JPS6324844A - 内面被膜を有する熱可塑性フイルムの筒状物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性フィルムの筒状物、特に食品の容器で
あって内部被覆のために食品に対する接着性が改善され
ている容器に関し、またこのような熱可塑性筒状物の製
造法に関する。

ソーセージの容器として選択的に使用されている熱可塑
性プラスチックス、好ましくは塩化ビニリデン（ＰＶＤ
Ｃ）のフィルム筒状物は、食品が不十分にしかその内面
に接着せず、従って脂肪及び食肉を煮沸する工程におい
て筒状の容器から分離し、いわゆるセトリングｅアウト
（ｓｅｔｔ　ｌ　ｉｎｇ−ｏｕｔ）が起るという欠点を
もっている。また熱可塑性の筒状の容器をチーズの容器
として使用する場合には、チーズ組成物ができるだけし
っかりと容器にくっつき、チーズを切断して薄片にした
時に容器の材料がほとんどずれないことが有利である。

従って本発明の目的は熱可塑性の筒状の容器、特にソー
セージの容器を処理し、該容器はその内容物、好ましく
はチーズまたはソーセージの肉との接着性が改善される
ようにすることである。

従って本発明によれば、少なくとも５０、好ましくは少
なくとも８０重量％の塩化ビニリデンを含む塩化ビニリ
デン共重合体の内部被膜を有し、該被膜は細かく分散し
た無機性の型抜剤を含んでいることを特徴とする熱可塑
性の筒状のフィルム、好ましくはＰＶＤＣの筒状のフィ
ルム、特に食品製品の容器が提供される。

さらに本発明に従えば、フィルムの筒状物を押出した後
直ちに、無機性の型抜剤が懸濁した水性懸濁液で内部を
冷却し、内部から過剰の懸濁液を吸引して取り出し、必
要に応じ筒状物を水浴中で外部からも冷却し、絞りロー
ルを用いてくっついている残留液を筒状物から除去し、
次いで内部を少なくとも５０、好ましくは少なくとも８
０重量％の塩化ビニリデンを含む塩化ビニリデン共重合
体の水性分散物で被覆し、次いで再び絞りロールによっ
て分散物中の水を除去することを特徴とする本発明の上
記熱可塑性の筒状容器の製造法が提供される。

本発明方法は好ましくは第１図に模式的に示されるよう
に、熱可塑性樹脂、好ましくはＰＶＤＧのフィルムの筒
状物を製造するために実施される。

この方法においては、型抜剤の懸濁液を先ず一定の速度
で攪拌しながら二重壁の攪拌容器（１）の中に導入する
。受器（１）の中の液を冷却し製造工程中液の温度を一
定に保ち、押出物が均一に冷却されるようにすることが
できる。ポンプ（２ａ）を使用して押出機（３）の環状
のダイス型から新しく押出された筒状物（４）の中に懸
濁液を導入する。同時に第２のポンプ（２ｂ）によって
過剰の懸濁液を吸引して除去する。実質的に熔融状態に
ある押出物は水浴（５）中において外側から冷却され、
内部は温度コントロールされた懸濁液によって冷却され
る。一対の絞りロール（６）により水は絞り出され、一
方型抜剤は筒状物の内壁に接着して残留する。筒状物は
一対の絞りロール（６）を通った後、二対の絞りロール
（６及び？）の間で塩化ビニリデン共重合体をベースに
した内面被覆用水性分散液によって内部を被覆される。

この分散液は別の対の絞りロール（７）を開いて筒状物
の内部に導入されたものである。一対の絞りロール（７
）によって筒状物から内面被覆用分散物の水は完全に除
去される。

本発明方法によって処理されたフィルムの筒状物は後の
工程、即ちソーセージの肉またはチーズ組成物を充填す
る工程においてくっつくことなくうまく開口することが
できるばかりでなく、次いで必要とされる煮沸または試
験工程において脂肪または肉汁を分離することはない、
ソーセージの肉またはチーズは筒状の容器に満足に接着
している。

フィルムの筒状物を押出した直後に使用される水性懸濁
液は細かく分散した通常は無機性の型抜剤１例えばタル
ク、炭酸カルシウムまたは５ｉ０２であり、その平均粒
径は１〜３０延、好ましくは５〜２０声である。２０〜
６０、好ましくは３０〜４０重量部の型抜剤の他に、懸
濁液はさらに公知懸濁助剤。

例えばンルビトールモノオレエート、グリセリンモノス
テアレートまたはソルビトールモノパルミテートを含ん
でいてもよい０本発明方法は連続的に実施することが好
ましいから、型抜剤を含んでいる懸濁液は０．０５〜０
．８又／分、好ましくは０．１５〜０．５又／分の速度
でなお実質的に熔融状態にあるフィルムの筒状物の内部
に導入することができる。

二対の絞りロール（６及び７）の間で筒状物の内部に含
まれている水性被覆用分散物には、５０〜９Ｂ、好まし
くは９０〜９４重量％の塩化ビニリデン、３．５〜４０
．好ましくは４〜６重量％のアクリル酸エチル及び０．
５〜１０、好ましくは２〜４重量％のアクリル酸から成
る共重合体が含まれている。この水性分散物は好ましく
は固体分合量が２０〜８０．好ましくは４０〜６０重量
％である。

実施例 通常の添加剤を含んだＰＶＤＩＩＩ：を１３５℃におい
て押出機中で熔融する。熔融物を環状のダイス型（直径
４７７５０ｍｍ）を通して筒状物にし、水浴中に導く、
水浴の温度は２０℃である。内部については第１段階に
おいて貯蔵槽から筒状物の内部に圧入される型抜剤の水
性懸濁液によって冷却される。型抜剤の懸濁液は次の組
成をもっている。

水　　　　　　　　　　　　　　　　８２重量％タルク
　　　　　　　　　　　１７．８重量％ソルビタンモノ
ラウレート　０．２重量％ポンプ装置によって型抜剤の
懸濁液をダイス型の下方で筒状物の内部に圧入する９次
の絞り工程においては筒状物を平らにし、水を絞り取る
。第２の工程においては、このようにしてつくられた筒
状物に二対の絞りロールの間でｐｖｎｃ懸濁液を充填す
る。この分散物は ＶＤＣ８４重量％ アクリル酸エチル　　　　　　１２重量％アクリル酸　
　　　　　　　　４重量％から成る塩化ビニリデン共重
合体の５０重量％水性分散液である。

このようにしてつくられた筒状のフィルムは何等の補助
手段を用いずに開口することができ、煮沸したソーセー
ジの容器として使用する際のソーセージの肉に対する接
着性は非常に良好である。

長期間に亙る製造工程の間内面に均一な被膜が得られる
ようにするためには、ＰＶＤＣの分散液を３〜５時間毎
に取換える。

このようにしてつくられた熱可塑性のフィルムは通常の
方法に従いソーセージ組成物を充填し、通常の条件で煮
沸することができる０種々の操作時間でＰＶＤＣ分散液
を使用した場合の剥離試験の結果は次の通りである。

剥離試験を行うまでの　　製品がソーセージの肉製造し
た筒状物の長さ　　を被覆している割合ｍ　　　　　　
　　　　％

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少なくとも５０重量％の塩化ビニリデンを含む塩化
   ビニリデン共重合体をベースにした内部被膜を有し、該
   被膜は細かく分散した無機性の型抜剤を含んでいること
   を特徴とする熱可塑性の筒状容器。 ２、熱可塑性樹脂はポリ塩化ビニリデンである特許請求
   の範囲第１項記載の筒状容器。 ３、内部被膜は１ｍ＾２当り０．２５〜０．３５ｇの細
   かく分散した無機性の型抜剤、好ましくはタルクを含ん
   でいる特許請求の範囲第１または２項記載の筒状容器。 ４、押出した後直ちに、実質的に熔融状態にあるフィル
   ムの筒状物の内部を通常の無機性の型抜剤が懸濁した水
   性懸濁液で冷却し、筒状物の内部から懸濁液を吸引して
   取り出し、また筒状物を水浴中で外部からも冷却し、絞
   りロールを用いてくっついている残留液を筒状物から除
   去し、次いで該筒状物の内部を塩化ビニリデン共重合体
   をベースにした水性分散物で被覆し、次いで再び絞りロ
   ールによって残留液を除去することを特徴とする特許請
   求の範囲第１〜３項記載の熱可塑性筒状容器の製造法。