JPS63225187A - 中性子線量当量計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば医療用、工業用等の放射線源として利
用される電子線加速器から発生する中性子を計測する中
性子ｉｔ当量計に係り、特にＸ線。

ｒ線等を混入計測せず、かつ、中性子の数え落し補正機
能を有する中性子線量当量計に関する。

〔従来の技術〕

電子線加速器等の中性子発生源からのパルス状の中性子
の測定方法としては、従来、例えば減速材とフッ化ホウ
素計数管で構成される中性子線量当量計の出力信号の時
間分布に対して、特定の時間領域の計ａを行うことによ
って、Ｘ線のパイルアップ信号を除云してＸｉの混入計
数を行わない方法が採られている。また、この方法の応
用として、計数率が高くなって数え落し補正が必要な場
合、全体の時間分布を推定し、計数はその時間分布の特
定領域にて行い、その値よプ、全体の計数を推定する方
法が採られている。

しかしこの方法では、全体の時間分布が一定であると仮
定しているが、この時間分布は、実際には測定する中性
子のエネルギースペクトラムによって変わる。また、特
定の狭い時間領域の計数で全体の計数値を決める方法を
採用しているため、計数誤差が大きくなる。従って、全
体の精度が低くなっている。

以下、これについて第２図及び第３図に基づいて詳述す
る。電子線加速器等の中性子発生源からのパルス状の中
性子を、減速材とフッ化ホウ素計数管（以下、ＢＦ３計
数管と記す）で構成される中性子線量当量計で測定する
と、中性子発生源の出力信号を第２図（→に示せば、例
えば同図（ｂ）に示すイ＝号（出力信号）として得られ
る。すなわち。

中性子発生源の出力とほぼ同時に発生したパルス状の中
性子群は、中性子線量当量計の減速材によって減速拡散
され、ＢＦｓｔｊｔｆ数管に達する時間が異なり、第２
図（ｂ）のような出力信号となる（図中ｂ１はＸ線パイ
ルアップ信号１口２は各々の中性子によるパルス）。第
３図にこの時間分布を示す。

図中、縦軸は対数で目盛られた計数率、横軸は時間を示
す。この時間分布は少くとも２成分、すなわち速い中性
子の成分１と遅い中性子の成分２に分けられる。この分
布の比率は、中性子線量当量計に入射する中性子エネル
ギースペクトラムによって変化する。例えば、中性子発
生源と中性子線量当量計の距離が長くなり、冨内での散
乱等によって遅い中性子の成分が増加すると、計数管か
らの出力信号の時間分布が変わ９１図中の一点鎖線３で
示すような分布になる。

一般に、中性子の数え落しは２図中の速い成分の領域で
ある前半部分が問題となる。従来技術によると、この領
域以外の特定の領域で計数全行い。

推定てれた全体の時間分布に従って、全体の計数値を決
める方法を採っていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし第３図で示すように、全体の時間分布は。

入射する中性子のエネルギースペクトラムによって変わ
ることがあシ、上述従来技術では、全体の計数値の精度
が低くなるという問題点がおった。

本発明は、上述したような問題点を解消するためになさ
れたもので、広範囲にわたって高い精度で中性子線量当
量が測定できる中性子線量当量計を提供することを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、フッ化ホウ素計数管の出力を複数の時間分布
領域に分けて各々計数し、そのうち、数え落し補正を必
要とする領域の計数値に対しては数え落し補正を行い、
その後、補正後の計数値とそれ以外の計数値の全てを加
算し、時間分布の全領域の計数値を得るようにしたもの
である。

〔作用〕

数え落し補正が必要な場合、その補正がなされた計数値
と、それ以外の計数値の全てを加算すれば全計数量が多
くなシ、計数誤差が小さくなる。

また、複数の時間分布領域に分けて各々計数すれば、入
射中性子のエネルギースペクトラムの変化に伴う検出系
の時間分布の変化に関係なく全計数が行え、上述目的が
達成される。

〔実施例〕

以下１図面を参照して本発明の詳細な説明するが、具体
例の説明に先立ち、まず本発明の概略を第３図に基づい
て説明するつ 例えば第３図に示すように、速い成分が支配的な時点１
．−１２間の領域（第１チヤンネルという）と、遅い成
分が支配的な時点ｔ２以降の領域（第２チヤンネルとい
う）について、それぞれ計数を行う。時点ｔｏ　　ｔｔ
間の領域はＸ線パイルアップ信号ｂ１を除云する九めに
計数はしない領域である。

計数された第１チヤンネルは数え落し補正が必要な場合
に数え落し補正計算を行い、その値を第２チヤンネルの
計数値に加算する。これによって全計数値が得られる。

次に１本発明の具体例を第１図に基づき説明する。第１
図は本発明による中性子線量当量計の一実施例を示すブ
ロック図で５上述例を具体化して示すものである。この
第１図において、５は中性子発生源、ここでは電子線加
速器である。この加速器５からの中性子６が減速材７と
ＢＦ３計数管８で構成される中性子線量当量計検出部に
入射し。

個々の中性子６に対するパルス信号Ｓ１が出力される。

この信号８１は、アンプ部９で増幅され。

信号Ｓ２としてゲート回路１０．１１に入力される。一
方、前記加速器５のトリガー信号Ｓ３を基点としてパル
ス整形Ｍ延回路１２によシ、第３図中の第１．第２チヤ
ンネルに相当する時間幅の信号が発生され、これがゲー
ト信号Ｓ４，８５としてそれぞれゲート回路１０．１１
に入力される。

ＰＩｔｒ記アンプ部９からの信号Ｓ２は１上記ゲ一ト信
号Ｓ４，８５に便って、それぞれのパルス計数回路１３
．１４に入力され、それぞれのチャンネル（第１．第２
チヤンネル）の生のデータとして計数嘔れる。

数え落し補正の必要な第１チヤンネルの計数値について
は、数え落し補正回路１５によって補正され、その後、
第２チヤンネルの計数値と加算回路１６によって加算さ
れる。これによシ、時間分布の全領域（全チャンネル）
の計数値が得られ。

表示器１７によって表示される。

なお上述実施列では１時間分布領域上２つ（２チヤンネ
ル）に分けた場合について述べたが、これのみに限定さ
れることはない。もつとも、分ける数を少なくなくすれ
ば、その分、構成が簡単になりコスト低減が計れる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、中性子線のエネルギースペクトラムが
変化した場合でも十分な数え落し補正ができるので、エ
ネルギースペクトラムが変化し。

かつ、数え落しが必要な領域でも測定が行え、広範囲に
わたって高い精度で中性子線量当量の測定が行えるとい
う効果がめる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による中性子線量当量計の一実施例を示
すブロック図１第２図はＢＦｓ計数管の出力信号の一例
を示すタイミングチャート、第３図は同上出力信号の時
間分布の一例を示すグラフである。 ５・・・電子線加速器（中性子発生源）、６・・・中性
子。 ７・・・減速材、８・・・フッ化ホウ素計数’＃（ＢＦ
ｓ計数管）、１０．１１・・・ゲート回路、１３．１４
・・・パルス計数回路１１５・・・補正回路、１６・・
・加算回路。 ５　゛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、熱中性子を測定するフツ化ホウ素計数管の周囲を、
   速中性子を熱中性子に減速する減速材で被覆してなる測
   定部を有し、中性子発生源からの中性子を線量当量とし
   て計測する中性子線量当量計において、前記計数管の出
   力を複数の時間分布領域に分けて各々計数する計数手段
   と、前記複数の時間分布領域のうち、数え落し補正を必
   要とする領域の計数値に対して数え落し補正する補正手
   段と、この補正手段を経た計数値と補正手段を経ずに前
   記計測手段から得られた計数値とを加算して時間分布の
   全領域の計数値を得る加算手段とを具備することを特徴
   とする中性子線量当量計。