JPS6318523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、フエンダーミラーの側部に取付けら
れるようにしたワイパー装置、就中光センサーの
感知により作動を開始せしめるようにした漸新に
して実効性に溢れるフエンダーミラー用ワイパー
装置の開示に係るものである。

（従来の技術） 従前におけるこの種のワイパーにおいても運転
席よりワイパーを操作し得るものがあるが、従前
においてはフエンダーミラー部に設けられるワイ
パーの駆動装置と運転席に設けられるスイツチと
の間を電気的に接続するために配線がなされたも
のであり、かゝるワイパーの駆動装置もフエンダ
ーミラーと一体的に組込まれているものであつ
た。

又、フエンダーミラー部に取付けられるワイパ
ーの形状も概ね直線状とされて、ミラー端面に配
置されるものであつた。

（考案が解決しようとする問題点） 而して従前におけるこの種のワイパーはフエン
ダーミラーに新たに取付ける際に車体内を介して
運転席にスイツチを設けなくてはならないため、
配線を施す必要があり、ボンネツトのフエンダー
ミラー取付部等に孔を開穿しなくてはならず、手
数を要するものであり、その装置取付けが困難と
されたものであつた。

更に雨天時等以外は不必要なものであつて、常
時装着しているために埃の蓄積を誘起し、洗車す
る際に手間を要したものである。次いで又、ミラ
ー端面に直線状のワイパーが位置するためミラー
の写し出す景色の状況を把握しずらいものとした
ものであつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、斯かる従前例における不都合に鑑み
特に案出されたものであつて、予期される主たる
目的の一つは、必要に応じて着脱し得るようにし
てミラー性能を極力高めるようにしたものであ
る。

又、本考案において予期される他の主たる目的
の一つは、斯かる装置着脱を円滑なものとするた
めに光センサーを用いて配線作業を省略し得るよ
うにしたものである。

更に、本考案において予期される他の主たる目
的の一つは、カムを用いてワイパーの停止位置を
規制し、ミラー反射を妨げるのを防止するように
したものである。

而して、本考案は斯かる諸特性の適切且つ合目
的々な奏効を期すべく其の構成の要旨を、自動車
のフエンダーミラー１１に装脱自在に附設される
筐体１内に電池、バツテリー等の電源１０と、こ
の電源１０をもつて駆動されるモーター２とを収
蔵し、該モーター２の駆動をもつて前記ミラー１
１端面を摺擦するワイパー５を駆動自在とした構
成において、該ワイパー５をミラー周縁と同形状
のゴムブラシとすると共に、前記モーター２と連
動されるワイパー制動軸４に、円周面に割欠部を
有するカム６を軸着し、該カム６の割欠部に前記
モーター２の駆動回路の励磁スイツチの磁性体ス
イツチ桿７が落し込まれていると共に該励磁スイ
ツチが運転席より投射される投射光により感知作
動される光センサー８からの入力信号により励磁
閉成され、且つ前記スイツチ桿７が前記割欠部よ
り抜き出されることにより前記ワイパー制動軸４
に連動するモーター２の駆動回路が継続閉成され
るようにした点に置くと共に斯かる構成の要旨に
附随した相当の設計変更を予定したものである。

（実施例） 以下、本考案の詳細を図面に示す典型的な一実
施例について説明するに、１は筐体であり、該筐
体内１にモーター２を設け、該モーター２と減速
ギア３を介して連動回転されるワイパー制動軸４
が該筐体１より突出した端部にゴムブラシからな
る弧状のワイパー５を止着し、該筐体内の該ワイ
パー制動軸４には１箇所に凹溝を開穿した円形の
カム６を嵌合止着したものであり、該カム６の上
方にカム周面上を下端部が摺動するようにした励
磁スイツチの磁性体スイツチ桿７を上下摺動自在
となし、該スイツチ桿７の上端部７ａの該凹溝の
深さ寸法上方に光センサー８の光感知により励磁
される電磁石９の一方の極部９ａを配置せしめ、
該極部９ａにスイツチ桿７が磁着されることによ
り前記するワイパー駆動用のモーター２に電源１
０を配線した回路が閉成するようにしたスイツチ
機構を設けたものである。

尚、前記光センサー８は、フエンダーミラー１
１に筐体１を取付けた際、運転席方向に向くよう
適宜調節可能としたものであつて、運転席以外の
方向からの光には感知しないようにしたものであ
る。

又、該筐体１をフエンダーミラー１１への取付
け手段としては、筐体１の裏面部に両面粘着テー
プにより筐体１の重量のささえ及びワイパー５の
反作用に十分耐え得るように貼着されたものであ
り、この他に鋲着、螺子着、係合手段等を予定し
たものである。

更にワイパー５は、細長いゴム突起を束ねたゴ
ムブラシとなし、フエンダーミラー１１前端面を
むらなく拭けるようにしたものである。

次いで、前記するワイパー制動軸４に一体的に
回動するように設けた１箇所に凹溝を穿設したカ
ム６が停止時においては、スイツチ桿７の下端部
が、該凹溝に落し込まれるようにしたものであ
り、スイツチ桿７が電磁石９に磁着されることに
より、駆動モーター回路が閉成し、ワイパー制動
軸が一回転することにより凹溝部に再度スイツチ
桿７が、落し込まれて駆動モーター回路が閉成さ
れ、ワイパーはもとの位置即ち、フエンダーミラ
ー端面を摺擦した後フエンダーミラーの下側から
外側方を回つて一回転した後ミラーの上周縁部に
復帰するようにしたものである。

又、他の一実施例として第９図に示されるよう
な上部を板状としたスイツチ桿７を８図に示す如
く光源１２と光センサー８ａとの間に上下動自在
に設け、該スイツチ桿７に開設される孔７ａから
通常光源１２からの光が孔７ａを介して光センサ
ー８ａに光が到達するようにし、運転席からの光
の信号によつて電磁石９が通電し、スイツチ桿を
吸着することによつて前記光源１２光が遮断さ
れ、光センサー８ａに光が到達されなくなり、光
感知装置の作動によつてモーター２に通電される
ようにし、該桿７がカム６の周囲を一回転すると
カム孔に落ちることによつて再び光が光センサー
８ａに到達するようになるものである。

斯かる構成以外に他のリミツトスイツチの使用
をも予定されたものである。

尚、本考案においては、運転席から見て右ミラ
ーの左側部、左ミラーにおいては右側部に該装置
を取付けた場合、制動軸４が逆回転するよう切換
スイツチを設けることが予定されたものであり、
又、ワイパー５も逆向きに取付けられるよう設計
予定されたものである。

（考案の効果） 本考案は、叙上における特長ある構成、就中、
運転席からライトをもつて光を照射することによ
り、作動せしめるようにしたことによつて前記せ
る従前例の欠陥を有効に是正し得たものであつ
て、以下の具体的な効果の奏効を期待されたもの
である。

即ち、本考案においては、光センサー８の光感
知によりワイパー５の作動を可能としたものであ
り、従前におけるようなワイパー操作のための配
線を施す必要がなく無線等のように他の電波によ
り干渉されることもない。

又、本考案においては、晴天時等不必要な時
は、簡単に取り外し得るようにし、ミラー部への
埃等の蓄積を回避し得るようにすると共に車の変
更に伴い該装置の取替えを可能としたものであ
る。更に、本考案においては、円弧状のワイパー
５とし、ミラー反射の妨げとならないように構成
し、誤認による交通事故の防止をするようにした
ものである。

次いで又、本考案においては、取り付け簡単な
ものとし、低廉化を期し得るようにしたものであ
る。

叙上における通り本考案は、雨天時等に際して
側方及び後方の視界の悪化を防止し得るようにし
たところの、光センサーの感知により作動するよ
うにしたフエンダーミラー用ワイパーの提供をそ
の目的としたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の典型的な一実施例を
示す斜視図、第３図は同一部断面図、第４図は同
側面図、第５図は同斜視図、第６図は同配線図、
第７図、第８図は他の一実施例を示す配線図、第
９図は同側面図を示したものである。 尚、図中１……筐体、２……モーター、３……
減速ギア、４……ワイパー制動軸、５……ワイパ
ー、６……カム、７……スイツチ桿、８……光セ
ンサー、９……電磁石、１０……電源、１１……
フエンダーミラー、１２……光源、１３……光感
知機を示したものである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のフエンダーミラー１１に装脱自在に附
   設される筐体１内に電池、バツテリー等の電源１
   ０と、この電源１０をもつて駆動されるモーター
   ２とを収蔵し、該モーター２の駆動をもつて前記
   ミラー１１端面を摺擦するワイパー５を駆動自在
   とした構成において、該ワイパー５をミラー周縁
   と同形状のゴムブラシとすると共に、前記モータ
   ー２と連動されるワイパー制動軸４に、円周面に
   割欠部を有するカム６を軸着し、該カム６の割欠
   部に前記モーター２の駆動回路の励磁スイツチの
   磁性体スイツチ桿７が落し込まれていると共に該
   励磁スイツチが運転席より投射される投射光によ
   り感知作動される光センサー８からの入力信号に
   より励磁閉成され、且つ前記スイツチ桿７が前記
   割欠部より抜き出されることにより前記ワイパー
   制動軸４に連動するモーター２の駆動回路が継続
   閉成されることを特徴とするフエンダーミラー用
   ワイパー装置。