JPS63277142A - 綴じ合わされた紙の送り出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、所定枚数重ね合わせた紙の一端縁を接着剤等
で１冊に綴り合わせた綴り用紙、例えば仮綴じしたカレ
ンダー等を送り出す装置に係り、特に確実に１冊ずつ綴
り用紙を送り出すことができる送り出し装置に関する。

（従来の技術） 一般に、カレンダー等の綴り用紙の製造は、丁合、断裁
、天糊固め、および金具付けの順序で行なわれている。

このうち、天糊固めの作業は、丁合、断裁の済んだ紙を
所定枚数重ね合わせ、その天端に天糊をまとめて塗布し
て綴り合わせている。モして各綴り用紙の表紙の表面天
部には、パラフィン等を少Ｈａ人した印刷インキでベタ
印刷を施し、複数面分の紙を積み重ね、まとめて天糊を
塗布しても表紙とその上面側に載せた綴り用紙とが接着
しないようにしている。

ところで、従来、上下に積み重ねられ天糊固めされた各
綴り用紙を、１冊ずつ取り出して金具付は装置に送り込
む作業は、通常人手によって行なっており、作業上の大
きなネックになっている。

そこで一部では、積み重ねられた最上部の綴り用紙を、
バキューム等で吸い上げるなどして金具付は装置に送り
込むフィーダを備えた綴り用紙の送り出し装置が提案さ
れている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、前記従来の綴り用紙の送り出し装置において
は、綴り用紙の表示のみを吸着して移動させる方法を採
っているため、天糊による結束が崩れ、綴り用紙の表紙
とそれ以外の部分とが分離してしまうことがあり、作業
上の問題となっている。

本発明は、かかる現況に鑑みなされたもので、綴り用紙
を１皿ずつ確実に送り出すことができ、しかも送り出し
時に綴り用紙の結束を崩してしまうおそれがない綴り用
紙の送り出し装置を提供することを目的とする。

〔発明の措成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、最上部の綴り用紙の後端縁に係止爪を」一方
から係止し、この係止爪を爪駆動装置で駆動して最上部
の綴り用紙を一定ストローク前方に送り出した後綴り用
紙から上方へ離して後退させ、さらにの綴り用紙を、搬
送装置により所定位置まで送り出すようしたことを特徴
とする。

（作　用） 本発明に係る綴り用紙の送り出し装置においては、係止
爪が最上部の綴り用紙の後端縁に上方から係止され、こ
の係止爪が爪駆動装置で駆動されて最上部の綴り用紙が
一定ストローク前方に送り出される。このため、綴り用
紙の結束を崩すことなく１冊ずつ確実に送り出すことが
可能となる。

そして、最上部の綴り用紙を送り出した係止爪は上方へ
変位した後後退してド降し、再び次の綴り用紙の後端縁
に係止して送り出しを行なう。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、符号１は綴じ合わされた紙の送り出し
装置を示し、この送り出し装置１には、昇降台２が設置
され、この昇降台２上には、綴じ合わされた紙（以下、
綴り用紙という）３を多数１１１１積み市ねて収容する
パレット４が設置されている。そして、パレット４内の
綴り用紙３は、昇降台２の駆動により−１−下動し、最
り部の綴り用紙３が所定の高さ位置にセットされるよう
になっている。

綴り用紙３は、所定枚数重ね合わせた紙の一端縁、例え
ば大端を天糊５により１冊に結束して形成されており、
各綴り用紙３の表紙表面天部には、パラフィン等を少量
混入したインキでベタ印刷が施され天糊の浸透を阻止し
て、その上方に位置す、る綴り用紙３とｉ　ｌ１ｌ）ず
つ分離させ易くするよう考慮されている。

最上部の綴り用紙３の上方位置には、送り出しヘッド６
が設置されており、この送り出しヘッド６は、第１図お
よび第２図に示すように両端が固定ブロック７で支持さ
れたガイドレール８にスライドブロック９を介して支持
され、綴り用紙３のサイズが変わった際に、ガイドレー
ル８にそい図中左右方向にスライドさせて位置調節でき
るようになっている。

この送り出しヘッド６には、第１図に示すように、最上
部の綴り用紙３の後端縁に上方から係止される係止爪機
構１０と、この係止爪機構１０を駆動して最上部の綴り
用紙３を一定ストローク前方（図における左方）に送り
出す駆動機構１１とがそれぞれ設けられている。

前記係止爪機構１０は、第２図および第３図に示すよう
に、送り出し方向先端が支点ピン１２を介し駆動機構１
１側に上下に揺動自在に枢着された作動片１３と、この
作動片１３の後端部に固設され最上部の綴り用紙３の後
端（図における右端）上面に載置される押さえブロック
１４と、この押さえブロック１４に図示しない手段で上
下に位置調節可能に取付けられ最上部の綴り用紙３の後
端面を押さえる押し板１５とから構成されており、前記
作動片１３の後端１２部には、第２図に示すように後述
する駆動機構１１の一方向カム機構１６に係合するロー
ラ軸１７が図示を省略した部材を介して回転可能に支持
されている。

一方、前記駆動機構１１は、第２図に示すように、前記
スライドブロック９に固定した基板１８を備えており、
この基板１８の上面にはモータ１９が設置され、また基
板１８の下面にはガイドロッド２０が固設されている。

そして、このガイドロッド２０には、ベース板２１が直
進軸受２２を介しスライド可能に係止され、前記作動片
１３の先端は、このベース板２１に前記支点ビン１２を
介し枢着されている。

また、前記モータ１９の出力軸には、ベベルギヤ２３が
固若されており、このベベルギヤ２３は、ド端にクラン
ク２４を有するクランク軸２５の上端に設けたベベルギ
ヤ２６にかみ合っている。また、前記クランク２４は、
連結棒２７を介して前記ベース板２１に連結され、クラ
ンク軸２５の回転運動をベース板２１の往復直線運動に
変換するようになっている。

前記一方向カム機構１６は、図中左上がりの斜面を有す
る固定カム板１６ａと、ローラ軸１７が固定カム板１６
ａの斜面にそって上動した際に実線位置から破線位置ま
で上方へ回動してローラ軸１７の通過を許容する可動板
を有する水平方向のガイド板１６ｂとから構成されてお
り、固定カム板１６ａの斜面を可動板を押し上げて登り
きったローラ軸１７は、その後ガイド板１６ｂの上面を
その後端まで水平方向に転動するようになっている。

一方、最上部の綴り用紙３の送り出し方向前方位置には
、第１図に示すように、上下一対の送り出しローラ２８
が設置されており、前記係止爪機構１０で一定ストロー
ク前方に送り出された最上部の綴り用紙３は、その先端
が送り出しローラ２８で上下から挟持され、送り出しロ
ーラ２８の回転によりさらに一定ストローク前方に送り
出されて金具付は装置２９に導かれるようになっている
。そして、この金具付は装置２９において、綴り用紙３
の先端に金具（図示せず）が付けられるようになってい
る。

第４図（ａ）、　　（ｂ）、　　（ｃ）は、駆動機構１
１により駆動される係止爪機構１０の動作を順次示すも
ので、以下同図を参照して本実施例の作用を説明する。

送り出し装置１の起動前には、第４図（ａ）に実線で示
すように係止爪機構１０の押さえブロック１４が最上部
の綴り用紙３の後端上面に載置され、押し板１５は、最
上部の綴り用紙３の後端面と非接触の状態となっている
。

この状態でモータ１９を起動すると、モータ１９の回転
力が両ベベルギヤ２３，２６、クランク軸２５、クラン
ク２４、および連結棒２７を介してベース板２１に伝達
され、ベース板２１がガイドロッド２０にそって第２図
中左方に移動する。

これにより、ベース板２１に連結された係止爪機構１０
も同方向に移動し、第４図（ｂ）に示すように最上部の
綴り用紙３が前方に送り出される。

第４図（ｂ）に示す状態で最上部の綴り用紙３が一定ス
トローク前方に送り出されると、ローラ軸１７が固定カ
ム板１６ａの斜面を登り始め、やがてガイド板１６ｂの
可動板を押し上げて固定カム板１６ａの−に端部に達す
る。すると、ローラ軸１７は作動片１３に取付けられて
いるので、係止爪機構１０が支点ピン１２を中心として
上方に回動し、第４図（ｃ）に示すように係止爪機構１
０が上方に逃げて最上部の綴り用紙３との係止が解除さ
れる。この状態で、最上部の綴り用紙３の先端は、第４
図（ｃ）に示すように上下の送り出しローラ２８に挟持
され、以後送り出しローラ２８の回転によりさらに一定
ストローク送り出された金具付は装置２９に導かれる。

そして、先端部への金具付けが行なわれる。

一方、係止爪機構１０は、第４図（ｃ）に示す状態から
ベース板２１の復動により図中右方に戻されるが、復動
時にはローラ軸１７がガイド板１６ｂの１−面を転動す
ることになるので、綴り用紙３と非接触の状態のままで
第４図（ａ）に鎖線で示すように綴り用紙３の後端」１
方位置まで戻される。そして、ローラ軸１７がガイド１
６ｂから外れると、第４図（ａ）に実線で示す状態とな
る。

これと同時あるいは相前後して、昇降台２が駆動され、
パレット４上の綴り用紙３が綴り用紙３の１冊の厚み分
だけ上方に持ち上げられる。

以後、前記動作が繰返されて綴り用紙３が１冊ずつ順次
送り出される。

このように、係止爪機構１０により最」一部の綴り用紙
３が１冊まとめて送り出されるので、結束が崩れかかっ
ている綴り用紙３でも、また」１下の綴り用紙３が完全
に分離されていない場合でも、確実に１冊ずつ綴り用紙
３を送り出すことができる。

また、押し板１５は、押さえブロック１４に対し上下位
置が調節できるようになっているので、綴り用紙３の厚
みが変更になっても対応できる。

また、押さえブロック１４が綴り用紙３の後端上面に載
置されるので、綴り用紙３の後端部が多少カールしてい
ても、これを矯正した状態で送り出すことができ、また
、押し板１５で押されて綴り用紙３が湾曲するのも抑制
できる。また、押さえブロック１４がなく、作動片１３
に直接押し板］５を取付けた場合には、第５図に示すよ
うに綴り用紙１３にずれがあった時に押し板１５が最上
部とその下の綴り用紙の一部の範囲にわたるようになっ
てしまい好ましくない事態が生ずるが、本発明の実施例
ではそのようなことがない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、最上部の綴り用紙の後
端縁に係止爪を上方から係止し、この係止爪で綴り用紙
を押し出しながら送り出すようにしているので、綴り用
紙の結束を崩すことなく、Ｉ　ＩＩ＋）ずつ確実に送り
出すことができ、また結束が崩れかけている綴り用紙で
あっても、また、上下の綴り用紙が完全に分離していな
い場合であっても、支障なく送り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す綴じ合わされた紙の送
り出し装置の全体構成図、第２図は送り出しヘッド部分
の詳細図、第３図は係止爪機構の拡大図、第４図（ａ）
〜（ｃ）は係止爪機構の動作を順次示す説明図、第５図
は本発明によらない場合の不都合を示す説明図である。 １・・・送り出し装置、２・・・昇降台、３・・・綴り
用紙、５・・・天糊、１０・・・係止爪機構、１１・・
・駆動機構、１３・・・作動片、１４・・・押さえブロ
ック、１５・・・押し板、１６・・・一方向カム機構、
１７・・・ローラ軸、２８・・・送り出しローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）所定枚数重ね合わせた紙の先端縁を１冊に綴
   り合わせた綴り用紙を所定冊積み重ねて収納する収容部
   と、 （ｂ）収容部内の綴り用紙を上下動させ、 最上部の綴り用紙を所定の上下位置にセットする昇降装
   置と、 （ｃ）最上部の綴り用紙の後端縁に上方から係止される
   係止爪と、 （ｄ）この係止爪を駆動して最上部の綴り用紙を一定ス
   トローク前方に送り出した後係止爪を綴り用紙から上方
   に離れた状態で後退させる爪駆動装置と、 （ｅ）爪駆動手段により送り出された綴 を具備することを特徴とする綴じ合わされた紙の送り出
   し装置。 ２、爪駆動装置は、綴り用紙の後端に係止された係止爪
   を一定ストローク前方に水平移動させる第１手段と、係
   止爪を上方に逃がして綴り用紙への係止を解除する第２
   手段と、係止爪を綴り用紙と非接触で元の位置まで戻す
   第３手段とを有することを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の綴じ合わされた紙の送り出し装置。 ３、爪駆動装置は、前端が枢着され上下に回動可能な作
   動片と、この作動片の後端に固定され最上部綴り用紙の
   上面に面接触しうる押さえブロックとを有し、この押さ
   えブロックの後部に係止爪が下方に向かって突設されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の綴じ
   合わされた紙の送り出し装置。