JPS63264597A - ペプチドまたはその誘導体の安定化方法 - Google Patents

ペプチドまたはその誘導体の安定化方法

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JPS63264597A
JPS63264597A JP62097221A JP9722187A JPS63264597A JP S63264597 A JPS63264597 A JP S63264597A JP 62097221 A JP62097221 A JP 62097221A JP 9722187 A JP9722187 A JP 9722187A JP S63264597 A JPS63264597 A JP S63264597A
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peptide
derivative
amino groups
peptides
anhydride
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JP62097221A
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Kazunari Yoshioka
吉岡 一成
Yoichi Kamimura
洋一 上村
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はペプチドまたはその誘導体の安定化方法に関す
る。
〔従来の技術] コラーゲンまたはその変性物であるゼラチン、ケラチン
、絹フィブロイン、カゼイン、真珠コンキオリン、大豆
蛋白等の蛋白質を酸、アルカリまたは蛋白加水分解酵素
により加水分解することによって得られるペプチドは、
毛髪用化粧品や皮膚用化粧品等に幅広く用いられている
。そして、これらのペプチドのN=(3−)リメチルア
ン″モニオー2−ヒドロキシプロピル)化物等のペプチ
ドの第4級アンモニウム誘導体も、その原料であるペプ
チド同様に、毛髪用化粧品、皮膚用化粧品等に幅広く用
いられている(例えば、特開昭60−243010号公
報)。しかし、これらペプチドやその誘導体は、長期保
存安定性に問題があり、それ自身または各種化粧品に添
加された状態で長期間保存した場合に着色または着臭が
進行することがある。
この原因は、主としてペプチドの活性アミノ基に起因す
るものと考えられ、着色は活性アミン基とカルボニル基
との反応(メイラード反応または褐変反応)によって生
し、着臭は活性アミノ基を有するアミノ酸の分解によっ
て生ずると考えられている。また、ペプチドの誘導体に
おいても活性アミノ基がわずかでも残存している場合に
は長期の保存によって同様に着色、着臭の傾向が見られ
る。
そのため、従来はペプチドまたはその誘導体単独につい
ては乾燥粉末状として保存し、水溶液として保存する場
合には極力長期の保存を避けるようにしていたが、吸湿
性が強いものについては、粉末状として保存することに
も限界があった。また、各種化粧品に添加する場合には
、色素や香料を添加して外見的に着色、着臭を抑えるか
、あるいはペプチドまたはその誘導体の添加量を少なく
する等の方法がとられていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記のように、従来はペプチドやその誘導体
の長期保存安定性が低いために、保存期間に限界があっ
たり、化粧品に添加する場合には添加量を少なくせざる
を得なかったという事情に鑑み、ペプチドまたはその誘
導体の長期保存安定性を抜本的に向上させる方法を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段] 本発明は、化粧品に添加されるペプチドまたはその誘導
体の活性アミノ基を無水マレイン酸、無水コハク酸、無
水フタル酸等の二塩基有機酸無水物でアシル化して封鎖
することにより、ペプチドまたはその誘導体を安定化さ
せ、それらの長期保存安定性を向上させたものである。
ペプチドまたはその誘導体の原料であるペプチドは、コ
ラーゲンまたはその変性物であるゼラチン、ケラチ、ン
、絹フィブロイン、カゼイン、真珠コンキオリン、大豆
蛋白等の蛋白質を酸、アルカリまたは蛋白加水分解酵素
によって加水分解することにより得られるものであって
、その平均分子量が200〜5000の範囲であるもの
が化粧品原料として有効である。このようなペプチドは
毛髪と同様の化学構造を有し、そのアミノ基やカルボキ
シル基、さらにはそれらペプチドを構成する各種アミノ
酸の側鎖の作用により毛髪に吸着して、毛髪を保護し、
また損傷した毛髪を再生する作用を有し、かつ保湿性、
pH11衝作用等を有することから、毛髪用化粧品、皮
膚用化粧品に幅広く用いられる。
また、ペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ−2
−ヒドロキシプロピル)化物等のペプチドから得られる
誘導体は、第4級アンモニウム基の導入により毛髪への
吸着性がさらに向上し、また柔軟化作用も有するため、
特に毛髪用化粧品にを効である。
しかし、これらのペプチドおよびペプチド誘導体は、前
記のように、長期保存安定性に問題を有しており、その
ため、有用性が認識されながらも、その応用範囲や添加
量が制限されることがあった。
そのため、本発明者らは、これらペプチドまたはその誘
導体の長期保存安定性を向上させるための方法について
種々検討を重ねた結果、これらペプチドまたはその誘導
体の反応性に富んだ活性アミノ基を無水マレイン酸、無
水コハク酸、無水フタル酸等の二塩基有機酸無水物でア
シル化して封鎖することにより安定化させ、それらの長
期保存安定性を著しく向上させたのである。
本発明によるペプチドまたはその誘導体の活性アミノ基
の封鎖は、ペプチドまたはその誘導体中に含まれる活性
アミノ基の全部を封鎖してもよいが、ペプチドまたはそ
の誘導体中に含まれるアミノ基のうちの特に反応性の高
い一部のアミン基を封鎖することによっても達成するこ
とができる。
従って、ペプチドまたはその誘導体のアミノ基に基づく
効果を完全に損なうことなく目的を達成することができ
る。具体的には、ペプチドの場合には全アミノ基の5〜
50%程度を封鎖し、その誘導体の場合には残存するア
ミノ基の10〜100%程度を封鎖することにより、目
的に応じて長期保存安定性を向上させることができる。
このようにして活性アミノ基が封鎖されたペプチドまた
はその誘導体は、保存にあたり温度、PH等に関して通
常採用される条件下では極めて安定である。
活性アミノ基のアシル化物の封鎖には二塩基有機酸無水
物が用いられるが、該二塩基有80酸無水物としては、
反応性と水溶解性等の関係から、無水マレイン酸、無水
コハク酸、無水フタル酸等が好ましく、価格面を考慮に
入れると無水マレイン酸を用いるのが最も好ましい。
活性アミノ基の封鎖を目的とするアシル化は、ペプチド
またはその誘導体の濃度5〜60%水溶液をpH8〜1
1、温度30〜60°Cで撹拌しながら、ペプチドの場
合には全アミノ基の5〜50%、その誘導体の場合には
残存するアミノ基の10〜100%に相当する無水マレ
イン酸、無水コハク酸、無水フタル酸等の二塩基有機酸
無水物を少量ずつ添加して溶解させながら反応させ、反
応中のPHの低下に応じて水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム等のアルカリ剤の水?8液を添
加してpH8〜11に維持するのが好ましい。反応は無
水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル酸等の二塩基
有機酸無水物の所要量を全量添加し、反応系に溶解させ
たのち、1〜6時間で終了するのが好ましい、なお、反
応条件によっては、加水分解によりマレイン酸、コハク
酸、フタル酸等の酸類が生成するため活性アミノ基を充
分に封鎖することができない場合も発生するので、必要
に応じて、反応に用いる無水マレイン酸、無水コハク酸
、無水フタル酸等の二塩基有機酸無水物を増量してもよ
い。副生成物として一部生成するマレイン酸、コハク酸
、フタル酸等の酸類および塩化ナトリウム等の塩類は、
イオン交換樹脂、イオン交換膜、限外濾過、電気透析等
の手段によって除去することができる。
なお、微量の活性アミノ基の封鎖には、特に上記の反応
条件を考慮することなく、微量の無水マレイン酸、無水
コハク酸または無水フタル酸を添加することのみで目的
を達することもできる。
このような例としては、例えばペプチドの誘導体のよう
に、全液中の活性アミノ基濃度が少なく、アシル化に際
して添加される無水マレイン酸、無水コハク酸または無
水フタル酸の量が極めて少ないために、たとえアシル化
に消費されない過剰の無水マレイン酸、無水コハク酸ま
たは無水フタル酸が存在していても、それらの量が非常
に少ないため、pH等の液性がほとんど変わらない場合
が挙げられる。
このようにして活性アミノ基が封鎖されたペプチドまた
はその誘導体は、保存にあたり通常採用されるpH3〜
10、温度O〜50°Cの条件下ではその長期保存安定
性が著しく向上する。そして、活性アミノ基の封鎖をし
て安定化させたペプチドを用いてその誘導体とした場合
も、優れた長期保存安定性が維持される。
本発明により安定化されるペプチドまたはその誘導体の
原料であるペプチドとしては、毛髪用化粧品、皮膚用化
粧品等の化粧品への応用性から、平均分子量で200〜
5000のものが好用される。これはペプチドの平均分
子量が200未満ではペプチドが毛髪に充分に吸着せず
、そのため、毛髪の保護作用や損傷した毛髪の修復作用
が充分に発揮されず、かつ吸湿性が強すぎてヘタツクた
めに皮膚に好ましい感触を与えず、またペプチドの平均
分平置が5000を超えると毛ρへの吸着量が低下し、
毛髪の保護作用や損傷した毛髪の修復作用が充分に発渾
されず、毛髪や皮膚上に残存すると硬い皮膜を形成して
不快な感触を与え、かつ水溶性が低下してゲル状になっ
て使用しにくくなるからである。
そして、ペプチドの誘導体としては、特に毛髪用化粧品
に好適であるという観点から、下記の一般式(1) (式中、R+、 Rz、R3のうち、少なくとも1個は
メチル、エチルまたはベンジル基のいずれかで、残余は
炭素数1〜20のアルキル基であり、R4は水素または
水酸基であり、R3はペプチドに含まれる種々のアミノ
酸の側鎖であり、nは2〜50である)で示されるペプ
チドの第4級アンモニウム誘導体が好用される。
このような一般式(I)で示されるペプチドの誘導体は
、例えば、ペプチドと、下記の一般式(式中、R1、R
2、R1、R4は前記のとおりであり、χとYはC1,
、Br、1などのハロゲン原子を示す)で示される■3
−ハロゲンー2−ヒドロキシプロピルトリアルキルアン
モニウム塩、■3−ハロゲンプロピルトリアルキルアン
モニウム塩、■グリシジルトリアルキルアンモニウム塩
のいずれかとを反応させることによって得られる。
そして、■としては、3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、3−ブロモ−
2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチル
アンモニウムクロライド、ステアリル(3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロライ
ド、ジステアリル〔3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルコメチルアンモニウムクロライド、セチル(3−クロ
ロ−2−ヒドロキシプロピル)ジベンジルアンモニウム
クロライド、セチル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピル)ジメチルアンモニウムクロライド、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムブロマ
イド、3−ブロモ−2−ヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムブロマイド、3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピルトリメチルアンモニウムブロマイド、ステアリ
ル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルア
ンモニウムブロマイド、ジステアリル(3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウムブロマイド
、セチル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジベ
ンジルアンモニウムブロマイド、セチル(3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムブロマ
イド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチル
アンモニウムアイオダイド、3−ブロモー2−ヒドロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムアイオダイド、3−
クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリエチルアンモニウ
ムアイオダイド、ステアリル(3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル)ジメチルアンモニウムアイオダイド、ジ
ステアリル(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)メ
チルアンモニウムアイオダイド、セチル(3−り四ロー
2−ヒドロキシプロピル)ジベンジルアンモニウムアイ
オダイド、セチル(3−クロロ−2−ヒドロキソプロピ
ル)ジメチルアンモニウムアイオダイドなどがあげられ
る。
■とじては、3−クロロプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、3−クロロプロピルトリエチルアンモニ
ウムクロライド、3−ブロモプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、ステアリル(3−クロロプロピル)
ジベンジルアンモニウムクロライド、セチル(3−クロ
ロプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド、3−ク
ロロプロピルトリメチルアンモニウムブロマイド、3−
クロロプロピルトリエチルアンモニウムブロマイド、3
−ブロモプロピルトリメチルアンモニウムフロマイト、
ステアリル(3−クロロプロピル)ジベンジルアンモニ
ウムブロマイド、セチル(3−クロロプロビル)ジメチ
ルアンモニウムブロマイド、3−クロロプロピルトリメ
チルアンモニウムアイオダイド、3−クロロプロピルト
リエチルアンモニウムアイオダイド、3−ブロモプロピ
ルトリメチルアンモニウムアイオダイド、ステアリル(
3−クロロプロピル)ジベンジルアンモニウムアイオダ
イド、セチル(3−クロロプロピル)ジメチルアンモニ
ウムアイオダイドなどがあげられる。
■とじては、グリシジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、グリシジルトリエチルアンモニウムクロライド、
ステアリルグリシジルジメチルアンモニウムクロライド
、セチルジベンジルグリシジルアンモニウムブロマイド
、グリシジルトリメチルアンモニウムブロマイド、グリ
シジルトリエチルアンモニウムブロマイド、ステアリル
グリシジルジメチルアンモニウムブロマイド、セチルジ
ベンジルグリシジルアンモニウムブロマイド、グリシジ
ルトリメチルアンモニウムアイオダイド、グリシジルト
リエチルアンモニウムアイオダイド、ステアリルグリシ
ジルジメチルアンモニウムアイオダイド、セチルジベン
ジルグリシジルアンモニウムアイオダイドなどがあげら
れる。
上記一般式(1)におけるnの値2〜5oは、ペプチド
の平均分子量200〜5000にほぼ対応している。
〔実施例〕
実施例1 ゼラチンを水酸化ナトリウムで加水分解することによっ
て得られたコラーゲンペプチド(平均分子11700)
の濃度35%水溶液1.00kg (全アミノ基をアミ
ノ態チッ素として705ミリモルを含む)を撹拌しなが
ら50°Cに加温し、20%水酸化ナトリウム水溶液を
滴下してpH9,5に調整した。これに無水マレイン酸
13.8g  (全アミノ基の20%当N)を30分間
かけて少量ずつ加え、その間20%水酸化ナトリウム水
溶液を適宜滴下して反応液のpHを9.5に調整した。
さらに3時間同じ条件を継続することにより、反応を終
了した0反応生成物のアミノ態チッ素を測定したところ
、アミノ態チッ素の総量は568ミリモルであり、全ア
ミノ基のうちの19.4%の活性アミノ基がアシル化さ
れ封鎖されていた。次に、反応液に塩酸を加えpH6,
5に中和した後、減圧濃縮することにより、濃度35%
の安定化されたコラーゲンペプチド水溶液を得た。
このようにして得られたコラーゲンペプチドの保存安定
性は後記第1表に示すとおりである。
実施例2 実施例1における無水マレイン酸13.8gに代えて無
水コハク酸14.1g  (全アミノ基の20%当量)
を用いたほかは実施例1と同様にして濃度35%の安定
化されたコラーゲンペプチド水溶液を得た。
得られたコラーゲンペプチドのアミノ態チッ素を測定し
たところ、全アミン基のうちの19.4%の活性アミノ
基がアシル化され封鎖されていた。得られたコラーゲン
ペプチドの保存安定性は後記第1表に示すとおりである
実施例3 実施例1における無水マレイン酸13.8 gに代えて
無水フタル酸20.8g  (全アミノ基の20%当量
)を用いたほかは実施例1と同様にして濃度30%の安
定化されたコラーゲンペプチド水溶液を得た。
得られたコラーゲンペプチドのアミノ態チッ素を測定し
たところ、全アミノ基のうちの18.9%の活性アミノ
基がアシル化され封鎖されていた。
上記実施例1〜3により安定化されたコラーゲンペプチ
ドの長期保存安定性を以下の方法により比較した。
容1100rr+j!の透明ガラスビンに各試料を50
m1ずつ充填して密封したものをそれぞれ4本用意し、
その内3本ずつを50°Cの恒温器に入れて3カ月間保
存し、1力月毎に着色と着臭の進行状況を調査した。臭
の比較には各試料を一20°Cで凍結保存したものを解
凍して標準品として用い、標準品を0とし、0〜3の4
段階評価を行い、5名で評価して、その平均値を採用し
た。結果を第1表に示す。また、色の比較にはガードナ
ー法を採用した。標準品の色はガードナー法では8であ
り、数値が8より大きいほど色が濃いことを示す。
第     1     表 第1表に示すように、実施例1〜3によって安定化され
たコラーゲンペプチドは、安定化していないコラーゲン
ペプチドに比べて、保存に伴う着色、着臭が少なく、優
れた長期保存安定性を有していた。
実施例4 羊毛を塩酸で加水分解することによって得られたケラチ
ンペプチド(平均分子i 800)の濃度40%水溶液
1.00kg (全アミノ基をアミノ態チソ素として4
65ミリモルを含む)を撹拌しなから60°Cに加温し
、20%水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpH10に
調整した。これに無水マレイン酸13.7 g(全アミ
ノ基の30%当量)を1時間かけて少量ずつ加え、その
間20%水酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して反応液
のpHを10に調整した。さらに1時間同じ条件を継続
することにより反応を終了した。反応生成物のアミノ態
チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総量は33
9ミリモルであり、全アミノ基のうちの27.1%の活
性アミノ基がアシル化され封鎖されていた0次に反応液
に塩酸を加えてpH7に中和したのち、電気透析により
副生成物のマレイン酸ナトリウムおよび塩化ナトリウム
を除去し、減圧濃縮することによって濃度30%の安定
化されたケラチンペプチド水溶液を得た。
このようにして安定化されたケラチンペプチドと安定化
していないケラチンペプチドを用い、下記の処方により
シャンプー■〜■を調製し、前記実施例1〜3の場合と
同様の方法によって長期保存安定性を比較した。その結
果を第2表に示す。
なお、処方中の配合量は重量部によるものである。
シャンプー処方 リウム ヤシ脂肪酸ジエタ  5.0  5.0  5.0ノー
ルアミト ンペプチド カチオン化セル口  0.3  0.3  0.3−ス プロピレングリコ  1.5  1.5  1.5−J
し 防 腐 剤     適量  適量  通量マ    
        。     部    部総    
量      100.0  100.0  100.
0第     2     表 第2表に示すように、実施例4により安定化されたケラ
チンペプチドを配合したシャンプー■は、保存に伴う着
色、着臭が少なく、長期保存安定性が優れていた。また
、シャンプー■のようにケラチンペプチドの配合濃度を
上げてもシャンプーの製品安定性を大きく損なうことが
なかった。
実施例5 蛋白加水分解酵素としてハバインを用い、コラーゲンを
酵素加水分解することによって得られたコラーゲンペプ
チド(平均分子量2000)の濃度30%水溶液1.0
0kg (全アミノ基をアミノ態チッ素として137ミ
リモルを含む)を撹拌しながら50℃に加温し、20%
水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpH10,0に調整
したのち、濃度50%のクロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロライド水溶′a、46.
4 g  (コラーゲンペプチドの全アミノ態チッ素の
00g当量)を30分間かけて滴下し、その間20%水
酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して反応液のpHを1
0.0に維持した0滴下終了後、pHを10.0に維持
しながら2時間撹拌を続けて、コラーゲンペプチドのN
−(3−トリメチルアンモニウム−2−ヒドロキシプロ
ピル)化誘導体を得た。このもののアミノ態チッ素を測
定したところ、全アミノ態チッ素の総量は26ミリモル
であり、全アミノ態チッ素の81%が反応していた。
次に50゛CでpH10,0に保ち、撹拌しながら無水
マレイン酸3.0g  (全アミノ態チッ素の1.2当
量)を加えて1時間撹拌した0反応を終了後、アミノ態
チッ素を測定したところ、残存していた全アミノ基のう
ち97%の活性アミノ基がアシル化され封鎖されていた
。イオン交換樹脂を用いてマレイン酸ナトリウムおよび
塩化ナトリウムを除去し、減圧濃縮することにより、濃
度30%の安定化されたコラーゲンペプチドのN−(3
−)ジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)化
誘導体水溶液を得た。得られたコラーゲンペプチドのN
−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピ
ル)化誘導体の保存安定性は後記第3表に示すとおりで
ある。
実施例6 実施例5で行われた無水マレイン酸による残存活性アミ
ノ基のアシル化による封鎖を行わずに、イオン交換樹脂
を用いて中和・脱塩し、減圧濃縮することにより得られ
た濃度30%のコラーゲンペプチドのN−(3−)ジメ
チルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)化誘導体水
溶液に無水マレイン酸2.5gを加えて溶解することに
より、安定化されたコラーゲンペプチドのN−(3−ト
リメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)化誘導
体水溶液を得た。7日後にアミノ態チッ素の測定を行っ
たところ、残存していた全アミノ基のうちの73%の活
性アミノ基がアシル化され封鎖されていることが判明し
た。
上記実施例5〜6により安定化されたコラーゲンペプチ
ドのN−(3−トリフチルアンモニオ−2−ヒドロキシ
プロピル)化誘導体および安定化されていないコラーゲ
ンペプチドのN−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピル)化誘導体の長期保存安定性を前記実
施例1〜3の場合と同様の方法によって比較した。その
結果を第3表に示す、なお、標準品の色はいずれもガー
ドナーで8であった。
第     3      表 第3表に示すように、実施例5および実施例6によって
安定化されたコラーゲンペプチド誘導体は、安定化され
ていないコラーゲンペプチド誘導体に比べて、保存に伴
う着色、着臭が少なく、優れた長期保存安定性を有して
いた。
実施例7 絹フィブロインを水酸化ナトリウムで加水分解すること
によって得られたシルク(絹)ペプチド(平均分子量1
000)の濃度20%水溶液1.00kg (全アミノ
基をアミノ態チッ素として210ミリモルを含む)を撹
拌しながら40°Cに加温し、20%水酸化ナトリウム
水溶液を滴下してpH9,5に調整した。
これに無水マレイン酸2.1g  (全アミノ基の10
%当量)を加えて1時間かけて少量ずつ加え、その間2
0%水酸化カリウム水溶液を適宜滴下して反応液のpH
を9.5に調整した。さらに3時間同じ条件を継続する
ことにより反応を終了した。反応生成物のアミノ態チッ
素を測定したところ、全アミノ態チッ素の総量は193
ミリモルであり、全アミノ基のうち8%の活性アミノ基
がアシル化され封鎖されていた。
次に、反応液に塩酸を加えpH7に中和したのち、電気
透析により、副生成物のマレイン酸ナトリウムおよび塩
化ナトリウムを除去し、減圧濃縮することによって濃度
20%の安定化されたシルクペプチド水溶液を得た。
上記のようにして安定化されたシルクペプチドと安定化
されていないシルクペプチドの長期保存安定性を前記実
施例1〜3の場合と同様の方法によって比較した。その
結果を第4表に示す。なお、標準品の色はガードナーで
8であった。
第      4      表 第4表に示すように、実施例7により安定化されたシル
クペプチドは、安定化されていないシルクペプチドに比
べて、保存に伴う着色、着臭が少なく、優れた長期保存
安定性を有していた。
実施例8 蛋白加水分解酵素としてトリプシンを用い、牛乳カゼイ
ンを酵素加水分解することによって得られたカゼインペ
プチド(平均分子1600)の濃度25%水溶液1.0
0kg (全アミノ基をアミノ態チッ素として408ミ
リモル含む)を撹拌しなから50°Cに加温し、20%
水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpH8,5に調整し
た。これに無水マレイン酸4.0g (全アミノ基の1
0%当量)を加えて10分間で少量ずつ加え、その間2
0%水酸化カリウム水溶液を滴下して反応液のpH11
に調整した。さらに1時間、5(1’cで撹拌すること
により反応を終了した。
反応生成物のアミノ態チッ素を測定したところ、全アミ
ノ態チッ素の総量は375ミリモルで、全アミノ基のう
ち7%の活性アミノ基がアシル化され封鎖されていた0
次に反応液にリンゴ酸を加えpH6,5に中和し減圧濃
縮することによって濃度25%の安定化されたカゼイン
ペプチド水溶液を得た。
上記のようにして安定化されたカゼインペプチドと安定
化されていないカゼインペプチド(D長f’A保存安定
性を前記実施例1〜3の場合と同様の方法によって比較
した。その結果を第5表に示す。
なお、標準品の色はガードナーで8であった。
第     5     表 第5表に示すように、実施例8によって安定化されたカ
ゼインペプチドは、安定化されていないカゼインペプチ
ドに比べて、保存に伴う着色、着臭が少なく、優れた保
存安定性を有していた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、ペプチドの活性
アミン基を無水マレイン酸、無水コハク酸、無水フタル
酸等の二塩基有機酸無水物でアシル化して封鎖すること
により、ペプチドまたはその誘導体の長期保存安定性を
向上させることができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ペプチドの活性アミノ基を二塩基有機酸無水物で
    アシル化することにより封鎖することを特徴とするペプ
    チドまたはその誘導体の安定化方法。
  2. (2)ペプチドまたはその誘導体の原料であるペプチド
    が、コラーゲン、ゼラチン、ケラチン、絹フィブロイン
    、カゼイン、真珠コンキオリンおよび大豆蛋白よりなる
    群から選ばれた蛋白質を酸、アルカリまたは蛋白加水分
    解酵素によって加水分解して得られたものである特許請
    求の範囲第1項記載のペプチドまたはその誘導体の安定
    化方法。
  3. (3)ペプチドまたはその誘導体の原料であるペプチド
    の平均分子量が200〜5000である特許請求の範囲
    第1項記載のペプチドまたはその誘導体の安定化方法。
  4. (4)ペプチドの誘導体が下記の一般式( I )▲数式
    、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1、R_2、R_3のうち、少なくとも1
    個はメチル、エチルまたはベンジル基のいずれかで、残
    余は炭素数1〜20のアルキル基であり、R_4は水素
    または水酸基であり、R_5はペプチドに含まれる種々
    のアミノ酸の側鎖であり、nは2〜50である)で示さ
    れるペプチドの第4級アンモニウム誘導体である特許請
    求の範囲第1項記載のペプチドまたはその誘導体の安定
    化方法。
  5. (5)二塩基有機酸無水物が無水マレイン酸、無水コハ
    ク酸または無水フタル酸である特許請求の範囲第1項記
    載のペプチドまたはその誘導体の安定化方法。
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