JPS63222846A - 無端歯付ベルトの製造方法とその装置並びにその歯付ベルト - Google Patents

無端歯付ベルトの製造方法とその装置並びにその歯付ベルト

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JPS63222846A
JPS63222846A JP5538187A JP5538187A JPS63222846A JP S63222846 A JPS63222846 A JP S63222846A JP 5538187 A JP5538187 A JP 5538187A JP 5538187 A JP5538187 A JP 5538187A JP S63222846 A JPS63222846 A JP S63222846A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 動力又は運動伝動用の無端歯付ベルトの製造方法及びそ
の装置並びに上記方法によって製造された歯付ベルトに
関する。
〔従来の技術〕
従来利用されている歯付ベルトの材質は耐油性に秀れた
ニトリルゴム(NBR)や耐久性、耐オゾン性に秀れた
クロロプレンゴム(CR)であるが、これらの特殊ゴム
は負荷伝動能力を向上させるためにそのゴム硬さを増加
させると、一般的にゴム物性が低下し繰返しの屈曲作動
により亀裂が早期に発生し易くなり耐用寿命を短かくす
るばかりでなく、ベルト剛性の増大化に伴ないベルト自
体の屈曲変形作動に対応する変形エネルギと発熱エネル
ギを消耗し、伝達動力の損失を増加させる傾向となり、
結果的に動力伝達効率を低下せしめる不利益を免れえな
い、またこの種の性質をもつ熱可塑性エラストマーを使
用する歯付ベルトは射出成形機や押出機を採用して現在
製造されているが、大部分は歯形表面に帆布又は織布′
を使用することなしに単に上記補強コードを埋設せしめ
たこの種エラストマー材から成る歯付ベルトを製造して
いるものにすぎなかった。更に従来の射出成形機による
歯付ベルト製造方法ではベルト長さと幅に可成制限をう
ける難点があったばかりでなく、歯部全表面を蔽って帆
布を被覆せしめる場合には補強抗張体をなすコードを内
型モールド上に巻付ける前に、予め帆布自体を地形歯型
に押付けて予備成型する必要があったためこの予備成型
作業も工程の単純化を妨げる結果となっている。また別
法として、押出機による製造方法も行われている。該方
法は回転する金型上に溶融されたエラストマーを直接流
し込む方法である。この場合はニジストマー溶融粘度の
調整が困難となる欠点を有する。
更に伸縮性帆布を歯型面に押し広げながら歯形を成形す
るときは粘度が低く即ち流動性大なるため、溶融エラス
トマーが織り目から滲み出し歯部表面に露出する欠点を
もつ。従りて、この方法くおいても射出成形機の場合と
同様に事前く帆布を金型歯面に密着させて予備成形を行
っておく必要がある。その上、この押出機による製造法
においては押出機の連続稼動中に歯付ベルトの一サイク
ル成形作業毎に金型を交換しなければならなh欠点があ
る。これは作業効率を低下せしめるばかりでなく、エラ
ストマー材料の損耗の点において問題がある。
本発明に係る歯付ベルトは前述した新規のベルト製造方
法によって得られた特定構造をもつ歯付ベルトに関して
いる。
〔発明の解決しようとする問題点〕
本発明は在来使用されて込た射出成形法乃至は押出し成
形法における自前における帆布歯形の予備成形工程を回
避し或はIW融エラストマーの精密な粘度調整操作を必
要とせず、しかも製造工穆数も比較的単純化されるため
、エラストマー消費の点からみても歩溜シの高い効率的
な製造方法が達成されるものである。
そのため本発明装置の金型は特定構成の配列金型を具備
する。即ち中心部固定の内金型とこの周囲に放射状配列
の分割された可動外金型とにより構成される。これらの
内・外金型にはいずれ本制御可能な加熱及び冷却手段が
付設され、所定の加熱冷却サイクルに従りて成形工程が
継続的に遂行できる。歯付ベルト歯部の全表面を蔽う帆
布も特に選定され、ベルト歯部と背部を形成るエラスト
マー材料も特定のものに選定される。即ち、現在歯付ベ
ルトに使用されているクロロプレンがム(CR)やニト
リルゴム(NBR)等はその負荷伝動能力を増大させる
ためにゴム硬さを研ぐするとがム物性が低下し繰返し屈
曲作動により亀裂を早期に発生し耐用寿命を短かくする
。更に剛性の増加に伴り、ベルトの屈曲変形の念めのエ
ネルギ損失を大きくし動力伝動効率を低下せしめる。こ
れに対し本発明に係る歯付きベルトは特定の熱可塑性エ
ラストマー例えば−リエステル系、ウレタン系、ポリア
ミド系のものを採用し、fム硬さを便くして負荷伝動能
力を高めても物性値を低下せしめることがなく、しかも
ゴム自体の引張り強度などの物性値はかえって高められ
ることが多い、後述する工場実験においても上記従来の
ゴム材料く対し本発明によるものは上述した耐亀裂性並
びに消費エネルギの優位性が確認されるところである。
〔問題点全解決するための手段〕
本発明に係る歯付ベルトの製造方法は、該方法を実施す
るために特別に設計された中央区域に固定の内金型とこ
の内金型の外周を取囲んで放射状に分割配置した複数個
から成る可動の割金型を採用して遂行される。この内金
型円筒体は被成形無端歯付ベルトの全長に相轟する円周
長をもつ直径を有し、その全外周表面にはベルト歯形と
歯溝に対応する凹凸模様が刻設されている。本発明方法
は前記構成の内金型外面にその円周方向に伸縮性織布を
被着せしめる工程と、上記被着織布外側に補強抗張体を
定ピシチで螺旋状に巻回する工程と、更に上記螺旋巻き
抗張体の外側に予めカレンダリンダされた即ち展延成形
した一定厚みをもつ熱可塑性エラストマーシート材全所
定厚みになるまで巻付ける工程とにより、ベルト構成素
材全内金型外面に積層状に組立てセットし、次いで可動
の分割外金型を前記内金型円筒体にセットされたベルト
組立素材構成体に向って前進圧着して低面圧好ましくは
0.5〜5 ktz /ctm 2の範囲で圧着保持し
っで昇温せしめる工程と、該エラストマーにかかる面圧
を高面圧好ましくは10〜60に9/、=m2の範囲に
保持してこの高面圧状態を所定の成形時間だけ一定に維
持させて歯形成形を遂行する工程と、該加熱成形工程完
了後におりて加熱作用を停止すると共に両金型を強制冷
却する工程と、その後すべての分割外金型を半径外方に
後退させて、成形品を内・外金型から離型する工程とか
ら成る無端歯付ベルトの製造方法である。
上記方法を実施するための製造装置は、水平基盤上の中
央部に円筒中心線を垂直状に保時して設置された固定の
円筒状内金型と、該内金型の半径とを具備し、前記内金
型の外側表面には被成形歯付ベルトの歯部と歯部に一致
する凹凸模様の金型分割外金型はそれぞれ個々に作動制
御可能な流体シリンダ装置の可動ピストンロッドに連結
されて前記中央部固定の内金型円筒体に対し進退移動可
能に設けられると共にこれら個々の分割外金型内部にも
制御可能な可熱、冷却手段が内蔵されていることを特徴
とする製造装置である。
前記方法と装置により製造される本発明の無端歯付ベル
トは該ベルトの長さ方向く伸縮性をもつ帆布又は織布に
よりベルト歯部全表面が被覆結着され、そのベルト歯部
底部には非伸張性補強抗張体が埋設されている歯付きベ
ルトにおいて、ベルト歯部とベルト背部を構成する材質
はポリエステル系・ウレタン系、又はポリアミド系等に
よる材質であってしかも予めカレンダリングされた熱可
塑性エラストマーが使用されると共にベルト背部におけ
るゴム便さが歯部のゴム便さよシ軟〈構成されている歯
付ベルトである。
〔実施例〕
第1図に≠蜂4偲は本発明に係る無端歯付ベルであり、
図中において内金型および外金型部分は断面図として示
される。
第1図、82図において、Aは内金型で、製造装置の水
平状をなすフレーム基盤1上の中央部に固定的に設置さ
れる。内金型Aは閉鎖した端壁を上部にし、恰もコツプ
状中空円筒体を倒立状に戴置した形態をとって設けられ
ている。この内金型Aの外表面には無端歯付ベルトの歯
部と歯溝に一致する断面をもつ突条と長溝からなる凹凸
状の歯形模様が刻まれており、これら突条と長溝の方向
は垂直中心線x−Xに平行に形成される。即ち図示には
省略されているが、内金型外面く形成した垂直方向の長
溝底面は被成形歯付ベルト歯部の歯頂面に相当し、かつ
垂直方向の突条頂面は被成形歯付ベルト歯溝の底面に相
当する。従って被成形ベルトの歯元ピッチラインに沿う
ベルト長さは内金型Aの最大直径の円周長に一致する。
更にこの内金型Aの円筒壁内部には第2図の断面に示す
如くタト側に環状配置の電気的加熱ヒーターnが埋設さ
れ、該加熱ヒーターDは外部に設置した制御可能な温度
調整装置に接続される。Fは冷却配管系を示し、符号E
は熱可塑性エラストマー材やその他の構成素材から成る
被加工素材である。詳しくは内金型Aの外周全表面を蔽
うて逐次筒形層状に密着された織布、補強抗張体、熱可
塑性エラストマーシート材から成るベルト組立素材構成
体である。
該素材構成体Eは半径方向最内層側に伸縮性帆布又は織
布、その外側に非伸張性コードからなる抗張体が螺旋状
に巻付けられ、更に該螺旋状巻回コードの外側に歯部が
ム質を構成する熱可塑性エラストマーシートとベルト背
部ゴム質を構成する熱可塑性エラストマーシートが所定
の厚さになるまで巻回されてセットされたものである。
符号Bは分割配置された外金型で、図示例では6個の分
割内金盤として示し、それぞれ内金型Aに対し放射ら成
り、その内側表面は平滑な部分柱状表面に仕上げられて
おり、上記6個の分割外金型がベルト組立素材構成体E
の外周表面に向りて密接状に進行するとき、完結した一
円筒表面を形成するように作動し閉鎖される。符号Cは
上記分割内金型Bを進退移動可能に作動するための油圧
シリンダを示す。各分割外金型Bの外側には結合板3が
一体的に付属して結着され、該結合板3は内金聖人の垂
直中心軸線X−Xに対し半径方向外方に配列された上記
油圧シリンダのピストンロッド2の先端に結合されてい
る。この場合作動油圧の調整並びにピストンロッドの作
動運動制御は図示されてない作動油圧制御装置並びに例
えば電磁ソレノイド形油路切替弁機構を介して行なわれ
る。これら分割外金型Bの内部にも内金型Aと同様に温
度制御可能な電気加熱ヒーターD及び冷却液配管系Fに
よる冷却手段が内蔵されている。
前述した製造装置を用いて無端歯付ベルト″fr裂造す
る方法は次のような作動行程によって遂行される。即ち
、成形工程開始前において上述した6個からなる各分割
外金型Bは外方に離れた後退位置に作動されている。先
づ初めに内金聖人の円筒外周表面に対し接着剤により塗
布処理をうけた伸縮性帆布が密接状に被冠一覧。この伸
縮性帆布の被冠は予めその拡張率を見込んで内金型外径
よりわずかに小なる直径をもつ円筒体形状に予備成形さ
れたものを利用することができ、或は又所望寸法の矩形
状帆布を円筒状に継合せて実施することもできる。
次に非伸張性抗張体となるコード状高弾性繊維を上記被
覆された帆布外表面の上下に亘る全長範囲に正確な螺旋
ピッチを以って巻き付ける。更に上記螺旋状巻回のコー
ド上に予め展延処理により薄いシート状に成形され九ニ
ラストマーシート材を成形ベルト歯部の形成材料量に見
合せて所望の厚みになる迄巻付ける。次いで上記歯部エ
ラストマーシート材より硬さが軟かい同lf!tのエラ
ストマーシート材をベルト背部のコ9ム形成材料量に見
合せた所望の厚さになる迄巻付けて、ベルト形成のため
の組立て素材構成体の据付はセット操作を完了する。上
記ベルト組立素材構成体Bのセット完了後において、6
個の油圧シリンダ装置を一斉に始動させて分割外金型B
を上記素材構成体E上に向けて進行させ、内金型Aの全
外周を包囲して密着状に押圧する。この密接圧着におけ
るエラストマー素材上に及ぼす面圧は油圧シリンダ装置
の油圧制御により低面圧0.5〜5 kg / cm 
2となるように作動制御される。この低面圧状態を維持
させながら、内・外金壓内蔵の電気加熱ヒーターDを稼
動し内・外金型共に加熱を開始しエラストマー材の温度
を常温からその軟化点80″〜160℃に達するまで連
続的に加熱作用全継続する。この軟化点に達する経過期
間は上記低面圧状態に保持することが重要となる。次い
で、上記エラストマーの温度が軟化点に達した後金型温
度を軟化点温度よすxo’〜80℃の範囲で上昇させて
エラストマーを溶融状態に導びくと共に作用面圧を上記
低面圧状態から漸次上昇加圧してベルト歯部の成形作動
に必要な高い面圧1015L60 kl / m 20
作用状態に達せしめる。このときのエラストマー粘度は
10’〜106 −イズの範囲(島津製作所製フローテ
スターによる測定値→で選択される。この温度条件即ち
lzf〜210Cと作動高面圧条件は歯部成形にとりて
必要であり、この必要な作動条件を一定に保持して数分
間の歯形成形期間が持続され、成形工程全完了する。歯
形成形工程完了後力a熱操作全遮断すると共に内・外金
型内の冷却用品その後分割外金型凡てを一斉に後退させ
円筒状歯付成形体を両金型から離型させる。最終的に冷
却硬化した円筒状歯付成形体は切断装置によシ所定寸法
幅に輪切りKされ所望の後続工程を経て一定局長をもつ
無端歯付ベルトが完成される。第3図は本発明方法の過
程においてエラストマー素材構成体Eに施こされる加熱
冷却サイクルをグラフ化して示す。その縦軸は金型温度
(C5に示し、横軸は経過時間の)を示す。同図中のa
点は脱型可能温度で例えば軟化点よシ2♂〜60℃低い
温度になる。Cは軟化点で通常8♂〜160℃の範囲に
ある。bは流動状態となる溶融温度で軟点よシ約lO′
〜80℃の高温度範囲にある。成形工程におけるエラス
トマー材に作用する作用面圧は分割外金WBの当初にお
ける密接押圧時に上述し九低面圧状態に保持され、この
低面圧状態は両金型温度がエラストマー材の軟化点に達
するまで一定に保持される0次いで継続する両金型の加
熱作用によりエラストマーがその軟化点Cからその溶融
温度されてエラストマ一温度上昇により適切な流動的粘
性をもつく至ったとき、その面圧は高面圧状態に達し、
この高面圧状態は所定の成形時間が経過する壕で一定に
保持される。このようにして歯付が続行される。このよ
うな温度条件と面圧保持条件の必鞭性は次の如き理由忙
よる。即ち金型温度が熱可塑性エラストマーの軟化点よ
り低い温度状態で高面接成形工程を実施するときは軟化
しないゴム硬さにより埋設した抗張体コードは比較的に
高い押圧力を受けて扁平化する傾向がある。そのため配
列コード相互間の間隔を狭くしエラストマーの未流動化
と相俟って材料の流れを阻害し歯部の成形作用tm害す
るにいたる。更にエラストマー材の流動化以前のゴム硬
さは整列状態に在る抗張体の位置決め配置を乱しベルト
のピッチライン全規定しているコード位置付けの安定化
を阻害するからである。従ってベルト歯形の密実なモー
ルド成形作用とコード配列の安定化を計るためにはが必
要となるのである。
第4図Aは内金屋外周面に巻回セットされたベルト成形
の組立素材構成体E′fを示し、成形前の層状配置序列
を示し、また内金屋外側表面に形成された歯形および歯
溝は台形形状の例を示す。同図においては組合せ素材を
明瞭化するため故意に間隔をあけて図示したが実際上に
は密着した複数層の配置状態となって巻回セットされる
ことはいうまでもない。同図中Mは内金型Aの外周表面
に刻まれた歯溝空間部であり、Fはその歯11Mの上方
において隣接する歯部頂面間に架は渡して巻回された帆
布であり、Tは抗張体を構成するコード層を示す。該コ
ード層Tの外側に位置する上方に示する2−昏ム層R(
A)、R(B)は歯付ベルトの背部となる最外層ゴムシ
ートと成形ベルトの歯部となる第2の外側層コ9ムシ一
トを示す。第4図Aにおいて内金型外周表面の歯溝空間
部Mは未だ成形前において第2のゴム層R(B)が充填
されない状態にあることを示している。第4図Bは成形
後における内金型Aの外側表面に形成された歯付ベルト
の歯部が第2のゴム層Rω)により充填された成形状態
を示す。図示のように、成形工穆期間において加熱流動
化されたt42外側層のゴム層R(B)の大部分は螺旋
状に巻付けられた隣り合うコード1間の間M を流下し
て内金型in”i!間内e/IIし成形ベルト歯部を形
成すると共に最外層ゴムR(1)の大部分は成形ベルト
の背部ゴム層を形成する。
上述した製造装置と製造方法によって製造された歯付ベ
ルトは次のごとき構成要件を具備している。ベルト歯部
会表面金蔽って被着される伸縮性帆布又は織布はベルト
の長さ方向に伸縮性を有し、そのベルト幅方向く伸縮性
をも九ない織布である。
この織布はその長手方向にはナイロン、ポリエステル等
の合成繊維の仮撚糸又は?リウレタン等弾性糸を使用す
ると共に、その幅方向にはナイロン、ポリエステル等の
合成繊維を以りて織成された織布が適用される。
また非伸張性の補強抗張術語アラミツド、ガラス、金属
繊維等の高弾性繊維をコード状に結束して形成されたも
のが使用される。更にまた熱可塑性エラストマーとして
は4リエステル糸、ウレタン糸、ポリアミド糸等の熱可
塑性エラストマーでありて、成形時におけるベルト歯部
のJig硬さは8011〜cifhのものが望ましく、
ベルト背部のコ9ム硬さは歯部硬度より軟かく、その差
異はJig硬さで略3°〜10°の範囲内が好適である
第6図はベルト歯が半円弧状をなす他の歯付ぺνトを例
示する。歯付ベルトとデーりの噛合において、一般にゴ
ム材は帆布に較べて摩擦係数が大きいため、歯部に帆布
を被覆処理を施こさない歯付ベルトの場合にはプーリと
ベルト歯部相互間の高摩擦接触作用のなめ接触部表面相
互間の変形運動作用に円滑性を欠くため、噛合時に屡々
異音を発生せしめる。これに対し帆布を被着した歯付プ
ーリの場合には帆布の低摩擦特性により噛合作用が円滑
となるばかりでなく、対李耗性が増大し、高負荷伝動能
力並びに耐ジャンピング特性を向上せしめる利益がある
更〈帆布を使用しない歯付ベルトにおいては補強コード
がプーリ歯形頂面に直接接触しないように金型歯部頂面
にわずかな突起金膜けて成形された歯付ベルトの歯溝底
面の大部分をゴム質で蔽うようにしている(第5図(4
)参照)。しかしながら歯付ベルトの歯溝底面における
このような構造によれば該歯溝底面に薄肉の弱化部を生
じ、ベルトの湾曲変形時にこの部分が折れ曲り易くなシ
、コードを損傷し或は背部ゴムに亀裂を生じ易くなる(
第5図(B)、参照)、この点からみても帆布の採用は
実際上極めて効果的であシ有用性があ4゜また一般的に
歯付ベルトの負荷伝動特性を高めるためにはベルト歯部
ゴムの硬さを硬くすればする程向上する傾向にあるが、
歯部硬さの増大化はベルト自体の剛性が全体的に増大し
、亀裂が発生し易くなりベルト寿命を短かくすると共に
屈曲作用による伝動エネルギの損失を増大化する傾向に
ある。
このためベルト歯部のみは高負荷に耐える硬いゴム質を
以って構成し、ベルト全長に亘って延在するベルト背部
コ0ム材の硬さをより軟かくすることは合理的であり、
実際上においても上述した諸欠点を比較的に解消しうる
利点がある。
本発明に係る上記構成をもつ熱可塑性エラストマー歯付
ベルトとゴム硬さ85 Hs(4)のデロロデレンゴム
(CR)製歯付ベルトの工場比較試験によればCRゴム
使用の歯付ベルトに対し耐亀裂性において数倍の優位性
が確認され、更にベルト伝動消費電力において10憾減
小の優位性が確認されている。このときの試験条件は下
記のと訃りである。
イ、耐クラック屈曲試験 該試験は歯付ベルトの形状的寸法条件、ゴム硬さ及び駆
動条件を一定に保ち、ゴム材質のみを変えて行ない、供
試ベルト背部表面にクラック発生に至る運転時間を計時
してその耐久性が比較された。
対比コ0ム材質は従来使用のクロロプレンゴム(CRゴ
ム)と本発明に係る熱可塑性ウレタン(TPU )を採
用し、ゴム硬さは共にJim硬さ8.5H−に一致させ
である。ベルト寸法サイズは歯付ベルト周長600+s
a 、 @12m、歯形ピッチ5鴫(呼称サイズ5 M
、H8D ’)である。駆動プーリは14歯−5Mを4
000毎分回転数で連続駆動回転し、従動プーリは14
歯−5Mのものを2個を用い、これら駆動、従動プーリ
の各回転中心点が三角形状をなすように配置されて各デ
ーり周囲に前記歯付ベルトラ張シ巡らし、かつその巻回
ベルトの一辺に直径20mmの緊張プーリを押圧接触さ
せこれに所定の負荷を付与してベルトの循環回転による
繰返しの屈曲試験が行なわれた。
その結果は従来のORベルトにおいては400Hrにし
てベルト背部表面にクラックの発生をみたが、本発明に
係る歯付ベルトは800 Hrの連続運転によるもなお
りラックの発生はみられなかった。
従って耐クラツク性において本発明によるものは少くと
も従来に較べ2倍以上の耐用寿命を有してhることが分
る。
ロ、消費電力試験 該試験においては、ベルト材質として前述のイ。
の試験と同じ材質のものが採用された。ただし歯付ベル
ト寸法は周長880謹、@15鴫、歯形ピッチ8■のよ
うに異なる寸法サイズを採用し、これ′fを駆動プーリ
と従動プーリ間に巻回して100時間の連続走行運転を
行ない、この全運転期間中に消費された駆動デーりに対
する駆動側積算消費電力値が比較された。なおこのとき
の駆動プーリの寸法サイズは歯数66、歯形ピッチ8簡
のものを毎分回転数3801回転トルク3 kti −
mの条件下で駆動し、従動プーリの寸法サイズは歯数3
0゜歯形ピッチ8閣のものが使用された。
その結果は従来のORベルトでは3.43 kW/hで
あり九が、本発明に係る歯付ベルトの場合には3、04
 kW/hのように減小している。その減小率3.43
−3.04 は□X100中11俤である。
3.43 前掲の各試験によりても不発FJAK係る歯付ベルトが
少くともそのベルト耐久性並びに動力伝達効率の点で如
何に改善されているかを知ることができよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る歯付ベルト製造装置の平面図で、
骨組的構成のみを示し、 第2図は第1図に示す装置の拡大された垂直側面図で、
内、外金型部分は断面で示され、第3図は本発明方法の
成形工程期間に施される熱可塑性エラストマーの加熱冷
却サイクルを示す線図であり、 第4図A及び第4図Bは、成形前における成形ベルトの
組立素材構成体の層状配列状態および成形後の歯付ベル
ト成形体を示し、 第5図(A)及び第5図(B)は帆布を被覆しない従来
の歯付ベルトの作動態様を示し、 第6図は円弧状曲線歯形をもつ本発明の他の実施例に係
る歯付ベルトの長手方向断面図を示す。 A・・・内金型、B・・・分割外金型、C・・・油圧シ
リンダ、E・・・ベルト組立素材構成体、D・・・加熱
ヒータ、F・・・冷却配管、2・・・ピストンロッド、
3・・・結合板、R(A)・・・背部ゴム、R(B)・
・・歯部ゴム、T・・・補強抗張体又はフード、F・・
・織布又は帆布。 A 内金型 B 外金型 C油圧シリンダー E 成形ベルト × ^ 第2図 A 内金型      D 加熱ヒータB 外金型  
    E 成形ベルトC油圧ンリ/ダー  F 冷却
配管 第3図 a 脱型可能温度 b−gM湿温度125’〜2IO’C)第4図A 第4図8 (A)          (s) 鷹5図 第6図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、円筒外周面にベルト歯型を刻設した内金型をその円
    筒中心線を基盤面に対し垂直に保持して基盤上に固定し
    、前記内金型外周表面を取り囲んで逐次織布と、螺旋状
    巻回の補強抗張体と熱可塑性エラストマーシート材を積
    層状に密着巻付けて成るベルト素材構成体をセットし、
    次いで前記内金型外表面に向って基盤面に平行方向に作
    動可能な複数個の分割外金型を作動させて前記ベルト素
    材構成体全外周面を包囲し密接状に挾圧してこのとき前
    記素材構成体に作用する面圧を所定の低面圧状態に保持
    し、該低面圧状態を維持しつつ前記内・外両金型を加熱
    してエラストマー材の軟火点温度に昇温し、次いで該軟
    火点温度到達以降前記低面圧を漸次増圧して成形に適切
    な一定の高面圧状態に保持すると共に内・外両金型温度
    を上昇させてエラストマー溶融範囲の一定温度まで昇温
    し、これら規定の高面圧と溶融温度状態下でベルト素材
    構成体の圧縮成形工程を完了せしめ、その後前記内・外
    両金型の加熱作用を遮断すると共にこれら金型を強制冷
    却し、前記分割外金型を外方に後退せしめて成形品を内
    金型から離型せしめるようにした無端歯付ベルトの製造
    方法。 2、円筒全外周面にベルト歯型を刻設した内金型は該内
    金型円筒体の中心軸線基盤面に対し垂直にして設置基盤
    面上に固定され、前記内金型外周面に対面して前進後退
    可能な複数個の分割外金型が前記内金型の周りに等角度
    間隔を置いて設置され、前記可動の外金型はその前進時
    に内金型の全周面を閉鎖しうるように各基盤面に平行な
    断面は所定の等曲率半径を有する部分円弧に形成される
    と共に前記基盤上に配列された個々の油圧シリンダ装置
    のピストロッドに連結して進退可能に設けられ、更に前
    記内金型及び個々の外金型内部には制御可能な加熱手段
    と冷却手段が内蔵されている無端歯付ベルトの製造装置
    。 3、歯付ベルトの歯部全表面を蔽ってベルト長手方向に
    伸縮性をもつ織布が被着され、その歯部及び背部は予め
    カレンダリングされた熱可塑性エラストマーを用いて成
    形されかつ該ベルトのピッチ線に沿って補強抗張体が埋
    設されかつベルト背部のゴム硬さが歯部ゴム硬さより軟
    かく構成されていることを特徴とする無端歯付きベルト
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