JPS6327237Y2

JPS6327237Y2 -

Info

Publication number: JPS6327237Y2
Application number: JP1979047491U
Authority: JP
Priority date: 1979-04-10
Filing date: 1979-04-10
Publication date: 1988-07-22
Also published as: JPS55146561U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、紙葉類計数機におけるカバーの開閉
装置に関する。

すなわち、紙葉類を保持するホルダーや計数用
の吸引軸等からなる計数部を、モーター駆動によ
り反対方向に開閉する両カバーにより被覆して構
成する紙葉類計数機において、モーター駆動によ
り両カバーを開閉できるとともにスイツチ接触に
より開閉時の自動停止をなすことができる構造
で、とくに、スイツチの微調節を行なう構造にし
ないでも確実に両カバーを密接させて閉じること
ができ、本来の目的である防塵および防音の効果
を確実に奏することができ、簡単な構造にして好
適に実施できるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は紙葉類計数機の斜視図を示し、上方後
部におけるスイツチや表示部のパネル１の前方に
開口部２を形成し、該開口部２には左右に反対方
向に開閉する両カバーＡ，A′を装設し、その内
方には紙葉類を保持するホルダー３や計数用の吸
引軸等からなる計数部Ｂを装設して従来形同様に
構成する。

両カバーＡ，A′の上方側における横方向の端
部には取付板４，４′をそれぞれ固設し、両取付
板４，４′の両端側下方には２個ずつのローラー
５，５，５′，５′をそれぞれ垂設し、横方向にし
て固設したガイド軸６に対し各組のローラー５，
５，５′，５′を挾持させるようにし、両カバー
Ａ，A′の内側辺ａ，a′どおしが密接する状態で吸
着するように両磁石７，７′を取付板４，４′の内
端部にそれぞれ固定して構成する。

また、両カバーＡ，A′の内側辺ａ，a′における
下方側端部に取付板８，８′をそれぞれ固定する
が、カバーＡの下端および取付板８の下端がカバ
ーA′の下端および取付板８′の下端より高くなる
ように形成し、両カバーＡ，A′の内側辺ａ，a′ど
おしが密着する状態で吸着するように両磁石７
ａ，７′ａを取付板８，８′の内端部にそれぞれ固
定し、取付板８，８′の前面には相互に上下位置
となつて横方向に長い杆製摺動体９，９′の中間
部を合わせてピン１０，１０′により固定し、開
口部２の前方側下方において上中下に等間隔をお
き長いガイド板１１，１１′，１１″を固設し、上
中のガイド板１１，１１′の間に摺動体９を、中
下のガイド板１１′，１１″の間に摺動体９′をそ
れぞれ摺動自在に嵌装して構成する。

前記ガイド板１１，１１′，１１″の内方側にそ
つて横方向にチエン１２を延設するが、カバーＡ
が退入する側の端部に軸架したローラー１３にチ
エン１２の回動周端部を掛廻し、カバーA′が退
入する側の端部に上下に軸架したローラー１４，
１５にチエン１２を掛合し、上方側の可逆モータ
ーＭにおけるスプロケツト１６にチエン１２の他
方側回動周端部を掛廻し、上方側のチエン１２部
分には前記取付板８の下方連結部８ａを繋着し、
下方側のチエン１２部分には前記取付板８′の下
方連結部８′ａを繋着して構成する。

また、カバーＡが完全に開いた状態で該カバー
Ａの下方端部に接触して前記可逆モーターＭを停
止させうる開位置検出マイクロスイツチＳ１を装
設し、カバーA′が閉じた状態でカバーA′の下方
端部にのぞんで前記可逆モーターＭを停止させう
る閉位置検出マイクロスイツチＳ２を装設して構
成する。

第５図は他の実施例を示し、前記カバーA′が
開いている状態ではイで示すように前記摺動体９
の下面にローラー１７が接触するようアーム１８
により回動可能に枢支するとともにアーム１８を
ばね（図示省略）により弾圧附勢し、カバー
A′が閉じると摺動体９の先端面にローラー１７
がハで示すように当接してカバーA′を閉じ方向
にさらに押圧できるように構成する。

しかして、始めの実施例において、カバーＡ，
A′を開く場合には、カバースイツチ（図示省略）
を押すと、可逆モーターＭが始動し第３図矢印ロ
で示すように回動するチエン１２により両摺動体
９，９′が反対方向に移動するとともに両カバー
Ａ，A′は反対方向に開き、カバーＡが開き移動
してマイクロスイツチＳ１に接触すると、可逆モ
ーターＭは停止してカバーＡ，A′は開いた位置
で停止する。

その開き状態で、紙葉類をホルダー３に装填し
たり外したりすることができる。

また、カバーＡ，A′を閉じる場合には、カバ
ースイツチを押すと、可逆モーターＭが逆転して
チエン１２が逆矢印ロ方向に回動し、両カバー
Ａ，A′が接近する相寄り方向に移動してカバー
A′の端部がマイクロスイツチＳ２にのぞむと可
逆モーターＭが停止するが、慣性回転によりカバ
ーＡ，A′は相寄り側にさらに移動して磁石７，
７ａが７′，７′ａにそれぞれ吸着することにな
り、そのためにカバーＡ，A′の内側辺ａ，a′は密
接してカバーＡ，A′は閉じることになる。

なお、第５図に示す他の実施例においても同様
に、カバーＡ，A′が閉じ状態でハで示すように
ローラー１７の弾圧により内側辺ａ，a′が密接す
る。

このように本考案は、紙葉類を保持するホルダ
ーや計数用の吸引軸等からなる計数部を、モータ
ー駆動により反対方向に開閉する両カバーにより
被覆して構成する紙葉類計数機において、両カバ
ーが開閉方向に移動する開閉の終点でそれぞれス
イツチに接触して前記モーターを停止作動させう
るように装設するとともに、両カバーを密接させ
うるよう両カバー側には磁石あるいは弾圧体など
の接合手段を介装して構成したから、モーター駆
動により両カバーを開閉できるとともにスイツチ
接触により開閉時の自動停止をなすことができ、
スイツチの微調節を行なうような構造にしないで
も磁石あるいは弾圧体などの接合手段により両カ
バーを密接させて確実に閉じることができ、本来
の目的である防塵および防音の効果を奏すること
ができ、簡単な構造にして好適に実施できる特長
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は全体の
斜視図、第２図は要部の側断面図、第３図は第２
図のＸ−Ｘ線における断面図、第４図は第３図の
後方における部分を示し、第５図は他の実施例を
示す。３……ホルダー、Ｂ……計数部、Ｍ……モータ
ー、Ａ，A′……カバー、Ｓ１，Ｓ２……スイツ
チ、７，７′，７ａ，７′ａ……磁石。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１紙葉類を保持するホルダーや計数用の回転筒
上に配置された多数の吸引軸等からなる計数部
を、モーター駆動されるカバーにより開閉自在
に密封被覆する構成にするとともに、前記カバ
ーが開閉方向に移動される開閉の各終点に前記
カバーを開閉駆動するモーターの作動制御を行
うための位置検出用スイツチが設けられた紙葉
類計数機において、前記位置検出用スイツチが
前記カバーの閉状態を検出して前記モーターの
閉駆動を停止した状態においてさらに前記カバ
ーを密閉状態にする密閉手段を設けたことを特
徴とする紙葉類計数機におけるカバーの開閉装
置。２前記密閉手段は、カバーの閉位置において互
いに吸引し合うように作用する磁石により構成
されることを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第１項記載の紙葉類計数機におけるカバーの
開閉装置。３前記密閉手段は、カバーの閉位置において、
回動可能に枢支されるアームの先端に支持され
たローラーがカバーと一体の摺動体に当接し
て、該カバーを閉方向にばねにより弾圧付勢す
る機構により構成されることを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第１項記載の紙葉類計数機
におけるカバーの開閉装置。