JPS63195912A - エナメル撚線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はエナメル撚線に関するものである。更に、詳述
すれば本発明は中心部に中心エナメル線素線があり、そ
の外周部に複数本の外周エナメル線素線が同心状に撚り
合わせて成るエナメル撚線に関するものである。

［従来の技術］ エナメルＭ線は複数のエナメル線素線を撚合わせたもの
であるから、電気機器のコイル巻線性効率が優れており
、最近広く用いられる磯運にある。

従来のエナメルｍｓは第２図に示すように複数本のエナ
メル線１を撚合わせたものである。しかしこの複数本の
エナメル線を撚合わせたエナメル撚線ではコイル巻線し
たときにばらけが起り易く、その結果コイルの外観が劣
り、その補修作業のためコイル巻線の生産性も劣るもの
であった。

一方、このばらけを防止するため全ての素線を自己融着
エナメルとしたエナメル撚線が考えられている。しかし
全ての索線を自己融着エナメルとしたエナメル撚線では
、全ての素線に自己融着層を設けるためエナメル撚線寸
法が大きくなり、その結果コイルの寸法が大きくなり、
エナメル撚線を用いるメリットが失われるという難点が
ある上、全体が融着一体化しているためエナメル撚線が
固くなり、その結果巻線性が悪化し、しかも値段が高い
自己融着エナメルを用いるためコイル製造コストが上昇
するという難点がある。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明はかかる点に立って為されたものであつて、その
目的とするところは、前記した従来技術の欠点を解消し
、コイル巻線時のばらけが無く、かつエナメル撚線径の
増大が無く、しかもコイル巻線性の優れたエナメル撚線
を提供づることにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の要旨とするところは、中心エナメル素線のみを
自己融着エナメル線とし、その融着層を介して外周エナ
メル線素線を部分的に１ｍ％Ｉして成ることを特徴とす
るエナメル撚線にある。

本発明において、外周エナメル線素線は工業的に利用さ
れているものならよく、例えばホルマール線、ポリウレ
タンエナメル線、ポリエステルエナメル線、ポリエステ
ルイミドエナメル線、ポリアミドイミドエナメル線、ポ
リイミドエナメル線を用いることができる。また、これ
らのエナメル線の上層にポリアミド塗料や線状ポリエス
テル塗料或いはポリアミドイミド塗料をオーバーコート
した複合エナメル線でもよい。

本発明において、中心エナメル素線の自己融着エナメル
線としては、導体上に融着塗料を塗布、焼付したものか
、或いは一般のエナメル線、例えばホルマール線、ポリ
ウレタンエナメル線、ポリエステルエナメル線、ポリ１
ステルイミドエナメル線、ポリアミドイミドエナメル線
、ポリイミドエナメル線、各種の複合エナメル線等の上
層に融着塗料を塗布、焼付したものが用いられる。融着
層の厚さは、外周の複数のエナメル線素線を部分的に融
着させる程度でよく、具体的には０．００７〜０．５ｓ
程度である。融着層材料としてはポリビニルブチラール
樹脂、共重合ポリアミド樹脂、フェノキシ樹脂、ポリス
ルホン樹脂等を用いることができる。

本発明において、自己融着エナメル線と外周の複数のエ
ナメル線素線を部分的に融香させる融着方法は、熱融着
或いは溶剤浸漬融着のいずれでしよい。

［作　　用］ 本発明のエナメル撚線は、撚線の中心エナメル線素線と
して自己融着エナメル素線を用い、その融着層に外周エ
ナメル線素線を部分的に融着したエナメル撚線とするこ
とにより、エナメル撚線のばらけを効果的に抑止づると
共に可撓性を改良し、更に外径寸法の増大を防いでコイ
ル巻きして得られる電気機器コイルのコイル占積率を顕
著に向上させることにある。

本発明のエナメル撚線は、撚線段階での自己融着エナメ
ル線素線と外周のエナメル線素線との融着を小さくして
おき、コイル巻後に強力に融着させることもできる。融
着強度を小さくするには、加熱融着温度を低温で行うか
、或いは融着層の溶解性が小さい溶剤に浸漬処理づ°る
。逆に、融着強度を大ぎくするには加熱融着温度を高温
で行うか、或いは融着層の溶解性が大きい溶剤に浸漬処
理する。例えばｒａ着層として共重合ポリアミド樹脂を
用いた自己融着エナメル線を用いたとき融着強度を小さ
くするには、加熱融着温度を１６５℃以下とするか、常
温のソルベントナフサに浸漬融着する。逆に、融着強度
を大きくするには、加熱融着温度を１７５℃以上とする
か、エタノールに浸漬処理する。

［実　施　例］ 次に本発明のエナメル撚線の一実施例を図面により説明
する。

第１図は本発明のエナメル撚線の一実施例を示した横所
面図である。第１図において、１は外周エナメル線素線
で、この外周エメル線素線１は導体１１の上層ポリアミ
ドイミドエナメル皮膜１２を設けたものである。２は中
心エナメル索線である自己融着エナメル線素線であり、
導体２１の上層にポリアミドイミドエナメル皮膜２２を
設け、更にその上層に共重合ポリアミドエナメル皮膜２
３を設けたものである。第１図において、外周エナメル
線素線１と中心エナメル線の自己融着エナメル線素ｔＩ
Ｊ２とは、常温のエタノールに浸漬処理後、風乾により
それぞれ撚合わせた接触部分３０で部分的に融着してい
る。従って、この本発明のエナメル撚線の一実施例品は
撚線径の増大が無く、それでいながらコイル巻線時にば
らけが起らず、その上可撓性があって巻線性も良好であ
る。

［発明の効果］ 本発明のエナメル撚線は、中心エナメル線本線の自己融
着エナメル線の！！着層を介して外周エナメル線素線が
部分的に融着しているためコイル巻線時にばらけが起ら
ずかつ撚線径の増大が無く、その上可撓性があり、その
結果占積率の良好なコイルを高い生産性で生産できるも
のであり、工業土石用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエナメル撚線の一実施例を示した横断
面図、第２図は従来のナメルＩ！線の一例を示した横断
面図である。 １：丁ブメル線、 １１：）９　　　　体、 １２：エナメル皮膜、 ２：自己融着エナメル線、 ２１：導　　　体、 ２２：エナメル皮膜、 ２３：融　着　層、 ３０：融着部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）中心部に中心エナメル線素線があり、その外周部
   に複数本の外周エナメル線素線が同心状に撚合わせて成
   るエナメル撚線において、前記中心エナメル線素線は自
   己融着エナメル線から成り、その融着層を介して前記外
   周エナメル線素線が部分的に融着して成ることを特徴と
   するエナメル撚線。