JPS6324858Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機のホース接続装置に関
するものである。

一般に、電気掃除機の使用形態として最も多い
のは、電気掃除機の吸込口に、吸込ホースや延長
管や吸込口体を順次管路的に接続し、吸込ホース
に設けたリモートコントロールスイツチを操作す
る使用形態である。人がやつと入ることができる
が電気掃除機を引き入れて走行させるには不適当
な狭い場所、あるいは、床から相当離れた高所を
掃除する場合、従来は吸込ホースに複数の延長管
を継ぎ足して掃除する以外に手段がなく、この場
合には延長管の先端からリモートコントロールス
イツチまでの距離が長く操作しにくい欠点を有し
ている。

この考案はこのような点に鑑みなされたもの
で、吸込経路を延長して電気掃除機から遠く離れ
た位置での掃除を行なうことができ、このとき
に、延長管の先端から近い部分でコントロールス
イツチを操作しうる電気掃除機のホース接続装置
をうることを目的とするものである。

この考案は、リモートコントロールスイツチを
備えた吸込ホースを複数本設け、通常は電気掃除
機の集塵部に通じる吸込口に一本の吸込ホースと
延長管と吸込口体とを順次接続するが、電気掃除
機から遠く離れた場所を掃除するときは、吸込口
に接続した吸込ホースの握り管に他の吸込ホース
と延長管と吸込口体とを順次接続して吸込経路を
延長し、このときに、後続する吸込ホースのピン
端子を吸込口側の吸込ホースの握り管に形成した
ピン挿通孔に挿通してこの吸込口側の吸込ホース
のコントロールスイツチの固定接点に電気的に接
続し、このときに、ピン挿通孔に挿通したピン端
子により吸込口側の吸込ホースのリモートコント
ロールスイツチのON動作を自動的に阻止するこ
とができ、したがつて、延長管側の吸込ホースの
コントロールスイツチを操作することにより掃除
を行ないうるように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。
１は電気掃除機で、この電気掃除機１の集塵部に
通じる吸込口２に接続される吸込ホース３が複数
本設けられている。これらの吸込ホース３の一端
には吸込口２に接続される接続管４が嵌合され、
他端には延長管を接続する握り管５が嵌合されて
いる。接続管４には前記吸込口２に形成した係止
孔６に係脱自在に係合するクランプ７と吸込口２
内に設けた端子８に接続されるピン端子９が設け
られている。また、前記握り管５にはリモートコ
ントロールスイツチ１０が設けられている。この
リモートコントロールスイツチ１０は、吸込ホー
ス３に内設したコイル１１を介して前記ピン端子
９に極毎に接続された固定接点１２とノブ１３に
保持された可動接点１４とよりなる。また、握り
管５の端面には他の吸込ホース３のピン端子９を
固定接点１２に接続するために挿通するピン挿通
孔１５が形成されている。

前記端子８は第７図に示すようにトランスリレ
ー１６の二次側に接続され、このトランスリレー
１６の一次側は電源コード１７を介して電源に接
続されるものである。電動送風機１８とトランス
リレー１６のリレー接点１９との直列回路も電源
コード１７を介して電源に接続されるものであ
る。前記トランスリレー１６と前記送風機１８と
は前記電気掃除機１の本体に内蔵されている。

このような構成において、電気掃除機１を引き
回わすには不適当な場所や高所等、電気掃除機１
から離れた所を掃除するときには吸込口２に吸込
ホース３の接続管４を嵌合し、この吸込ホース３
の握り管５に他の吸込ホース３の接続管４を嵌合
し、吸込口２から遠い方のこの吸込ホース３の握
り管４に延長管２０と吸込口体２１とを順次接続
する。このとき、延長管２０側の吸込ホース３の
ピン端子９は吸込口２側の吸込ホース３のピン挿
通孔１５から挿入されてノブ１３をOFF方向に
押し戻しつつ固定接点１２に極毎に接続される。
したがつて、電気掃除機１から遠く離れた場所を
掃除するときに吸込口体２１に近い吸込ホース３
のコントロールスイツチ１０を操作することが可
能で、掃除をやり易くすることが可能である。

電気掃除機１を引き回わして掃除するときは吸
込ホース３を二本以上使用する必要はなく、吸込
口２に一本の吸込ホース３と延長管２０と吸込口
体２１とを順次接続すればよい。

なお、このような吸込ホース３の接続手段は電
気掃除機から離れて各部屋に設置された吸込口に
も適用することが可能である。

この考案は上述のように構成したので、複数の
吸込ホースを継ぎ足すことにより吸込経路を延長
して電気掃除機から遠く離れた場所を掃除するこ
とができ、このときに、吸込口から離れた方の吸
込ホースのピン端子を吸込口に近い方の吸込ホー
スのリモートコントロールスイツチの固定接点に
接続させることができ、しかも、ピン挿通孔に挿
通したピン端子により吸込口側の吸込ホースのリ
モートコントロールスイツチのON動作を自動的
に阻止することができ、したがつて、吸込口体に
近い方の吸込ホースのリモートコントロールスイ
ツチを手元で操作して掃除をらくに行なうことが
できる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は分解斜視図、第２図は吸込ホースの接続状態
を示す斜視図、第３図は吸込口を拡大して示した
縦断側面図、第４図は吸込ホースの接続管側を拡
大して示した側面図、第５図は吸込ホースの握り
管側を拡大して示した縦断側面図、第６図は二つ
の吸込ホースの接続部を拡大し一部を切欠して示
した斜視図、第７図は電気回路図である。 １……電気掃除機、２……吸込口、３……吸込
ホース、４……接続管、５……握り管、９……ピ
ン端子、１０……リモートコントロールスイツ
チ、１２……固定接点、１５……ピン挿通孔、１
８……電動送風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気掃除機の電動送風機に電気的に接続される
   ピン端子を有して前記電気掃除機の集塵部に通じ
   る吸込口に接続される接続管と前記ピン端子に電
   気的に接続されるリモートコントロールスイツチ
   を有して延長管等に接続される握り管とが両端に
   嵌合された吸込ホースを複数本設け、これらの吸
   込ホースの前記握り管を他の吸込ホースの前記接
   続管に嵌合される寸法に定め、前記握り管と前記
   接続管との嵌合時に前記握り管のリモートコント
   ロールスイツチの可動接点と固定接点とを非接触
   状態に保持して前記接続管のピン端子をそのリモ
   ートコントロールスイツチの固定接点に電気的に
   接続させるピン挿入孔を前記握り管の端面に形成
   したことを特徴とする電気掃除機のホース接続装
   置。