JPS63278654A - 軽圧下鋳造方法 - Google Patents

軽圧下鋳造方法

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Publication number
JPS63278654A
JPS63278654A JP11351387A JP11351387A JPS63278654A JP S63278654 A JPS63278654 A JP S63278654A JP 11351387 A JP11351387 A JP 11351387A JP 11351387 A JP11351387 A JP 11351387A JP S63278654 A JPS63278654 A JP S63278654A
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JP
Japan
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slab
cast slab
thickness
solidification
molten steel
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Application number
JP11351387A
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English (en)
Inventor
Toshio Masaoka
政岡 俊雄
Hitoshi Kobayashi
日登志 小林
Mikio Suzuki
幹雄 鈴木
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/12Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ
    • B22D11/1206Accessories for subsequent treating or working cast stock in situ for plastic shaping of strands

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、連続鋳造において鋳片の中心偏析を防止す
る軽圧下鋳造方法に関する。
[従来の技術] 通常、連続鋳造においては、溶鋼が水冷鋳型により冷却
されると、鋳片外周部に相当する部分に薄い凝固殻が形
成され、鋳型を通過した鋳片はその内部に未凝固溶鋼を
保持した状態で一群のサポートガイドロールにより案内
されつつ、ピンチロールにより引抜かれる。鋳片引抜き
過程に軸いては、鋳片にスプレィ水を噴射して鋳片内部
の凝固促進を図り、凝固殻の厚さが変形に耐え得る厚さ
以上に成長すると、鋳片を所定の曲率で略90″曲げつ
つ軽圧下装置により凝固途中の鋳片に軽圧下刃を加える
。この軽圧下帯において鋳片を完全凝固させ、次いで、
軽圧下帯の終了位置(矯正点)で矯正装置のロール群に
より鋳片の曲がりを矯正し、直線状になった鋳片を切断
機で所定長に切断する。
鋳片最終凝固部(クレータエンド)では、炭素(C)、
硫黄(S)、マンガン(Mn)並びに燐(P)等の成分
元素が未凝固溶鋼中に濃縮される。
この濃化溶鋼は低融点であるので、溶鋼が凝固殻中で静
止した状態にある場合は析出しないが、濃化溶鋼が凝固
殻中で流動するとこれが析出して所謂中心偏析となる。
通常、溶鋼の凝固収縮により鋳片ボトム方向(鋳片引抜
方向)へ溶鋼が吸引されて流動するので、凝固収縮量に
見合った軽圧下刃を未凝固鋳片に加えて中心偏析を防止
している。
一方、鋳造速度が比較的速くなる場合は、溶鋼静圧が高
まり、圧下量が不足する箇所の凝固殻が部分的に膨張す
る所謂バルジングが発生する。バルジングが発生すると
、膨張した凝固殻がロール圧下により圧縮されて鋳片ト
ップ方向(鋳片引抜方向の逆方向)への溶鋼の流動が起
こり、クレータエンドに濃化溶鋼が析出して幅広の中心
偏析が発生する。特に、ロールのピッチ間隔が大きい場
合及び圧下ロールにたわみ又は摩耗が存在する場合に、
バルジングが発生しやすい。このため、通常、軽圧下帯
に一層の小径ロールを配列し、ロール相互間のピッチを
小さくし、バルジングの発生を阻止して中心偏析を低減
するようにしている。
従来の軽圧下鋳造技術においては、軽圧下装置による圧
下のみでは鋳片の中心偏析を十分に低減することができ
ない。このため、電磁攪拌装置(EMS)によりクレー
タエンドに回転磁界又は移動磁界を印加し、クレータエ
ンドの濃化溶鋼を電磁誘導により攪拌して中心偏析の発
生を防止している。
[発明が解決しようとする問題点コ しかしながら、従来の軽圧下鋳造技術においては、クレ
ータエンドにて濃縮された[C]、[P]等の濃化成分
を電磁攪拌により一定領域内で単に拡散させているにす
ぎないので、偏析成分濃度のピーク値を下げることはで
きるが、偏析そのものを無くしてしまうことができない
。このため、鋳片中心部の一定領域内に濃度レベルが平
均化された偏析帯が生じる。この偏析帯には小型の島状
偏析(セミマクロ偏析)が存在しており、下記に示すよ
うな種々の問題点を生じる。
近時、鋼材の品質に対する需要家からの要求が高度化及
び多様化してきており、製品化された鋼材中に不可避的
に存在する不純物元素の偏析及び非金属介在物等の一層
の低減化が望まれている。
すなわち、石油及び天然ガス輸送用のパイプ材料におい
ては、硫化水素を含むサワーガスの作用により中心偏析
帯に沿って水素誘起割れ(HI C)が発生するので、
材料の改善によりHICを防止することが強く要望され
ている。HICは中心偏析帯のP濃度が高い部分で発生
しやすいことが知られており、一般に、Pのピーク濃度
が約0.04%以上になると、HICによる割れ発生率
が高くなる。従来の軽圧下鋳造技術では、鋳片中心部に
P濃度が健全部のそれの約10倍にも達する所謂マクロ
偏析が発生するため、耐HIC鋼材を製造する場合には
、取鍋溶鋼のP濃度を50ppm以下のレベルに低減す
ると共に、凝固後のスラブを約1300℃に均熱するこ
とにより偏析Pを拡散し、P濃度の最大値を低下させる
ようにしている。
第8図は、横軸に中心偏析粒子の粒径をとり、縦軸に鋳
片長さ100+am当りに存在する偏析粒子の個数をと
って、中心偏析帯を有する種々の鋼材についてセミマク
ロ偏析粒子がHICに及ぼす影響について調査したグラ
フ図である。図中、黒丸はHICにより割れが生じたも
のを示し、白丸は割れが生じなかったものを示す。この
図に示すように、HIC発生について、粒径が約0.5
■以上の大型の偏析粒子(セミマクロ偏析)が特に有害
であり、このセミマクロ偏析の低減化がHIC発生防止
に有効なことが知られている。すなわち、鋼材の耐HI
C特性を改善するためには、前述の゛マクロ偏析及びセ
ミマクロ偏析を共に低減する必要がある。
一方、海洋構造物用の鋼板材料に対しては、主として鋼
材の溶接特性を改善することが需要家から要望されてい
る。すなわち、鋼材に中心偏析帯が存在する場合には、
溶接割れ防止のために溶接時に鋼材を予熱する必要があ
り、溶接後においては溶接熱影響部(HAZ)の靭性が
劣化すると共に、溶接継手部にラメラティア(鋼板のラ
ミネーションに沿って発生する階段状の割れ)が発生す
る。従って、構造物の信顆性向上を図るという観点から
鋼材の中心偏析帯の低減化が強く望まれている。
更に、ビール缶のような深絞り鋼においては、その加工
性に偏析が重大な影響を及ぼすので、無偏析材料の開発
が強く望まれている。
ところで、通常、中心偏析が著しい不良材を発見するた
めに鋳片切断後に断面が調査される。この鋳片内部品質
の調査にはサルファープリント、EPMA若しくはX線
マイクロアナライザ等が用いられるが、これらの方法に
よれば結果が得られるまでに長時間を要するので、その
結果を連続鋳造操業に迅速に反映させて鋳片の品質向上
を図ることができないという問題点がある。
この発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、
完全凝固後の鋳片の内部品質調査結果を迅速に操業に反
映させることができ、鋳片中心部に偏析する不純物等の
絶対量を低減することができる軽圧下鋳造方法を提供す
ることを目的とする。
E問題点を解決するための手段] この発明に係る軽圧下鋳造方法は、連続鋳造された未凝
固のストランド鋳片を多数対のロールにより軽圧下しつ
つ完全凝固させる軽圧下鋳造方法において、前記ストラ
ンド鋳片が完全凝固した後に鋳片の厚さを測定し、測定
厚さが所定の厚さ許容範囲を越える場合に前記ロールの
圧下量を調節して凝固末期のストランド鋳片の歪み速度
を制御することを特徴とする。
[作用] この発明に係る軽圧下鋳造方法においては、ストランド
鋳片が完全凝固すると、完全凝固鋳片の各所の厚さを測
定し、そのばらつきを調査する。
また、鋳片の中心偏析度の程度が軽いと推定される所定
の厚さ許容範囲を予め把握しておき、鋳片の測定厚さが
所定の厚さ許容範囲を越える場合に凝固末期のストラン
ド鋳片に加えるロール圧下量を調節する。これにより、
凝固末期のストランド鋳片の歪み速度が制御され、鋳片
内部の溶湯の流動が阻止される。
〔実施例] 以下、添付の図面を参照してこの発明の実施例について
具体的に説明する。
先ず、中心偏析低減の基本的考え方について説明する。
第4図は、凝固末期における中心偏析の生成機構を示す
模式図である。図中、斜線領域は固相、斜線領域を除く
領域は液相を夫々示す。また、図中の記号gは残留溶鋼
が流動しうる限界の固相率、記号LDは固液共存領域の
厚さ、記号LLは液相領域(100%液相領域)の厚さ
を夫々示す。図中、固相率が零の厚さ位置から固相率が
glになる厚さ位置までの領域に存在する濃化溶鋼が流
動して混合されることにより中心偏析が形成されると仮
定すると、凝固末期溶鋼の成分濃化率CL/Coは下記
(1)式により計算される。
但し、上記(1)式中の各記号は下記による。
α−LL/LD(凝固末期の固液共存領域に対する液相
領域の割合) LL + LD ;凝固末期の液相領域の厚さ、固液共
存領域の厚さ g;残留溶鋼が流動しうる限界の固相率Ko  ;  
[C] 、[P]等の各成分における平衡分配係数 第5図は、上記(1)式により求めた[C]の成分濃化
率cL/Coを縦軸にとり、凝固末期の固液共存領域に
対する液相領域の割合いαを横軸にとって、凝固末期に
おける溶鋼流動と偏析度との関係について検討したもの
である。図中、各曲線に記入した数値は夫々の固相率g
を示す。なお、平衡分配係数Koを0.141として成
分濃化率CL/Coを算出した。この図から明らかなよ
うに、濃化溶鋼の流動限界固相率gが大になるに従って
成分濃化率CL/Coが高くなり、また完全液相領域の
割合αが小さくなるほど成分濃化率に与える影響が大き
くなる。すなわち、濃化溶鋼の流動が活発になると成分
濃化率が高まり、偏析度が高くなる。従って、中心偏析
を低減するためには、濃化溶鋼の流動を抑制する必要が
ある。
この濃化溶鋼の流動を抑制する手段として、第1に鋳片
のロール間バルジングの発生を抑制するためにロール相
互間のピッチを狭くすること、第2に凝固収縮により濃
化溶鋼がボトム側(鋳片引抜き下流側)へ吸引されるこ
とを阻止するために凝固収縮量に相当する適正量の軽圧
下刃を鋳片に印加することが挙げられる。また、種々の
条件下で実際に鋳造した試験結果によれば、軽圧下帯の
開始位置から約3/4のところにクレータエンドを位置
させた場合に、軽圧下帯のロール圧下の効果が最大にな
ることが判明した。
ところで、発明者らは、未凝固領域の厚さが約30+n
mの凝固途中の鋳片にトレーサー(FeS)が封入され
た鋲を打゛込み、軽圧下量を種々変更して凝固末期の濃
化溶鋼の流動状況を調査した結果、以下の゛知見を得る
ことができた。
第6図は、横軸に軽圧下量(鋳片引抜長さ1m当りのロ
ール間隔絞り込み量)をとり、縦軸に溶鋼の流動長さを
とって、前記調査結果に基づき軽圧下量と溶鋼流動長さ
との関係を示すグラフ図である。この図から明らかなよ
うに、軽圧下量が増加するに従って溶鋼の流動長さが減
少し、約1.211m1Illの軽圧下量のときに溶鋼
の流動長さが最小になることが確認された。
第1図はこの発明の実施例に係る軽圧下鋳造方法が使用
された連続鋳造設備を示す模式図、第2図は軽圧下ロー
ル群を示す斜視図、第3図は軽圧下装置の一部を示す模
式図である。垂直曲げ型連続鋳造機の鋳型からストラン
ド鋳片30がピンチロールにより引抜かれ、所定断面形
状のスラブが製造されるようになっている。鋳型から引
抜かれたストランド鋳片30は、その外周部に凝固殻3
2が形成され、その内部に未凝固の溶湯34を保持して
いる。鋳型の下方には一部のサポートガイドロールが鋳
片を取囲むように配列され、垂直引抜き部が形成されて
いる。垂直引抜き部の下方には複数対の曲げロール24
が設けられ、曲げロール24により凝固途中のストラン
ド鋳片30が所定の曲率で曲げられて鋳片引抜き方向が
水平に変更されるようになっている。更に、曲げロール
24の下方には軽圧下装置10の一部の軽圧下ロール1
6が設けられて軽圧下帯が形成され、ストランド鋳片3
0に所定の圧下刃が加えられるようになっている。軽圧
下帯には一部のスプレィノズル(図示せず)が鋳片30
の幅に沿って配列され、各列のスプレィノズルが軽圧下
ロール16相互の間隙に夫々配設されている。スプレィ
ノズルは水f:に調節機能を有する冷却水供給源に接続
されており、各ゾーンのスプレィパターンを増減してス
トランド鋳片30の冷却速度が制御されるようになって
いる。軽圧下帯の上流側から約3/4の位置にストラン
ド鋳片30のクレータエンド36が位置せられ、軽圧下
帯内でストランド鋳片30が完全凝固するようになって
いる。更に、一群の軽圧下ロール16の下流側には複数
対の矯正ロール26が配設されており、鋳片30の曲が
りが矯正されるようになっている。また、切断機37が
矯正ロール26の下流側に配設され、矯正されて直線状
になったストランド鋳片30が所定長の切断鋳片31に
切断されるようになっている。切断機37は移動台車に
搭載され、切断中は鋳片30と共に移動することができ
るようになっている。水平ラインにはローラテーブル(
図示せず)が設けられ、切断鋳片31がローラテーブル
上をスラブヤードに向かって搬送されるようになってい
る。スラブヤードには厚さ測定器39が設けられ、その
入力側が超音波を発生する探触子38に接続されている
。この探触子38は、電気信号と超音波とを相互に変換
することができ、切断鋳片31からの反射波(底面波)
を電気信号に変換して厚さ測定器39に送信するように
なっている。また、探触子38は、ケーシング(図示せ
ず)内に納められ、ケーシングごと切断鋳片31の幅中
央に沿って鋳片長手方向に移動可能に設けられている。
厚さ測定器39の出力側は演算装置40の入力側に接続
されている。厚さ測定器39においては所定の許容厚さ
範囲に対応する電圧範囲が設定されており、この設定電
圧範囲外にはみ出す信号が入力された場合には演算装置
40に信号が送信される一方、設定電圧信号内に入る信
号が入力された場合には演算装置40には信号が送られ
ないようになっている。また、厚さ測定器39から演算
装置40に送られる信号の強弱は、前述の設定電圧範囲
の上限値又は下限値と測定信号との電圧差に比例するよ
うになっている。演算装置40は、厚さ測定器39から
の信号を受信すると、その強弱をランク付けすると共に
その数をカウントし、これらのデータに基づき多変数系
の数式モデルを用いて計算を実行するようになっている
。油圧制御装置42が演算装置40に接続され、データ
を相互に入出力できるようになっている。すなわち、圧
下シリンダ19の油圧力の信号が油圧制御装置42から
演算装置40に入力される一方、この油圧力データ及び
前記厚さ測定データから求められた油圧制御信号が演算
装置40から油圧制御装置42に入力されるようになっ
ている。油圧制御装置42は圧油供給源(図示せず)を
有しており、演算装置42の油圧制御信号を受信すると
、これに基づき圧油供給口の電磁弁を調節するようにな
っている。
第2図に示すように、軽圧下ロール16はその長さが3
分割又は6分割されている。軽圧下ロール16は、その
径が従来の約3751から約210+aa+に、ロール
相互間のピッチが従来の約420a+a+から約235
1に、各セグメント内のロール本数が従来の5対から8
対に夫々変更されている。また、この連続鋳造機におけ
る垂直引抜き部の長さは約4m1鋳片曲げ部の曲率半径
は約8 m s鋳型内湯面(メニスカス)から軽圧下装
置10までの高低差は約1O04乃至14.1mである
第3図に示すように、軽圧下ロール16はロールチョッ
ク17に夫々葆持されており、各ロールチョック17ご
とに圧下シリンダ19のロッド18が連結され、ロッド
18でロールチョック17を押すとロール16がストラ
ンド鋳片30に押付けられるようになっている。各圧下
シリンダ19には油圧制御装置42の圧油供給口が油圧
回路により夫々接続されている。更に、この油圧制御装
置42の入力側が演算装置40の出力側に接続されてお
り、演算装置40の指令信号に基づいて油圧制御装置4
2から所定圧の油が各圧下シリンダ19に供給されるよ
うになっている。
次に、この発明方法により鋳片を製造する場合について
第1図乃至第3図を用いて具体的に説明する。鋳造鋼種
はNb、V系うインパイプ用高張力鋼(API  X−
65)であり、切断鋳片(スラブ)31はその幅が約1
950111、その厚さが約220+amである。RH
脱ガス処理及び取鍋精錬処理により成分調整された溶鋼
をタンディツシュから鋳型内に鋳造する。このとき、タ
ンディツシュ内の溶鋼温度は約1552℃であり、溶鋼
は約33℃の過熱状態にある(この鋼種の凝固温度は約
1519℃)。
溶鋼が鋳型内に注入されると、鋳型壁に接して凝固殻3
2が形成される。毎分約0.75mの鋳造速度で未凝固
状態のストランド鋳片30を引抜き、クレータエンド3
6を軽圧下帯のセグメント14の略中夫に位置させる。
油圧制御装置42から圧下シリンダ19に所定圧の圧油
を供給し、約1.2ma/a+の圧下量を軽圧下ロール
16により鋳片30に加える。また、冷却水供給源の流
量調節弁を調節して各スプレィノズルに供給する冷却水
量を制御し、比水量0.54ノ八g (鋳片1kg当り
のスプレィ水ff1)のスプレィパターンで各スプレィ
ノズルを介してストランド鋳片30に冷却水を噴射する
そして、完全凝固したストランド鋳片30を矯正ロール
26により矯正し、次いで、切断機37により所定長さ
に切断する。ローラテーブルにより切断鋳片31をスラ
ブヤードに搬送し、探触子38を切断鋳片31の幅中央
部に沿って移動させ、分塊圧延される前の鋳片31の厚
さを厚さ測定器39により測定する。例えば、許容厚さ
が218sn+乃至222■の範囲に設定されている場
合に、ある一枚の切断鋳片31において測定厚さが22
2■乃至225■に対応する信号が5個カウントされた
とする。すると、厚さ測定器39から演算装置40にこ
れらの測定信号が送られ、これに基づき演算装置40内
で所定の数式モデルを用いて中心偏析のばらつき度を求
め、このばらつき度及び従前のロール16の圧下量から
ロール圧下量の修正量を導き出す。そして、この修正量
に対応する信号を油圧制御装置42に送り、圧油供給口
の電磁弁を調節して圧下シリンダ19に供給する圧油量
を制御する。これにより、ロール16の圧下量が調節さ
れ、クレータエンド36近傍に位置する凝固末期の鋳片
30に適正量の歪みが加えられるようになる。
すなわち、いま、第3図に示すように、ロール16から
鋳片30に圧下刃Poを印加しつつ鋳造しているときに
、クレータエンド36近傍の溶鋼34にボトム方向へ流
動力aが生じているとすると、演算装置40の制御信号
に従って油圧制御装置42から従前の圧油量より修正分
だけ増加された圧油が各圧下シリンダ19に供給される
。すると、ロッド18が押出されて従前よりも強力にロ
ール16が鋳片30に押付けられ、鋳片30に圧下刃P
oよりも大きな圧下刃P1.P2が作用して鋳片30内
部の歪み速度が増加する。これにより、凝固殻32の歪
み速度が増加し、凝固末期の溶鋼34にトップ方向の流
動力すが生じるので、これがボトム方向の流動力aを打
消し、溶鋼34の流動が実質的に阻止され、濃化溶鋼の
凝固析出が防止される。
第7図は、横軸に偏析帯に存在する偏析粒子の粒径をと
り、縦軸に鋳片引抜長さ100■当りの偏析粒子の個数
をとって、セミマクロ偏析粒子の粒径分布について調査
したグラフ図である。図中、黒丸はこの発明の実施例に
より製造された鋳片の中心偏析帯に存在するセミマクロ
偏析粒子、白丸は従来の方法により製造された鋳片の中
心偏析帯に存在するセミマクロ偏析粒子を夫々示す。こ
の図から明らかなように、この発明の実施例によれば、
HIC割れに有害となる粒径0.Sra印以上のセミマ
クロ偏析粒子の数を従来よりも大幅に減少させることが
でき、中心偏析低減の効果をあげることができた。
上記実施例により製造されたスラブ(均熱処理無し)か
ら試料を採取し、硫化水素雰囲気中で行なう腐蝕試験(
NACE試験)により24個の断面についてHIC発生
率を調査した結果、長さが0.01a+m以上の割れは
全く認められなかった。
また、上記実施例では軽圧下ロール16の径及びロール
間のピッチを従来よりも小さくしているので、バルジン
グの発生を有効に防止することができる。
更に、軽圧下ロール16の長さを3分割又は6分割して
いるので、ロールがたわむことなく油圧装置の駆動力が
各分割ロールに確実に伝達され、ロール圧下制御を一層
精密にすることができ、溶鋼の流動限界固相率gを従来
の0.70から0゜15まで低減することができた。
また、上記実施例ではNb、V系高張力鋼を製造する場
合について示したが、これに限らず約800℃以下の温
度域で熱間加工脆性を示す他の金属材料を製造する場合
についてもこの発明方法を使用することができる。
また、上記実施例では超音波利用の厚さDJ定器を用い
たが、厚さ測定にはレーザー等も利用することができる
。一方、上記実施例では厚さ測定器を切断機の後工程に
設けたが、厚さ測定器を切断機の前工程に設けることも
できる。
また、上記実施例ではスラブを製造する場合について示
したが、これに限らずブルーム又は丸ビレット等を製造
する場合にもこの発明方法を使用することができる。
[発明の効果] この発明によれば、サルファープリント、EPMA若し
くはX線マイクロアナライザ等を実施することなく、鋳
片の内部品質調査結果を迅速に軽圧下による連続鋳造操
業に反映させることができ、鋳片の中心偏析を有効に低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る軽圧下鋳造方法が使用
された軽圧下装置を側方から見た模式図、第2図は軽圧
下ロール群を示す斜視図、第3図は軽圧下装置の一部を
示す模式図、第4図は濃化溶鋼の凝固機構を示す模式図
、第5図は溶鋼の流動と偏析度との関係を示す模式図、
第6図は軽圧下量と溶鋼の流動長さとの関係を示すグラ
フ図、第7図はこの発明の効果を示すグラフ図、第8図
は水素誘起割れ(HI C)に及ぼすセミマクロ偏析の
影響を示すグラフ図である。 10;軽圧下装置、16;軽圧下ロール、19;圧下シ
リンダ、30;ストランド鋳片、31;切断鋳片、32
;凝固殻、34;溶鋼、36;クレータエンド、37;
切断機、38;探触子、39;厚さn1定器、40;演
算装置、42;油圧制御装置。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第 2121 第3図 第4図 α 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 連続鋳造された未凝固のストランド鋳片を多数対のロー
    ルにより軽圧下しつつ完全凝固させる軽圧下鋳造方法に
    おいて、前記ストランド鋳片が完全凝固した後に鋳片の
    厚さを測定し、測定厚さが所定の厚さ許容範囲を越える
    場合に前記ロールの圧下量を調節して凝固末期のストラ
    ンド鋳片の歪み速度を制御することを特徴とする軽圧下
    鋳造方法。
JP11351387A 1987-05-12 1987-05-12 軽圧下鋳造方法 Pending JPS63278654A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11351387A JPS63278654A (ja) 1987-05-12 1987-05-12 軽圧下鋳造方法

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JP11351387A JPS63278654A (ja) 1987-05-12 1987-05-12 軽圧下鋳造方法

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