JPS63265298A - 共振型吸音器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、特に低音を吸音する共振型吸音器に関するも
のである。

〔背景技術〕

従来の共振型吸音器は第５図に示すように、一面に開口
部を有し、内部に空気層を有するボックス１と、開口部
の周縁にエツジ２を介して外周縁を取りつけた振動板３
とから構成され、振動板３の質量、エツジ２のスティフ
ネス及びボックス１内の空気の相互作用によって、特定
の周波数（共振周波数）で振動板３が激しく振動し吸音
する。

その共振周波数「ｒは、ボックスｌの容積Ｖ、エツジ２
のスティフネスＳｏ、振動板３の実効面積Ｓ、実効質量
ｍ、空気密度ρ及び音速Ｃによって次のように表される
。

故に、共振周波数ｆｒを任意に設計でき、グラスウール
等の一般吸音材では吸音できない低音部の吸音に有効で
ある。

しかしながら、共振現象を利用しているため、吸音する
周波数帯域が狭いという問題があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上記欠点を鑑み、共振型吸音器の吸音周波数
帯域を広くすることを目的とする。

〔発明の開示〕

この発明の要旨とするところは一面に開口部を有し内部
に空気層を有するボックスと、前記開口部をエツジを介
して閉塞する振動板とより成る共振型吸音器において、
振動板を有するボックスの上面に、振動板に接触しない
ように、薄膜を設置したことを特徴とする共振型吸音器
である。

本発明を第１図及び第２図に示すｌ実施例で説明すると
、従来の共振型吸音器、すなわち、一面に開口部を有し
内部に空気層を有するボックスｌと、開口部の周縁にエ
ツジ２を介して外周縁を取りつけた振動板３とから成る
共振型吸音器において、振動板３を有するバッフル板１
ａの上面に、振動板３に接触せず該振動板３を被覆する
ように、薄膜４を設置したものである。薄膜４は、布、
紙、高分子材料あるいはその組合せからなるもので、数
−■厚部後程度のものであればよい。また、薄膜４はバ
フフル板ｌａ上に配置されておればよ（、該バッフル板
１ａに接着しても、しなくともよい。

複数個の叙上の共振型吸音器を組み合わせて、２３００
ｘ６００ｘ７３鰭のパネルに仕上げたもの（共振周波数
１００〜３００Ｈｚ）で、薄膜４として布クロス（布に
紙を重ね合せたもの）を接着配置した時の吸音特性を第
３図に、接着しないで配置した時の吸音特性を第４図に
それぞれ示す。図中、Ａは；・“；・１膜４なしの吸音
特性、Ｂは吸音器に前記の如く薄膜を設置した時の吸音
特性である。第３図及び第４図を見れば、明らかに１０
０〜１６０Ｈｚの吸音率が上がり、吸音周波数帯域が広
がっている。しかも、低音域側に広がっているので、ボ
ックス容積を大きくすることなり（（１）式参照）、さ
らなる低音を吸音することができる。

（発明の効果〕 本発明は、以上のように、共振型吸音器の振動板を有す
るボックスの該振動板の上面に該振動板に接触しないよ
うに、薄膜を設置することによって、共振型吸音器の吸
音周波数帯域を広くすることができたのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の断面図、第２図は同上実施例の斜視図
、第３図は同上実施例の薄膜を接着した時の吸音特性を
示すグラフ、第４図は同上実施例の薄膜を接着しない時
の吸音特性を示すグラフ、第５図は従来例の断面図であ
る。 ｌ・・・ボックス、２・・・エツジ、３・・・振動板、
４・・・薄膜。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一面に開口部を有し内部に空気層を有するボック
   スと、前記開口部をエッジを介して閉塞する振動板とよ
   り成る共振型吸音器において、振動板を有するボックス
   の上面に、振動板に接触しないように、薄膜を設置した
   ことを特徴とする共振型吸音器。