JPS6317411Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は付属部品を収納するケースを有する電気
掃除機の改良構成に関する。

(ロ) 従来の技術 例えば実開昭54−177070号公報や実開昭55−
91643号公報には床用吸込具、延長管、可撓性接
続ホース等の付属部品を収納する合成樹脂製ケー
スと、該ケースの上面開口縁に嵌合載置される掃
除機本体とにより構成される電気掃除機が示され
ている。

しかし乍ら前者は掃除機本体への係合用突部を
前記ケースの開口縁の前後から突出させると共
に、掃除機本体の車輪をおおう程度まで掃除機本
体が入り込んでおり、前記ケースの高さが高く必
要となつて前記ケースが大型化する欠点がある。

さらに後者においては掃除機本体の前後に設け
た係合用凹所に係合する一対の係合体を前記ケー
スの開口縁の前後に設けてあり、且つ開口縁の左
右に掃除機本体の車輪を露出する円弧状切欠を設
けてあり、構成が複雑となつて製造費用を上昇す
る欠点がある。

(ハ) 考案の目的 本考案は付属部品の収納用ケースを小型化する
と共に、該ケースの車輪収納部に設けた把手部
で、掃除機本体との係合を行なうことにより、構
成を簡単にし、製造費用を低減した電気掃除機を
得るようにしたものである。

(ニ) 考案の構成 以下本考案の電気掃除機の構成を作用と共に図
面に基いて説明する。

本考案の電気掃除機の構成は付属部品を収納す
る上面開口の合成樹脂製ケース１と、該ケース１
の開口部に着脱自在に嵌合される一対の後車輪９
を備えた掃除機本体３と、前記ケース１の開口部
両側に形成すると共に前記掃除機本体３の後車輪
９を覆つて収納する一対の車輪収納部２と、該車
輪収納部２の上端に前記開口部より突出するよう
に形成した弾性変形可能な一対の把手部１０と、
前記掃除機本体３に設けられ且つ前記把手部１０
と係合する係止部１２とを有したことを特徴とし
ている。

そして上記の構成により、掃除機本体３の、合
成樹脂製ケース１の開口部への嵌合状態で、掃除
機本体３の一対の後車輪９は、前記ケース１の一
対の車輪収納部２に覆われて収納され、しかも前
記掃除機本体３の係止部１２が、前記車輪収納部
２上端の把手部１０と係合することによつて一体
化される。

一方前記把手部１０を弾性変形することにより
前記掃除機本体３の係止部１２との係合が外れ、
掃除機本体３を上方に持ち上げることによつて前
記ケース１から分離される。

前記ケース１は前記掃除機本体３を分離した状
態で把手部１０を手で持つて運搬する。

(ホ) 実施例 以下、本考案の電気掃除機の構成を第１図〜第
３図に基き、具体的に説明する。

１は付属部品を収納する合成樹脂製ケースで該
ケースの両側面には相対向して車輪収納部２，２
が膨出形成されている。３は前記ケース１の上面
開口に着脱自在に嵌合載置される掃除機本体で電
動送風機等を内蔵した本体部４と該本体部の前部
に着脱されるフイルター装置を内蔵した集塵部５
とより構成している。

前記掃除機本体３の下部周側には前記ケース１
の開口縁６を嵌合する環状段付部７に形成すると
共に本体部４の両側に前記段付部７に連続して弧
状の車輪収納部８を設け該取付部に後車輪９を
夫々回転可能に取付けている。また集塵部５の底
面にも図示されない移動用前車輪が取付けられて
いる。

而して合成樹脂製ケース１の両側に膨出形成し
た車輪収納部２，２の上端をケースの上面開口端
６より突出せしめて弾性変形可能な把手部１０，
１０を形成し、該把手部に設けた孔１１，１１に
掃除機本体側に形成した係止部１２を係合するよ
うにしている。前記係止部１２は第２図のように
本体部４に形成してもよいし或は第３図のように
後車倫９の取付用ホイルキヤツプ１３と一体に形
成してもよい。

したがつて、合成樹脂製ケース１の上面開口に
掃除機本体３を嵌合載置するとケースの開口端縁
６と前記掃除機本体３の環状段付部７が突合せ状
態となり、後車輪９の下部は車輪収納部２に覆わ
れて収納されると共に上部は把手部１０により覆
われ且つ前記把手部１０の孔１１に掃除機本体側
に設けた係止部１２を係止せしせるとケース１と
掃除機本体３のクランプが確保出来る。

一方、第２図に示す如く、把手部１０を手指で
引つ張ると、把手部１０は外方向に弾性変形して
孔１１から係止体１２が外れ、掃除機本体３を持
ち上げれば、掃除機本体３はケース１から分離さ
れる。前記ケース１は前記掃除機本体３から分離
した状態で、把手部１０の孔１１に手を掛けて持
つことによつて容易に運搬できる。

(ヘ) 考案の効果 本考案によれば付属部品を収納する上面開口の
合成樹脂製ケースの車輪収納部に設けた把手部を
掃除機本体の係止部と係合して掃除機本体を前記
ケースの開口部に嵌合しており、把手部が掃除機
本体の係合手段を兼用しているから構成が簡単に
なる。しかも前記把手部は前記ケースの開口部よ
り突出するように形成しているから、掃除機本体
の前記ケースへの入り込み部分が少なくなり、前
記ケースの高さが低くなつてケースの小型化に寄
与し、材料が節約出来ると共に別個のクランプ装
置も必要とせず、製造費用を低減した電気掃除機
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案電気掃除機の分解斜視図、第２図
は嵌合時の要部断面図、第３図は第２図に相当す
る他の実施例の要部断面図である。 １……合成樹脂製ケース、２，２……車輪収納
部、３……掃除機本体、１０，１０……把手部、
１２……係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 付属部品を収納する上面開口の合成樹脂製ケー
   スと、該ケースの開口部に着脱自在に嵌合される
   一対の後車輪を備えた掃除機本体と、前記ケース
   の開口部両側に形成すると共に前記掃除機本体の
   後車輪を覆つて収納する一対の車輪収納部と、該
   車輪収納部の上端に前記開口部より突出するよう
   に形成した弾性変形可能な一対の把手部と、前記
   掃除機本体に設けられ且つ前記把手部と係合する
   係止部とを有したことを特徴とする電気掃除機。