JPS6320673Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 考案の技術分野 本考案は、例えば、プリンタ装置あるいは光学
情報読取装置等の記録媒体に印字あるいは媒体に
記録された情報を読取る等の処理を施す媒体処理
装置に係り、特に媒体に対する処理が行なわれた
後の媒体を表面あるいは裏面のいずれかを上にし
た状態で選択して収容可能な収容手段を備えた媒
体処理装置に関するものである。

(b) 従来技術と問題点 従来、例えば、カツトシート等を用いたプリン
タ装置等の媒体処理装置は、使用方法によりオペ
レータが出力されたデータをすぐに見たい場合
や、後でまとめて見る場合等がある。前者は特に
ワードプロセツサ等の出力の際に要求される場合
等であり、後者は通常のEDP処理の際に必要な
複数枚のカツトシートの印字頁が順番になつて収
容されているか否か、あるいは印字頁に抜がある
か否かを確認する場合等である。

このため、従来の媒体処理装置においては、カ
ツトシートを収容するスタツカを複数個設け、カ
ツトシートの搬送路を選択弁により切替えていず
れかのスタツカに収容せしめることにより、表面
（フエイスアツプ）あるいは裏面（フエイスダウ
ン）を上にした状態で収容するようにしている。

しかしながら、このような従来の媒体処理装置
は、スタツカが２個必要であり、またカツトシー
トの搬送方向を切替えるための選択弁が必要とな
る。さらに選択弁を切替えるための制御回路駆動
装置等が必要となり、装置が大型化すると共に、
複雑な形状となり、高価な装置となる。

(c) 考案の目的 本考案の目的は、前述した従来の欠点に鑑み、
媒体処理部により処理の施された媒体を表面ある
いは裏面のいずれか一方を上にした状態で収容す
る際に、カツトシートの搬送方向を切り替えるた
めの選択弁、選択弁を切り替えるための制御回路
及び駆動装置を必要とせず、装置構成が小型、簡
単で且つ安価にすることが可能な媒体処理装置を
提供することにある。

(d) 考案の構成 そして、この目的は、媒体処理部により所定の
処理が施された媒体を排出する排出ローラと、前
記排出ローラより排出された媒体を収容する収容
手段とを備えた媒体処理装置であつて、前記収容
手段は前記媒体を収容する受け皿と前記受け皿の
側部に設けられた突出部材とを有し、前記突出部
材が前記媒体が通過可能な幅の孔部を有し、且つ
その上部には前記媒体を前記受け皿方向へ案内す
る湾曲部が形成されて成り、前記排出ローラは前
記媒体処理装置の上部に配設されて成り、且つ前
記媒体を前記媒体処理部から前記排出ローラまで
案内する案内部材と、前記排出ローラ近傍の前記
媒体搬送方向両側に前記収容手段の湾曲部が前記
排出ローラより排出される前記媒体の搬送路上と
なるように前記収容手段を選択的に支持する第１
と第２の支持部材とを備えてなることを特徴とす
る媒体処理装置により達成される。

(e) 考案の実施例 以下に本考案に係る媒体処理装置の実施例を図
面を用いて詳細に説明する。

第１図乃至第３図は、本考案に係る媒体処理装
置の実施例を説明するための図である。

第１図はカツトシート１を用いた場合の電子写
真式印刷装置に適用した場合の概念図である。

図において、給紙ローラ２によりホツパ３上の
カツトシート１を繰り出して転写部４へ搬送し、
転写部４において感光ドラム５上に前帯電器６、
レーザ光学系７及び現像装置８により形成された
トナー像をカツトシート１に転写する。

転写終了後の感光ドラム５は、除電器９により
除電された後、クリーナ１０により残留トナー像
が除去される。

トナー像が転写されたカツトシート１は圧力定
着器１１に送り込まれ、定着が行なわれる。

定着後のカツトシート１は案内ガイド１２，１
３及び送りローラ１４により、装置の上部に設け
られた排出ローラ１５の所まで搬送される。

そして、この排出ローラにより、カツトシート
１をスタツカ１６へ排出する。

第２図にスタツカ１６の構成を示す。

図において、１６ａはカツトシートを収容する
受け皿、１６ｂは排出ローラ側に設けられる突出
部材であつて、中間部にカツトシート１が通過可
能な幅を有する孔部１６ｂ−１を有し、さらに、
孔部１６ｂ−１の上部は、孔部１６ｂ−１を通過
してくるカツトシート１を受け皿１６ａ方向へ搬
送せしめる湾曲部１６ｂ−２を有する。

第２図に示すスタツカ１６を、第３図ａに示す
ように受け金具１７に載置することにより、カツ
トシート１が排出ローラ１５により排出されると
き、スタツカ１６の湾曲部１６ｂ−２の湾曲面に
当接し、図中記号Ａで示す方向に搬送される。従
つて、スタツカ１６には、カツトシート１が表
面、すなわち、印刷が行なわれた面を上にした状
態で収容されるので、印刷終了後のデータを容易
に確認することができる。

また、第２図に示すスタツカ１６を第３図ｂに
示すように受け金具１８上に載置することによ
り、カツトシート１が排出ローラ１５により排出
されるとき、スタツカ１６の湾曲部１６ｂ−２の
湾曲面に当接し、図中記号Ｂで示す方向に搬送さ
れる。

従つて、スタツカ１６には、カツトシート１が
裏面を上にした状態で収容されるので、例えば
EDP処理等の複数枚のカツトシートが印字頁毎
に順番になつているか否かの確認を容易に行なう
ことができる。

尚、第３図に示す受け金具１７，１８は、スタ
ツカ１６が載置されたときに、湾曲部１６ｂ−２
が排出ローラ１５より排出されるカツトシート１
の搬送路上となるような位置に設定される。

(f) 考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、１つの
スタツカを差し換えるのみで、カツトシートを表
面あるいは裏面を上にした状態で収容することが
できるので、スタツカを複数個設ける必要もな
く、また搬送路を切替えるための選択弁を動作さ
せる制御回路、駆動装置等を設ける必必要がない
ので、簡単な形状で安価な媒体処理装置を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は媒体処理装置の概念図、第２図はスタ
ツカを説明する図、第３図スタツカの載置状態を
示す図である。 図において、１はカツトシート、１５は排出ロ
ーラ、１６はスタツカ、１７，１８は受け金具で
ある。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 媒体処理部により所定の処理が施された媒体を
   排出する排出ローラ１５と、前記排出ローラより
   排出された媒体を収容する収容手段１６とを備え
   た媒体処理装置であつて、 前記収容手段１６は前記媒体１を収容する受け
   皿１６ａと前記受け皿１６ａの側部に設けられた
   突出部材１６ｂとを有し、前記突出部材１６ｂが
   前記媒体の通過可能な幅の孔部１６ｂ−１を有
   し、且つその上部には前記媒体を前記受け皿１６
   ａ方向へ案内する湾曲部１６ｂ−２が形成されて
   成り、 前記排出ローラ１５は前記媒体処理装置の上部
   に配設されて成り、 且つ前記媒体を前記媒体処理部から前記排出ロ
   ーラ１５まで案内する案内部材１２，１３，１４
   と、 前記排出ローラ１５近傍の前記媒体搬送方向両
   側に前記収容手段１６の湾曲部１６ｂ−２が前記
   排出ローラ１５より排出される前記媒体の搬送路
   上となるように前記収容手段１６を選択的に支持
   する第１と第２の支持部材１７，１８と、 を備えてなることを特徴とする媒体処理装置。