前記タバコ材含有燃料素子は、嵩膨張させたタバコ
   材の粒子を包含するものであることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項又は２項記載の喫煙物品。 ５）前記風味源は、再生タバコ材の粒子を包含するもの
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は２項
   記載の喫煙物品。 ６）喫煙者の吸引作用により風味付エアゾールを該物品
   の吸口領域へ送給するための吸口ピースを備えているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の喫煙物品。 ７）前記風味源の風味は、ニコチンを包含するものであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項又は２項記載
   の喫煙物品。 ８）前記希釈空気供給手段による希釈度は、約５０％〜
   約８５％の範囲であることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項又は２項記載の喫煙物品。 ９）前記希釈空気供給手段による希釈度は、約６０％〜
   約８０％の範囲であることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項又は２項記載の喫煙物品。 １０）前記燃料素子は２層以上の包被ラップで包被され
   たタバコ材粒子を包含するものであることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項又は２項記載の喫煙物品。 １１）前記燃料素子の周囲長は約１９ｍｍ〜約２８ｍｍ
   であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の喫
   煙物品。 １２）前記燃料素子の周囲長は約１９ｍｍ〜約２８ｍｍ
   であることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の喫
   煙物品。 １３）前記燃料素子は、該物品をＦＴＣ条件下で喫煙し
   た場合、１パフ時間当り約１ｍｍ〜約３ｍｍのパフ時線
   形燃焼速度を有し、１くすぶり時間当り約２ｍｍ〜約５
   ｍｍのくすぶり時線形燃焼速度を示すことを特徴とする
   特許請求の範囲第１１項記載の喫煙物品。 １４）前記燃料素子は、該物品をＦＴＣ条件下で喫煙し
   た場合、１パフ時間当り燃焼長さ約１ｍｍ〜約３ｍｍの
   パフ時燃焼速度を有し、１くすぶり時間当り燃焼長さ約
   ２ｍｍ〜約５ｍｍのくすぶり時燃焼速度を示すことを特
   徴とする特許請求の範囲第１２項記載の喫煙物品。 １５）該物品をＦＴＣ条件下で喫煙した場合、約６〜１
   ０パフを送給することができることを特徴とする特許請
   求の範囲第１、２、１３項又は１４項記載の喫煙物品。 １６）該物品をＦＴＣ条件下で喫煙した場合、少なくと
   も５パフを送給することができることを特徴とする特許
   請求の範囲第１、２、１３項又は１４項記載の喫煙物品
   。 １７）前記燃料素子の長さは、５０ｍｍ未満であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１、１１項又は１３項記
   載の喫煙物品。 １８）前記燃料素子の長さは、４０ｍｍ未満であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１、１１項又は１３項記
   載の喫煙物品。 １９）前記風味源は、再生タバコ材の粒子を包含するも
   のであり、前記希釈空気供給手段による希釈度は、約５
   ０％〜約８５％の範囲であり、前記燃料素子の長さは、
   ５０ｍｍ未満であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の喫煙物品。 ２０）前記風味源は、再生タバコ材の粒子を包含するも
   のであり、前記希釈空気供給手段による希釈度は、約５
   ０％〜約８５％の範囲であり、前記燃料素子の長さは、
   ４０ｍｍ未満であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の喫煙物品。 ２１）前記風味源は、再生タバコ材の粒子を包含するも
   のであり、前記希釈空気供給手段による希釈度は、約５
   ０％〜約８５％の範囲であることを特徴とする特許請求
   の範囲第１〜３項のいずれかに記載の喫煙物品。 ２２）前記吸口ピースは、前記風味源に近接して配置さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第６項記載の
   喫煙物品。 ２３）前記吸口ピースは、前記風味源に近接して配置さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の
   喫煙物品。