JPS63223218A - 杭の打止め工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、基礎杭等を岩盤等の支持層まで埋設した後、
確実な支持力を得るために杭をさらに支持層に強い力で
押込むアンカー使用の打止め工法に関する。

（従来の技術） 従来の杭の打止めは、杭の下端にコンクリートまたはセ
メントミルクを注入したり、モンケンにより打込んだり
することにより行なっていたか、前者はコンクリートま
たはセメントミルクが地上に漏れ出し、後処理が困難で
あるという問題かあり、また後者は、騒音や振動の公害
を発生させるという問題がある。

このため、近年、第７図、第８図に示すように、ねじ込
み式のアンカー５０を用い、地中に埋設したアンカー５
０を例えば図示のような四角形をなす反力受は用ベース
フレーム５１の４隅に結合し、該ベースフレーム５１と
杭１３Ａの頭部との間にジヤツキ５３を介在させ、該ジ
ヤツキ５３を伸長させて杭を押込むことにより、打止め
を行なう工法が開発されている。しかしこの工法によれ
ば、１本の杭１３Ａ、１３Ｂごとにアンカー５０を全部
引抜き、ベースフレーム５１と共にアンカー５０をクレ
ーン等により吊上げ、その位置をＡから次のＢ位置へと
移動させ、再びベースフレーム５１の設置とアンカー５
０のねじ込みによる埋設を行なわなければならず、段と
りに時間と労力を要するという問題点があった。また、
杭の位置か１３Ａと１３Ｂのように近接している場合（
建物の柱を支持する場合には、１本の柱に対して基礎杭
を複数本打設する場合が多いため、杭を近接位置に複数
本埋設する場合が多い、）、アンカー５０がａとｂに示
すように重なる位置に埋設され、必要な反力か確保でき
なくなるという問題点かある。

また、このような問題点を解決するため、仮に第９図に
示すように、ベースフレーム５１に装着するアンカー５
０の本数を増加させ、複数本の杭１３Ａ、１３Ｂかベー
スフレーム５１の１回の設置で行なえるようにすること
か考えられるか、しかしこの工法によれば、数百万円以
上の価格を有する高価なアンカーの必要本数か多くなり
、装置価格が高価になるという問題点かある。

（発明か解決しようとする問題点） 本発明は、上記の問題点に鑑み、ベースフレーム設置や
アンカーの埋設等の段取りに要する時間および労力が低
減され、必要アンカーの本数も少なくてすむ杭の打止め
工法を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この目的を達成するため、本発明は、アンカーを用いて
杭の打止めを行なう工法において、反力受は用ベースフ
レームに２本以上の基本アンカーを装着すると共に、独
立の駆動装置を有する補助アンカーを位置換え回部に装
着し、かつ前記ベースフレームを、複数本の杭が偏心し
た位置に対応するように設置し、前記各アンカーを地中
に埋設後、前記ベースフレームと各アンカーとを、ベー
スフレームがアンカーに対して上動しないように係合さ
せ、ベースフレームを反力受けとして杭をジヤツキによ
って押込むことにより、１本の杭の打止めを行ない、続
いて前記補助アンカーを引抜いて前記ベースフレーム上
の別の補助アンカー装着部に装着して埋設し、該補助ア
ンカー寄りの偏心位置にある別の杭の打止めを行なうこ
とを特徴とする。

（実施例） 以下本発明による杭の打止め工法の一実施例を第１図な
いし第４図により説明する。第１図は２木の杭１３Ａ、
１３Ｂを１回のベースフレーム８の設置により行なう場
合について示す実施例であり、長方形をなすベースフレ
ーム８の長辺部中央にそれぞれ１本の基本アンカーｌを
装着し、短辺の一方に補助アンカー２を装着する。これ
らのアンカー１．２は、第２図、第４図に基本アンカー
ｌで代表して示すように、断面が四角形の筒状をなす中
空または中実のロットｌｄの下端に、接続部ＩＣを介し
て、螺旋羽根１ｂを設けた軸１ａを結合してなる。ロッ
ド１ｄは、アンカーの所要理設深さに応じて適宜本数接
続して構成することもある。

前記補助アンカー２は、独自の駆動装Ｍ３を有し、ベー
スフレーム８に対して着脱自在に装着するユニット化さ
れたものである。一方、基本アンカーｌは、ベースフレ
ーム８に対して固定的に装着し、かつ共通の駆動モータ
により駆動してもよいか、本実施例においては、基本ア
ンカー１も補助アンカー２と同様の構造にユニット化さ
れており、それぞれ独自の駆動装Ｎ３を有する例につい
て示している。

すなわち、第３図に示すように、駆動装置３のケース５
と、ボルト１５によりケース５に取付けられた底蓋６に
は、それぞれ円形開口部５ａ、６ａが設けられ、該各間
口部５ａ、６ａには断面形状が４角形をなす回転軸４が
軸受１６を介して回転自在に、かつ上端部がケース５か
ら若干突出するように取付けられる。該回転軸４内には
、前記アンカー１．２のロッドｌｄが上下動自在に、か
つ相対回転不衡に貫挿される。また、ロッド１ｄの上部
および回転軸４には、止めピンｌＯにより両者を結合す
るピン孔１７．１８か設けられている。前記ケース５上
には油圧モータまたは電動モータからなる駆動モータ１
４を設置し、その出力軸に設けた歯車１１を前記回転軸
４に設けた歯車４ａに噛合させている。

この駆動装置３付きの基本アンカーｌおよび補助アンカ
ー２は、駆動装置３のケース５の端部に設けた上下の水
平突出板５ｂ、５ｂ間にベースフレーム８を挟み、両者
に設けたピン孔７，１９にピン９を挿着することにより
、着脱自在に装着される。

このような装置を用い、第１図に示すように、クレーン
（図示せず）等によりベースフレーム８を吊上げ、２木
の杭１３Ａ、１３Ｂがベースフレーム８の両側に偏心し
た位置に対応するように、スタンド１２（第２図参照）
上に載せて設置する。ここで、ベースフレーム８をスタ
ンド１２上に設置した後、あるいは前に、基本アンカー
ｌを前ピン９を利用して装着し、補助アンカー２は第１
図の図面上左側に装着する。この装着時には、基本アン
カーｌおよび補助アンカー２は、ロットｌｄの上端をク
レーンのワイヤに接続して垂下することにより、螺旋羽
根ｉｂかケース５に接触あるいは近接するように引上げ
られた状態となっている。

次に、駆動モータ１４を作動させてアンカー１．２を１
本ずつ、あるいは複数本同時に回転させることにより、
螺旋羽根１ｂを、雄ねじが雌ねじにねじ込まれるように
地中に食込ませる。このようにして３木のアンカー１．
２を、上部のビン孔１７と回転軸４のビン孔１８に合わ
せてピンｌＯを挿着することにより、ベースフレーム８
がアンカー１．２に対して浮き上がらないようになし、
第２図に示すように１例えば油圧シリンダでなるジヤツ
キ２０の下端に取付けたキャップ２１を杭１３Ａの頭部
に嵌合することにより、ジヤツキ２０を杭１３Ａとベー
スフレーム８との間にセットし、ジヤツキ２０を伸長さ
せることにより、杭１３Ａを押込み、杭１３Ａの打止め
を行なう。この場合杭１３Ａ押込みによる反力は、ベー
スフレーム８を介して２本の基本アンカー１と１本の補
助アンカー２で受けられる。この時、杭１３Ａは３本の
アンカー１．２のほぼ中間に位置するので、アンカー１
．２はバランス良く作用する。

このようにして第１図左側の杭１３Ａの打止めを行なっ
た後は、補助アンカー２と回転軸４とのピンｌＯによる
結合を解き、駆動モータ１４を前記と逆方向に回転させ
て補助アンカー２を引抜き、ピン９によるベースフレー
ム８との結合を解き、クレーンにより補助アンカー２を
吊上げ、第１図の右側に移動させ、２点鎖線に示すよう
に、ベースフレーム８の右側短辺部に、ピン９により結
合して装着する。そして、前記と同様に補助アンカー２
を地中に食込ませた後、ピン１０により補助アンカー２
を回転軸４に結合し、ジヤツキ２０を収縮させてキャッ
プ２１を右側の杭１３Ｂの頭部に嵌合してセットし、ジ
ヤツキ２０を伸長させて杭１３Ｂの打止めを行なう。従
って、２本の基本アンカーｌを地中に埋設したままで２
本の杭１３Ａ、１３Ｂを打止めすることかできる。

第５図は本発明の他の実施例であり、本実施例は、前記
と同様の長方形をなすベースフレーム８の長辺部にそれ
ぞれ２木ずつ、合計４木の基本アンカーｌを装着し、左
右に位置換え可能に補助アンカー２を装着したものであ
り、本実施例によれば、前記実施例の場合よりも大きな
反力を負担することができる。

第６図は本発明のさらに他の実施例を示すもので、ベー
スフレーム８Ａを正方形に形成し、その４隅に基本アン
カーｌを装着し、４本の杭１３Ａ〜１３Ｄがベースフレ
ーム８Ａの各４辺の近傍の偏心位置に位置するようにベ
ースフレーム８Ａを設置し、１本の補助アンカー２は、
それぞれ１３Ａ、１３Ｂ、１３Ｃ，１３Ｄの打止めを行
なう場合、Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄの位置にそれぞれ位置換えし
装着して打止め作業を行なうようにしたものである。

この他、ベースフレームを５角形以上の多角形や円形あ
るいは楕円形に形成することも可能であり、また、基本
アンカーｌあるいは補助アンカー２の位置が調整可箋と
なるように、ベースフレーム８，８Ａにアンカー取付は
用ピン孔１９を多数設けたり、取付けねじによってアン
カー１．２をベースフレーム８に固定することも可使で
ある。

また、アンカー１．２のロッドｌｄは円形として周囲に
回り止め用突条部を設けたものやビーム等を用いること
もでき、螺旋羽根１ｂの形状も種々に変更できる。また
、本発明を実施する場合、必要に応じ、ベースフレーム
の中心位置にも杭を対応させて打止め作業を行なわせる
ようにしてもよい。また、ジヤツキ２０は、ベースフレ
ーム８゜８Ａに位置調整自在に取付けることが回部であ
り、ジヤツキ２０としても、ねじロット式等種々のもの
が用いられ、さらにベースフレーム８上に設置したジヤ
ツキの収縮によってロフトを介して杭を打込む構成のも
のも採用できる。

（発明の効果） 以上述べたように、本発明による工法は、複数本の杭を
ベースフレームの偏心位置に対応させ、ベースフレーム
に対して固定位置に基本アンカーを装着し、該基本アン
カー以外に、打止め対象となる杭の偏心した側に補助ア
ンカーを、順次位置換えして装着し、これら移動、固定
のアンカーを用いて杭の打止めを行なう工法であり、複
数本の基本アンカーは地中に埋設したままで、かつベー
スフレームを設置したままで複数本の杭の打止めか行な
えるので、打止め作業を能率良く行なえ、労力も低減さ
れる。また、建物の柱を支持する基礎杭を打設する場合
、従来のようにアンカーの埋設位置が重複して必要な反
力確保かできなくなるという事態の発生がなく、しかも
常にアンカーによる反力のバランスが良く１反力を確保
できる。

また、ベースフレームの全周にアンカーを固定的に配設
して作業を行なう場合に比較し、アンカーの数を減少さ
せることかでき、廉価に実施できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の工法の一実施例を作業状態にて示す平
面図、第２図は第１図の側面図、第３図は第１図のＥ−
Ｅ拡大断面図、第４図は該実施例のアンカーユニットを
示す側面図、第５図および第６図はそれぞれ本発明の他
の実施例を示す平面図、第７図および第８図はそれぞれ
従来の工法を示す平面図および側面図、第９図は従来技
術から想定される他の工法を説明する平面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アンカーを用いて杭の打止めを行なう工法において、反
   力受け用ベースフレームに２本以上の基本アンカーを装
   着すると共に、独立の駆動装置を有する補助アンカーを
   位置換え可能に装着し、かつ前記ベースフレームを、複
   数本の杭がベースフレームの偏心した位置に対応するよ
   うに設置し、前記各アンカーを地中に埋設後、前記ベー
   スフレームと各アンカーとを、ベースフレームがアンカ
   ーに対して上動しないように係合させ、ベースフレーム
   を反力受けとして杭をジャッキによって押込むことによ
   り、１本の杭の打止めを行ない、続いて前記補助アンカ
   ーを引抜いて前記ベースフレーム上の別の補助アンカー
   装着部に装着して埋設し、該補助アンカー寄りの偏心位
   置にある別の杭の打止めを行なうことを特徴とする杭の
   打止め工法。