JPS63196701A

JPS63196701A - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: JPS63196701A
Application number: JP62027552A
Authority: JP
Inventors: 二宮　俊史
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 1987-02-09
Filing date: 1987-02-09
Publication date: 1988-08-15
Also published as: JPH0430863B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、熱収縮性弾性帯を有する使い捨ておむつに関
する。

〔従来の技術〕

近年、この種のおむつにおいて、その腰周り部分からの
漏れ（いわゆる前後漏れ）を防止することが重要である
ことが着目され、その解決手段がいくつか提案されてい
る。この代表例の１つは、特開昭６１−８３３６８号公
報記載のように、おむつの腰周り部分に通常のゴムバン
ドに代えて、熱収縮性弾性伸縮帯を設けるものである（
第１先行技術）、また、他には特開昭５８−８７３０３
号公報（第２先行技術）や同６０−２１５３８０３号公
報（第３先行技術）の技術も知られている。

〔問題点を解決するための手段〕

しかし、上記第１先行技術では、着用者の背中および腹
部の腰部の中央部のみが主に収縮されるようになり、特
に腹の中央部に収縮力が集中すると、着用者の腹部に無
用の圧迫感を与えてしまう。

また、着用者を寝せた状態で、通常、装着させるが、背
中側の弾性帯は着用者の下敷きになって伸長させること
ができず、腹がねのみの弾性帯を伸長させて装着させね
ばならず、しかもその伸長度に限度があるため、装着後
、収縮力が不足し、おむつがずれ易く、かつ漏れの原因
にもなる。

第２の先行技術では、弾性帯が結合テープと共に腰周り
全長に渡っているため、過度の圧迫を着用者に与えるこ
とが多いのみならず、未使用時、フラップ部が腰周り方
向全長に渡って収縮、特にフラップ部の左右部分が大き
く収縮するので、商品の包装形態が悪く、しかも装着時
において、装着操作性がきわめて悪くなる。

さらに、第３の先行技術では、左右の結合テープを異っ
た伸長度で装着しがちとなり、着用者に異和感を与える
（左右で収縮力が異なるため）ことが多く、さらに結合
テープの弾性伸縮力のみで腰部をフィツトさせることに
は収縮力の限界があり、その結果、おむつのずれを生じ
易く、また漏れも生じ易い。

そこで、本発明の主たる目的は、着用者に適度な収縮力
をもってフィツトし、かつ包装形態性が良好で、さらに
装着性に優れる使い捨て紙おむつ゛を提供することにあ
る。

〔問題点を解決する手段〕

上記目的は、透水性トップシートと不透水性バックシー
トとの間に体液吸収体が包まれ、吸収体の端より外方に
伸び、腰部対応位置にあって吸収体が存在しないフラッ
プ部を有する使い捨ておむつにおいて；前記フラップ部に腰周り方向に沿って弾性帯を固定し、
おむつの装着時前後腰部を結合する結合テープの連結片
を弾性伸縮性部材により形成し、腰周り方向に前記弾性
帯とこれとは別の弾性連結片とで弾性化させたことで達
成される。

〔作　用〕

本発明では、弾性帯の腰周りフラップ部における存在に
よって、フラップ部が着用時の肌に、着用者の動きに左
右されることなく、常に密着するから、隙間から尿が漏
れることがな（なる。

さらに、この弾性帯のみの存在により着用者にフィツト
させようとすると、収縮力を腰部の両側にまで行きわた
らせるのに、勢い強い弾性帯を用いるとすれば、腰部に
過度の圧迫力が作用し着用感を悪くするし、さりとして
弱いままではずれ落ちや漏れが生じるのに対して、本発
明では、結合テープ部にも弾性伸縮性を与えているので
、収縮力が腰周り全体にわたり、もって適切な収縮力を
もって紙おむつを腰部にフィツトさせることができる。

他方、本発明においては結合テープのみの弾性化によら
ず、腰部にも弾性帯を設けて弾性化を図っているので、
装着時、結合テープを過度に伸長させてこれを腹側に取
付ける必要がなく、したがって装着操作に無理がなく容
易となるし、また左右の伸縮力のアンバランスを招くこ
とが少なくなる。

しかも、腰周り全体に収縮力を与えようとするとき、フ
ラップ部の全中および結合テープに伸縮性を与えると、
紙おむつの型崩れを招き、弾性材取付後から折り畳み包
装迄の工程が難しくなるし、かつ商品の包装形態を損な
うのに対して、本発明に従って、好適には弾性帯は吸収
体の巾とほぼ等しいか短（しておけば、吸収体がある程
度剛性をもっているので、フラップ部の適度の収縮変形
を防止でき、上記の欠点を解消できる。

〔発明の具体的構成〕以下本発明を図面に示す具体例を参照しつつさらに詳説
する。

第１図〜第３図は使い捨ておむつの第１実施例を示した
もので、このおむつは不織布等の透水性材料からなるト
ップシート１とポリエチレン等の非透水性材料からなる
バックシート２との間に、周囲を残して綿状パルプを主
体とする吸収体３を包んだ基本構成をなしている。

おむつの両側には、長手方向（第１図上下方向）に沿っ
て、ゴム等の弾性伸縮部材４が設けられている。また、
おむつの長手方向端部における吸収体３が存在しないａ
（フラップ部）５の前後には、おむつの巾方向（第１図
左右方向）に沿って熱収縮性弾性帯が６Ｂ、６Ａが設け
られる。この第１実施例では、トップシート１とバック
シート２との間に介在されている。そして、腰周り方向
に伸縮する熱収縮性弾性帯６Ａ、６Ｂは、未収縮状態で
シートｌ、２の少なくとも一方に固着され、後に熱を受
けて収縮するので、フラップ部を収縮させる。さらに、
吸収体３に吸収された体液が長手方向両端から漏れるこ
とを防止するために、疎水薄膜としての疎水性ホ・ノド
メルト薄膜７が、吸収体３の端部からトップシート１と
弾性帯６Ａ、６Ｂとの間に跨がって設けられている。こ
のホットメルト薄膜７としては、非透水性の疎水性プラ
スチックフィルムを使用することも可能である。

Ｔは結合テープである。この結合テープ８は、第３図の
ようにバックシート２に例えばホソトメル）Ｈを介して
基部が固定された弾性連結片１０；この弾性連結片１０
のバックシート２への固定を補強し、その固定部分の弾
性を失わせる、プラスチックフィルム等の非弾性（収縮
）材からなり、ホットメルトＨにより連結片１０とバン
クシート２とに跨がって固定された補強片ｌｌ；粘着剤
層１２ａを有し連結片１０の先端部にホットメルトを介
して固定された非弾性（収縮性）非弾性化片１２：トフ
プシ！ト１にホントメルトＨを介して取付けられた剥離
テープ１３；粘着剤層１４ａを有する中間テープ１４；
とを有している。

この結合テープＴとの基本的層構成自体は、当業者にと
って二層テープとして公知であるが、本発明の結合テー
プの連結片１０は、従来のものが紙またはプラスチック
フィルムからなり、−ｉに弾性伸縮性を有しないのに対
して、ゴム等の弾性伸縮部材からなる点において異なっ
ている。また、従来のテープでは、連結片１０の先端部
に粘着剤層が形成され、これが中間テープ１４の表面に
剥離自在に重ね合わせられるが、本発明の結合テープＴ
では、弾性（収縮性）を有しない非弾性化片１２が介在
されている点でも異なる。

結合テープＴは、未使用時、非弾性片１２が中間テープ
１４上に重ね合せられ、使用に際しては、中間テープ１
４と剥離テープ１３との間から剥離され、紙おむつの前
面に接着され、排尿の有無確認時には、非弾性化片１２
を中間テープ１４から剥すことにより行う。

また、この結合テープＴは、符号Ｚの長さ域のみが弾性
収縮性を示す。弾性連結片の弾性度合は、１０００　ｇ
の力を作用させたとき、伸長度が３０〜５００％で、長
さが５〜７０１１となるものが好ましい。

本発明における熱収縮性弾性帯としては、たとえば特開
昭６０−１５５７８３号に示されたもの、具体的には、
３Ｍ社製ｒＫＥＲ−２２０７Ｊを使用することができる
。ホットメルト薄膜７のｉｌＷは、吸収体３の端縁から
フラップ部端数までの距離Ｗ。

の２０〜１００％がよいが、１５０％程度、すなわち、
吸収体３の表面上にまで延在させるようにしてもよい、
長さｌＩは、適宜でよいが、前後漏れ防止の確実化のた
めには、吸収体３の巾と同一か長い方がよい。

弾性帯の伸縮率は、１１０〜２５０％、特に１５０〜２
００％が好ましい０弾性強度は（締め付け力）は５０〜
４００　ｇｌ特に１００〜２００ｇが望ましい。

ホントメルト薄膜や弾性帯を、美観の点から予め青や緑
等に着色しておくのが好ましい。紙おむつのトップシー
ト１全体が着色されていてもよい、弾性帯の断面形状は
適宜でよいが、矩形断面であるのが一般的によい。

弾性帯は、背面側と腹側とで、形状や伸縮性等を変える
ことが可能である。たとえば、背中側の伸縮度をより大
きくするなどである。図示例では、背中側の弾性帯６Ａ
を腹側のそれ６Ｂより長くすることにより、伸縮性を大
きくし、腹部の過度の圧迫を防止している。弾性帯は、
一つのフラップ測当たりに平行に複数本設けてもよい。

この場合、それらが隣接していても、離隔していてもよ
い。

伸縮度を変えてもよい。

また、弾性帯の長さβは、１０／４以上で、吸収体３の
巾１２より太き（ないのが望まれる。もし、長いと、吸
収体が存在しないフラップ部の左右において、過度の収
縮力を与え、おむつの形状が崩れるからである。たとえ
、長いとしても、吸収体３の側縁から、１．５　ｃｍ以
内で側方に延在するように留めるのがよい。

なお、弾性帯としては、熱収縮性のもののほか、通常の
常時弾性を有するゴムバンド等であってもよいが、熱収
縮性弾性帯を使用することは、収縮前の長さ寸法を揃え
る限り、ゴムバンドの場合と異って、常に一定の伸縮率
をもった弾性帯を得ることができ、望ましい。

ところで、上記例のように、疎水性薄膜としては、ホッ
トメルト接着剤を塗布により薄膜としたものを用いるの
が望ましい―その塗布の際の溶融温度は、弾性帯の伸縮
開始温度より高いことが望まれる。特開昭６１−８３３
６８号公報では、弾性帯の加熱収縮に当たり紙おむつを
折り畳んだ後、紙おむつ端から熱風を当てるようにして
いる。しかし、これでは、熱風が紙おむつが折り畳まれ
ている関係で、弾性帯に十分光たらず、したがって熱収
縮性が不十分であったり、−走化しないものであった。

しかし、ホントメルト薄膜を用いると、その塗布の際、
ホットメルトの溶融熱により、熱収縮性帯を十分に収縮
させることができ、好適である。

ホットメルトの熱により、弾性帯を熱収縮させる際、あ
るいはその後に、ヒークロールや熱風によって収縮を完
全にならしめることも良い方法である。

疎水性薄膜の目付量としては、５〜１００ｇ／ｍ”、特
にｌＯ〜５０ｇ／ｍ”が好ましい。目付量が多いと、風
合および弾性帯の弾性を損うし、少いと前後漏れ防止効
果が小さい。

ホットメルト薄膜を形成する場合、たとえば新田ゼラチ
ン社製ｒＨ６２８５Ｊやｒ　ＨＢフーラー」、マルコム
ニコル社製［ニコメルトＡＣＨ−ＩＪ等を使用できる。

疎水製薄膜として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ナイロン等の合成樹脂フィルム等を用いる
場合、ホントメルト接着剤を用いてトップシートやバッ
クシートに固着する必要がある。

第４図は第２実施例を示したもので、この例では、弾性
帯６Ａの位置を、弾性帯６Ａの中央側辺線６ａを、結合
テープＴ、Ｔを結ぶ線ＣＬより紙おむつの長手方向端が
わにずらしである。好ましくは、側辺線６ａは、さらに
結合テープＴの側辺線りと同一かそれよりずれていた方
がよい。

これにより、おむつを装着したとき、フラップ部４が着
用者の肌に向って内側に反るようになり、外観性を良く
するのみならず、フィツト性を高める。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、前後漏れを確実に防止で
き、また適度な収縮力をもって着用者にフィツトするな
どの効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の使い捨て紙おむつの一部破断平面図、
第２図は■〜■線矢視断面図、第３図■〜■線矢視断面
図、第４図は他の例の一部破断平面図である。１・・・トップシート、２・・・バックシート、３・・
・吸収体、５・・・縁（フラップ部）、’６Ａ、６Ｂ・
・・熱収縮性弾性帯、７・・・ホットメルト薄膜、１０
・・・弾性連結片、Ｔ・・・結合テープ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）透水性トップシートと不透水性バックシートとの
間に体液吸収体が包まれ、吸収体の端より外方に伸び、
腰部対応位置にあって吸収体が存在しないフラップ部を
有する使い捨ておむつにおいて；前記フラップ部に腰周り方向に沿って弾性帯を固定し、
おむつの装着時前後腰部を結合する結合テープの連結片
を弾性伸縮性部材により形成し、腰周り方向に前記弾性
帯とこれとは別の弾性連結片とで弾性化させたことを特
徴とする使い捨ておむつ。
（２）前記弾性連結片の収縮力を前記弾性帯の収縮力よ
り大きくした第１項記載の使い捨ておむつ。
（３）弾性連結片が、１０００ｇの力を作用させたとき
、伸長度が３０〜５００％となり、長さが５〜７０ｍｍ
となる第１項記載または第２項記載の使い捨ておむつ。
（４）弾性帯の締め付け力が５０〜４５０ｇで、伸度が
１５０〜２００％である第１項または第２項記載の使い
捨ておむつ。
（５）弾性帯の取付位置が、両側の結合テープ相互を結
ぶ線よりおむつの端がわに偏位している第１項記載の使
い捨ておむつ。