JPS63190137A - 磁気特性の優れた軟磁性合金 - Google Patents

磁気特性の優れた軟磁性合金

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JPS63190137A
JPS63190137A JP2182287A JP2182287A JPS63190137A JP S63190137 A JPS63190137 A JP S63190137A JP 2182287 A JP2182287 A JP 2182287A JP 2182287 A JP2182287 A JP 2182287A JP S63190137 A JPS63190137 A JP S63190137A
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JP
Japan
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magnetic
soft
grain size
flux density
maximum
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Pending
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JP2182287A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shishido
宍戸 浩
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、磁気特性とくに透磁率に優れた軟磁性合金
に関し、電気、電子機器等に用いてとりわけ好適なもの
である。
(従来の技術) 高透磁率材料として従来から知られている代表的な合金
であるPCパーマロイおよびセンダストにつき、その特
性を次表に示す。ここでλは磁歪を、k+は磁気異方性
を、また8.は飽和磁束密度、μmは最大透磁率を示す
同表より明らかなように、最大透磁率μmは、何れの場
合も100,000以上であるが、飽和磁束密度8.は
いずれも11kG以下と低い。
この理由は以下の様に考えられる。
すなわち高透磁率を出すためには、強磁性体の物性とし
て、λ=0、kI=0の少なくとも一方あるいは双方を
満足させることが必要とされ、従ってFeを主体とする
合金系で上記の条件を満たすためには、添加する元素量
は多くなければならないが、逆に添加元素量が増加する
とそれに伴って、飽和磁束密度は低下することになる。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、飽和
磁束密度の低下を招くことなしに最大透磁率を向上させ
得る有利な解決案を提案するものである。
すなわち、原料のコストをあまり高くすることなく、し
かも特殊な製造工程を採用する必要なしに、最大透磁率
が20,000以上でかつ飽和磁束密度が14kG以上
の軟磁性合金を提案することがこの発明の目的である。
(問題点を解決するための手段)。
さて発明者らは、上述した現状に鑑み鋭意研究を重ねた
結果、上記の要請を満足し得る合金としては、Fe −
Sn系合金でしかも結晶粒径が所望の範囲を満足するも
のがとりわけ有利であることを見出した。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちこの発明は、Sn: 0.5〜8.0wt%(
以下単に%で示す)を含み、残部は実質的にFeの組成
により、結晶粒径が100μm以上であることからなる
磁気特性の優れた軟磁性合金(第1発明)である。
またこの発明は、上記第1発明に、第3成分としてAI
!、:0.5〜1O00%、Si:0.5〜10.0%
のうち少なくとも一種(第2発明)、またはMn。
V、 Mo、 W、 Ti、 Cr、 Zr、 Nb、
 Ta、 BおよびI(fのうちから選んだ一種または
二種以上:0.1〜5.0%を含有させたもの(第3発
明)、さらには両者を併せて含有させたもの(第4発明
)である。
以下この発明を具体的に説明する。
まずこの発明で、成分組成を上記の範囲に限定した理由
について説明する。
Sn : 0.5〜8.0% Snは、透磁率の向上に有効に寄与するが、0.5%よ
り少ないと20,000以上の最大透磁率が得られず、
一方8.0%を超えると最大透磁率が低下するだけでな
く、飽和磁束密度も低下するので、Sn含有量は0.5
〜8.0%の範囲に限定した。
第1図に、Fe中のSn含有量を種々に変化させた10
kg0鋼塊から作成した外径:42an、内径;33m
m、厚み:10mのリング試料につき、1000°Cで
焼鈍したのちの直流最大透磁率について調べた結果を、
Sn含有量との関係で示す。
同図より明らかなように、Sn含有量が0,5〜8%の
範囲において20.000以上の優れた最大透磁率が得
られている。
八2およびSi:0.5〜10.0% ^!およびStはそれぞれ、最大透磁率の向上に有効に
寄与するが、含有量が0.5%に満たないとその添加効
果に乏しく、一方の10.0%を超えると飽和磁束密度
の低下を招くので、単独使用および併用いずれの場合に
おいても0.5〜10.0%の範囲に限定した。
第2図および第3図にそれぞれ、Fe中のSnおよびA
℃含有量を種々に変化させた10kgの鋼塊から作成し
た42mmφ×33閣φX10mmのリング試料につき
、1000’Cで焼鈍したのちの直流最大透磁率および
飽和磁束密度について調べた結果を、SnおよびAf含
有量との関係で示す。
同図より明らかなように、Sn含有量=8%以下の範囲
において、Af含有量が10.0%以下好ましくは1〜
6%の場合に、優れた最大透磁率ならびに飽和磁束密度
が得られている。
Mn、  V、 Mo、 W、 Ti、 Cr、 Zr
、 Nb、 Ta、  Bおよび/またはHf : 0
.1〜5.0%上掲の各元素はいずれも、磁気特性の改
善に有効に寄与するが、含有量が0.1%に満たないと
その添加効果に乏しく、一方5.0%を超えると飽和磁
束密度が低下する不利が生じるので、単独使用または併
用いずれの場合においても、0.1〜5.0%の範囲で
添加するものとした。
以上、この発明では、合金の成分組成を上記の好適範囲
に調整する必要があるが、ただ単に成分のみを調整した
だけでは、この発明で目標とした良好な磁気特性は得ら
れない。ここに所期した目的達成のためには、結晶粒径
を100μm以上にすることが肝要である。
第4図に、平均結晶粒径を変えたときのFe−2,0S
n−2,OAf合金の最大透磁率の変化を示す。
同図より明らかなように、平均結晶粒径が100μmに
満たないと、μmは10,000程度であるが、平均結
晶粒径が100μm以上になると、′μmは20,00
0を超え、さらに粒径によっては40,000近くなる
場合もみられる。この点線Feにおいては、粒径が大き
くなってもさほど高い透磁率は呈さなかった。
次にこの発明合金の製造方法について説明する。
製造方法は、鋳造法、圧延法、溶湯急速凝固法、粉末法
、いずれの場合をとっても良い。
たとえば鋳造法の場合、所定の合金組成になる為の各原
料をルツボ中に入れて、溶湯とする。熱源は高周波加熱
でも、抵抗加熱でもアークでも、要するに原料を溶かせ
るものならなんでもよく、溶解したあと、合金をルツボ
中で室温まで冷却する。
さらに、このようにして得た合金について、γ→α変態
を避けた焼鈍温度で焼鈍を施すことによって結晶粒を粗
大化させることが、特性改善上重要である。この発明に
従う成分組成であれば、この合金系においてT相は著し
く縮小されているので、焼鈍温度の範囲を例えば、90
0〜1200°C程度に拡大でき、その結果結晶粒径が
100μm以上のものが容易に得られるのである。
(作 用) この発明に従い、Fe −Sn系合金において結晶粒径
を100μm以上とすることによって最大透磁率が向上
する理由は、まだ明確に解明されたわけではないが、次
のとおりと考えられる。
磁化過程において、最大透磁率を示すのは、磁壁移動範
囲である。従って、磁壁移動がなめらかに進行する程透
磁率は向上する。また磁壁は強磁性体の各結晶粒内で多
くの磁区を形成するが、各結晶粒界において、これらの
磁区はそれぞれ連続性を保つことが必要である。従って
、結晶粒界の数が少ない程粒界での磁区の不連続性が減
少し、磁化過程において磁壁の移動が容易となる。
熱論、磁壁移動度は、粒界だけで決まるものではなく、
他に不純物、介在物、析出物、狭雑物等の微細子の結晶
粒内での分散や結晶方位の尖鋭化にも左右される。しか
しながらランダムな方位で、上記微粒子の分散がない場
合、粒径が透磁率に与える影響はかなり大きいものであ
る。
(実施例) 実施例1 第1表に示す種々の成分組成になる10kgのインゴッ
トから、外径=42111fll、内径:33III[
11、厚み:10mmのリング試料を作製した。かかる
リング試料の表面を研磨したのち、水素中で1000″
C260分間の焼鈍を施した。
ついで各試料に絶縁紙をまきつけ、その上からエナメル
線を巻いた。このとき1次、2次コイル共に巻き数は1
50回とした。
かくして得られたトロイダル試料について、直流BH)
レーサーで100OOA/mまでの外部磁場をかけて最
大透磁率、保持力および飽和磁束密度を測定した結果を
、第1表に示す。
実施例2 第2表に示す種々の成分組成になる10kgのインゴッ
トから42aaφ×331nfflφ×10鵬のリング
試料を作製した。かかるリング試料を1020℃の水素
中で60分間焼鈍したのち、該リングに絶縁紙をまき、
その上からエナメル線を巻いた。このとき1次、2次コ
イル共に巻き数は150回とした。
かくして得られたトロイダル試料につき、実施例1と同
様にして種々の磁気特性について調べた結果を、第2表
に併記する。
実施例3 第3表に示す種々の成分組成になる10kgのインゴッ
トから、42IIIIIlφX33mmφ×10鵬のリ
ング試料を作製した。かかるリング試料を980°Cの
水素中で100分間焼鈍したのち、該リングに絶縁紙を
巻いてから、エナメル線を巻き付けた。このとき1次、
2次コイル共に巻き数は150回とした。
かくして得られたトロイダル試料につき、実施例1と同
様にして種々の磁気特性について調べた結果を、第3表
に併記する。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、最大透磁率が高くて、飽和
磁束密度の向上とした軟磁性合金を容易に得ることがで
き、ひいてはモータコア、トランス、ヘッド等の用途に
用いて偉効を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、直流最大透磁率に及ぼす鉄中Sn量の影響を
示したグラフ、 第2図は、直流最大透磁率に及ぼす鉄中へ!およびSn
量の影響を示したグラフ、 第3図は、飽和磁束密度に及ぼす鉄中AlおよびSn量
の影響を示したグラフ、 第4図は、平均結晶粒径と最大透磁率との関係を示した
グラフである。 第1図 Wt % Sn in Fe 第2図 Sn (wt%] 第3図 Wt ’/、 Sn in Fs 第4図 平均諦晶雑イそ←a〕

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、Sn:0.5〜8.0wt% を含み、残部は実質的にFeの組成になり、結晶粒径が
    100μm以上であることを特徴とする磁気特性の優れ
    た軟磁性合金。 2、Sn:0.5〜8.0wt% を含み、かつ Al:0.5〜10.0wt%および Si:0.5〜10.0wt% のうち少なくとも一種を含有し、残部は実質的にFeの
    組成になり、結晶粒径が100μm以上であることを特
    徴とする磁気特性の優れた軟磁性合金。 3、Sn:0.5〜8.0wt% を含み、かつ Mn、V、Mo、W、Ti、Cr、Zr、Nb、Ta、
    BおよびHfのうちから選んだ一種または二種以上:0
    .1〜5.0wt% を含有し、残部は実質的にFeの組成になり、結晶粒径
    が100μm以上であることを特徴とする磁気特性の優
    れた軟磁性合金。 4、Sn:0.5〜8.0wt% を含み、かつ Al:0.5〜10.0wt%および Si:0.5〜10.0wt% のうち少なくとも一種を、 Mn、V、Mo、W、Ti、Cr、Zr、Nb、Ta、
    BおよびHfのうちから選んだ一種または二種以上:0
    .1〜5.0wt% と共に含有し、残部は実質的にFeの組成になり、結晶
    粒径が100μm以上であることを特徴とする磁気特性
    の優れた軟磁性合金。
JP2182287A 1987-02-03 1987-02-03 磁気特性の優れた軟磁性合金 Pending JPS63190137A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140251085A1 (en) * 2013-03-05 2014-09-11 Mikiko Tsutsui Soft magnetic metal powder and powder core

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