JPS63192892A - ステンレス鋼板にＺｎ系金属およびＺｎ合金を直接めつきする方法 - Google Patents
ステンレス鋼板にＺｎ系金属およびＺｎ合金を直接めつきする方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明はステンレス鋼板にＺｎ系金属およびＺｎ合金を
直接めっきする方法に関する。Ｚｎ系金属とは純Ｚｎお
よびＧｏ、 Ｎｉ、 Ｃｒ、 Ｍｎ、 Ｆｅ、 Ｓｎ、
Ｍｏ、 Ｗ等の１種もしくは２種以上を微量含むＺｎ
を意味し、Ｚｎ合金とは実質的量のＮｉ、 Ｆｅ等の合
金元素を含むＺｎ合金、またはこれらの合金元素に前記
金属の微量を含む合金を意味する。
直接めっきする方法に関する。Ｚｎ系金属とは純Ｚｎお
よびＧｏ、 Ｎｉ、 Ｃｒ、 Ｍｎ、 Ｆｅ、 Ｓｎ、
Ｍｏ、 Ｗ等の１種もしくは２種以上を微量含むＺｎ
を意味し、Ｚｎ合金とは実質的量のＮｉ、 Ｆｅ等の合
金元素を含むＺｎ合金、またはこれらの合金元素に前記
金属の微量を含む合金を意味する。
（従来技術とその問題点）
ステンレス鋼の用途拡大に伴い、最近、ステンレス鋼に
めっきを施すことが増えてきた。しかし、ステンレス鋼
表面は不動態化しているために通常の酸洗工程で表面を
活性化させることは難しい。
めっきを施すことが増えてきた。しかし、ステンレス鋼
表面は不動態化しているために通常の酸洗工程で表面を
活性化させることは難しい。
又酸濃度を高め長時間浸漬すると不動態化皮膜は破壊さ
れるが表面が著しくエツチングされ、粗大な表面となる
。
れるが表面が著しくエツチングされ、粗大な表面となる
。
このために、通常の脱脂、酸洗後にニッケルストライク
めっきを行い、その後に目的の金属めっきを行っている
。このように、ステンレス鋼へのめっきには、ニッケル
ストライクめっきが必須となっている。
めっきを行い、その後に目的の金属めっきを行っている
。このように、ステンレス鋼へのめっきには、ニッケル
ストライクめっきが必須となっている。
このために、めっき作業が複雑になると共に通常のＺｎ
系金属またはＺｎ合金めっき設備に新たにニッケルスト
ライクめっき設備を新設せねばならず高価なものとなっ
ている。
系金属またはＺｎ合金めっき設備に新たにニッケルスト
ライクめっき設備を新設せねばならず高価なものとなっ
ている。
また上記ニッケルストライクめっき浴には、ＣＱイオン
が存在し、このために極めて耐食性に優れためっき設備
とせねばならず、ミスト発生に伴う環境整備にも多大な
費用を要した。
が存在し、このために極めて耐食性に優れためっき設備
とせねばならず、ミスト発生に伴う環境整備にも多大な
費用を要した。
本発明はステンレス鋼板に上記ニッケルストライクめっ
きを施さずにＺｎ系金属およびＺｎ合金に直接めっきす
る方法を提供するものである。
きを施さずにＺｎ系金属およびＺｎ合金に直接めっきす
る方法を提供するものである。
（発明の構成）
本発明によれば、ステンレス鋼板を脱脂、酸洗した後に
直接Ｚｎ系金属の電気めっき処理を行ない、その際にめ
っき処理の初期段階で、電流密度を１〜２０Ａ／ｄｍ２
として０．５〜６０秒の電解処理を行い、その後、電流
密度２０Ａ／ｄｍ”をこえる通常の電流密度範囲で所定
の厚みまでめっきを施すことからなるステンレス鋼板に
Ｚｎ系金属を直接めっきする方法が提供される。
直接Ｚｎ系金属の電気めっき処理を行ない、その際にめ
っき処理の初期段階で、電流密度を１〜２０Ａ／ｄｍ２
として０．５〜６０秒の電解処理を行い、その後、電流
密度２０Ａ／ｄｍ”をこえる通常の電流密度範囲で所定
の厚みまでめっきを施すことからなるステンレス鋼板に
Ｚｎ系金属を直接めっきする方法が提供される。
本発明によれば、ステンレス鋼板を脱脂、酸洗した後に
Ｚｎ合金の電気めっき処理を行ない、その際にめっき処
理の初期段階で電流密度を０．５〜１５Ａ／ｄ■２とし
、０．５〜６０秒の電解処理を行ない、その後に電流密
度１５＾／ｄ■２をこえる通常の電流密度範囲で所定厚
みまでめっきを施すことを特徴とするステンレス鋼板に
Ｚｎ合金を直接めっきする方法が提供される。
Ｚｎ合金の電気めっき処理を行ない、その際にめっき処
理の初期段階で電流密度を０．５〜１５Ａ／ｄ■２とし
、０．５〜６０秒の電解処理を行ない、その後に電流密
度１５＾／ｄ■２をこえる通常の電流密度範囲で所定厚
みまでめっきを施すことを特徴とするステンレス鋼板に
Ｚｎ合金を直接めっきする方法が提供される。
ここに使用される「電気めっき処理」、「電解処理」の
語は「電気めっき」、「電解」の手段を取ること自身を
意味し、結果を問題にしない用語である。
語は「電気めっき」、「電解」の手段を取ること自身を
意味し、結果を問題にしない用語である。
ここでＺｎ系金属めっきの場合、めっき初期段階の電解
処理において、上該電流密度範囲では、 Ｚｎ系金属の
めっきがまったく行われないか、わずかに簿くめつき（
０，５μ−以下）される程度である。つまり、めっきは
起るが、ｆ＠流はほとんどがＨ２ガスの発生に費やされ
、めっき率は低くステンレス鋼表面の不動態皮膜が還元
されて十分に活性化される。また、ステンレス鋼表面の
活性化を十分に行うには、めっき浴のｐＨを低くするの
が好ましく、ＰＨ４，０以下が適当である。
処理において、上該電流密度範囲では、 Ｚｎ系金属の
めっきがまったく行われないか、わずかに簿くめつき（
０，５μ−以下）される程度である。つまり、めっきは
起るが、ｆ＠流はほとんどがＨ２ガスの発生に費やされ
、めっき率は低くステンレス鋼表面の不動態皮膜が還元
されて十分に活性化される。また、ステンレス鋼表面の
活性化を十分に行うには、めっき浴のｐＨを低くするの
が好ましく、ＰＨ４，０以下が適当である。
そして、極めて薄いながらもこの段階でＺｎめっきが表
面に電析していると表面活性化後の再不動態化が抑制さ
れ、ラインスピードが速い条件で好ましい結果を紹く、
この場合電解処理の電流密度を１〜２０Ａ／ｄｍ２とし
ているが、 ＬＡ／ｄａ”未満では、表面の活性化に長
時間を要し、実用上好ましくない。
面に電析していると表面活性化後の再不動態化が抑制さ
れ、ラインスピードが速い条件で好ましい結果を紹く、
この場合電解処理の電流密度を１〜２０Ａ／ｄｍ２とし
ているが、 ＬＡ／ｄａ”未満では、表面の活性化に長
時間を要し、実用上好ましくない。
また、 ２０Ａ／ｄａ２をこえると、Ｚｎの電析が主体
となり表面が十分に活性化されない状態でＺｎめっきが
行われる結果、めっき密着性が劣る。
となり表面が十分に活性化されない状態でＺｎめっきが
行われる結果、めっき密着性が劣る。
さらに、電解処理時間を０．５〜６０秒としているが、
０．５秒未満では、活性化時間が不十分であり、６０秒
をこえると活性化は十分であり、それ以上を必要としな
いからである。めっき浴のｐＨは還元能力を高めるため
に４．０以下が好ましい。
０．５秒未満では、活性化時間が不十分であり、６０秒
をこえると活性化は十分であり、それ以上を必要としな
いからである。めっき浴のｐＨは還元能力を高めるため
に４．０以下が好ましい。
上記の方法は、純Ｚｎではなく 、 Ｃｏ、 Ｎｉ、
Ｃｒ、 Ｍｎ。
Ｃｒ、 Ｍｎ。
Ｆａ、 Ｓｎ、 Ｍｏ、ｖ等の１種又は２種以上を微量
含むＺｎのめっきにも有効である。
含むＺｎのめっきにも有効である。
Ｚｎ合金めっきの場合、Ｚｎ−Ｎｉ系合金めっき、Ｚｎ
−Ｆｅ系合金めっきで検討したところ、めっきの初期段
階の電解処理においてＺｎ−Ｎｉ系合金めっきでは。
−Ｆｅ系合金めっきで検討したところ、めっきの初期段
階の電解処理においてＺｎ−Ｎｉ系合金めっきでは。
Ｎｉに富んだＺｎ−Ｎｉ系合金めっきが極めて薄＜ （
０，７μ閣以下）行われ、 Ｚｎ−Ｆｅ系合金めっきで
は、まったく電析が行われない−１わずかに、 Ｆｅに
富んだＺｎ−Ｆｅ系合金めっきが施される程度である。
０，７μ閣以下）行われ、 Ｚｎ−Ｆｅ系合金めっきで
は、まったく電析が行われない−１わずかに、 Ｆｅに
富んだＺｎ−Ｆｅ系合金めっきが施される程度である。
即ち、Ｚｎ−Ｎｉ系合金めっきでは、Ｎｉに富んだ合金
めっき（Ｎｉ含有率：１５〜９５すｔ％）がなされるも
のの、電流はほとんどが、■２発生に費やされ、ステン
レス鋼表面が十分に活性化されてかつ上記表面に極めて
薄い上記合金めっきが行われる。その後にＺｎ−Ｎｉ系
合金めっき（Ｎｉ含有率＝９〜１４ｗｔ％）が、所定の
厚み行われる。これに対しＺｎ−Ｆｅ系合金めっきの場
合は純Ｚｎめっきと同様に、まったくめっきされないか
、わずかにめっき（０，４μｍ以下）されても電流はほ
とんどがＨ２ガスの発生に費やされ、ステンレス鋼の表
面が十分に活性化されると共に、わずかにめっきされる
場合は、再不動態化の抑制に効果的である。この段階で
めっきされた。めっき層はＦｅに富んだＺｎ−Ｆｅ系合
金めっき（Ｆｅ含有率＝３０〜８５ｖｔ％）である、そ
の後に、Ｚｎ−Ｆｅ系合金めっき（Ｆｅ含有率：８〜６
０ｖｔ％）が所定の厚みに行われる。
めっき（Ｎｉ含有率：１５〜９５すｔ％）がなされるも
のの、電流はほとんどが、■２発生に費やされ、ステン
レス鋼表面が十分に活性化されてかつ上記表面に極めて
薄い上記合金めっきが行われる。その後にＺｎ−Ｎｉ系
合金めっき（Ｎｉ含有率＝９〜１４ｗｔ％）が、所定の
厚み行われる。これに対しＺｎ−Ｆｅ系合金めっきの場
合は純Ｚｎめっきと同様に、まったくめっきされないか
、わずかにめっき（０，４μｍ以下）されても電流はほ
とんどがＨ２ガスの発生に費やされ、ステンレス鋼の表
面が十分に活性化されると共に、わずかにめっきされる
場合は、再不動態化の抑制に効果的である。この段階で
めっきされた。めっき層はＦｅに富んだＺｎ−Ｆｅ系合
金めっき（Ｆｅ含有率＝３０〜８５ｖｔ％）である、そ
の後に、Ｚｎ−Ｆｅ系合金めっき（Ｆｅ含有率：８〜６
０ｖｔ％）が所定の厚みに行われる。
ここで電解処理の電流密度を０．５〜１５Ａ／ｄ１１２
としているが、０．５Ａ／ｄａ”未満では、表面の活性
化に長時間を要し、 １５Ａ／ｄａ”をこえるとＺｎ
合金めっきが主体となって表面が十分に活性化されない
状態で、Ｚｎ合金めっきがなされ、めっき密着性が劣る
。また、電解時間については、０．５〜６０秒としてい
るが、この理由は、 Ｚｎめっきの場合と同様である。
としているが、０．５Ａ／ｄａ”未満では、表面の活性
化に長時間を要し、 １５Ａ／ｄａ”をこえるとＺｎ
合金めっきが主体となって表面が十分に活性化されない
状態で、Ｚｎ合金めっきがなされ、めっき密着性が劣る
。また、電解時間については、０．５〜６０秒としてい
るが、この理由は、 Ｚｎめっきの場合と同様である。
さらに、めっき浴のＰＨについては還元能力を高めるた
めに、３．０以下が好ましい。
めに、３．０以下が好ましい。
上記方法において、主たる合金元素の他にＺｎ系金属の
場合と同様の元素を微量含むＺｎ合金のめっきにも有効
である。
場合と同様の元素を微量含むＺｎ合金のめっきにも有効
である。
（発明の具体的開示）
以下、実施例についてのべる。
第１表に示す板厚０．３１１１！１のステンレス鋼板に
通常の脱脂、および酸洗処理を施して表面を清浄にした
後、第２表に示すめっき浴および第３表に示すめつき条
件でＺｎおよびＺｎ合金めっきを施した。
通常の脱脂、および酸洗処理を施して表面を清浄にした
後、第２表に示すめっき浴および第３表に示すめつき条
件でＺｎおよびＺｎ合金めっきを施した。
その後に、密着折り曲げ試験を行い２曲げ部におけるめ
っき層のはくり状況を２０倍の顕微鏡で観察した。結果
を第３表に示す。
っき層のはくり状況を２０倍の顕微鏡で観察した。結果
を第３表に示す。
第３表から、本発明によるめっきはいずれも優れためっ
き密着性を示すことが分る。
き密着性を示すことが分る。
第１表
第２表
（発明の効果）
以上述べたように１本発明によれば従来のようなニッケ
ルストライクめっきが不要で、ｉｉ！接スデステンレス
鋼板っきすることができ、従来のＺｎめっき設備により
容易に、かつ安価に目的のめっきを行うことができる。
ルストライクめっきが不要で、ｉｉ！接スデステンレス
鋼板っきすることができ、従来のＺｎめっき設備により
容易に、かつ安価に目的のめっきを行うことができる。
Claims (4)
- （１）ステンレス鋼板を脱脂、酸洗した後に直接Ｚｎ系
金属の電気めっき処理を行ない、その際にめっき処理の
初期段階で、電流密度を１〜２０Ａ／ｄｍ＾２として０
．５〜６０秒の電解処理を行い、その後、電流密度２０
Ａ／ｄｍ＾２をこえる通常の電流密度範囲で所定の厚み
までめっきを施すことからなるステンレス鋼板にＺｎ系
金属を直接めっきする方法。 - （２）特許請求の範囲第１項に記載の方法であって、電
解処理をｐＨ４．０以下で実施する方法。 - （３）ステンレス鋼板を脱脂、酸洗した後にＺｎ合金の
電気めっき処理を行ない、その際にめっき処理の初期段
階で電流密度を０．５〜１５Ａ／ｄｍ＾２とし、０．５
〜６０秒の電解処理を行ない、その後に電流密度１５Ａ
／ｄｍ＾２をこえる通常の電流密度範囲で所定厚みまで
めっきを施すことを特徴とするステンレス鋼板にＺｎ合
金を直接めっきする方法。 - （４）特許請求の範囲第３項に記載の方法であって、電
解処理をｐＨ３．０以下で実施する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62024666A JP2648838B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | ステンレス鋼板にＺｎ系金属を直接めっきする方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62024666A JP2648838B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | ステンレス鋼板にＺｎ系金属を直接めっきする方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63192892A true JPS63192892A (ja) | 1988-08-10 |
| JP2648838B2 JP2648838B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=12144463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62024666A Expired - Lifetime JP2648838B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | ステンレス鋼板にＺｎ系金属を直接めっきする方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2648838B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6439395A (en) * | 1987-08-06 | 1989-02-09 | Kawasaki Steel Co | Manufacture of stainless steel strip galvanized with zn or zn-ni alloy |
| JPH024996A (ja) * | 1988-03-14 | 1990-01-09 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れたステンレス鋼 |
| JPH02173291A (ja) * | 1988-12-26 | 1990-07-04 | Kawasaki Steel Corp | ＺｎまたはＺｎ―Ｎｉ合金めっきステンレス鋼帯の製造方法 |
| AT392089B (de) * | 1988-09-14 | 1991-01-25 | Andritz Ag Maschf | Verfahren zum ein- und beidseitigen elektrolytischen verzinken von edelstahl |
| US5246563A (en) * | 1988-09-14 | 1993-09-21 | Andritz-Patentverwaltungs-Gesellschaft M.B.H. | Process for the electrolytic zinc coating of stainless steel |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS586995A (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-14 | Kawasaki Steel Corp | 加工後の密着性の優れた亜鉛−ニツケル合金めつき鋼板 |
| JPS58130299A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-08-03 | Nisshin Steel Co Ltd | 加工部の耐食性にすぐれたＺｎ−Ｎｉ合金電気めつき鋼板の製造法 |
-
1987
- 1987-02-06 JP JP62024666A patent/JP2648838B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS586995A (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-14 | Kawasaki Steel Corp | 加工後の密着性の優れた亜鉛−ニツケル合金めつき鋼板 |
| JPS58130299A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-08-03 | Nisshin Steel Co Ltd | 加工部の耐食性にすぐれたＺｎ−Ｎｉ合金電気めつき鋼板の製造法 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6439395A (en) * | 1987-08-06 | 1989-02-09 | Kawasaki Steel Co | Manufacture of stainless steel strip galvanized with zn or zn-ni alloy |
| JPH024996A (ja) * | 1988-03-14 | 1990-01-09 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐食性に優れたステンレス鋼 |
| AT392089B (de) * | 1988-09-14 | 1991-01-25 | Andritz Ag Maschf | Verfahren zum ein- und beidseitigen elektrolytischen verzinken von edelstahl |
| US5246563A (en) * | 1988-09-14 | 1993-09-21 | Andritz-Patentverwaltungs-Gesellschaft M.B.H. | Process for the electrolytic zinc coating of stainless steel |
| JPH02173291A (ja) * | 1988-12-26 | 1990-07-04 | Kawasaki Steel Corp | ＺｎまたはＺｎ―Ｎｉ合金めっきステンレス鋼帯の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2648838B2 (ja) | 1997-09-03 |
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