JPS6321595A - 原子炉格納容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発ｆ！１１は内部に原子炉圧力容器が設置された原子
炉格納容器に係り、とりわけ設計圧力を低減することが
できる原子炉格納容器に関する。

（従来の技術） 従来の沸騰水形原子力発電所の原子炉格納容器は圧力抑
υ１機能による格納構造となっている。

従来の原子炉格納容器を第５図および第６図に示す。原
子炉格納容器は内部に原子炉圧力容器１６と配管とから
なる原子炉一次系が収納されたドライウェル１１と、内
部にプール水１５が貯留されたサプレッションチェンバ
１２とからなり、このドライウェル１１とサプレッショ
ンチェンバ１２とは圧力隔壁１７によって区分されてい
る。

また、ドライウェル１１およびサプレッションチェンバ
１２は、耐圧および耐漏洩機能を有するバウンダリを形
成している。

圧力隔壁１７には、ドライウェル１１と号ブレッション
チェンバ１２とを連通し、かつドライウェル１１内の高
圧蒸気をサプレッションチェンバ内のプール水１５に逃
がすベント管１４が設４′ノられている。

このような従来の原子炉格納容器において、原子炉一次
系に破損事故がおきるとドライウェル１１内に原子炉一
次系の高圧蒸気が流出しドライウェル１１内が高圧とな
る。このドライウェル１１内の高圧蒸気はベント管１４
を経てトナプレッションチェンバ内のプール水１５に逃
がされる。

ここで高圧蒸気は凝縮冷却されてエネルギーが吸収され
、ドライウェル１１内の圧力上脣が抑制される。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の原子炉格納容器においては、原子炉一次系破損事
故時のドライウェル１１の最大圧力を決定する要因はサ
プレッションチェンバ１２内の空間スペースであり、破
損事故時における最大圧力温度を解析して原子炉格納容
器の設計圧力を定めている。従ってサプレッションチェ
ンバ１２内の空間スペースおよびベント管１４の流路面
積等を考慮して原子炉格納容器の設計圧力が決定される
。

ところで、原子炉一次系破損事故時にドライウェル１１
から高圧然気が流入してサプレッションチェンバ１２内
が高圧となった場合、この勺プレッションチェンバ１２
内の圧力をさらに別系統へ逃がすことができれば、サプ
レッション１２内の空間スペースが同一であっても原子
炉格納容器の設計圧力を低減することができ、原子炉格
納容器の建設上および安全上非常に都合がよい。

本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、
サブレッジ日ンチェンバ内の圧ツノをさらに別系統へ逃
がすことにより原子炉格納容器全体の設計圧力を低減す
ることができる原子炉格納容器を提供することを目的と
する。

（発明の構成〕 （問題点を解決するための手段） 本発明は、内部に原子炉一次系が収納されたドライウェ
ルとサプレッションチェンバとに区分された一次格納容
冴と、この−次格納容器に隣接して設けられた二次格納
容器と、前記ドライウェル内と前記サプレッション内の
プール水とを連通ずるベント管と、前記サプレッション
と前記二次格納容器との間に設けられた圧力逃し装置と
を備え、原子炉一次系破損事故時に発生するドライウェ
ル内の圧力をサプレッションチェンバを経て二次格納容
器に逃がすよう構成したことを特徴とする原子炉格納容
器である。

（作　用） 原子炉一次系に破損事故が生じると高圧蒸気によりドラ
イウェル内が所定圧力以上になり、この高圧蒸気はベン
ト管を経てサブレッシミンヂ１ンバ内のプール水に逃が
され凝縮冷ＩＩされる。また、高圧蒸気が逃がされてサ
ブレッションヂ１ンバ内が所定圧力以上になると、この
圧力は圧力逃し装置を経て二次格納容器へ逃がされる。

（実施例） 以下図面を参照して本発明の実施例について説明する。

第１図および第２図は本発明による原子炉格納容器の一
実施例を示す図である。第１図において原子炉格納容器
は、ドライウェル１１およびサプレッションチェンバ１
２とからなる一次格納容器１０と、−次格納容器１０の
外方側部に隣接して設けられた二次格納容器２０とから
構成されている。また、ドライウェル１１とサプレッシ
ョンチェンバ１２とは圧力隔壁１７によって区分され、
ドライウェル１１内には原子炉圧力容器１６および配管
類（図示せず）からなる原子炉一次系が収納され、１ノ
プレツシヨンチエンバ１２内にはプール水１５が貯留さ
れている。

ドライウェル１１とサプレッションチェンバ１２とから
なる一次格納容器１０は、従来の原子炉格納容器と同様
耐圧および耐漏洩機能を有するバウンダリを形成してい
る。

また、二次格納容器２０は原子炉格納容器が収納される
原子炉建屋の一部をなし、−次格納容器１０と同様耐圧
および耐漏洩機能を有するバウンダリを形成している。

さらに、圧り隔壁１７には、ドライウ１ル１１とサプレ
ッションチェンバ１２内のプール水１５とを連通するベ
ント管１４が設けられている。このベント管１４は常時
は閉となっているが、ドライウェル１１内が所定の高圧
になると開となってドライウェル１１内の圧力をプール
水１５へ逃がすものである。また、サプレッションチェ
ンバ１２と二次格納容器２０との間には圧力逃し弁１８
と配管１９とからなる圧力逃し装置が設りられ、サプレ
ッションチェンバ１２内の圧力を二次格納容器２０へ逃
がすよう構成されている。

次にこのような構成からなる本実施例の作用について説
明する。

原子炉圧力容器１６等の原子炉一次系に破損事故がおき
ると、ドライウェル１１内に原子炉一次系の高圧蒸気が
流出し、ドライウェル１１内が高圧となる。ドライウェ
ル１１内が所定以上の高圧になると、ドライウェル１１
内の高圧蒸気はベント管１４を経てサプレッションチェ
ンバ１２内のプール水１５に逃がされ、ここで高圧蒸気
は凝縮冷却されてエネルギが吸収される。また、高圧蒸
気が逃がされたりプレッションチェンバ１２内が所定圧
以上の高圧になると、この圧力は圧力逃し弁１８および
配管１９を介して二次格納容器２０へ逃がされる。

このように本実施例によれば、原子炉一次系破損事故時
に発生ケるドライ・フェル１１内の圧力をサプレッショ
ンチェンバ１２を経て二次格納容器２０へ逃がすことが
できるので、原子炉格納容器全体の設計圧力を低減する
ことができる。また、ドライウェル１１内の高圧蒸気は
、サプレッションチェンバ１２内のプール水１５を通過
して二次格納容器２０へ逃がされるので、被爆低減を図
ることができ、このため二次格納容器２０の内壁にライ
ナ等の被爆低減用シールを設ける必要がなくなる。

次に本発明による原子炉格納容器の他の実施例を第３図
および第４図で説明する。

原子炉格納容器はドライウェル１１とサプレッションチ
ェンバ１２とからなる一次格納容器１０と二次格納容器
２０とから構成されており、サプレッションチェンバ１
２と二次格納容器２０との間にはラブチャーディスク２
１からなる圧力逃し装置が設けられている。二次格納容
器２０は原子４建■の一部をなすが、サブレツションチ
１ンバ１２の側方のみならず上方にも設けられている。

本実施例によれば、圧力逃し装置としてラブチャーディ
スク２１を設けたので、より確実な圧力逃し曙能を持つ
ことができる。

なおこのラブチＶディスク２１の代わりにブローアウト
パネルを用いてもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、原子炉一次系破損事故時に発生するド
ライウェル内の圧力をサプレッションチェンバを経て二
次格納容器へ逃がすことができるので、原子炉格納容器
の設計圧力を低減りることができる。このため原子炉格
納容器の安全性を高めることができるとともに建設コス
トの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による原子炉格納容器の一実施例を示す
側断面図、第２図は第１図Ａ部拡大図、第３図は本発明
による原子炉格納容器の他の実施例を示す側断面図、第
４図は第３図Ｂ部拡大図、第５図は従来の原子炉格納容
器を示づ側断面図、第６図は第５図Ｃ部拡大図である。 １０・・・−次格納容器、１１・・・ドライウェル、１
２・・・サプレッションチェンバ、１４・・・ベント管
、１５・・・プール水、１６・・・原子炉圧力容器、１
７・・・圧力隔壁、１８・・・圧力逃し弁、２０・・・
二次格納容器、２１・・・ラブチャーディスク。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 第１目 第２図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 内部に原子炉一次系が収納されたドライウェルとサプレ
   ッシヨンチエンバとに区分された一次格納容器と、この
   一次格納容器に隣接して設けられた二次格納容器と、前
   記ドライウェル内と前記サプレッション内のプール水と
   を連通するベント管と、前記サプレッションと前記二次
   格納容器との間に設けられた圧力逃し装置とを備え、原
   子炉一次系破損事故時に発生するドライウェル内の圧力
   をサプレッシヨンチエンバを経て二次格納容器に逃がす
   よう構成したことを特徴とする原子炉格納容器。