JPS63234139A - 水感応性シ−ト材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は水感応性シート材料に関し、更に詳しくは水に
よって掘れたことを一見して判別することができろ水感
応性シート材料に関する。

（従来の技ｖＲ） 従来、吸水性樹脂等の開発によって、従来の布製のおむ
つに代って、安価な使い捨て用の紙おむつが広く利用さ
れるようになっている。

（発明が解決しようとしている問題点）以上の如き従来
の紙おむつや旧来の布おむつを使用した場合に、これら
のおむつが江れているか否かは一見しては判別ができず
、殆どの場合幼児等の使用者がむずかったり、或いは保
護者が時々手で触れてみて確認する外はなかった。

従って、これらのおむつ等が水で濡れたことが手で触れ
てみることなく一見して判別できる方法の開発が要望さ
れている。

（問題点を解決するための手段） 本発明者は上記の如き要望に応えるべく鋭意研究の結果
、本発明を完成した。

すなわち、本発明は、シート状基材の表面にｐＨ指示薬
及びアルカリ剤を含有する表示層を設けたことを特徴と
する水感応性シート材料である。

（作　　用） 以上の如き本発明の水感応性シート材料は水で濡れると
表示層中のｐＨ指示薬とアルカリ剤とが反応して発色し
、水で濡れた事実が直ちに肉眼によって認識することが
できる。

（好ましい実施態様） 次に本発明を本発明の好ましい実施態様を挙げて更に詳
しく説明する。

本発明において使用するｐＨ指示薬としては、水の存在
下においてアルカリ剤と反応して発色するｐＨ指示薬は
いずれも使用することができ、例えば、好ましいｐＨ指
示薬としては、チモールフタレイン、ハロゲン化チモー
ルフタレイン、フェノールフタレイン、ハロゲン化フェ
ノールフタレイン、カルボキシチモールフタレイン、ハ
ロゲン化カルボキシチモールフタレイン、０−クレゾー
ルフタレイン、ｐ−クレゾールフタレイン、ｐ−キシレ
ノールブルー、チモールブルー、ブロムフェノールバー
クル等が挙げられる。

又、上記のようなｐＨ指示薬を発色させるために使用す
るアルカリ剤は、従来公知のいずれのアルカリ剤でもよ
く、例えば、消石灰、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、苛性
ソーダ、リン酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダ、ケイ酸
ソーダ、アルキルアミン、アルキルアリールアミン、エ
タノールアミン、ジェタノールアミン等が挙げられる。

本発明は上記の如きｐＨ指示薬及びアルカリ剤によって
シート状基村上に水によって感応して発色する表示層を
形成するものであるが、ｐＨ指示薬とアルカリ剤とをそ
のまま混合すると両者は容易に反応して発色するため好
ましくない。従ってｐＨ指示薬とアルカリ剤とを疎水性
の樹脂液、すなわち従来公知のインキ又は塗料用のワニ
ス中に溶解又は分散させてインキ又は塗料の形状で使用
する必要がある。尚、これらのインキ又は塗料のフェス
が水性であるｐＨ指示薬とアルカリ剤とが容易に反応し
発色するので好ましくなく、又、水性でなくても被膜形
成剤が親水性の高いものである場合にも、被膜を形成後
に被膜が吸湿することにより両者が反応するので好まし
くない。

又、このように同一の疎水性ワニス中にｐＨ指示薬とア
ルカリ剤とを同時に溶解又は分散させた場合には、直ち
に発色することはないが、経時的に徐々に反応して発色
することがあるので、ｐＨ指示薬とアルカリ剤の組合せ
に注意すべきである。このような欠点は、ｐＨ指示薬及
びアルカリ剤とともに、ワニス中に弱酸性の物質、例え
ば、コハク酸、アジピン酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸
、酒石酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の有機
酸やｐＨ緩衝剤を併用することによって防止することが
できる。

インキ又は塗料用フェスとしては、従来公知の疎水性の
オフセットインキ用樹脂ワニス、グラビアインキ用樹脂
ワニス、フレキソインキ用樹脂フェス、各種塗料用のフ
ェスがいずれも使用でき、これらのワニス中にｐＨ指示
薬を約０．５〜２０重量％程度及びアルカリ剤を約０．
５〜２０１量％程度溶解又は分散させることにより、表
示層を形成するためのインキ又は塗料とすることができ
る。更にこれらのインキ又は塗料中にはｐＨ指示薬の発
色を鮮明にするために、パライト、沈降性硫酸バリウム
、白亜、炭酸カルシウム、クレー、タルク、ケイソウ土
、シリカ白、アルミナ白、石膏、ベントナイト、ケイ酸
カルシウム、沈降性炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸
化亜鉛等の体質顔料や白色顔料を、例えば、約０〜２０
重量％程度併用するのが好ましい。

このようなｐＨ指示薬及びアルカリ剤含有インキ又は塗
料を、例えば、オフセット印刷法、グラビア印刷法、フ
レキソ印刷法、スクリーン印刷法、ロールコータ−法、
リバースロールコータ−法、その他の任意の印刷又はコ
ーティング方式によって、任意のシート状基村上に印刷
又は塗工することによって表示層が形成される。形成さ
れる表示層はシート状基材の全面でもよいし、部分的で
もよく、更に両面でも片面でもよい。これらの表示層は
、水と接触した時にこれらの水分が表示層中に浸入して
、浸入した水の存在によって表示層中のｐＨ指示薬とア
ルカリ剤とが反応して発色するものであり、このような
機能を示す限りいずれの厚みでもよいが、一般的には１
〜１００μｍの厚みで十分である。

シート状基材としては、いずれのシート状基材でもよく
、例えば、紙、天然又は合成の織布又は不織布或いはシ
ートやフィルムであり、例えば、木綿、絹、麻、レーヨ
ン、アセテート、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド
、ポリエチレン、ポリプロピレン、ビニロン、アクリル
等からなるいずれのシート状基材でもよく特に限定され
ない。特に好ましいものは従来公知の紙おむつのバック
シートとして使用されている透湿性のポリエチレンフィ
ルムである。

本発明の更に好ましい実施態様は以上の如きｐＨ指示薬
、アルカリ剤、インキ又は塗料用フェス及び必要な添加
剤を用いて、ｐＨ指示薬を含むインキ又は塗料と、アル
カリ剤を含むインキ又は塗料を別々に４ＡＵし、これら
のインキ又は塗料によって重ね刷り又は重ね塗工する方
法である。例えば、アルカリ剤を含むインキ又は塗料に
よって第１層を形成し、その上にｐＨ指示薬を含むイン
キ又は塗料によって第２層を形成する方法、更にはこれ
らの層を逆転させる方法であり、このようにして表示層
を形成することによって、通常の状態ではｐＨ指示薬と
アルカリ剤との反応が十分に抑制され、長期間の未発色
状態を保持することができ、水と接した時に直ちに十分
な発色が可能となる。この態様で使用するインキ又は塗
料のフェス、それらの印刷又は塗工方法等はいずれも前
記と同様でよい。

以上の如くして得られる本発明の水感応性シート材料は
そのまま各種用途に使用してもよいし、又この水感応性
シート材料を適当なサイズに裁断してこれを各種用途の
シート状基材に貼合成いは縫合して使用してもよい。

（効　　果） 以上の如き本発明の水感応性シート材料は水と接触する
と水が表示層中に浸入して、その水の存在によって表示
層中でｐＨ指示薬とアルカリ剤とが反応してｐＨ指示薬
が発色する。

従って、このような本発明の水感応性シート材料を布お
むつ或いは紙おむつ等の一部又は全部に使用すれば、こ
れらのおむつが濡れたことを直ちに肉眼で容易に識別す
ることができる。

勿論、本発明の水感応性シート材料はおむつ類に限定さ
れず、水に濡れたことを直ちに知りたいいずれの用途に
も有用である。

次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚
、文中、部又は％とあるのは特に断りのない限り重ｆｆ
ｉ基準である。

実施例１ カルボキシチモールフタレイン　　　　２部塩素化ポリ
プロピレン　　　　　　　　７部炭酸カルシウム　　　
　　　　　　　３０部レニン　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　６１計　　　　　　　　　　　　　　　
　１００部上記成上記へイントシェーカーにて１時間混
合及び分散し、ｐＨ指示薬を含有する淡黄色のインキ組
成物（Ａ液）を得た。

消石灰　　　　　　　　　　　　　　　９部塩素化ポリ
プロピレン　　　　　　　１３部ルエン　　　　　　　
　　　　　　　７８計　　　　　　　　　　　　　　　
　１００部次に上記成分を同じくペイントシェーカーに
て１時間混合及び分散し、アルカリ剤含有インキ組成物
（Ｂ液）を得た。

まず、模様入りの版を用いてグラビヤ印刷機により、透
湿性ポリエチレンフィルムに上記Ｂ液を印刷した。更に
その上に重ね刷りで眞記Ａ液を同様にして印刷して表示
層を形成し、本発明の水感応性シート材料を得た。

この様にして得られた本発明の水感応性シート材料は無
色であり、印刷された模様を肉眼で識別することは困難
であった。

この水感応性シート材料に水を触れさせると、プリント
された部分が速やかに発色し青色の鮮明な模様が浮かび
上ってきた。

この水感応性シート材料を紙おむつの防水カバーに使用
し、印刷面が内側になる様におむつを作成し、これを幼
児にセットしたところ、排尿されて濡れたところに直ち
に青色の模様が発現し、外部から排尿されたことが肉眼
で容易に認識出来た。

又、前記で得られた本発明の水感応性シート材料を横５
ｃｍ、縦３ｃ■の短冊形に切り、これを紙おむつの防水
カバーの内側に両面テープを用いて貼り付けた。その結
果同様に排尿或いは排便した時に直ちに青色に発色する
ことが認められた。

実施例２ Δ掖 ０−クレゾールフタレイン　　　　３．３部石油系樹脂
　　　　　　　　　　　７．０部シクロヘキサン　　　
　　　　　７９．４部炭酸カルシウム　　　　　　　　
１０．０部０．３１ 計　　　　　　　　　　　　　　１００．０部旦液 消石灰　　　　　　　　　　　２０．０部石油系樹！　
　　　　　　　　　　７．０部シクロへ　　ン　　　　
　　　　　６３．ｏ、ｌ計　　　　　　　　　　　　　
　ｔｏｏ、ｏ部上記Ａ液及びＢ液をボールミルにて２４
時間分散させ、各々白色のインキ組成物を得た。このＢ
液を紙、布、プラスチックフィルム等に模様入りのスク
リーンを用いてスクリーンプリントし、次に重ね刷りの
手法でＡ液をその上に印刷し、無色の変色性印刷紙、布
及びプラスチックフィルムの形態の本発明の水感応性シ
ート材料を作成した。

これらの水感応性シート材料に水分を接触させると直ち
に赤色の柄模様が浮かび出てきた。

又、同様に透湿性ポリエチレンフィルムに表示層を印刷
することにより、実施例１におけると同様、紙おむつ用
の水濡れ表示体として使用出来ることが判明した。

実施例３ 」 ブロムカルボキシルチモールフタレイン２部 ポリビニールブチラール樹脂　　　　１０部クレー　　
　　　　　　　　　　　３０部トルエン　　　　　　　
　　　　　　　２９部エ　　　し　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　２９．Ｊ計　　　　　
　　　　　　　　　　　１００部トリポリリン酸ソーダ
　　　　　　　１０部塩素化ポリプロピレン　　　　　
　　１３部ルエン　　　　　　　　　　　　　　７７゜
計　　　　　　　　　　　　　　　　　１００部上記Ａ
液及びＢ液をモーターミルにて各々分散し、各々無色の
インク組成物を得た。

次にこれを実施例１におけると同様にして、紙、布、プ
ラスチックフィルム等に重ね刷りで印刷して表示層を形
成し、本発明の水感応性シート材料を得た。この印刷シ
ートが濡れた布に接すると鮮やかな青緑色の模様が現れ
、水に接した部位が明らかにされた。

又、この印刷された透湿性ポリエチレンフィルムを実施
例１と同様に紙おむつの防水カバーに使用し、印刷面が
内側になる様に作成しこれをセットしたところ、実施例
１と同様に排尿されて濡れたところに直ちに青緑色の模
様が出現し、排尿されたことが容易に肉眼で認識された
。

実施例４ 実施例１におけるＡ液４５部、Ｂ液４５部及び５％無水
酢酸含有のトルエン溶液１０部を混合し、これをグラビ
ヤ印刷機にて紙、布、プラスチックフィルム等に一回刷
りで表示層を形成して本発明の水感応性シート材料を得
た。これを水に浸すと接した部位が鮮明な青色を呈した
。これにより、水に接した部分が明確に検討することが
出来た。

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）シート状基材の表面にｐＨ指示薬及びアルカリ剤
   を含有する表示層を設けたことを特徴とする水感応性シ
   ート材料。
2. （２）表示層が、ｐＨ指示薬及びアルカリ剤を含有する
   インキ又は塗料によって形成されている特許請求の範囲
   第（１）項に記載の水感応性シート材料。
3. （３）表示層が、ｐＨ指示薬を含有するインキ又は塗料
   と、アルカリ剤を含有するインキ又は塗料とからなる積
   層体である特許請求の範囲第（１）項に記載の水感応性
   シート材料。
4. （４）インキ又は塗料が疎水性のインキ又は塗料である
   特許請求の範囲第（１）項に記載の水感応性シート材料
   。
5. （５）ｐＨ指示薬を含有するインキ又は塗料、及び／又
   はアルカリ剤を含有するインキ又は塗料が更に体質顔料
   又は白色顔料を含有する特許請求の範囲第（１）項に記
   載の水感応性シート材料。
6. （６）シート状基材が紙、織布、不織布又はプラスチッ
   クフィルムである特許請求の範囲第（１）項に記載の水
   感応性シート材料。
7. （７）シート状基材が透湿性ポリエチレンフィルムであ
   る特許請求の範囲第（１）項に記載の水感応性シート材
   料。