JPS6325440A - 畜舎の換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、畜舎の換気装置に関する。即ち、鶏、豚等の
家畜が成育する畜舎内の空気を舎外の空気と混合させる
換気装置に関するものである。

〔従来の技術〕

家畜が成育する畜舎内の換気は次のようにして行われて
いる。即ち、畜舎の天井裏の側壁の通気孔に外気取入れ
ファンが取り付けられ、この外気取入れファンによって
外気が天井裏内に取り入れられる。そしてこの外気は、
天井に設けられた複数の通気孔を通って、下方の家畜の
成育する部屋内に流入する。一方、家畜の成育する部屋
内の空気は畜舎に設けられた排出路を通じて外部に排出
されるようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

この場合、冬期等に冷たい外気が入ると家畜の成育する
部屋内の温度が下がり、また部屋内に場所によって温度
差を生じ易くなる。そして、この場合、舎内の温度を維
持するために、外気の吸入量を低下させると、外気取入
れファンから遠い場所に外気がゆきわたらなくなり、そ
のため外気取入れファンの付近では温度が低く、外気取
入れファンから遠い場所では温度が高くなる傾向にある
。そのため、天井裏から下方の家畜の成育する部屋内に
流出する外気に温度差を生じるため、家畜の成育する部
屋内に場所によって温度差を生じるようになる。また、
外気の吸入量を低下させると、天井の通気孔から流出す
る風速が弱くなり、家畜の成育する部屋の上部と下部と
で温度差を生じるようになる。また、外気の吸入量を低
下させると、外気取入れファンから遠くなるにつれて風
速が弱くなるので、天井裏から下方の家畜の成育する部
屋内に流出する外気に風速差を生じ、そのため家畜の成
育する部屋内に場所によって温度差を生じるようになる
。このように、従来の換気装置は換気の際に家畜の成育
する部屋を一定の均一な温度に維持できない問題点を有
している。さらに、舎内の風速を一定にできない問題点
もある。

本発明は上記点に鑑みてなされたもので、換気を行って
も畜舎内の温度を常に一定の均一な温度に維持でき、か
つ安定した均一な風速も維持できる畜舎の換気装置を提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明の構成は、畜舎の天井
裏の側壁の通気孔に外気取入れファンが取り付けられ、
この外気取入れファンによって天井裏内に取り入れられ
た外気が天井に設けられた通気孔を通って下方の家畜の
成育する部屋内に流入し、一方畜舎には家畜の成育する
部屋内の空気を排出する排出路が設けられている畜舎の
換気装置において、前記天井に開口を設け、この開口に
家畜の成育する部屋内の空気を天井裏に送り込む空気送
込みファンを設けたことを特徴とする。

〔作用〕

冬期等は、舎内空気送込みファンを作動させる。

これによって、家畜の成育する部屋の暖気が天井裏に送
り込まれ、外気取入れファンによって天井裏内に流入し
た外気と混合し、適度に暖められた外気が、天井の通気
孔を通って家畜の成育する部屋内に送り込まれる。した
がって、家畜の成育する部屋の温度が低下することなく
、一定の温度範囲に維持される。また、暖気送込みファ
ンによって天井の通気孔から家畜の成育する部屋内に流
出する外気の風速が強まり、また暖気送込みファンによ
って天井裏全体に外気がゆきわたるようになるので、天
井の通気孔から家畜の成育する部屋内に流出する外気の
温度及び風速も均一化される。

したがって、家畜の成育する部屋内の温度が場所によっ
て温度差を生じるようなことがなくなる。

そして、冬期以外のときなどは、暖気送込みファンは作
動させずに、外気取入れファンによって取り入れられた
外気をそのまま家畜の成育する部屋内に取り入れる。

一方、家畜の成育する部屋内の空気は、畜舎に設けられ
た排出路から外部へ排出される。

このようにして、畜舎内の換気が行われつつ、畜舎内は
一定で均一な温度に維持できる。

〔実施例〕

第１図は畜舎の斜視断面図、第２図は同平面断面図、第
３図は同正面断面図である。

畜舎１は、長尺な三角屋根の建物で、横方向に長尺な一
対の対向する側壁２と、これらの上端から延びて屋根を
構成する山形壁３と、これらによって囲まれた空間の両
端を閉塞する端壁４とで構成されている。そして、畜舎
１内は、側壁２の上端位置に水平な天井５が設けられて
上下に仕切られており、更に下方の空間は長手方向の両
端部に設けられた隔壁６によって家畜の成育する部屋７
と、その両端部に位置するフロント部８に仕切られてい
る。そして、側壁２と山形壁３は、二重壁構造となって
おり、この二重壁間の空間が家畜の成育する部屋７内の
空気を外部へ排出する排出路９を構成している。そして
、内側の側壁２は、その下端部が長手方向全体にわたっ
て切り欠かれて開口１０し、家畜の成育する部屋７内の
空気は、内側の側壁２の下端の開口１０がら側壁２、山
形壁３の二重壁で構成される排出路９を通って、外側の
山形壁３の頂上部に形成された開口から外部へ排出され
るものである。なお、１１は山形壁３の頂上の開口の上
方を覆うように設けられた山形状の小屋根、１２は山形
壁３の上面を覆う屋根板である。

ソシて、天井裏１３の両端壁４には、１ｆｌｌ気孔１４
が設けられ、この通気孔１４に外気取入れファン１５が
取り付けられて、外気を天井裏１３内に取り込む。そし
て天井５には、長手方向にわたって延びるスリット１６
が幅方向に間隔を置いて複数段けられ、先の外気取入れ
ファン１５によって天井裏１３内に取り込まれた外気が
、スリット１６を通って下方の家畜の成育する部屋７内
に流入するものである。

一方、家畜の成育する部屋７の長手方向の両端位置の天
井５には、開口１７が設けられ、この間口１７に家畜の
成育する部屋７の暖気を天井裏１３へ送り込む暖気送込
みファン１８が取り付けられている。

したがって、切離の成育時、あるいは冬期等には、暖気
送込みファン１８を作動させる。これによって、家畜の
成育する部屋７の暖気が天井裏１３に流入し、外気取入
れファン１５によって天井裏１３に流入した外気と混合
し、適度の温度に暖められた外気がスリット１６を通っ
て家畜の成育する部屋７内に流入する。そのため、家畜
の成育する部屋７内の温度が低下せず、一定の範囲の温
度に維持でき、また場所によって温度差を生じることか
なく、舎内温度の平均化がはかられる。

また、暖気送込みファン１８によって長手方向の中央部
にも風がゆきわたり、天井スリット１６から流出する外
気の温度及び風速が長手方向にわたって均一化するので
、家畜の成育する部屋７内の温度が場所によってばらつ
（ことなく、均一な温度に保持される。

そして、上記以外のときなどは、暖気送込みファン１８
は作動させずに、外気取入れファン１５によって取り入
れられた外気をそのまま家畜の成育する部屋７内に取り
入れればよい。

そして、前述した如く、家畜の成育する部屋７内の空気
は、内側の側壁２の下端間口１０から排出路９を通って
屋根の開口から外部へ排出される。

このようにして、畜舎１内の換気が行われつつ、畜舎１
内は一定で均一な温度に維持されるものである。

〔発明の効果〕

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　畜舎の天井裏の側壁の通気孔に外気取入れファンが取
   り付けられ、この外気取入れファンによって天井裏内に
   取り入れられた外気が天井に設けられた通気孔を通って
   下方の家畜の成育する部屋内に流入し、一方畜舎には家
   畜の成育する部屋内の空気を排出する排出路が設けられ
   ている畜舎の換気装置において、前記天井に開口を設け
   、この開口に家畜の成育する部屋内の空気を天井裏に送
   り込む舎内空気送込みファンを設けたことを特徴とする
   畜舎の換気装置。