JPS63279976A - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JPS63279976A
JPS63279976A JP11526287A JP11526287A JPS63279976A JP S63279976 A JPS63279976 A JP S63279976A JP 11526287 A JP11526287 A JP 11526287A JP 11526287 A JP11526287 A JP 11526287A JP S63279976 A JPS63279976 A JP S63279976A
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wheel steering
brake
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Takashi Yonekawa
米川 隆
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両の操舵装置に係り、特に前輪操舵機構によ
る車両の操舵を前輪操舵角及び車速に応じて修正するよ
うにした車両の操舵装置に関する。
(従来技術) 従来、この種の操舵装置は、例えば特開昭55−914
57号公報及び特開昭59−81261号公報に示され
るように、操舵ハンドルの回動に応じて前輪を操舵する
前輪操舵機構を備えるとともに、左右後輪を操舵可能に
連結して同後輪を左右両方向に操舵する後輪操舵機構を
備えており、後輪操舵機構を前輪操舵角及び車速に応じ
て機械的に又は電気的に制御することにより、左右後輪
の操舵角が前輪操舵角の増加に従って増加するとともに
、その操舵方向が低車速領域では前輪に対し逆相(逆方
向)になりかつ高車速領域では前輪に対し同相(同方向
)になるように左右後輪を操舵して、前輪操舵機構によ
る車両の操舵を修、正するようにしている。これにより
、低速走行時における車両の小回り性を向上させるとと
もに、高速走行時における車両の走行安定性を向上させ
るようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかるに、上記従来の装置にあっては、低速走行時にお
いて車両の小回り性を向上させるためには左右後輪を前
輪に対し逆相に大きく操舵する必要があり、この大舵角
操舵のために、後輪操舵機構が大型化するという問題が
あった。また、左右後輪を前輪に対し逆相に操舵すると
、操舵した瞬間、左右後輪には前輪とは逆方向にサイド
フォースが発生し、前輪と同方向にサイドフォースが発
生するまでには時間遅れがあるので、操舵ハンドルの回
動に対する車体の横方向への移動応答性が極めて悪化す
るとともに、車体後部は車両の操舵方向とは逆方向すな
わち左右後輪の横すべり状態と同じ動きをするので、運
転者は左右後輪が横すべりを起こしたような感覚を持つ
。このような移動応答性及び横すべり感の結果、運転者
は当該車両を運転しにくいという問題があった。また、
前記のような車体後部の操舵方向とは逆方向への移動に
より、操舵方向とは反対側の車体後部が同反対側に張出
し、狭い道での車両旋回には不向きであった。
一方、高速走行時には、左右後輪を前輪に対し同相に操
舵するので車体の横方向への移動応答性は良好になるが
、車体には極めて小さな操舵方向へのモーメントとしか
発生しないので車両の口頭性が悪くなり、高速走行中の
車両を大旋回させる場合、運転者は当該車両を運転しに
くいという問題があった。
本発明は上記問題に鑑み案出されたもので、その目的と
するところは、上記従来の装置による車両の低速走行時
の小回り性及び高速走行時の車両の走行安定性を良好に
保つとともに、上記運転上の問題及び後輪操舵機構の大
型化の問題を解消した車両の操舵装置を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題を解決して本発明の目的を達成するために、本
発明の構成上の特徴は、第1図に示すように、操舵ハン
ドルSWの回動に応じて前輪FW1、FW2を操舵する
前輪操舵機構1を備えた車両の操舵装置において、左右
後輪RWI、RW2に対し各々独立に設けられ付与され
る制動油圧に応じて左右後輪RW1.RW2を各々制動
する左右一対のブレーキ装g2a、2bと、前輪操舵角
を検出する前輪操舵角検出手段3と、車速を検出する車
速検出手段4と、前記検出前輪操舵角の増加に従って増
加するとともに前記検出車速の増加に従って減少する油
圧制御値を決定する油圧制御値決定手段5と、前記決定
油圧制御値に対応した制動油圧を前記左右一対のブレー
キ装置2a、2bのうち前輪FWI、FW2の操舵方向
側にあるブレーキ装W 2 a (又は2b)に付与す
る制動油圧付与手段6とを設けたことにある。
(発明の作用効果) 上記のように構成した本発明においては、車両走行中、
操舵ハンドルSWの回動により、前輪操舵機構1が前輪
FWI、FW2を右方向(又は左方向)に操舵すると、
制動油圧付与手段6は油圧制御値決定手段5により決定
され°た油圧制御値に対応した制動油圧を前輪FW1.
FW2の操舵方向側すなわち右ブレーキ装置2b(又は
左ブレーキ装W 2 a )に付与するので、右後輪R
W2(又は左後輪RWI)には第2図に示すような制動
力Fbが作用する。また、この制動力Fbにより、右後
輪RW2 (又は左後輪RWI)をささえるサスペンシ
ョン機横内のスプリングが撓んで右後輪RW2(又は左
後輪RWI)は右方向(又は左方向)すなわち前輪FW
I、FW2の操舵方向に小さな角度θゎだけ操舵される
。この操舵により、右後輪RW2(又は左後輪RWI)
には右方向(又は左方向)すなわち前輪FWI、FW2
の操舵方向にサイドフォースF3が発生する。
かかる制御において、当該車両が低速走行中であれば、
車速検出手段4により検出される車速は小さいので油圧
制御値決定手段5により決定される油圧制御値は大きく
なるとともに、車両を小回りさせるために前輪FW1.
FW2が大舵角に操舵されると前輪操舵角検出手段3に
より検出される前輪操舵角が大きくなって、前記決定油
圧制御値はより一層大きくなる。これにより、車両旋回
側の後輪すなわち右後輪RW2(又は左後輪RW1)の
制動力Fbは大きくなる。また、このとき、他の後輪す
なわち左後輪RWL(又は右後輪RW2)には車両の前
進による力F3が作用しており、車体には車両旋回方向
に大きなモーメント(F。
十Fb)dが作用する。一方、前輪FWI、FW2には
この大きなモーメント(F、+Fb)dと均合うサイド
フォースF+ 、F2  (Fad+Fbd=F、ρl
十F2ρ2)が車両旋回とは逆方向に発生するので、何
輪FW1.FW2には各々すべり角θ1.θ2が生じ、
車両は前輪FWI、FW2の中心軸(一点鎖線)より車
両旋回方向側に操舵されることになり、車両の小回り性
が向上する。
このように、低速走行時には、制動力Fbの付与により
車両の小回り性の向上を実現できるようにして、左右後
輪RWI、RW2の前輪FWI。
1” W 2に対する逆相操舵に伴う上記従来装置のよ
うな車体の横方向への移動応答性の悪化及び運転者に与
える横すべり感の問題を解消したので、運転者は当該車
両を運転し易くなる。また、上記従来装置における前記
逆相操舵に伴う後輪操舵機構の大型化の問題及び操舵方
向とは反対側の車体後部の張出しの問題も解消されるの
で、本発明による車両の操舵装置をコンパクトに実現で
きると同時に、狭い道での車両の旋回も可能となる。
一方、当該車両が高速走行中であれば、車速検出手段4
により検出される車速は大きく、また前輪FWI、FW
2も大きく操舵されることがないので前輪操舵角検出手
段3により検出される前輪操舵角は小さくなる。これに
より、油圧制御値決定手段5により決定される油圧側m
値は小さくなり、車両旋回側の後輪には小さな制動力F
bが付与され、この制動力Fbにより、前記後輪は、上
述のように、前輪FWI、FW2に対し同相に操舵され
る。この場合、制動力Fbは小さいが、車速か大きいた
めサイドフォースF3はある程度大きく、従来装置と同
様の車体横方向への移動応答性が確保され車両の走行安
定性が良好になるとともに、小さな制動力Fbに基づく
上記のような車体に作用するモーメント(F、 +F’
b ) dにより車両の回頭性が良好となる。これによ
り、高速走行中の車両を大旋回させる場合にも、運転者
は当該車両を運転し易くなる。
(実施例) a、第1実施例 本発明の第1実施例について図面を用いて説明すると、
第3図は本発明に係る操舵装置を備えた車両の全体を概
略的に示している。この車両は操舵ハンドルSWの回動
に応じて左右前輪FWI。
FW2を操舵する前輪操舵機1jlAと、左右後輪RW
l、RW2を制動する油圧制動装置Bと、同制動装置B
を電気的に制御する電気制御装置Cとを備えている。
前輪操舵機構Aは操舵ハンドルSWの回動に応じて回転
する操舵軸11を有する。操舵軸11はラックアンドピ
ニオン機構12、リレーロッド13、左右タイロッド1
4a、14b及び左右ナックルアーム15a、15bを
介して左右前輪FW1、FW2に連結されており、操舵
ハンドルSWの回動に応じて左右前輪FWI、FW2が
操舵されるようになっている。
油圧制動装置Bは左右一対のブレーキ装置16a、16
bを有する。左右ブレーキ装置16a。
16bは付与された制動油圧に応じた制動力で左右ドラ
イブシャフト17a、17bの回転を各々制動すること
により、左右後輪RWI、RW2の回転を各々制動する
。左右ドライブシャフト17a、17bはデファレンシ
ャルギヤ18により分配された駆動力を左右後輪RWI
、RW2に各々伝達するもので、同シャフト17a、1
7bの端部近傍には左右後輪RWI、RW2の揺動を許
容するための左右ジヨイント21a、21bが介装され
ている。なお、左右スプリ〉′グ22a、22bは左右
後輪RWI、RW2のサスペンション機構内のばね力を
等価的に示している。
左右ブレーキ装置16a、16bは各々電磁切換え弁2
3.24を介して油圧ポンプ25.アキュムレータ26
及びリザーバ27からなる油圧源に接続されている。電
磁切換え弁23は電磁ソレノイド23a、23b及びス
プリング23c、23dを備えており、両型磁ソレノイ
ド23a、23bが共に非励磁状態にあるとき両スプリ
ング23c、23dの付勢力により第1状態(第3図の
中央位置)に設定され、油圧ポンプ25から左ブレーキ
装置16aへの作動油の供給を禁止するとともに、同ブ
レーキ装置16aからリザーバ27への作動油の排出を
も禁止する。また、電磁ソレノイド23aが励磁される
と、電磁切換え弁23は第2状態(第3図の右位置)に
設定されて、油圧ポンプ25から左ブレーキ装置16a
/\の作動油の供給を許容する。電磁ソレノイド23b
が励磁されると、電磁切換え弁23は第3状態(第3図
の左位置)に設定されて、左ブレーキ装置16aからリ
ザーバ27への作動油の排出を許容する。
電磁切換え弁24は電磁ソレノイド24a、24b及び
スプリング24c、24dを備えており、両型・磁ソレ
ノイド24a、24bが共に非励磁状態にあるとき両ス
プリング24c、24dの付勢力により第1状態(第3
図の中央位置)に設定されて、油圧ポンプ25から右ブ
レーキ装置16bへの作動油の供給を禁止するとともに
、同ブレーキ装置16bからリザーバ27への作動油の
排出をも禁止する。また、電磁ソレノイド24aが励磁
されると、電磁切換え弁24は第2状B(第3図の右位
置)に設定されて、油圧ポンプ25から右ブレーキ装置
16bへの作動油の供給を許容する。電磁ソレノイド2
4bが励磁されると、電磁切換え弁24は第3状B(第
3図の左位置)に設定されて、右ブレーキ装置16bが
らリザーバ27への作動油の排出を許容する。
電気制御装置Cは車速センサ31a、前輪操舵角センサ
31b及び油圧センサ31c、’31dを有する。車速
セ〉・す31aは右前輪FW2の回転をピックア・・ノ
ブすることにより、右前輪FW2の回転数すなわら車速
■に比例した周波数を有する車速信号を出力する。前輪
操舵角センサ31bは掻舵軸11の回転角を検出するこ
とにより左右前輪FWI、FW2の操舵角θfを表す前
輪操舵角信号を出力する。なお、この前輪操舵角θfは
正(又は負)にて左右前輪FWI、FW2の右方向(又
は左方向)への操舵を表し、かつ零にて左右前輪FWI
、FW2の操舵されない状態を表す。
油圧センサ31c、31dは各々左右ブレーキ装置16
a、16bに付与される油圧P LD+ P RDを検
出して、該油圧PLO,PRDを表す油圧信号を出力す
る。
これらの各センサ31a〜31dの出力はマイクロコン
ピュータ32に接続されており、同コンピュータ32は
バス32aにより各々共通に接続された読出し専用メモ
リ(以下ROMという)32b、中央処理装置(以下C
PUという>32c。
潜込み可能メモリ(以下RAMという)32d。
入力インターフェース回路32e及び出力インターフェ
ース回路32fからなる。ROM32bは第4図乃至第
6図のフローチャートに対応したプログラムを記憶する
とともに、第7図に示すように車速■の増加に従って減
少するブレーキ油圧P室及び第8図に示すように前輪操
舵角θfの絶対値Iθflの増加に従って増加する油圧
係数09を各々第1及び第2テーブルとして記憶する。
CPU32cは前記プログラムを実行し、RAM32d
は前記プログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶
する。入力インターフェース回路32eは各センサ31
a〜31dからの各検出信号をプログラム処理に適合す
るようなディジタルデータに変換するA/D変換器等の
フォーマット変換器を有する。出力インターフェース回
路32fはプログラム処理により形成された制御データ
を記憶する記憶機能を有し、同回路32に記憶した制御
データを出力する。この出力インターフェース回路32
fには励磁制御回路33.34が接続されており、励磁
制御回路33は電磁切換え弁23の各電磁ソレノイド2
3a、23bの励磁又は非励磁を制御し、励磁制御回路
34は電磁切換え弁24の各電磁ソレノイド24a、2
4bの励磁又は非励磁を制御する。
上記のように構成した第1実施例の動作を第4図乃至第
6図のフローチャートを参照しながら説明する。当該車
両を走行させるためにイグニッションスイ・ソチ(図示
しない)を閉成すると、この開成により、CP U 3
2 cは第4図のステップ100にてメインプログラム
の実行を開始する。このプログラムの実行開始後、CP
U32cはステップ101にて車速センサ31aから入
力インターフェース回路32eを介して車速信号を取り
込み、該収り込んだ車速信号に基づき車速■を計算して
該車速Vを表す車速データをRAM32dに記憶させ、
ステ・ツブ102にて前輪操舵角センサ31bから入力
インターフェース回路32eを介して前輪操舵角信号を
読み込み、該読み込んだ前輪操舵角信号を前輪操舵角θ
fを表す前輪操舵角データとしてRAM 32 dに記
憶させる。
次に、CP LJ 32 cはステップ103にて上記
ステップ102の処理によりRAM 32 dに記憶さ
れている前輪操舵角データに基づき、左右前輪FWI、
FW2が略直進状態にあるか否かを判定する。今、左右
前輪FW1.FW2が略直進状態にあれば、前輪操舵角
θfの絶対値1θf1は所定の微小舵角値θfO以下で
あるので、CPU32cはステップ103にてrNo、
すなわち絶対値1θf1は微小舵角値θ0より大きくな
いと判定してプログラムをステップ104,105に進
める。ステップ104.105にて、CPU32Cは電
磁ソレノイド23b、24bを励磁するための制御デー
タを出力インターフェース回路32fに出力する。出力
インターフェース回路32fは制御データを記憶すると
ともに、該制御データを励磁制御回路33.34に各々
出力し、励磁制御回路33.34が電磁ソレノイド23
b、24bを各々励磁する。なお、このとき、電磁ソレ
ノイド23a、24aは非励磁に制御される。
このような励磁制御により、電磁切換え弁23゜24は
各々第3状態(第3図の左位置)に設定されるので、左
右ブレーキ装置16a、16bは電磁切換え弁23.2
4を介してリザーバ27に連通し、左右後輪RWI、R
W2を制動しない状態となる。このように左右後輪RW
I、RW2が制動され°ない結果、当該車両は通常の車
両と同様にして略直進走行する。上記ステップ104,
105の処理後、CPU32cはプログラムをステップ
101に戻し、当該車両が略直進走行している限り、ス
テップ101>105の循環処理を実行し続ける。
上記循環処理中、操舵ハンドルSWが右方向に回動され
て当該車両が右方向に旋回し始めると、CP U 32
 cは上記ステップ103にてrYESJすなわち前輪
操舵角θfの絶対値1θf1が微小舵角値θ0より大き
いと判定して、プログラムをステップ106,107.
.108に進める。このステップ106においては、上
記ステップ101の処理によりRAM 32 dに記憶
し゛た車速データに基づきROM32b内の第1テーブ
ル(第7図)が参照されて、車速■に対応したブレフキ
油圧P、が導出される。また、ステップ107において
は上記ステップ102の処理によりRAM32dに記憶
した前輪操舵角データに基づきROM32b内の第2テ
ーブル(第8図)がυ照されて、前輪操舵角θfに対応
した油圧係数CPが導出され、ステップ108にて前記
導出されたブレーキ油圧PL及び油圧係1!I Cpに
基づく下記演算の実行により目標ブレーキ油圧P$が算
出される。
P$=CP−Pl なお、この算出された目標ブレーキ油圧P傘を表す目標
ブレーキ油圧データはステップ108にてRAM32d
に記憶される。
次に、CPU32cはステップ109にて、上記ステッ
プ102の処理によりRAM 32 dに記憶されてい
る前輪操舵角データに基づき、前輪操舵角θfが正であ
るか否かを判定する。今、当該車両は右旋回状態にある
ので、前輪操舵角θfは正であり、CPU32cはステ
ップ109にて[YES、と判定し、ステップ110に
て上記ステップ104の処理と同様にして電磁ソレノイ
ド23bを励磁することにより電磁切換え弁23を第3
状態に設定する。これにより、上記場合と同様、左後輪
RWIには制動力が付与されない。このステップ110
の処理後、CPU32cはステップ111にて第5図の
フローチャートに対応した右ブレーキ制御サブルーチン
を実行して、右プレー弁装置16b内の油圧PRDを目
標ブレーキ油圧P事に設定する。
この右ブレーキ制御サブルーチンにおいては、CPU3
2cがステ・ツブ200にてサブルーチンプログラムの
実行を開始し、ステップ201にて油圧センサ31dか
ら入力インターフェース回路32eを介して右ブレーキ
油圧paoを表す油圧信号を読込み、ステップ202に
て前記右ブレーキ油圧pytoと上記ステップ108の
処理により算出した目標ブレーキ油圧pgとの差の絶対
値IPRD−P$ 1が所定の微小油圧値ΔP未満であ
るか否かを判定する。今、右ブレーキ油圧PRDと目標
ブレーキ油圧P$とが等しくなければ、CPU32Cは
同ステップ202にてrNo、すなわち前記絶対値IP
aoP*lが微小油圧値ΔP未満でないと判定してプロ
グラムをステップ203に進め、ステップ203にて目
標ブレーキ油圧P傘が右ブレーキ油圧PRDより大きい
か否かを判定すり。この場合、目標ブレーキ油圧P番が
右ブレーキ油圧PRDより大きければ、CPU32cは
同ステップ、203にてp@>pハ。に基づきrYES
、と判定し、ステップ204にて電磁ソレノイド24 
aを励磁するための制御データを出力インターフェース
回路32fに出力する。出力インターフェース回路32
fは前記制御データを記憶するとともに、該制御データ
を励磁制御回路34に出力し、励磁制御回路34が電磁
ソレノイド24aを励磁する。
なお、このとき、電磁ソレノイド24bは非励磁に制御
される。これにより、電磁切換え弁は第2状B(第3図
の右位置)に設定されて油圧ポンプ25からの作動油を
右ブレーキ装置16bに供給するので、同装置16b内
の右ブレーキ油圧PRDは上昇する。
また、目標ブレーキ油圧P事が右ブレーキ油圧PRD未
満であれば、CPU32cは上記ステップ203にてp
s<PanにもとづきrNo、と判定し、ステップ20
5にて上記ステップ105の処理と同様にして電磁ソレ
ノイド24bを励磁することにより電磁切換え弁24を
第3状態(第3図の左位置)に設定する。これにより、
右ブレーキ装置16bがリザーバ27に連通ずるので、
同装置16b内の右ブレーキ油圧PRDは減少する。
一方、上記ステップ202の判定時に、右ブレーキ油圧
panと目標ブレーキ油圧P参が略等しければ、CPU
32Cは同ステップ202にて「YES」、すなわち前
記絶対値IPaoP*lが微小油圧値ΔP未満であると
判定してプログラムをステップ206に進める。ステッ
プ206にて、CPU32cは両電磁ソレノイド24a
、24bを非励磁にするための制御データと出力インタ
ーフェース回路32fに出力する。出力インターフェー
ス回路32fは前記制御データを記憶するとともに、該
制御データを励磁制御回路34に出力し、励磁制御回路
34が両電磁ソレノイド24a。
24bを非励磁に制御する。これにより、電磁切換え弁
24は第1状B(第3図の中央位置)に設定され、油圧
ポンプ25から右ブレーキ装置16bへの作動油の供給
を禁止するとともに同装置16′bからリザーバ27へ
の作動油の排出をも禁止するので、右ブレーキ装置16
b内のブレーキ油圧PRDは以前の値に保持される。
上述したステップ204,205.206の処理後、C
PU32cはステップ207にて右ブレーキ制御サブル
ーチンの実行を終了して、プログラムをステップ101
(第4図)に戻し、以降、当該車両が右旋回走行をして
いる限り、ステップ101〜103.106〜111か
らなる循環処理を実行し続ける。かかる循環処理中、C
PU32cは上記右ブレーキ制御サブルーチンのステッ
プ204〜206の処理により、右ブレーキ装置16b
内の油圧PRDを上昇、下降又は保持するように制御し
て、同油圧PRDを目標ブレーキ油圧P$に設定制御す
る。
かかる右ブレーキ油圧PRDの付与により、右ブレーキ
装置16bは右後輪RW2を目標ブレーキ油圧P書に対
応した制動力Fbで制動する。この制動力Fbは、第2
図に示すように、車体後方に作用するので、スブリ〉′
グ22bが撓んでドライブシャフト17bの右ジヨイン
ト21bから外側部分が後方に回動する。この回動によ
り右後輪RW2が、第2図に示すように、若干右操舵さ
れ、同後輪RW2にはサイドフォースFsが発生する。
このサイドフォースFsは操舵ハ〉′ドルSWの回動す
なわち左右前輪FW1.FW2の操舵とほぼ同時に発生
するので、当該車両は前記サイドフォースF5に比例し
て横方向に加速され、車両の横方向への移動応答性が良
好となる。このことを第9図のグラフを用いて説明する
。同グラフは、華位前輪操舵角当たりの加速度(横加速
度/操舵角)の左右前輪FWI、FW2の操舵速度(周
波数)に対する位相特性を、上記第1実施例の場合(実
線)、従来の後輪操舵機構により左右後輪RWI。
RW2を左右前輪FWI、FW2に対して同相に操舵し
た場合(実線)、左右前輪FWI、FW2のみを操舵し
た場合(破線)、及び従来の後輪操舵機構により左右後
輪RWI、RW2を左右前輪FWI、FW2に対し逆相
に操舵した場合(一点鎖線)について各々示している。
すなわち、このグラフからも理解できる通り、上記第1
実施例によれば、車両の横方向への移動応答性は、前記
従来の後輪操舵機構により左右後輪RWI、RW2を左
右前輪FWI、FW2に対し同相に操舵した場合とほぼ
同様になるとともに、同機構により左右後輪RW 1 
、 RW 2を左右前輪FWI、FW2に対し逆相に操
舵した場合及び左右前輪FWI。
FW2のみを操舵した場合よりも良好となる。
一方、かかる場合、左後輪RWIには、第2図に示すよ
うに、車両の前進による力F3が車体前方に作用してお
り、前記制動力Fb及び力F3によって車体には(F、
+Fb)dなるモーメントが車両旋回方向に作用し、こ
のモーメン1−(F。
+Fh)dは左右前輪FWI、FW2の操舵とほぼ同時
に発生するので、車体のヨーレート応答性が良好となる
。このことを第10図のグラフを用いて説明する。同グ
ラフは、単位繰舵角当たりのヨーレート(ヨーレート/
操舵角)の左右前輪FWl、FW2の操舵速度(周波数
)に対する位相特性を、上記第1実施例の場合(実線)
、左右前輪FWI、FW2のみを操舵した場合(破線)
、従来の後輪操舵機構により左右後輪RWI、RW2を
左右前輪FWI、FW2に対して逆相に操舵した場合(
破線及び一点鎖線)、及び従来の後輪操舵機構により左
右後輪RW1.RW2を左右前輪FW1.FW2に対し
て同相に操舵した場合(破線及び二点鎖線)について各
々示している。すなわち、このグラフからも理解できる
通り、上記第1実施例によれば、車体のヨーレート応答
性は、前記左右前輪FWI、FW2のみを操舵した場き
及び前記従来の後輪操舵機構により左右後輪RW1、R
W2を左右前輪FW1.FW2に対し同相−逆相に操舵
した場合よりも良好となる。
かかるような特性を有する右ブレーキ油圧PRDの制御
において、当該車両が低速走行中であれば、上記ステッ
プ101(第4図)にて計算される車速Vは小さいので
、上記ステップ106にて決定されるブレーキ油圧P、
は大きくなる。また、上記ステップ102にて読込まれ
る前輪操舵角θfに基づき」−記ステップ107にて決
定される油圧係数CPは同操舵角θfの絶対値1θf1
が太きくなるに従って大きくなるので、上記ステップ1
08にて決定される目標ブレーキ油圧PI  (−Cp
−Pl)は前記絶対値1θf(が大きくなると大きな値
となり、右後輪RW2に対する制動力Fbが大きくなる
。これにより、上記モーメント(F、+Fb )dが大
きくなり、上記(発明の作用効果)の項で説明したよう
に、左右前輪FWI。
FW2にすべり角θ1.θ2が発生して車両の小回り性
能が向上する。このとき、右後輪RW2は左右前輪FW
I、FW2に対し同相方向に操舵されているので、車体
後部が横方向に移動することはなく、しかも車速■が小
さいためにサイドフォースFSは小さいながら存在して
おり、このサイドフォースFSによりt述したように車
両の横方向への移動応答性も良好となっているので、運
転者は違和感を感じることなく当該車両を小回りさせる
ことができる。
一方、当該車両が高速走行中であれば、上記車速■が大
きいためにブレーキ油圧P、は小さくなる。しかも、高
速走行中に左右前輪FWI、FW2が大きく操舵される
ことはないので、目標ブレーキ油圧P孝は小さく、右後
輪RW2に対する制動力Fbは小さなものとなる。これ
により、上記モーメント(P、+Fb )dは小さいが
車体を旋回方向に回動させるように作用するので、車両
の口頭性が、良好となる。一方、前記制動力Fbに起因
して発生するサイドフォースFsは車速■が大きいため
にある程度大きなものとなって車両の横加速度もある程
度大きくなり、かつ、上記のように横加速度の応答性も
良好であるので、高速走行時の走行安定性が良好となる
次に、左右前輪FWI、 FW2が左方向に操舵された
場合について説明する。この場合、上記ステップ102
(第4図)にて読込まれる前輪操舵角θfは負であるの
で、CPU32cはステップ106−108の処理後、
ステップ109にて「NO,と判定してプログラムをス
テップ112゜113に進める。ステップ112におい
ては、上記ステラ7”105の処理と同様に電磁ソレノ
イド24bを励磁することによって電磁切換え弁24が
第3状態(第3図の左位置)に設定される。その結果、
右後輪RW2には制動力が付与されない。
また、ステップ113においては、左ブレーキ制御サブ
ルーチン(第6図)が実行され、上記右ブレーキ制御サ
ブルーチンの場合と同様にして、左後輪RW 1に目標
ブレーキ油圧Pネに対応した制動力が付与される。なお
、左ブレーキ制御サブルーチンはステップ210・〜2
17により構成されており各ステップ210〜217の
処理は上記右ブレーキ制御サブルーチン(第5図)の各
ステップ200〜207の処理に対応する。
この制動力Fbの付与により、左後輪RWIは左方向す
なわち左右前輪FWI、FW2と同様に操舵され、上記
左右前輪FWI、FW2が右操舵された場合と同様に作
用するので、車両の左旋回の場合にも上記右旋回の場合
と同様な効果が達成される。
b、第2実施例 次に、本発明の第2実施例について図面を用いて説明す
ると、第11図はこの第2実施例に係る車両の全体を概
略的に示している。この車両は上記第1実施例の車両に
加えて、左右後輪RWI。
RW2を連動して操舵するための後輪揉舵機構りを有す
る。この後輪繰舵機楕りは左右後輪RWI。
RW2を連結するリレーロッド41を有し、同ロッド4
1の両端は左右タイロッド42a、42b及び左右アー
ム43a、43bを介して左右後輪RWI、Pj−W2
ip!Iに各々連結されている。スプリング44a、4
4bは上記第1実施例のスプリング22a、22bと同
様サスペンション機横内のばね力を等価的に示している
。なお、第11図の残りの部分は上記第1実施例と同じ
であり、第3図と同符号を付しその説明を省略する。
この第2実施例によれば、上記第1実施例のようにして
、左右後輪RWI、RW2のいずれか一方の後輪がブレ
ーキ装置16a、16bの制動力により左右前輪FWI
、FW2に対し同相に操舵されると、この操舵はリレー
ロッド41、左右タイロッド42 a 、 42 b及
び左右アーム43a。
43bを介して他方の後輪にも伝達されて、同他方の後
輪も前記一方の後輪と同様に左右前輪FW1、FW2に
対し同相に操舵される。これにより、左右前輪FWI、
FW2の操舵と同時に、左右後輪RWI、RW2が共に
サイドフォースFsを左右前輪FWI、FW2の操舵方
向に発生するようになるので、車両の横方向への移動応
答性がより良好となる。
C6第3実施例 次に、本発明の第3実施例について図面を用いて説明す
ると、第1゛2図はこの第3実施例に係る車両の全体を
概略的に示している。この車両は上記第2実施例に加え
て、リレーロッド41を駆動するパワーシリンダ45及
び同シリンダ45に対する作動油の給排を制御する電磁
切換え弁46゜47を後輪操舵機構り内は備えている。
パワーシリンダ45はリレーロッド41に固着したピス
トン45aにより左右油室45b、45cに区画されて
いる。電磁切換え弁46は電磁ソレノイド46a、46
b及びスプリング46c、46dを備えており、両型磁
ソレノイド46a、46bが共に非励磁状態にあるとき
両スプリング4C>c、46dの付勢力により第1状態
(第12図の中央位置)に設定されて、パワーシリンダ
45の各油室45b、45cに連通する通路を遮断する
。また、電磁ソレノイド46aが励磁されると、電磁切
換え弁46は第2状態(第12図の右位置)に設定され
て、油圧ポンプ25からパワーシリンダ45の左油室4
5bへの作動油の供給を許容するとともに、同シリンダ
45の右油室45cからリザーバ27への作動油の排出
を許容する。電磁ソレノイド46bが励磁されると電磁
切換え弁46は第3状R(第12図の左位置)に設定さ
れて、油圧ポンプ25及びリザーバ27のパワーシリン
ダ45に対する連通を禁止し、同シリンダ45の左右油
室45b、45a間の連通を許容する。
電磁切換え弁47は電磁ソレノイド47a、47b及び
スプリング47c、47dを備えており、両型磁ソレノ
イド47a、47bが共に非励磁状態にあるとき両スプ
リング47c、47dの付勢力により第1状態(第12
図の中央位置)に設定されてパワーシリンダ45の各油
室45b、45Cに連通する各油路を遮断する。また、
電磁ソレノイド47aが励磁されると、電磁切換え弁4
7は第2状B(第12図の右位置)に設定されて、油圧
ポンプ25からパワーシリンダ45の右油室45C/\
の作動油の供給を許容するとともに、同シリンダ45の
左油室45bからリザーバ27への作動油の排出を許容
する。電磁ソレノイド47bが励磁されると、電磁切換
え弁47は第3状態(第12図の左位置)に設定されて
、油圧ポンプ25及びリザーバ27のパワーシリンダ4
5に対する連通を禁止し、同シリンダ45の左右油室4
51)、45C間の連通を許容する。
また、リレーロッド41に接続されたスプリング48a
、48bの付勢力は上記第2実施例のスプリング44a
、44bの付勢力よりも若干弱く設定されており、左右
後輪RWI、RW2に制動力Fbが付与されると、左右
後輪RWI、RW2は目標ブレーキ油圧P*により本来
操舵されるべき操舵角よりも若干大きく操舵されるよう
になっている。
また、この後輪操舵機構りを制御するために、電気制御
装置Cは、上記第2実施例に加えて、後輪操舵角センサ
31e及び励磁制御回路35.36を備えている。後輪
操舵角センサ31eはリレーロッド41の変位置に基づ
き左右後輪RWI。
RW2の操舵角θroを検出して、該操舵角θrDを表
す後輪操舵角信号を入力インターフェース回路32eに
出力する。なお、この後輪操舵角θrQは正(又は負)
にて左右後輪RW1.RW2の右方向(又は左方向)の
操舵を表し、零にて同後輪RWI、RW2の操舵されな
い状態を表す。
励磁制御回路35.36は出力インターフェース回路3
2fに接続されて、出力インターフェース回路32fか
らの制御データにより電磁切換え弁46.47の各電磁
ソレノイド46 a +’ 46 b 。
47a、47bの励磁又は非励磁を制御する。
さらに、マイクロコンピュータ32は上記第1及び第2
実施例のように電磁切換え弁23’、24を制御するの
に加えて、電磁切換え弁46.47をも制御するので、
同コンピュータ32内のROM32bは上記第1及び第
2実施例とは異なるプログラム及びデータを記憶してい
る。すなわち、ROM 32 bは上記第4図のフロー
チャートを一部変更した第13図のフローチャートに対
応したプログラム、上記第5図及び第6図のフローチャ
ートに対応したプログラム、並びに第14図及び−第1
5図のフローチャートに対応したプログラムを記憶する
。また、ROM32bは上記ブレーキ油圧Pl (第7
図)及び油圧係数Cp(第8図)を第1及び第2テーブ
ルとして記憶するのに加えて、第16図に示すように目
標ブレーキ油圧P*に比例しかつ同油圧P*により本来
設定されるべ −き後輪操舵角θr1、及び第17図に
実線で示すように毎時40キロメートル程度未満の低車
速領域で「0」となりかつ毎時40キロメ一トル程度以
上の高車速領域で「1」となる操舵角係数Cθを第3及
び第4テーブルとして記憶する。なお、残りの部分は上
記第2実施例と同じであるので、第11図と同符号を付
しその説明を省略する。
上記のように構成した第3実施例の動作を第13図、第
5図、第6図、第14図及び第15図のフローチャート
を参照して説明する。今、左右前輪FWI、FW2が略
直進状態にあれば、CPU32Cは上記場合と同様にし
て第13図のステップ101〜105の処理により左右
後輪RWI。
RW2に制動力を付与しないようにする。上記ステップ
105の処理後、CPO32Cはステップ121にて後
輪中立復帰制御サブルーチン(第14図)を実行して左
右後輪RWI、RW2を中立−状態ずなわち後輪操舵角
θrDを略「0」に設定する。
この後輪操舵制御サブルーチンにおいては、CPO32
Cはステ・ツブ300にてサブルーチンプログラムの実
行を開始し、ステップ301にて後輪操舵角センサ31
eから入力インターフェース回路32 eを介して後輪
操舵角θr′Dを表す後輪操舵角信号を読込んで後輪操
舵角データとしてRAM32dに記憶させておく。次に
、CPU32Cはステップ302にて前記後輪操舵角θ
m”Dの絶対値1θTo lが微小舵角値△θr未満で
あるか否か、すなわち左右後輪RWI、RW2が中立状
態にあるか否かを判定する。今、左右後輪RW1、RW
2が中立状態にあれば、CPU32Cは上記ステップ3
02にて「YES」と判定し、ステップ303.304
にて電磁ソレノイド46a。
46bを非励磁に制御するための制御データ及び電磁ソ
レノイド47a、47bを非励磁に制御するための制御
データを出力インターフェース回路32fに出力する。
出力インターフェース回路32fはこれらの制御データ
を記憶するとともに励磁制御回路35.36に各々出力
し、励磁制御回路35.36は電磁ソレノイド46a、
46b及び電磁ソレノイド47a、47bを非励磁に制
御する。これにより、電磁切換え弁46.47は各々第
1状態(第12図の中央位置)に設定され、パワーシリ
ンダ45の各油圧45b、45cに連通する各油路を遮
断するので、同シリンダ45がリレーロッド41の変位
を禁止する。その結果、左右後輪RWI、RW2は中立
状態に維持される。
また、左右後輪RWI、RW2が右方向に操舵されてい
れば、CPU32Cは上記ステップ302にてrNo、
すなわち前記絶対値1θro lが微小舵角値△θr未
満でないと判定し、ステップ305にて後輪操舵角θr
oが正であるか否かを判定する。この場合、左右後輪R
WI、RW2は右方向に操舵されていて後輪操舵角θr
Dは正であるので、CPU32Cは上記ステップ305
にrYES、と判定し、ステ・ツブ306にて上記ステ
ップ304の処理と同様にして電磁切換え弁47を第1
状態(第12図の中央位置)に設定する。
これにより、同切換え弁47がパワーシリンダ45に対
する作動油の給排を制御することがなくなる6次に、C
PU32Cはステップ307にて電磁ソレノイド46a
を励磁するため制御データを出力インターフェース回路
32fに出力する。出力インターフェース回路32fは
該制御データを記憶するとともに励磁制御回路35に出
力し、励磁制御回路35が電磁ソレノイド46aを励磁
する。これにより、電磁切換え弁46は第2状態(第1
2図の右位置)に設定され、油圧ポンプ25からの作動
油をパワーシリンダ45の左油室45bに供給しかつ同
シリンダ45の右油室45cからの作動油をリザーバ2
7に排出する。その結果、パワーシリンダ45はリレー
ロッド41を右方向に変位させ、この変位により、左右
後輪RWI。
RW2は左方向すなわち中立方向に操舵制御される。
一方、左右後輪RWI、RW2が左方向に操舵されてい
れば、CPO32Cは上記ステップ302.305にて
各々[N01と判定し、ステップ308にて上記ステッ
プ303と同様の処理により電磁切換え弁46を第1状
R(第12図の中央位置)設定する。これにより、同切
換え弁46がパワーシリンダ45に対する作動油の給排
を制御することがなくなる。次にCPU32cはステ・
ツブ309にて上記ステップ307の処理と同様にして
出力インターフェース回路32f及び励磁制御回路36
との協働により、電磁切換え弁47を第2状態(第12
図の右位置〉に設定する。これにより、油圧ボンダ25
からの作動油はパワーシリンダ45の右油室45cに供
給されかつ同シリンダ45の左油室451〕からの作動
油はリザーバ27に排出されるので、同シリンダ45は
リレーロッド41を左方向に変位させ、この変位により
左右後輪RWI、RW2は右方向すなわち中立方向に操
舵制御される。
このように後輪操舵角θrDが略「0」であれば左右後
輪RW1.RW2の操舵を以前の状態に保持し、かつそ
れ以外の場合には左右後輪RWI。
RW2を中立方向へ操舵制御する上記ステップ303.
304,307.309の処理後、CPU32cはステ
ップ310にてプログラムをステップ101(第13図
)に戻す。以降、左右前輪FWl、FW2が略直進状態
(1θfl<θ。)にある限り、CPU32cはステッ
プ101〜IO5,121の循環処理を実行し続け、ス
テップ121にて後輪復帰制御サブルーチンのプログラ
ム処理を実行することにより、後輪操舵角θrDが「0
」になるように左右後輪RWI、RW2を操舵制御する
ので、同後輪RWI、RW2の操舵角θrDは確実に略
「0」に固定される。
上記循環処理中、当該車両が右方向に旋回し始めると、
CPU32Cは上記ステップ103にてrYEs、すな
わち前輪操舵角θfの絶対値1θf1が微小舵角値θ1
.より大きいと判定し、上記第1及び第2実施例の場合
と同様に、ステップ106〜108,109〜111の
処理により右後輪RW2に目標ブレーキ油圧P$に対応
した制動力Fbを付与する。ただし、この場合、スプリ
ング48a、48bの付勢力は上記第1及び第2実施例
の場合よりも小さく設定されているので、左右後輪RW
I、RW2は目標ブレーキ油圧P零により本来操舵され
るべき福舵角よりも若干大きく操舵される。
また、この第3実施例の場合、ステップ108の処理後
、CPU32cはステップ122にてRAM32dに記
憶されている目標ブレーキ油圧データに基づきROM3
2b内の第3テーブル(第16図)を参照して同油圧P
$に対応した後輪操舵角θr1を導出し、ステップ12
3にて車速■に基づきROM 321)内の第4テーブ
ル(第17図)を参照して車速■に対応した舵角係数C
θを導出しステップ124にて前記導出した後輪操舵角
θr1及び舵角係数Cθに基づく下記演算の実行により
目標後輪操舵角θγ番を算出する。
θrl =Cθ・θr1 これにより、目標後輪操舵角θr審は毎時40キロメー
トル程度未満の低車速領域にて「0」となり、かつ毎時
40キロメートル程度以上の高車速領域にて目標ブレー
キ油圧P*にて本来設定されるべき操舵角に対応したも
のとなる。なお、この算出した目標後輪操舵角01番を
表す目標後輪操舵角データはステップ124にてRAM
 32 dに記憶される。
このステップ124の処理後、CPU32cは上記ステ
ップ109〜111の処理を実行して、゛プログラムを
ステップ125に進める。ステップ125にて、CPU
32cは後輪操舵制御サブルーチン(第15図)を読出
して同ルーチンのプログラムを実行する。この後輪操舵
制御サブルーチンにおいては、CPU32cはステップ
400にて同ルーチンのプログラムの実行を開始し、ス
テップ401にて上記ステップ301の処理と同様にし
て後輪操舵角θrDを読込む。次に、CPU32cはス
テップ402にて上記ステップ102(第13図)の処
理により読込んだ前輪操舵角θfが正であるか否かを判
定する。この場合、当該車両は右旋回状態にあり、前輪
操舵角θfは正であるので、CPU32cは同ステップ
402にてrYES、と判定し、ステップ403にて上
記ステップ304の処理と同様にして電磁切換え弁47
を第1状態に設定する。これにより、電磁切換え弁47
はパワーシリンダ45の各油室45b。
45cに連通する各油路を遮断するので、パワーシリン
ダ45に対する作動油の給排を制御することがなくなる
上記ステップ1103の処理後、CP U 32 Cは
ステップ404にて目標後輪操舵角θjlと後輪操舵角
θrDとの差の絶対値1θr傘−θro lが微小舵角
値Δθr未満であるか否か、すなわち左右後輪RW1.
RW2がほぼ目標後輪操舵角θr$に操舵されているか
否かを判定する。今、左右後輪RWI、RW2がほぼ目
標後輪操舵角θr参に操舵されていれば、CPU32c
はステップ404にてrYESJすなわち前記絶対値1
θrネーθrolが微小舵角値Δθr未満であると判定
し、ステップ405にて上記ステップ303の処理と同
様に電磁切換え弁46を第1状態(第12図の中央位置
)に設定する。これにより、電磁切換え弁46はパワー
シリンダ45の左右油室45b、45cに連通する各油
路を遮断するので、同シリンダ45はリレーロッド41
の変位を禁止して左右後輪RWI、RW2を目標後輪操
舵角θ1−書に維持する。
また、左右後輪RWI、RW2が目標後輪操舵角θr$
よりも右方向に微小舵角値Δθr以上操舵されていれば
、CPU32cはステップ404にてrNOJすなわち
絶対値101−1−θr、 lが微小舵角値601未満
でないと判定し、ステップ406にてrYES、すなわ
ち後輪操舵角θr0が目標後輪操舵角θ71がより大き
いと判定して、ステップ407にて上記ステップ307
の処理と同様に電磁切換え弁46を第2状態(第12図
の右位置)に設定する。この電磁切換え弁46の第2状
態への設定により、上記場合と同様、油圧ポンプ25か
らの作動油がパワーシリンダ45の左油室45bに供給
され、かつ同シリンダ45の右油室45cからの作動油
がリザーバ27に排出されるので、パワーシリンダ45
はリレーロッド41を右方向に変位させ、左右後輪RW
I、RW2を左方向すなわち目標後輪操舵角θr$方向
に操舵する。
一方、左右後輪RWI、RW2が目標後輪操舵角θγ$
よりも左方向に微小舵角値△θr以1以前操舵ていれば
、CPU32cはステップ404にてrNOJすなわち
絶対値101−$−θro 1が微小舵角値601未満
でないと判定し、ステップ406にてrNo、すなわち
後輪操舵角θrDが目標後輪操舵角θr傘より大きくな
いと判定して、ステップ408にて出力インターフェー
ス回路32f及び励磁制御回路35との協働により電磁
ソレノイド46bを励磁する。この励磁により、電磁切
換え弁46は第3状態(第12図の左位置)に設定され
、パワーシリンダ45の左右油室45b、45cは同切
換え弁46を介して連通する。
かかる場合、左右後輪r(Wl、RW2は目標ブレーキ
油圧P番に基づく右後輪RW2への制動力F5の付与に
より、スプリング48a、48bの付勢力との関係にお
いて本来設定されるべき操舵角(目標後輪操舵角θrs
 )よりも右方向に若干大きく操舵されるようになって
いるので、左右後輪RWI、RW2は前記制動力Fbに
より右方向すなわち目標後輪操舵角θr$方向に操舵さ
れる。
なお、この操舵に伴い、リレーロッド41は左方向に変
位し、パワーシリンダ45の左油室45b内の作動油は
同シリンダ45の右油室45cに電磁切換え弁46を介
して流れ込む。
上記ステップ405.407.4.08の各処理後、C
PU32cはステップ420にて後輪操舵制御サブルー
チンの実行を終了し、プログラムをステップ101(第
13図)に戻しステップ101〜103.106〜10
8,122〜124゜109〜111,125からなる
循環処理を実行し続ける。かかる循環処理中、ステップ
125にて後輪操舵制御サブルーチンが繰り遅し実行さ
れ、左右後輪RWI、RW2は第15図のステップ40
4〜408からなるフィードバック制御により目標後輪
操舵角θjlに操舵される。その結果、上記循環処理に
より、上記第1及−び第2実施例の場合と同様、右後輪
RW2に制動力Fhが付与されるとともに、低車速領域
においては左右後輪Rwt、Rw2の操舵角θroが「
0」に設定され、かつ高車速領域において目標ブレーキ
油圧P$に対応して本来設定されるべき後輪操舵角θr
lに正確に操舵される。その結果、低車速領域におい゛
ては、左右後輪RWI、RW2が左右前輪FWI。
FW2に対して同相に操舵されないために、車両の横方
向I\の移動応答性は左右前輪FW1.FW2のみを操
舵した場合(第9図の破線)と同程度になるが、車両の
小回り性能は上記第1及び第2実施例の場合よりも向上
する。また、高車速領域においては、走行路面による制
動力の差、サスペンション機横内のばね力のばらつき等
とは無関係に、左右後輪RW 1 、 RW 2が目標
ブレーキ油圧PIに対応した後輪操舵角θr1に確実に
操舵されるので、当該車両の走行安定性が常に安定して
良好となる。また、この第3実施例においては、パワー
シリンダ45による操舵は制動力Fbによる左右後輪R
WI、RW2の操舵を補正するように作用するので、そ
れ程大きな駆動力を必要としない。
次に、左右前輪FWI、FW2が左方向に操舵された場
合について説明する。この場合、前輪操舵角θfは負で
あるので、CPU32cは、第13図のステップ101
〜103,106〜108゜122〜124,109,
112,113,125からなる循環処理を実行して、
左後輪RWIに上記第1および第2実施例と同様の制動
力Fbを付与するとともに、上記左右前輪FWI、FW
2の右操舵の場合と同様に左後輪RW1を目標後輪操舵
角θr番に操舵制御する。ただし、この場合、ステップ
125にて読出し実行される後輪操舵制御サブルーチン
(第15図)においては、前輪操舵角θfが負であるた
めにステップ400〜402.413〜418.420
の処理が実行される。
すなわち、CPU32Cはステ・ツブ413にて上記ス
テップ303の処理と同様にして電磁切換え弁46を第
1状態に設定することにより同切換え弁46による左右
後輪RW1.RW2の操舵制御を禁止するとともに、ス
テップ414〜418にて電磁切換え弁47を制御して
左右後輪RWI。
RW2の操舵角θrQと目標後輪操舵角θrlに設定す
る。なお、この場合、後輪操舵角θrDは負であるので
、ステップ414.416においては、上記ステップ4
04,406における判定と異なり、1θr$十θro
l<、へθr、θrDぐ一θrネなる条件判定がなされ
る。また、ステップ415においては電磁切換え弁47
を第1状態(第12図の中央位置)に設定することによ
り上記ステップ405と同様左右後輪RWI、RW2は
目標後輪操舵角θr$に保持され、ステップ417にお
いては電磁切換え弁47を第2状態(第12図の右位置
)に設定することにより上記ステップ407とは逆に左
右後輪RWI、RW2は右方向に操舵され、かつステッ
プ418においては電磁切換え弁47を第3状態(第1
2図の左位置)に設定することにより上記ステップ40
8とは逆に左右後輪RW 1 、 RW 2が左方向に
操舵される。
上記のように、左右前輪FWI、FW2が左操舵された
場合にし、同前輪FWI、FW2の右操舵の場合と同様
左右後輪RWI、RW2の制動力の付与制御及び左右後
輪FW1.FW2に対する同相方向への操舵制御がなさ
れるので、上記と同様の車両の小回り性能の向上及び車
両の走行安定性の向上が期待される。
なお、上記実施例においては、第17図に実線で示すよ
うに、舵角係数Cθが毎時40キロメートル程度の低車
速領域と高車速領域との境界において不連続に「0]か
ら「1」に変化するようにしたが、第17図に破線で示
すように舵角係数Cθが前記境界近傍にて「0」がら「
1」まで連続的に変化するようにしてもよい。この場合
、前記連続的に変化する舵角係数CθをROM321)
内の第4テーブルに記憶させておくようにすればよい。
こ′め変形例によれば、前記低車速領域と高車速領域と
の境界近傍において、舵角係数Cθが連続的に変化する
ので、車両の旋回中に車速Vが前記境界を挟んで変化し
ても、後輪操舵角θr(、が急変することがなく車両の
走行安定性がより良好になる。
d、第4実施例 次に、上記第3実施例における左右後輪RWI。
RW2の操舵制御を簡略化して、低車速領域においての
み左右後輪RWI、RW2を操舵角rQ。
に制御するようにした本発明の第4実施例について説明
する。
この第4実施例に係る車両は、上記第3実施例のパワー
シリンダlt 5 、電磁切換え弁46.47及び励磁
制御回路35.36に換えて、シリンダ51、電磁切換
え弁52及び励磁制御回路37を有する。シリンダ51
は、上記パワーシリンダ45と同様、リレーロッド41
に固着したピストン51aにより区画された左右油室5
1b、51cを有するが、左右油室51b、51cは油
圧ポンプ25及びリザーバ27に連通ずることなく、同
油室51b、5]cには作動油が封入されている。
電磁切換え弁52は電磁ソレノイド52a及びスプリン
グ52bt!−[えており、同ソレノイド52aが励磁
されないときスプリング52bの付勢力により第1状態
(第18図の左位置)に設定されてシリンダ51の左右
油室51b、51c間の連通を禁止する。また、電磁ソ
レノイド52aが励磁されると、電磁切換え弁52は第
2状態(第12図の右位置)に設定されて、シリンダ5
1の左右油室51b、51c間を連通させる。励磁制御
回路37は出力インターフェース回路32fに接続され
、同回路32fからの制御データに応じて電磁ソレノイ
ド52aの励磁及び非励磁を制御する。これらの変更に
伴い、マイクロコンピュータ32のROM 32 bに
記憶されるプログラム及びデータも異なり、プログラム
としては上記第4図のフローチャートを一部変更した第
19図のフローチャー1・に対応したプログラム、上記
第5図及び第6図のフローチャートに対応したプログラ
ム、並び第20図のフローチャートに対応したプログラ
ムが記憶され、かつデータとしては上記ブレーキ油圧P
z  (第7図)及び油圧係数Cp  (第8図)のみ
が第1及び第2テーブルとして記憶されている。なお、
この場合、後輪操舵機IID内のスプリング44a、、
44bの付勢力は、目標ブレーキ油圧P*の付与により
左右後輪R,W1.R,W2が本来操舵されるべき操舵
角に操舵される程度、すなわち上記第3実施例より大き
くかつ上記第2実施例と同程度に設定されている。なお
、残りの部分は上記第3実施例と同じであるので、第1
2図と同符号を付しその説明を省略する。
上記のように楕成し、た第4実施例の動作を説明する。
この第4実施例においても、第19図のステップ101
〜113及び第5図、第6図の左右ブレーキ制御サブル
ーチンの処理により、上記第1乃至第3実施例と同様に
、左右後輪R,W1.RW2に対する制動力Fbの付与
が制御される。一方、この第4実施例においては、ステ
ップ101〜113(第19図)からなる循環処理中、
CPU32Cはステップ102の処理後のステップ13
1にて後輪操舵口・ツクサブルーチン(第20図)を実
行して、左右後輪RW1.RW2の操舵ロックを制御す
る。
この後輪操舵ロックサブルーチン′においては、CPU
32cはステップ500にて同ルーチンのプログラムの
実行を開始し、ステ・ツブ501にて上記ステップ30
1と同様にして後輪操舵角θrOを読込む。次に、CP
U32Cはステップ502にて前記読込んだ後輪操舵角
θrDの絶対値1θrotが微小舵角値△θr未満、す
なわち左右後輪RWI、RW2が略中立状態にあるか否
かを判定するとともに、ステ・ツブ503にて上記ステ
ップ101(第19図)の処理により計算した車速■が
低車速領域と高車速領域との境界に対応した所定車速V
+(例えば毎時40キロメートル程度)未満であるか否
かを判定する。
今、左右後輪RWI、RW2が略中立状態にありかつ車
速Vが所定車速71未満であれば、CPU32cはステ
ップ502.503にて各々「YESJと判定し、ステ
ップ504にて電磁ソレノイド52aを非励磁に制御す
るための制御データを出力インターフェース回路32f
に出力する。
出力インターフェース回路32fは該制御データを記憶
するとともに励磁制御回路37に出力し、励磁制御回路
37は電磁ソレノイド52aを非励磁に制御する。これ
により、電磁切換え弁52は第1状態く第12図の左位
置)に設定され、シリンダ51の左右油室51b、51
c間の連通が禁止されてリレーロッド41の変位が禁止
される。
この場合、左右後輪RW1.RW2は以前略中立状態に
あったので、車速■が所定車速■1以上になるまで、左
右後輪RW1.RW2は略中立状態に維持される。上記
ステップ504の処理後、CP Ll 32 cはステ
ップ505にて後輪操舵ロックサブルーチンの実行を終
了して、プログラムをステップ103(第19図)に進
める。
かかる制御により、車両を発進させた後、低速にて当該
車両を旋回させる場合、車両停止時には左右後輪RWI
、RW2のいずれにも車両後方への制動力Fbが働くこ
とはなく、同後輪RWI。
RW2の操舵角は略「0」であるので、旋回中の車両の
左右後輪Rwt、Rw2は操舵角「0」に保持され、上
記第3実施例の場合と同様車両の小回り性能が向上する
。また、当該車両を高速直進走行から低速直進走行に移
行した後、当該車両を旋回させる場合にも、低速直進走
行に移行した時点で左右後輪RWI、RW2が操舵角[
0]に保持されるので、上記同様車両の小回り性能が向
上する。
一方、後輪操舵角θrDの絶対値1θrD1が微小舵角
値661以上であり、又は車速■が所定車速71以上で
あれば、CPU32cはステップ502.503にてr
No、と判定し、ステ・ンプ506にて上記ステップ5
04の処理と同様に出力インターフェース回路32f及
び励磁制御回路37との協働によって電磁ソレノイド5
2aを励磁する。これにより、電磁切換え弁52は第2
状態(第12図の右位置)に設定され、シリンダ51の
左右油室51b、51c間を連通させる。その結果、左
右後輪RWI、RW2は制動力Fbによって操舵可能と
なる。上記ステップ504の処理後、CPU32cはス
テップ505にて後輪操舵ロックルーチンの実行を終了
してプログラムをステ・ツブ103(第19図)に進め
る。
かかる制御により、高速走行中の車両の左右後輪RWI
、RW2は制動力Fbの付与により、目標ブレーキ油圧
2港に対応した操舵角に操舵されるので、高速時におけ
る車両の走行安定性が上記第1乃至第3実施例と同様に
良好となる。しかも、左右後輪RWI、RW2が一旦左
右いずれかの方向に操舵された後には、上記ステップ5
02の処理により同後輪RWI、RW2が略中立状態に
戻るまで操舵ロックされることはないので、左右後輪R
WI、RW2が左右いずれかの方向に操舵されたまま操
舵ロックされることはない。
e、変形例 上記第1乃至第4実施例においては、左右ブレーキ装置
16a、16b内のブレーキ油圧PLD+PRDを目標
ブレーキ油P書に設定する場合、及び左右後輪RWI、
RW2の操舵角θrDを目標後輪操舵角θr$に設定す
る場合、マイクロコンピュータ32のプログラム処理に
よるフィードパ・ツク制御を利用するようにしたが、マ
イクロコンピュータ32からは目標ブレーキ油圧Pt及
び目標後輪操舵角θr零を表す信号を出力するようにし
、マイクロコンピュータ32の外部で前記フィードバッ
ク制御をするようにしてもよい。この場合、前記信号と
油圧センサ31c、31d及び後輪操舵角センサ31e
からの出力信号とをサーボアンプに入力し、同アンプの
出力により電磁切換え弁23.24,46.47を制御
するようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲に記載した本発明の構成に対応
する図、第2図は本発明の詳細な説明するための作用説
明図、第3図は本発明の第1実施例に係る車両の全体概
略図、第4図乃至第6図は第3図のマイクロコンピュー
タにて実行されるプログラムのフローチャート、第7図
は車速−ブレーキ油圧の関係を示すグラフ、第8図は前
輪操舵角−油圧係数の関係を示すグラフ、第9図は横加
速度/操舵角の位相特性図、第10図はヨーレート/操
舵角の位相特性図、第11図は本発明の第2実施例に係
る車両の全体概略図、第12図は本発明の第3実施例に
係る車両の全体概略図、第13図乃至第15図は第12
図のマイクロコンピュータにて実行されるプログラムの
フローチャート、第16図は目標ブレーキ油圧−後輪操
舵角の関係を示すグラフ、第17図は車速−舵角係数の
関係を示すグラフ、第18図は本発明の第4実施例に係
る車両の全体概略図、第19図及び第20図は第18図
のマイクロコンピュータにて実行されるプログラムのフ
ローチャー1・である。 符  号  の  説  明 A・・・前輪操舵機構、B・・・油圧制動装置、C・・
・電気制御装置、D・・・後輪操舵機構、SW・・・操
舵ハンドル、FWI、FW2 、、。 前輪、RWl、RW2.、、後輪、16a、16b−−
−ブレーキ装置、22a、22b、44a。 441)、48a、48b ・−−スプリング、23゜
24.46,47.5’2・・・電磁切換え弁、31a
・・・車速センサ、31b・・・前輪操舵角センサ、3
1c、31d・・・油圧センサ、31e・・・後輪操舵
角センサ、32・・・マイクロコンピュータ、41・・
・リレーロッド、45・・・パワーシリンダ、51・・
・シリンダ。 出願人  トヨタ自動車株式会社 代理人  弁理士  長径 照−(外1名)第1図 第2図 + d−−に) 第5図 第6図 第7図 電這y(kvn/h) 第8図 左−〇      −カ 前輪様数山Of 第9図 第10図 第16図 第17図 (k%/h> 車速V 第20図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 操舵ハンドルの回動に応じて前輪を操舵する前輪操舵機
    構を備えた車両の操舵装置において、左右後輪に対し各
    々独立に設けられ付与される制動油圧に応じて左右後輪
    を各々制動する左右一対のブレーキ装置と、前輪操舵角
    を検出する前輪操舵角検出手段と、車速を検出する車速
    検出手段と、前記検出前輪操舵角の増加に従って増加す
    るとともに前記検出車速の増加に従って減少する油圧制
    御値を決定する油圧制御値決定手段と、前記決定油圧制
    御値に対応した制動油圧を前記左右一対のブレーキ装置
    のうち前輪の操舵方向側にあるブレーキ装置に付与する
    制動油圧付与手段とを設けたことを特徴とする車両の操
    舵装置。
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