JPS63209601A - イラスト入り靴底を有する靴およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、イラスト入り靴底を有する新規なプレス成形
または射出成形靴およびその製造方法に関する。

（従来の技術） プレス成形靴や射出成形靴等は、従来よりさかんに生産
、販売されているが、近年においてはとりわけ、需要の
多様化により商品価値のより高い靴、例えば従来にない
デザインを有しファツション性に富む靴とすることが求
められている。このような靴は、商品を差別化でき、営
業上大変有利なものとなる。

従来のプレス成形靴や射出成形靴の多くは、凹凸模様を
靴底の外表面（下面）に形成したりまた靴底の樹脂を多
色化多くは二色化したりして、様々な図柄や文字を靴底
表面に表現してなるものであった。すなわち、この種の
従来靴は靴底樹脂自体で図柄や文字を表わしたものであ
った。

（発明か解決しようとする問題点］ このため、従来の靴では、靴底外表面の意匠が鮮明さに
欠け、また複雑かつ多色な図柄１例えば挿絵や漫画のよ
うなものを靴底表面に表現することかきわめて難しかっ
た。

また一般に、靴底表面の意匠は長期間履用しても欠落し
たり摩耗消失したりすることがないものであることか望
まれる。

本発明は、上記の実状を考慮してなされたものであり、
その第１の目的は、多種多様な図柄や文字等を複雑かつ
多色のものであっても鮮明に靴底表面に表現することか
でき、しかも長期間の履用により欠落、消失することが
ない、イラスト入り靴底を有する靴を提供することにあ
る。

また本発明の第２の目的は、本発明の靴を簡便にかつ生
産性高く製造することができるイラスト入り靴底を有す
る靴の製造方法を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明のイラスト入り靴底を有する靴は、イラスト体を
印刷または転写した透明フィルムまたは着色フィルムま
たは樹脂引布が二層または三層に積層されたイラスト積
層体を、プレス成形または射出成形靴底の外表面に着設
し、かつ所望により該イラスト積層体の周りに囲み四部
意匠を形成してなることを特徴とするものである。

本発明におけるイラスト積層体は、例えばビニールイン
ク、ウレタンインク等からなるイラスト体を透明または
これに近い半透明の樹脂フィルムの表面に印刷または転
写した二層の積層フィルムや、上記イラスト体を１記透
明樹脂フイルムの表面にスクリーンまたはグラビア印刷
あるいは転写しさらにその上に例えば白色や灰色の着色
フィルムまたはポリ塩化ビニールレザー等の樹脂引布な
重ねた三層の積層フィルムまたは樹脂引布などが使用さ
れるが、着色フィルムまたは樹脂引布の表面にビニール
インク等からなるイラストを印刷または転写し、その上
に透明フィルムを積層しても得られる。これらのフィル
ムまたは引布は、透明フィルムへのイラスト体の印刷ま
たは転写、そして該透明フィルムと着色フィルムまたは
樹脂引布との積層加工により製作される。

本発明の靴は、上記のイラスト積層体を靴底プレス成形
または射出成形圧力で以て靴底樹脂に密着させるかある
いは接着剤で以て靴底樹脂と接着させることにより靴底
外表面に着設してなる。この場合、イラスト積層体は、
透明フィルムおよびイラスト体が靴外側より順に位置す
るように、または透明フィルム、イラスト体および着色
フィルムまたは樹脂引布が靴外側より順に位置するよう
に設ける。透明フィルムおよび着色フィルムまたは樹脂
引布は、靴底樹脂と相容性のある樹脂よりなるものを用
いると、靴底樹脂との接着性がより良好となるので、よ
りの場合には、靴内側となる面に接着剤を塗布する。ま
た、着色フィルムまたは樹脂引布は、意匠的効果の上で
、靴底樹脂と同一または同色系の色彩に着色されたもの
を用いるのかより好ましい。

また、本発明における囲み凹部意匠は、靴底樹脂の表面
に、上記イラスト積層体の周囲全体を同積層体と約１〜
３ｍｍの間隔を作って囲むように刻設された凹部意匠で
ある。

本発明のイラスト入り靴底を有する靴の製造方法は、上
記イラスト積層体をセットするための収容凹部および上
記囲み凹部意匠に対応する囲み凸部を有するボトムモー
ルドまたは靴底モールドを使用し、慣用のプレス成形ま
たは射出成形手順に従って靴を製造する方法である。す
なわち、本発明の靴の製法は、イラスト積層体収容凹部
およびその周りに囲み凸部がモールド上面に形成された
ボトムモールドまたは靴底モールドを用い、イラスト積
層体を前記ボトムモールド″：＋　ｔ−Ｌｔ　ｓｔ　ｒ
ｇ上モールドイラスト請鱗葎討容凹部に収め入れ、その
後前記ボトムモールドおよび他のモールドにより靴底キ
ャビティを構成し、靴底樹脂を該キャビティに射出注入
して射出成形するか、または靴底樹脂を前記靴底モール
ドの上面に置きプレス成形してなることを特徴とするも
のである。

本発明に用いるボトムモールドおよび靴底モールドのイ
ラスト積層体収容四部は、上記イラスト積層体の外形よ
りいくらか大きいほぼ相似形状の凹部であり、イラスト
積層体をうまく円滑にかつずれ無く正確に収め入れられ
るようにするため、約０．５ｍｍＭ１隔程度の遊びをも
たせるとよい。また、イラスト積層体収容凹部の内側表
面は、その周囲のモールド基準上面（靴底の着地面に対
応するモールド面）よりいくらか例えば１〜２ｍｍ高い
位置にあるように形成すると、成形後履用の際イラスト
積層体か直接地面と接触するのを防止できるので、特に
より好ましい。

また囲み凸部は、イラスト積層体収容凹部の周り全体を
囲むように、囲み凹部意匠に対応するように形成される
。囲み凸部は、成形時イラスト積層体の外周近傍ての靴
底樹脂の流動圧を弱める作用をなす。

本発明の製法における射出成形およびプレス成形は、従
来慣用の手順に従って行ってよい。

すなわち、射出成形は、イラスト積層体収容凹部および
囲み凸部を有するボトムモールド、甲被を被せたラスト
モールド、および左右一対のサイドモールドなどより靴
底キャビティを構成し、靴底樹脂例えばポリ塩化ビニル
、熱射慢性ゴムおよびポリウレタンを該靴底キャビティ
に射出注入することにより行ない、またプレス成形は、
イラスト８１層体収容凹部および囲み凸部を有する靴底
モールドに必要量の未加硫ゴムを置き、上板を被せた後
加熱プレスすることにより行なう。

（作用） イラスト積層体は、イラスト体の材料特にインクや顔料
を適宜調整することにより、複雑な多色図柄、例えば装
飾文字や漫画のキャラクタ−絵を容易に表現することが
できる。従って、本発明の靴は、このようなイラスト積
層体を靴底表面に着設したもの故、斬新な意匠となるの
に加え、様々な靴底デザインを鮮明に表わすことか可能
である。特にイラスト積層体の表面層を透明フィルムと
すればイラストがより鮮明に映える。

その上、本発明の靴は、イラスト体を靴底表面に直接露
出させず樹脂フィルムで被覆保護してなる。従って、靴
底がある程度摩耗しても、イラスト体が欠落または消失
することがない。

また、本発明の靴の製造方法は、囲み凸部をモールド上
面に、イラスト積層体を納める凹部の周りを囲むように
形成したことにより、靴底の射出成形またはプレス成形
時イラスト積層体の周囲近傍において靴底樹脂の流動が
緩和され同樹脂かモールドのイラスト積層体収容凹部と
イラスト積層体との間に侵入するのか抑制される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図および第２図に示すように、実施例の靴は、射出
成形またはプレス成形された靴底１を有しその外表面６
の中央部にイラストａ層体２を着設し、かつ該イラスト
積層体２の周りを囲むように幅約１ｍｍの囲み凹部意匠
７を形成してなる。イラスト積層体２は、ポリ塩化ビニ
ルインクでキャラクタ−絵および文字のイラスト体３を
ポリ塩化ビニルの透明フィルム４（厚さ０．５ｍｍ）の
表面に捺染印刷し、その上にベースとして白色ポリ塩化
ビニルの着色フィルム５（厚さ０．５ｍｍ）を重ね、積
層加工した三層フィルムであり、その裏面（フィルム５
表面）に接着剤をグラビアプリントにて塗布し、乾燥し
てなる。

次に、射出成形による上記靴の製法を説明する。まず、
上記イラスト積層体２を所定の形状に裁断する。次に、
第３図および第４図に示すようなボトムモールド８、す
なわちそのモールド上面９に、イラスト積層体２か約０
．５ｍｍの遊びで以って収まり入る程の大きさのイラス
ト積層体収容凹部１０および該凹部１０の周りを囲む輻
約１ｍｍの囲み凸部１１を形成するボトムモールド８を
準備する。この場合、イラスト積層体収容凹部ｌＯの底
面は、履用時地面と接する基準モールド上面より約１〜
２ｍｍ程度高く位置するように設計されており、これに
よりイラスト積層体２と地面との直接接触か避けられる
。そして、裁断後のイラスト積層体２を上記ボトムモー
ルド８のイラスト積層体収容凹部ｌＯに、透明フィルム
４を上側にして収め入れ、続いて該ボトムモールド８．
甲被１７の吊り込まれたラストモールド１４．および左
右一対のサイトモールド１５より靴底キャビティ１２を
構成し、その後、靴底樹脂１３をランナー１６より靴底
キャビティ１２に射出注入して射出成形を完了し、靴製
品を仕上げる。

実施例の靴は、透明フィルム４を通してイラスト体３が
鮮明に写しだされ、しかもそのイラストか長期間の履用
後部分的に欠落または消失せず、さらに靴底樹脂かイラ
スト積層体の表面にはみ出すという不具合もまったく無
いものであった。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明の靴は、イラスト入り靴底
を有するものとしたことにより、全く斬新な印象を購買
者に与えるのに加えて、靴底樹脂で図柄や文字を表わし
た従来の靴と比較して、多種多様なイラストを、複雑な
ものも多色のものも格段に鮮明に表現することができ。

とりわけイラスト積層体の表面層の透明化によリイ、ラ
ストをより一層鮮明に反映させることかでき、意匠的効
果ひいては商品価値を著しく向上させる。その上、本発
明の靴は、イラストが長期間の履用でも欠落、摩耗消失
し難く、耐久性に優れている。

本発明の靴の製造方法は、上記のイラスト入り靴底を有
する靴を慣用の射出成形またはプレス成形の手順に従っ
て製造するものであり、その製法か簡便でありかつ生産
性の高いものとなる。さらに、本発明の方法は、囲み凸
部の形成されたモールドを使用したことにより、靴底成
形時靴底樹脂がイラスト積層体の外側表面にはみ出すの
を防止することができ、その種の不良製品の発生が無い
。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例の靴を示す底面図、 第２図は、上記実施例の靴を示す断面図（第１図のＩ−
Ｉ線における断面図）、 第３図および第４図は、上記実施例の靴の製造工程を示
す図である。 図中、 ｌ・・・靴底 ２・・・イラスト積層体 ３・・・イラスト体 ４・・・透明フィルム ５・争争着色フィルム ６・・・外表面 ７・・・囲み四部意匠 ８・・・ボトムモールド ９・・・モールド上面 ｌＯ・・・イラスト積層体収容凹部 １１・・・囲み凸部 １２・・・靴底キャビティ １３・・・靴底樹脂 特許出願人　　　　アキレス株式会社 第１図 第２図 １・・葺（１２・−イラストオ飯Ｊｉ体３・・・イラス
トクト　　　　　　４−″！！Ｌ明フィルムら・−１色
フイルム　　　　　　６パ外表面１１・・・（！ｌ＞６
仰　　　　　　１２・・電し五六ヤヒ′子イ１３・−靴
Ａ柑脂

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）イラスト体を印刷または転写した透明フィルムま
   たは着色フィルムまたは樹脂引布が二層または三層に積
   層されたイラスト積層体を、プレス成形または射出成形
   靴底の外表面に着設したことを特徴とするイラスト入り
   靴底を有する靴。
2. （２）イラスト積層体収容凹部およびその周りに囲み凸
   部がモールド上面に形成されたボトムモールドまたは靴
   底モールドを用い、イラスト積層体を前記ボトムモール
   ドまたは靴底モールドのイラスト積層体収容凹部に収め
   入れ、その後前記ボトムモールドおよび他のモールドに
   より靴底キャビティを構成し、靴底樹脂を該キャビティ
   に射出注入して射出成形するかまたは靴底樹脂を前記靴
   底モールドの上面に置きプレス成形してなることを特徴
   とするイラスト入り靴底を有する靴の製造方法。