JPS6319920B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、スーパーマーケツトなどの大型小売
店における会計用に好適な二人制レジスタシステ
ムに関する。

従来技術と問題点 スーパーマーケツト（略してスーパー）の会計
所（チエツクアウト カウンタ）には第１図ａに
示すような一人制レジスタ複数台配設されている
ことが多い。この図でＴはテーブルであり、篭に
希望の商品を入れてきた客Ｐはその篭Ｂをテーブ
ルＴ上におく。このテーブルＴに沿つてプリンタ
PR、キーボードKB、ドロアDWなどからなるレ
ジスタが置かれ、オペレータ（キヤツシヤーとい
う）CHは篭Ｂ内の商品を１つずつ取つて別の篭
に移し換えながらその金額をキーボードKBによ
り入力し、合計金額を客Ｐに告げ、現金を受取つ
て釣りがあればそれをレシートと共に客Ｐに渡
し、客Ｐはそれを受取ると共に商品の入つた篭お
よび袋を持つてカウンタを離れ、詰代えテーブル
で篭内商品を袋に詰め、スーパーを出る。大型店
になる程かゝるカウンタは多数用意されている
が、それでも夕方など混雑する時は捌き切れずに
各カウンタに長い行列ができる。

そこでチエツクアウト カウンタの会計処理能
力を高めるため、第１図ｂ，ｃの如き二人制レジ
スタが考えられた。第１図ｂはテーブルＴを長く
して、ドロア（金入れ）DWをキーボードKB部
から外して該テーブルの後部に取付け、オペレー
タをチエツカーCHとキヤツシヤーCAの２名に
したものである。客は商品を入れた篭Ｂをテーブ
ルＴの前部にのせ、チエツカーCHは該篭内の商
品を別の篭に移し換えながらキーボードKBを操
作して各商品の金額を入力し、合計を求めるとそ
れを客に告げまたレシートをキヤツシヤーCAに
渡し、客は現金をキヤツシヤーCAに渡す。キヤ
ツシヤーCAは合計額と客から受取つた金額から
釣があればそれを客に払い、袋を添えてレシート
及び商品入りの篭を客に渡す。つまりこの二人制
レジスタでは各商品の金額を入力して合計を求め
る処理と、客から現金を受取つて釣があればそれ
を返す処理を別個のオペレータにやらせるので、
一人の客Ｐ１の持つてきた商品の金額入力、合計
算出が終了すれば、次の客Ｐ２の持つてきた篭内
商品の金額入力に移ることができ、処理能力を大
幅に改善することができる。しかしこの二人制レ
ジではキヤツシヤーCAは釣銭があればそれを暗
算で計算しなければならず、キヤツシヤーの疲労
が増すと共に誤りも多い恐れがある。

第１図ｃの二人制レジスタではチエツカーCH
にはキーボードのみ用意し、キヤツシヤーCAに
プリンタ、キーボードKB、ドロアDWを用意し、
客が持つてきた篭Ｂ内の商品を１つずつチエツカ
ーCHが空篭に移し換えながら当該商品の値段を
キーボードKBにより入力する。篭内商品がなく
なると小計キーを押して小計を求め、チエツカー
CHは小計額を客に知らせる。なおキーボード
KBにはデイスプレイが付いているので、入力し
た金額、小計額などをチエツカーCHは該デイス
プレイにより知ることができる。チエツカーCH
のテーブルとキヤツシヤーCAのテーブルとは配
線ｌにより接続されており、チエツカーCHがキ
ーボードにより入力した金額及びその小計は合計
キーが押されるとき該配線ｌを通してプリンタ
PRに送られ、レシートに印刷される。チエツカ
ーCHは詰め換えた商品入り篭をキヤツシヤー
CAへ送り、キヤツシヤーは客から現金を受取り、
その金額をキーボードKBにより入力し、小計と
の差引合計を求め、釣があればそれを商品入り篭
及び袋と共に客に渡す。この方式であるとチエツ
カーからキヤツシヤーへのレシートの受け渡しは
なく、釣銭計算はキーボードなどに付属のプロセ
ツサがやるのでキヤツシヤーの疲労を軽減でき、
チエツカーは入力専門、キヤツシヤーは受け渡し
専門となるので能率が上つて200％程の処理能力
になる。しかし一人制レジスタに比べると２倍近
い設備をしなければならないという不利はある。

また商品特に食料品ではバーコードが普及して
おり、このバーコードをレーザ利用のスキヤナで
読めば値段が分るからキーボード操作は不要とな
る。しかもこの際該バーコードにより表わされて
いる品名などの商品管理情報も読取れるからホス
トコンピユータへそれを送つて商品管理データを
更新させることができる。しかし第１図のような
レジスタシステムではバーコードに充分対処でき
ない。

またお客は商品入りの篭をカウンタに出したら
以後商品の追加、削除などの変更は絶無かという
と必ずしもそうではなく、思つたより合計金額が
大になつたので一部の商品の購入は中止するとい
う削除要求、あるいは子供が商品を持つてやつて
きてこれも一緒に買うなどの追加要求がまゝあ
る。第１図ｃの方式ではこれはキヤツシヤーCA
が行なう。しかし、バーコードのスキヤナを設け
るとなるとその設置位置はチエツカーCHの所と
なるが、このようにすると上記追加、削除に工夫
を要する。

発明の目的 本発明は、バーコードを読取つて、取引物品と
して登録でき、且つ、システム内に登録済の取引
物品データについての追加、訂正が２人制レジス
タシステム即ち入力装置を複数持ち１つの取引を
２つの入力装置を使用して実行する２人制レジス
タシステムで可能となる様にすることを目的とす
る。

発明の構成 本発明はバーコードが付された商品に対する会
計処理を行なう二人制レジスタシステムにおい
て、該商品を入れた容器を置かれる前置台と空き
容器を置かれる後置台との間に前記バーコードを
読取るスキヤナを配置し、後置台近傍にはキーボ
ード、プリンタおよび制御部を配置し、該制御部
には該スキヤナが読取つた金額データを格納する
先入れ先出し方式のフアイル、キヤツシヤー側に
設けられ精算処理を行うための入力手段、及び該
フアイルに格納される金額データを該バーコード
のスキヤナ及び入力手段によつて入力されたデー
タにより訂正する手段を設け、チエツカーの登録
操作に基いて前記スキヤナにて読取つた金額デー
タを前記フアイルへ逐次格納すると共に前記プリ
ンタによつて該金額データを印字出力せしめ、キ
ヤツシヤーのキーボード操作に基いて該フアイル
を格納順に読出して金額データの合計を表示出力
し精算処理するようにしてなることを特徴とす
る。

作 用 本発明のレジスタシステムでは、チエツカーが
商品のバーコードをスキヤナで読取り、読取つた
結果をキヤツシヤー側プリンタに逐次プリントア
ウトさせ、またキヤツシヤーが自己のデイスプレ
イ及びキーボードを利用して精算処理を行なうの
で、作業分担による迅速な会計処理が可能で、釣
銭もデイスプレイを見てまた商品の追加削除もキ
ーボード及びスキヤナを利用してキヤツシヤーが
簡単に行なうことができる。

発明の実施例 第２図は、本発明に係る二人制レジスタシステ
ムの概要を示す。テーブルは前置台Ｔ１と後置台
Ｔ２に分れ、間にレーザビーム利用のバーコード
スキヤナSCNが置かれ、チエツカーCHはスキヤ
ナSCNの前に席をとる。ＷはスキヤナSCNの読
取窓である。後置台Ｔ２の後部に沿つてキーボー
ドKB、プリンタPR、ドロアDWが置かれ、キヤ
ツシヤーCAはこれらの前に席をとる。後置台Ｔ
２の内部に制御部CNTが置かれ、これはマイク
ロプロセツサMPU、メモリＭ及びフアイルＦな
どを備え、スキヤナSCN、キーボードKBおよび
プリンタPRなどと図示しない配線により接続さ
れる。即ちこれらのKB，PR，SCNなどはMPU
の端末である。キーボードKBにはデイスプレイ
DISPが付属し、またスキヤナSCNにも多項キー
ボードMKBが付属する。Ｂ３は空篭、Ｔ３は袋
入れ台、Ｐ１，Ｐ２はお客である。

希望商品を篭に入れてカウンタへやつてきたお
客は、その篭Ｂ１を前置台Ｔ１に置く。チエツカ
ーCHはその篭Ｂ１から商品を１つずつ取出し、
バーコードを下に向けて該商品を読取窓Ｗ上で移
送させ読取りを行なわせたのち空篭Ｂ２に入れ、
かゝる登録操作を篭B₁内の商品がなくなる迄行
なう。バーコードの読取り結果は逐一制御部
CNTへ送らせ、フアイルＦに格納されると共に
商品価格はプリンタPRに打出されまた多項目キ
ーボードMKBのデイスプレイに表示される。篭
Ｂ１内の商品がなくなつた所で多項目キーボード
MKBの小計釦を押し、そのデイスプレイに小計
額を表示させ、それをお客に伝え、篭Ｂ２に袋に
入れる。これでチエツカーCHとしての仕事は終
り、次のお客の商品の価格入力に移る。上記お客
は知らされた合計金額に対する紙弊をキヤツシヤ
ーCAに渡す。キヤツシヤーCAはキーボードKB
の小計釦を押して当該客に対する請求額をデイス
プレイDISPに表示させ、必要に応じてそれを客
に伝えて確認し、客から渡された金額はキーボー
ドKBを操作して入力し、小計との間に差があれ
ばその差額をデイスプレイDISPに表示させ、そ
れを釣銭として商品入り篭Ｂ２と共に客に渡す。

第３図ａ，ｂはかゝるチエツカーおよびキヤツ
シヤーの動作を示すフロー図である。チエツカー
は個々の商品についてバーコード読取り（商品登
録）を行なつて行き、篭内全商品のバーコード読
取りが終つたとき小計釦を押す。こゝで商品の追
加、削除があればそれ（商品登録）を行ない、こ
れも終つた段階で合計釦を押す。客Ｐ１に対する
かゝる処理が終れば、次は客Ｐ２に対する同様処
理に移る。なお括弧を付して示した小計釦操作は
合計釦操作で代用するなど、適当に変形してもよ
いが、お客間の区切りは必要であり、合計釦にこ
の区切りの意味を持たせる場合は合計釦押下後の
商品追加、削除はできないとする（これはキヤツ
シヤーで処理する）。

キヤツシヤーは客が渡す現金を受取り、また小
計釦を押して当該客に対する請求願をデイスプレ
イDISPに表示させ、確認等する。これは混んで
くる若しくは受け渡し処理に手間どるとチエツカ
ーCHとキヤツシヤーCA間に何人もの客が並ぶ
ことがあるためで、キヤツシヤーCAのデイスプ
レイDISPには前のお客の金額が表示されている
からこれを今度のお客の金額に切換える操作をす
る必要があり、この操作が小計釦押下である。お
客が渡した金額はキーボードKBにより入力し、
小計との差を計算させてそれをデイスプレイ
DISPに表示させ、差があればそれを釣銭として
お客に支払う。商品の追加、削除があれば、その
処理も行なう。これが終れば次のお客に対する合
計処理に移る。

チエツカーCHのデイスプレイに出るのは個々
の商品の金額および最後の合計であるが、キヤツ
シヤーCAのデイスプレイに出るのは小計釦押下
時の小計（上記合計）と釣銭計算時の差額などで
あり、個々の商品の金額は出ない。キヤツシヤー
CAのデイスプレイへの小計表示はフアイルＦに
記憶されているデータによるもので、該フアイル
へはスキヤナSCNからのデータが順次書込まれ、
少し遅れてそれ（小計のみ）が読出されてキヤツ
シヤーＡのデイスプレイへ表示される。

第４図は処理プログラムの概要を示し、１１〜
２５はその各種プログラムである。二人制レジス
タシステムは一人でも動作可能である必要があ
り、その一人制の場合は一部が休止して第５図の
如くなる。プログラム１１（CO2タスク）は第６
図に示すように二人制のとき動作し、明細登録が
あれば明細格納用のプログラム１５（TXIタス
ク）を起動させる。プログラム１２はキーボード
MKBの制御用タスク、同１６はスキヤナSCN制
御用タスク、同１３はパリテイなどのチエツク用
タスク、同１４は編集用タスクである。TXIタ
スクはフアイルＦへの格納テキスト（スキヤナが
読取つたデータ）ナンバーTiが、処理テキスト
ナンバーTjと同じかをチエツクし、同じでなけ
れば真の格納ポインタＰ１を仮格納ポインタＰ２
とし、同じであれば明細テキスト（ST）を組立
て、仮格納ポインタＰ２を±αする。こゝで再び
Ti＝Tj？をチエツクし、Ti＝TjならＰ２をＰ１
にし、Ti＝＼Tjなら取引終結データかをチエツク
し、取引データ終結かをチエツクし、YESなら
Ｐ２をＰ１にしTjを＋１する。

フアイルＦからのテキストの取出しはプログラ
ム１８（TXOタスク）が行ない、図示のように
真の格納ポインタＰ１と真の処理ポインタＰ３が
Ｐ１＝Ｐ３でなければ明細テキストを取出し、
Tjをプラス１する。プログラム２０（CO1タス
ク）はキヤツシヤーCAにおける追加登録、指定
訂正（削除）等を制御するプログラムで、こゝで
は入力はキーボードKBを通してのものだけであ
る。プログラム２１，２２，２３，２４はプログ
ラム１２，１３，１４，１５は相当のものであ
り、編集されたテキストデータはＩ／Ｏタスク２
４によりプリンタPRに打出されたりする。第７
図は各タスクの相関々係を示す図である。なお上
記の真の格納ポインタP1は格納後明細のフアイ
ル位置を示し、仮格納ポインタＰ２は格納中明細
のフアイル位置をそして真の処理ポインタＰ３は
処理中明細のフアイル位置を示す。また第６図の
TXO、CO1各タスクの「明細出力完了」は明細
レシート１取引分の分配編集完了を示し、その
ONはCO1タスクからの追加登録、指定訂正の許
可（TXOタスクの分配編集禁止）を、OFFは
CO1タスクからの追加登録、指定訂正の禁止
（TXOタスクの分配編集許可）を指示する。

フアイルＦへはTX1タスク１５によりテキス
トを逐次格納し、TXOタスク１８によりそれを
後追いの形で取出し、取出したあとへ新テキスト
を格納し、こうしてフアイルＦは循環使用され
る。

一人制の場合は第５図の如くなるのでスキヤナ
SCNから読取つたデータはフアイルＦに格納さ
れることなく、追加、訂正と同様にＩ／Ｏへ出力
されて行く。一人制か二人制かはキーボードKB
の該当押釦を操作して指示する。

チエツカーCH合計キーを押したあとの商品追
加、削除（訂正）はキヤツシヤーCAで行ない、
その制御プログラムはCO1タスクであるが、バー
コードに書込まれている商品情報の統計処理は再
びスキヤナSCNを用いて行なう。この処理はキ
ヤツシヤーCAがキーボードKBを操作しても行
なうことができる（バーコードにはそれが表わす
情報を数値で併記してあるから、その数値を入力
すればよい）が、これは多数桁あつて読み誤りな
どを生じやすいから、スキヤナSCNによる読取
りが適当である。このスキヤナによる読取りは割
り込みとして処理する。即ちキーボードMKBの
割込み釦を押し、追加／削除の指定をして当該商
品をスキヤナ読取窓上で走らせ、再び釦を押して
割込み終了を知らせる。この場合スキヤナが読取
つた情報は直接Ｉ／Ｏへ出力され、フアイルＦへ
は格納されない。

発明の効果 以上説明したように本発明によればバーコード
を扱える二人制レジスタシステムを提供でき、プ
ロセツサは１つでスキヤナ及びキーボードなどは
そのＩ／Ｏとなるので第１図ｃの従来方式のよう
にプロセツサをCH，CS各々に計12個設ける必要
がなくなり従つて廉価に構成でき、かつ一部の機
能を殺すことで簡単に一人制レジスタへ変更でき
店舗の繁忙に簡単に対応できる。更に循環使用す
るフアイルＦを設けてそれにスキヤンデータを
次々に書込み、清算時にそれを読出すようにした
のでチエツカーとキヤツシヤーの間に複数人のお
客をためることができ、かつプリンタはスキヤン
データが送られると直ちに動作開始するので、お
客がキヤツシヤーの所へくる迄にはレシートは印
刷済みとなつていることが多く、迅速な会計処理
が行なえる等、種々の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のレジスタシステムの説明図、第
２図は本発明のレジスタシステムの説明図、第３
図は第２図の動作説明図、第４図および第５図は
プログラムの説明図、第６図はプログラムの内容
を説明するフロー図、第７図はタスク相関々係を
示す説明図である。 図面で、Ｂは容器、Ｔ１は前置台、Ｔ２は後置
台、SCNはスキヤナ、KBはキーボード、PRは
プリンタ、CNTは制御部、MPUはプロセツサ、
Ｆはフアイル、CHはチエツカー、CAはキヤツ
シヤーである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ バーコードが付された商品に対する会計処理
   を行なう二人制レジスタシステムにおいて、 該商品を入れた容器を置かれる前置台と空き容
   器を置かれる後置台との間に前記バーコードを読
   取るスキヤナを配置し、後置台近傍にはキーボー
   ド、プリンタおよび制御部を配置し、該制御部に
   は該スキヤナが読取つた金額データを格納する先
   入れ先出し方式のフアイル、キヤツシヤー側に設
   けられ精算処理を行うための入力手段、及び該フ
   アイルに格納される金額データを該バーコードの
   スキヤナ及び入力手段によつて入力されたデータ
   により訂正する手段を設け、 チエツカーの登録操作に基いて前記スキヤナに
   て読取つた金額データを前記フアイルへ逐次格納
   すると共に前記プリンタによつて該金額データを
   印字出力せしめ、キヤツシヤーのキーボード操作
   に基いて該フアイルを格納順に読出して金額デー
   タの合計を表示出力し精算処理するようにしてな
   ることを特徴とする二人制レジスタシステム。