JPS6323305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気製品及び各種製品を梱包する際
に用いる緩衝固底材を兼ね備えてなる包装箱に関
するものである。

従来、この種の製品を包装する包装箱は第１図
に示すように、電気製品Ａを両側方より発泡スチ
ロール等の緩衝材１０に嵌め込み、これを包装箱
１１内に収納する等の方式が一般的であり、包装
用の部品点数が多く、しかも包装材料費が高価に
なる欠点があつた。

本考案は、上述した従来例の欠点を解決するた
めになされたもので、包装箱の内フラツプを表さ
方向にＶ字形に折り曲げるとともに、この内フラ
ツプの所定位置に製品を嵌着して保持する切込み
部を形成し、上記内フラツプの切込み部にて製品
を保持するとともに、折り曲げ部より包装箱の内
側にワンタツチで収納して固定することができる
ように構成した包装箱を提供するものである。

以下、本考案による実施例を第２図ないし第６
図にもとづいて詳細に説明する。

第２図は本考案による実施例を示す包装箱１の
展開図であり、輪郭線を除く細い実線（―）は、
組立時に内側に折り曲げ、太い実線（〓）は切り
込みを入れ、かつ一点鎖線（―‐―）は外側への
折り曲げ部を示している。

図において２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄは、それぞ
れ包装箱１の立上り側壁部を示し、３ａ，３ｃは
底部外フラツプ、３ｂ，３ｄは底部内フラツプを
示すとともに、４ａ，４ｃは上部外フラツプであ
る。また、４ｂ，４ｄは上部内フラツプであり、
この内フラツプ４ｂ，４ｄにはそれぞれ保持部５
ａ，５ｂが延設され、製品Ａを嵌着する〓形切り
込み部６，６が形成されている。なお図中７は箱
体を組立てる際の接続片である。

第３図は、第２図のように成形された包装箱１
の組立状態ち示す斜視図であり、上部内フラツプ
４ｂ，４ｄに延設した保持部５ａ，５ｂの折り曲
げ片８ａ，８ｂは外側に折り曲げられるようにな
つている。

従つて、上述したように成形され、組立てられ
た包装箱１内に製品Ａを包装する場合は、第４図
に示すように、上部内フラツプ４ｂ，４ｄに延設
した保持部５ａ，５ｂの切り込み部に、製品Ａを
嵌着した後、第５図の断面図に示すように、上部
内フラツプ４ｂ，４ｄを折り曲げ線より外側に折
り曲げ、Ｖ字形になるように矢印方向に押し込む
ことにより、製品Ａが第６図の収納状態になる。
つぎに上部外フラツプ４ａ，４ｃを折り曲げて蓋
をすれば包装が完了する。

以上詳細に説明したように、本考案による包装
箱は、構造が簡単であり、部品点数は１点だけで
よく、組立が容易である。また、本考案による箱
体の製造における経費及び管理費を大幅に削減す
ることができる。

また、本考案では、上部内フラツプに延設した
保持部の切込み部に製品を嵌着するとともに、こ
の内フラツプを所定位置でＶ字状に折り曲げて箱
体内に差しこむことにより、ワンタツチで製品の
包装及び固定ができるものであり、上記上部内フ
ラツプは製品の緩衝固定材の役割も兼ね備えてい
るので特別な緩衝材が不要となる。

さらに、上部内フラツプを長さ方向にＶ字状に
折り曲げられており、この内フラツプによつて耐
圧縮強度が向上し、包装箱の材質をグレードダウ
ンすることができるなど、コストダウンが図れる
ものであり実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す要部の斜視図、第
２図は本考案による実施例を示す包装箱の展開
図、第３図は第２図の組立状態を示す斜視図、第
４図ないし第５図は、本考案による製品の包装時
を示す斜視図、第６図は本考案による包装箱内に
製品が収納された状態を示す斜視図である。 １……包装箱、２ａ〜２ｂ……側壁部、３ａ，
３ｃ……底部外フラツプ、３ｂ，３ｄ……底部内
フラツプ、４ａ，４ｃ……上部外フラツプ、４
ｂ，４ｄ……上部内フラツプ、５ａ，５ｂ……保
持部、６……切り込み部、８ａ，８ｂ……折り曲
げ片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気製品等を梱包する包装箱において、上記包
   装箱の上部内フラツプを延設して保持部を設け、
   上記保持部に製品を嵌着して保持する〓形切り込
   み部を形成し、上記保持部の切り込み部に製品を
   嵌着するとともに、上部内フラツプの折り曲げ部
   より包装箱の内側にＶ字状に折り曲げて収納する
   よう構成したことを特徴とする包装箱。