JPS63174074A - 画像検査用光学濃度測定装置 - Google Patents

画像検査用光学濃度測定装置

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JPS63174074A
JPS63174074A JP62005061A JP506187A JPS63174074A JP S63174074 A JPS63174074 A JP S63174074A JP 62005061 A JP62005061 A JP 62005061A JP 506187 A JP506187 A JP 506187A JP S63174074 A JPS63174074 A JP S63174074A
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相良 俊明
Toshihiko Inagaki
敏彦 稲垣
Kazue Takeuchi
竹内 和重
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は例えばファクシミリ装置や印刷機あるいは複写
機によって再現された画像の品質を検査するための画像
検査用光学濃度測定装置に関する。
「従来の技術」 オフィスでは、各種情報機器が文字や画像等の画情報の
出力を行っている。この代表的なものは、原稿の複写を
行う複写機である。複写機は感光ドラム上に静電潜像を
形成したり、CCD等の撮像素子を用いて画情報の読み
取りを行い、現像器を用いて現像を行ったり−あるいは
サーマルへラド等の記録ヘッドを用いて用紙上に画像の
再現を行っている。
このような情報機器を設計したり、工場からこれらの情
報機器を出荷する際には、再現された画像の検査が行わ
れる。このような検査には、大別して次の2種類のもの
がある。
(i)その情報機器が予め定められた手順に従って正常
に動作し、画像の再現を行ったかどうかの検査。
(ii )再現された画像の品質が、市場で許容される
程度あるいは機器の設計時に定められた仕様の範囲内に
あるかどうかの検査。
例えば複写機の場合、複写された用紙に対する画像の位
置、原稿に対する画像の濃度、解像度等が検査項目とな
る。検査者は、スケール、拡大レンズあるいは測定器を
駆使して、または目視によって検査を行い、複写機の各
プロセスが正常に動作しているかとか、画像の読み取り
やトナー像の転写位置に狂いがないか等の判別を行なう
複写機の場合には、後者の検査も検査者によって行われ
る。すなわち、用紙に複写された画像と見本とを検査者
が直接対比することによって画像の程度が判別される。
以上のような従来の検査は、検査者が主体となるため、
次のような問題があった。
(i)検査者が異なると、測定値あるいは検査結果が変
化した。
(ii)同一検査者でも、検査の馴れによって、あるい
は前に検査した検査対象による心理的影響によって測定
値あるいは検査結果が変化した。
(iii )検査者の肉体的疲労や精神的疲労によって
も測定値あるいは検査結果が変化した。
このような欠点を回避するために、自動的に検査を行う
画像検査装置が提案されている(特開昭59−1034
5号公報および特開昭59−10346号公報)。
この画像検査装置では、画像を有する被検査物を位置決
め載置するテーブルを用意している。このテーブルに被
検査物をセットし、検出部をこれに対向配置する。そし
てこの検出部から出力される検出データをデータ処理部
に供給し、検出データに基づいて画像の位置、濃度およ
び解像度を数値化処理する。
ところがこの提案された画像検査装置では、検出部にラ
インセンサ(イメージセンサ)あるいはこれに低濃度計
と高濃度計を組み合わせたものを使用していた。このた
め、測定できる最小の領域は人間の感知できる最小領域
よりもかなり大きな領域とならざるを得なかった。従っ
てこの画像検査装置では、均一な濃度領域における光学
濃度や極めて良質の画像部分における解像度について、
ある程度良好な測定結果を得ることができるものの、こ
れら以外の状況下における画像検査では人間の感じる結
果と大きな隔たりを発生させる場合があった。
この原因を次に脱明する。
第20図は解像度検査用のチャートの一部を拡大して表
わしたものである。このようにこのチャートでは間隔と
線幅を幾段階かに設定した黒線201が平行に描かれて
おり、背景の白色の地色部分202とどの線幅まで識別
できるかによってコピーした画像の解像度を検査するよ
うになっている。
第21図はこのチャートの一部を更に拡大したものであ
り、第22図はこれに対応させて複写機のコピー画像の
サンプルを表わしたものである。
ここで第22図Aは、地色部分202と黒線202の境
界領域に比較的大きな凹凸が発生した例であり、同図B
はこれらの境界部分でトナーが飛散してしまった例であ
る。また同図Cは黒線201の内部にトナーの付着して
いない空白領域203が発生した例である。この他、黒
線201の濃度が境界部分で一度に変化せず段階的に変
化したり、黒線201の内部で濃淡が発生する場合等の
各種の状態が出現する。このような画像の微妙な状態は
、画質評価の比較的大きな要因となる。
ところで第23図、は例えば第22図Aで示したように
黒線の輪郭に凹凸がある場合における読み取られた画信
号の信号レベルを表わしたものである。この画信号20
5は第20図に示したチャートを図で横方向に走査して
得られた信号であり、例えば特開昭59−103465
号公報の第4図に対応するものである。この図で破線で
示した信号部分205′は第22図Aで黒線201の出
っ張った部分を走査した画信号であり、実線で示した他
の部分よりも波形に太りがある。ところが図で一点鎖線
207で示したスレッショルドレベルで画信号205.
205′を2値化して画像の検査を行うと、解像度とし
ての評価は両者とも全く同一なものとなってしまう。従
来の装置では、2値化によって信号の変化が生じた箇所
とその箇所における信号の変化の回数によって解像度の
判別を行っていたためである。
第24図は第22父日に示した画像状態に対する画信号
であり、第25図は第22図Cに示した画像状態に対す
る画信号の例を表わしたものである。第24図に示した
例では、飛散したトナーを走査した部分208で画信号
205のレベルが高くなる。しかしながら、飛散した部
分が相対的に小さな領域であるため、この部分で信号レ
ベルが十分上昇せず、2値化の過程で無視されてしまう
第25図はこれと逆の場合であり、黒線201の部分に
存在する空白領域203によって矢印209の部分の信
号レベルが低下している。しかしながらこの場合にも、
微小部分についての信号変化は十分でないので、2値化
の過程でこの変化は無視される。このように従来の装置
によると、人間の目で感じる画像の良否と異なったレベ
ルで画像の判別が行われるという問題があった。
そこで、画像の検査を行う者が視覚によって感じるのと
ほぼ同等の検査を行うことのできる画像検査用光学濃度
測定装置が提案されるに到っている。昭和6.1年6月
20日に特許出願された特願昭61−142976号に
その記載がある。
この特願昭61−142976号では、例えば第26図
に示すように10μmX500μmの開口部を用いて被
検査物の光学濃度の検査を行うようになっている。そし
てこれにより、被検査物の幾つかの検査項目について人
間の感覚とほぼ同程度のレベルで画像の検査が行なえる
ようになっている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで複写機等によって作成された画像の評価を行う
場合には、点や面における再現性をチェックするばかり
でなく、線分についての再現性のチェックも行われる。
ところが従来提案された画像検査用光学濃度測定装置で
は、線分の長手方向が開口部の長手方向となす角度によ
って検査結果が異なってくるという問題があった。
これを第26図〜第30図を用いて説明する。
第26図ですでに説明したように 10μmX500μmの開口部210で画像の検査を行
うものとする。第27図に示すようにトナー粒子211
が一直線状に連なった状態で表現された直線212の長
手方向が開口部210と一致した場合には、ウィンドウ
内に占めるトナー粒子211の割合が高くなる。そこで
、第28図に示したようにこの場合の画信号の信号レベ
ルはスレッショルドレベルTHを越え、直線212の存
在が検知されることになる。
ところが、第29図に示すように直線212が開口部2
10の長手方向とは異なった方向に延びていると、ウィ
ンドウ内に占めるトナー粒子211の割合が極めて少な
くなる。このような場合には、第30図に示したように
読み取られた画信号の信号レベルが低くなる。従ってこ
の画信号゛をスレッショルドレベルTHで2値化すると
、直線212の存在を検知することができない。
そこで本発明の目的は、直線が読取部の開口部に対して
任意の角度で配置されていたとしても、その濃度を精度
よく測定することのできる画像検査用光学濃度測定装置
を提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 本発明では、被検査物の光学濃度を検出するためのウィ
ンドウとしての矩形をした開口部と、この開口部を任意
の角度に設定する開口部角度設定機構とを光学濃度測定
手段に具備させる。
ここで開口部は長方形であってもよいし、正方形に近い
形状であってもよい。−例としては、すでに説明したと
同様に10μmX500μmの開口部210であっても
よい。
例えば第31図に示すように、 10、umx500μmの開口部210を直線212と
同一方向の傾きに設定できるものとする。
すると、ある走査タイミングで開口部210が直線21
2をうまく捕らえることができ、この場合には第28図
に示したように信号レベルがスレッショルドレベルTH
を越えることになる。
本発明によれば、開口部を任意の角度に設定する開口部
角度設定機構によって比較的細い線分で   ゛もこれ
を判別することができ、高度な画像検査が可能となる。
「実施例」 以下実施例につき本発明の詳細な説明する。
装置の概要 第1図は本発明の一実施例における画像検査用光学濃度
測定装置の外観を表わしたものである。
この画像検査用光学濃度測定装置は検査部1、コンピュ
ータ部2およびプリンタ部3によって構成されている。
このうち、検査部1は被検査物としてのコピー用紙4を
連続的に検査する部分である。この検査部lは供給トレ
イ5と排出トレイ6を備えている。
複写機の検査を行う場合には、複写機に所望のチャート
をセットし、これによって得られたコピー用紙4が図示
のように供給トレイ5に積層される。
コピー用紙4は送りローラ7によって1枚ずつ円筒状の
チャート保持部8に送り込まれる。チャート保持部8は
その表面が絶縁性被膜で覆われており、図示しない静電
荷供給器による帯電操作によってコピー用紙4はこの表
面に静電的に吸着される。この状態で被検査物としての
コピー用紙4の画像検査が行われる。
検査の終了したコピー用紙4は、後に説明する剥離機構
によってチャート保持部8から剥離される。剥離後のコ
ピー用紙4は排出トレイ6に順次排出されることになる
この検査部1には操作表示パネル9が配置されており、
ここには電源スィッチ11と、被検査物パターンを手動
で特定する際に使用する移動キー12および測定結果と
しての濃度データを表示する表示器13が配置されてい
る。
コンピュータ部2は市販のコンピュータによって構成す
ることができ、検査項目の特定や濃度データ等のデータ
の処理および各種表示を行う。この部分は、入力手段と
してのキーボード15、表示手段としてのCRT16、
フロッピーディスクを駆動するためのディスクドライブ
装置17等を備えており、内部にはデータ処理のための
CPU(中央処理装置)等が搭載されている。
プリンタ部3は検査結果等の出力を行う部分であり、こ
の実施例ではドツトプリンタが使用されている。
第2図はこの画像検査用光学濃度測定装置の検査部の概
要を表わしたものである。この検査部1の送りローラ7
を回転させる軸21は、チェーン22を介して送りロー
ラ駆動モータ23から駆動力の伝達を受けるようになっ
ている。供給トレイ5は図示しないソレノイドの励磁に
よって上方向に移動する力を与えられるようになってお
り、この励磁時に被検査物としてのコピー用紙4の最上
層表面が送りローラ21と接触する。この状態で送りロ
ーラ21が所定量回転すると、最上層のコピー用紙4が
1枚だけ送り出される。この送り出しに先立って、チャ
ート保持部8は図示しない帯電機構によってその表面を
均一に帯電させられる。
送り出されたコピー用紙4は、この結果としてチャート
保持部8に静電的に吸着される。円筒状のチャート保持
部8の円周方向(Y軸方向)の回転は、減速器25と連
結されたチャート保持部駆動モータ26の駆動力によっ
て行われる。
本実施例では、チャート保持部8の外径を直径162.
77mmとし、チャート保持部駆動モータ゛26のステ
ップ角を1.8度、また減速器25の減速比を1/25
6とした。これにより、チャート保持部駆動モータ26
が1ステツプ駆動されることにより、チャート保持部8
の表面はY軸方向に10μmだけ移動することになる。
チャート保持部80回転位置の制御すなわちY軸方向の
位置制御は、円筒の端部に設けられた切り欠き27をフ
ォトセンサ28で検出した点を基準点として行う。
チャート保持部8の上部には、X軸ステッピングモータ
31によって回転されるボールスクリュー32がその軸
を円筒状のチャート保持部8の回転軸と平行になるよう
に配置されている。光学ヘッド取付ブロック33はその
Y軸方向移動穴34がボールスクリュー32と螺合して
いる。従って、X軸ステッピングモータ31が回転する
と、ボールスクリ5−32と平行に配置された2つのガ
イドパ−35,36に案内されてX軸方向に移動するよ
うになっている。
本実施例ではボールスフ!J:L−32のピッチは5m
mである。X軸ステッピングモータ31のステップ角を
0.72度とした構成によって、1ステツプの駆動で光
学ヘッド取付ブロック33は10μmだけX軸方向に移
動する。X軸方向には2つのリミットスイッチ37.3
8が配置されており、光学ヘッド取付ブロック33の移
動範囲を制限するようになっている。
光学ヘッド取付ブロック33には、次に説明する濃度検
出部41が取り付けられている。濃度検出部41には拡
大接眼レンズ42も付属しており、ピント調節および特
にマニュアル操作時に対物レンズ43が捉えた画像の位
置を確かめることができる。
なおこの実施例の画像検査用光学濃度測定装置では、こ
の濃度検出部41をX軸方向とY軸方向共に10μmピ
ッチで移動させるようになっているが、これよりも細か
いピッチに設定してもよい。
この場合には、例えばX軸方向におけるボールスクリュ
ー32のピッチやY軸方向における減速比を更に細かく
するようにすればよい。
第3図は光学ヘッドの光学的な構造を表わしたものであ
る。
濃度検出部41は照明用のタングステンランプ51を備
えている。タングステンランプ51から射出された光は
、照明レンズ52によって集光され、チャート保持部8
の測定部位53の照明が行われる。測定部位53の反射
光は、対物レンズ43によって集められ、半透鏡(ビー
ムスプリッタ)を備えたプリズム54で2方向に分岐さ
れる。
分岐後の一方の光はミラー55によって反射され、測定
視野調整機構56を通過後、色補正フィルタ57によっ
て波長成分の補正が行われ、光電子増倍管58に入射さ
れる。ここで測定視野調整機構56は、光路中に開口板
59と視野レンズ61を配置している。
開口板59は第4図に示すように矩形状の開口部を備え
た板である。この 50μmX2500μmの開口部領域には、コピー用紙
上の測定部位の像が5倍に拡大されて結像されるように
なっている。そしてチャート上すなわちこの実施例では
コピー用紙4上の短辺が10μm、長辺が500μmの
長方形の領域(第4図)から反射された光束がこの開口
部を通って前記した光電子増倍管58に入射されること
になる。開口板59は開口板回転ステップモータ62に
よってその開口部の方向を1変車位で任意の角度に設定
することができる。
プリズム54によって分岐された他方の光は、屋根形プ
リズム64によって進行方向を変更され、観察スクリー
ン65上に正立像化されて結像する。
これにより形成された測定部位53の画像は、拡大接眼
レンズ42によって拡大して観察することができる。
装置の回路構成 (装置の原理的構成) 装置を具体的に説明するに先立って、その回路の原理的
構成を説明する。
次の第5図は、画像検査用光学濃度測定装置の回路構成
の概要を表わしたものである。この装置は、所望の検査
項目を指示するための外部信号入力手段72を備えてい
る。測定制御手段73は、外部信号入力手段72の表わ
す検査項目に応じて、被検査パターンの位置、種類およ
び検査処理手順を設定するようになっている。パターン
情報記憶手段74は、被検査対象物内の被検査パターン
を記憶しており、処理手順記憶手段75は被検査パター
ンに対する検査処理手順を記憶するようになっている。
測定手段76は、測定制御手段73の制御によって被検
査対象表面を走査し、画像濃度の検出を行う。演算処理
手段78は測定制御手段73の指示する処理手順で、測
定手段76から得られたデータを演算処理する。これに
より得られた検査結果は出力手段83によって出力され
る。
出力手段83は、第1図に示したプリンタ部3が代表的
であるが、コンピュータ部2のCRT画面にも検査結果
の表示が可能である。
この画像検査用光学濃度測定装置の動作を更に詳細に説
明する。画像検査用光学濃度測定装置では、検査に際し
て被検査対象物の種類および検査項目が外部信号入力手
段72によってコード化される。被検査対象物にコピー
されたチャートを特定するためのチャート・コード84
および検査項目を表わした検査項目コード85は、測定
制御手段73に送られる。測定制御手段73ではチャー
ト・コード84をパターン情報記憶手段74に送る。パ
ターン情報記憶手・段74はチャート・コード84の表
わすチャートに含まれる被検査パターンを表わしたパタ
ーン・コード86とこの被検査パターンの代表的な位置
を表わした代表点位置87を出力する。このうちパター
ン・コニド86は、検査項目コード85と共に処理手順
記憶手段75に送られ、検査項目と被検査パターンに対
応した画像濃度検出フォーマット88および演算処理手
順を表わした演算処理コード89が測定制御手段73に
読み込まれることになる。
この段階で、■検査に必要な被検査パターンの種類や■
そのパターンがコピー用紙のどの位置に存在するかの位
置情報、および■そのパターンについての画像濃度検出
方法や■検査項目に対応する結果を演算処理する方法に
ついての情報が測定制御手段73内にコード化された状
態で設定されることになる。
これらの情報のうち、パターンの存在する位置の座標を
表わした代表点位置87と画像濃度検出フォーマット8
8は、測定手段76に送られる。
測定手段76は測定制御手段73によって指示された代
表点位置87まで移動し、画像濃度検出フォーマット8
8に従ってその測定対象となる画像濃度を検出する。検
出結果は、濃度データ列91として演算処理手段78に
出力される。濃度データ列91の最後には、終了信号9
2が付加され演算処理の開始が指示される。
演算処理手段78は、終了信号92を受信すると測定制
御手段73からその前に供給された演算処理コード89
を基にしてこれに対応する演算処理ルーチンを選択する
。そしてこの演算処理ルーチンを内部の演算処理ルーチ
ンメモU領域にロードする。演算処理手段78には前記
した濃度データ列91が濃度データ列メモリ領域にスト
アされている。演算処理手段78は、この濃度データ列
91を演算処理ルーチンメモリ領域にロードされたその
ルーチンで処理し、検査項目に応じた結果を検査結果9
3として出力手段83に供給する。
出力手段83はこの内容を出力することになる。
以上説明した画像濃度検出と濃度データの演算処理作業
は、測定制御手段73内に予め設定されたすべての被検
査パターンに対して順次行われる。
演算処理手段78は個々のパターンに対して演算処理を
行うと共に、設定されたすべての被検査パターンに対応
する演算処理結果の統計処理等も行う。このようにして
、被検査対象物についての所望された検査結果が得られ
ることになる。
(外部信号入力手段の構成) 次に第6図を用いて外部信号入力手段の構成を説明する
外部信号入力手段72はコード化手段101を備えてい
る。操作者によって入力されるチャート名102と検査
項目103は、このコード化手段101によってコード
化される。コード種別判別手段104はコード化された
情報を受は取ると、これをチャート・コードと検査項目
コードに分別する。そしてコード制御部105を介して
チャート・コード84および検査項目コード85として
出力することになる。
(パターン情報記憶手段の構成) 第7図はパターン情報記憶手段の構成を表わしたもので
ある。パターン情報記憶手段74は、チャート・コード
84をパターン情報記憶位置検索手段107に供給する
。パターン情報記憶位置検索手段107は、検査しよう
とするパターンの位置を検索し、パターン情報記憶部1
08にポインタ109として送出する。
第8図はパターン情報記憶部の内容を表わしたものであ
る。パターン情報記憶部108には、チャート・コード
をキーとして該当するチャート内のすべての被検査対象
としてのパターン・コードとこれらパターン・コードに
よって表わされるパターンそれぞれの代表点位置がデー
タとして記憶されている。この図で例えばチャート・コ
ード“xxx”″に対しては3つのパターン・コードa
1aSbが用意されている。これはこのチャート・コー
ド“XXX”の特定するチャートに、パターン・コード
aSbによって特定される2種類のパターンが表示され
ていることを意味しており、計3個のパターンの座標は
代表点位置に示す通りとなっている。
ここでパターン・コードaによって表わされたパターン
とは、例えば電子写真学会テストチャート“No、1−
R1975”における解像度測定用パターン(図示せず
)である。このテストチャートでは左上と右下部分にこ
のパターンが配置されている。またパターン・コードb
によって表わされたパターンとは、この電子写真学会テ
ストチャートにおける濃度測定用のパターンである。
このテストチャートではその下部に一列に各種濃度サン
プルが表示されており、濃度測定用のパターンを構成し
ている。
パターン情報出力手段110は、パターン情報記憶部1
08に記憶された内容をパターン情報記憶位置検索手段
107の出力す乞ポインタ109によって示される位置
から読み出す。読み出された内容とは、ポインタ109
によって指示された1つのチャート・コードに関する全
パターン・コードおよびこれらの代表点位置である。パ
ターン・コード86と、これに対する代表点位置87の
組み合わせは、第5図に示す測定制御手段73の制御に
よって順次読み出され、測定制御手段73内部に送り込
まれる。
(処理手順記憶手段の構成) 次に処理手順記憶手段75の内容を第9図に示す。
処理手順記憶手段75には、検査項目コード85とパタ
ーン・コード86が供給されるようになっている。この
うち検査項目コード85は検査項目コード検出手段11
2によって検出され、パターン・コード86はパターン
検出手段113によって検出される。検査項目コード検
出手段112の検出結果は第1のポインタ114として
処理コード記憶手段115に出力され、パターン検出手
段113の検出結果は第2のポインタ115として同じ
く処理コード記憶手段116に出力される。
第10図は、処理コード記憶手段の内容を表わしたもの
である。処理コード記憶手段116には、検査項目コー
ド別に(i)演算処理コード、(ii )パターン・コ
ードおよび(iii )画像濃度検出コードが格納され
ている。前記した検査項目コード検出手段112から出
力される第1のポインタ114によって検査項目を特定
するための検査項目コードが指定される。そしてパター
ン検出手段113の出力する第2のポインタ11°5に
よってその検査項目コードにおける演算処理コードが選
択される。第10図に示した例では、パターン・コード
“a”で特定されるパターンについて、画像濃度検出コ
ード“イ”で特定される画像濃度検出と演算処理コード
“A′で特定される演算処理が行われることがわかる。
2つのポインタ114.115によって指定されたコー
ド内容は、処理コード記憶手段116内の記憶領域に一
時的に格納される。
第9図に戻って、説明を続ける。検査手順検索手段11
7は処理コード記憶手段116に記憶された画像濃度検
出コード118の読み出しを行う。
前記した第10図の例では、画像濃度検出コード118
は“イ”である。そしてこれを基にしてアドレス情報と
しての第3のポインタ119を検査手順記憶手段121
に°対して出力する。
第11図は検査手順記憶手段の内容を表わしたものであ
る。検査手順記憶手段121には、画像濃度検出コード
別に画像濃度検出フォーマットが記憶されている。画像
濃度検出フォーマットは複数組存在し、これらはそれぞ
れブロック単位で記憶されている。これらブロック単位
の内容は例えば(i)測定開始位置、(ii )方向、
(iii )間隔、(iv )総点数、(V)スリット
方向となっている。
ここで(i)測定開始位置は、対代表点としての位置で
示されている。代表点は前記したようにパターンごとの
基準となる座標で示されるが、これに対して対代表点は
そのパターンの走査を行う際の開始位置の座標値と代表
点座標値の差となる。
(11)方向とは走査の方向であり、これにはX軸方向
とY軸方向の2種類がある。(iii >間隔とは濃度
検出のためのサンプリングの間隔であり、(iv )総
点数とはサンプリングされるデータの総数である。(V
)スリット方向とは、第4図に示した開口板59の開口
部の向きをいう。本実施例で開口部は初期設定時にX軸
と平行か、これから90度だけ回転した位置にセットさ
れる。またこの開口部は測定時に1度刻みに所望の回転
位置に設定される。この角度設定によって斜め線等の測
定を有効に行うことができる。
第3のポインタ119は、画像濃度検出コードの特定を
行う。第11図に示した例では画像濃度検出コードイ”
が選択される。第1のコード出力手段122は第3のポ
インタ119によって選択された画像濃度検出フォーマ
ット88を読み出し、第5図に示した測定制御手段73
の制御の下に測定手段76に供給する。これに対して第
2のコード出力手段123は処理コード記憶手段116
から演算処理コード89゛の読み出しを行い、同様に測
定制御手段73の制御の下で演算処理手段78に供給さ
れる。
(測定手段の構成) 次の第12図は測定手段の内容を表わしたものである。
測定手段76はこれを大別すると(1)画像濃度検出部
、(ii )検出開口制御部、それに(iii >移動
部の3つの部分に分けることができる。測定手段76で
は、測定制御手段73から供給される画像濃度検出フォ
ーマット88を基にして被検査対象物(本実施例ではチ
ャートのコピーされたコピー用紙4)上を移動し、所定
のフォーマットで画像濃度の検出を行うことになる。す
なわち、測定制御手段73から供給された画像濃度検出
フォーマット88(第11図参照)はデータサンプリン
グ制御部131に供給され、ここで解読されたフォーマ
ット88に基づき、画像濃度検出部、検出開口制御部、
それに移動部が制御されることになる。
ところでデータサンプリング制御部131は、駆動制御
部132から得られるデータ133によって受光手段1
33の現在存在する位置を把握している。そこでデータ
サンプリング制御部131は、画像濃度検出フォーマッ
ト88から得られた測定開始位置との比較によって受光
手段133の移動すべき量を求める。求められた移動量
等についてのデータ134は、駆動制御部132に送ら
れる。
駆動制御部132では、データ134を基にしてX軸方
向移動量およびY軸方向移動量を求め、これらに対応す
るパルス数のX軸方向駆動信号135ならびにY軸方向
駆動信号136を出力する。X軸方向駆動信号135は
、X軸ステッピングモータ31に供給され、Y軸方向駆
動信号136は、同じくステッピングモータとしてのチ
ャート保持部駆動モータ26(共に第2図参照)に供給
される。
すでに説明したようにX軸ステッピングモータ31によ
って濃度検出部41(第2図)がX軸方向に移動する。
またチャート保持部駆動モータ26の駆動によってドラ
ム状のチャート保持部8がY軸方向に回転し、光電子増
倍管58等からなる受光手段133が所望の測定位置に
移動することになる。
データサンプリング制御B131は、次に画像濃度の検
出方向やサンプリングの間隔、サンプリングの総点数お
よびスリット方向を解読する。そしてまず、開口方向を
現在の開口方向と比較し、指示された角度との比較結果
を表わした角度信号138を出力する。角度信号138
は角度信号発生器139に供給される。角度信号発生器
139は、開口板回転ステップモータ62(第3図参照
〉に対して制御信号141を供給し、開口板61を所望
の角度だけ回転させることになる。
以上のようにして受光手段133の設定が終了したら、
データサンプリング制御部131は画像濃度検出フォー
マット88から得られた総点数を制御部内の図示しない
カウンタにセットする。そして画像濃度検出方向とサン
プリングの間隔を駆動制御部132にデータ134とし
て出力し、セットする。
駆動制御部132は指示された検出方向に従って濃度検
出部41あるいはチャート保持部8を所定量移動させる
ところで、受光手段133から出力される検出出力14
3は画像濃度検出部内の増幅器144で増幅され、その
出力145は対数変換器146で対数変換される。変換
出力147はA/D変換器148に供給される。A/D
変換器148にはA/D信号信号部生部149A/D変
換の行われる時間を指定するためのA/D信号151が
供給されるようになっている。A/D信号信号部生部1
49−タサンプリング制御部131から供給されるA/
D開始信号152によってA/D信号151を発生させ
るが、A/D開始信号152はデータサンプリング制御
部131内の図示しないカウンタの出力が用いられる。
すなわち、このカウンタには測定開始位置に対応する計
数値がプリセットされるようになっており、受光手段1
33の移動開始と共に計数値がアップする。モしてカウ
ンタの計数値がプリセットされた値に到達するとA/D
開始信号152が出力されることになる。A/D変換が
終了すると、A/D信号信号部生部149了信号153
を出力する。データサンプリング制御部131は終了信
号153を受は取ると、前記したカウンタを管理して駆
動制御部132に受光手段133の移動を指示させると
共に、必要な場合には所定のタイミングで次のA/D開
始信号152を出力することになる。このようにして、
濃度データのサンプリング間隔の管理等が可能となる。
一方、A/D信号151によってA 、/ D変換が指
示されると、A/D変換器148は変換出力147をア
ナログ−ディジタル変換する。変換後の濃度データ15
4は、画像濃度バッファ155に順次蓄えられる。蓄え
られた濃度データ154は、濃度データ列91として演
算処理手段78に供給され、演算処理が行われることに
なる。
さて濃度データのサンプリングが進行し、内蔵されたカ
ウンタが最終値としてのある値を計数したら、データサ
ンプリング制御部131は測定制御手段73に対して終
了信号156を出力する。
測定制御手段73はこの終了信号156を受は取ると、
次のブロックについてのデータを画像濃度検出フォーマ
ット88としてデータサンプリング制御部131に供給
する。このようにして、測定対象となる部位ごとに濃度
データの採取が行われていく。
(演算処理手段の構成) 第13図は、演算処理手段の構成を表わしたものである
。演算処理手段78は演算制御部161を備えている。
演算制御部161には、測定制御手段73から演算処理
コード89が供給される。
演算処理コード89は、演算処理手順を表わしたコード
である。演算制御部161はこの演算処理コード89を
デコードし、その結果を演算処理コ5−ド162として
演算処理アドレス検索手段163に供給する。
演算処理アドレス検素手段163は、この演算処理コー
ド162を用いて演算処理記憶部164の検索を行う。
演算処理記憶部164内には、種々の検査に必要な演算
処理データ群が蓄えられている。演算処理アドレス検索
手段163は検索によってポインタ165を該当するメ
モリ領域の先頭アドレスに移動させたら、演算制御部1
61に終了信号166を送出する。演算制御部161は
終了信号166を受信後、起動信号167を発生させ、
ローダ・スタータ168に供給する。
ローダ・スタータ168は起動信号167を受信すると
、ロード信号169.171を発生する。
そして(i)演算処理記憶部164におけるポインタ1
65で示された一連の演算処理内容172と(ii)測
定手段の画像濃度バッファ155(第12図参照)に格
納されている濃度データ列91をワーキングエリア17
4にロードする。ロード終了後、ローダ・スタータ16
8はワーキングエリア174にスタート信号175を供
給し、これを起動してワーキングエリア174自身に制
御を移す。
これと共にワーキングエリア174は濃度データ列91
に対し所望の演算処理を実行する。その結果は、演算結
果176として演算結果出力バッファ177にストアさ
れる。第5図に示した出力手段83はこのストアされた
内容を検査結果93として人力し、可視化する。
光学濃度測定の詳細 この画像検査用光学濃度測定装置では、まずチャート保
持部8にコピー用紙4を保持し、その位置決めを行った
後、個々のパターンに対する濃度測定を行う。そこで、
次にコピー用紙4に対する位置決めを説明し、続いて個
々のパターンに対する濃度測定作業を説明する。
(各測定部位に対する位置決め) チャートをコピーしたコピー用紙から画像の測定を行う
ためには、光学ヘッドの対物レンズ43が目的となる測
定部位を正しくとらえなければならない。ところで、仮
に濃度検出部41側を一方的に予定された座標位置に設
定したとすると、コピー用紙4上の所望の位置とは±5
mm程度の誤差が発生する。これは、次のような原因に
よるものである。
(i)複写機でチャートをコピーしたときに発生するず
れ。
これには、コピー用紙4と複写機の感光ドラムとの間の
位置合わせの誤差(レジストレーションのずれ)や、倍
率の設定誤差の他に、コピー用紙4が複写機内部で搬送
されるときにスキニー(回転)を発生させることによる
誤差が含まれている。
(ii )チャート保持部8にセットした際のずれ。
これは、供給トレイ5から送り出されたコピー用紙4が
チャート保持部8にセットされたとき発生するずれであ
り、供給トレイ5の設定の誤差やコピー用紙4の送り出
し時の位置整合のずれが該当する。
本実施例では、目標とする位置に±Q、5mmの精度で
到達できるようにした。このために、第14図で一例を
示すように画像検査用光学濃度測定装置で使用するチャ
ート191には例えばその3箇所に位置検出用パターン
192〜194を配置した。これらの位置検出用パター
ン192〜194の座標は画像検査用光学濃度測定装置
側でチャートの種類別に把握されている。チャート上で
のこれらのパターン192〜194の座標値を実座標値
と呼ぶことにし、これらを(X+  、 Y+ 、X2
  、 Y2 、Xa 、 Yi )テ表わすモノトス
ル。
装置はこれらの実座標値(X、  、 Y、 、Xa 
Y2 、X3  、 Y3  )を用いてその周囲のコ
ピー用紙4上を走査し、画像の濃度変化を検出すること
でこれらのコピー用紙4における位置を検出する。
コピー用紙4上でのこれら位置検出用パターン192〜
194の座標値を(x、、 + y+ 、X2 +y2
 、X3  + y3  )とする。面座標系(X、Y
)、(x、y)の関係式を組み立てることによって、コ
ピー用紙4上における測定されるパターンの座標(xo
  、 yo  )に対応する実位置(Xo 、 Yo
 )が計算され、この座標値(Xo  、 Yo  )
を用いて濃度検出部41を目的の画像部へ到達させるこ
とになる。
位置検出用パターンはコピー用紙上に3箇所配置される
必要はなく、例えば2箇所配置することでコピー用紙4
の回転と位置ずれを把握することができる。またより多
くの点を配置させることでコピー用紙4の各部分の伸び
等も把握することができ、測定部位に対する到達精度を
更に高めることが可能となる。
(パターンの走査) 第1.5図は濃度測定を行うあるパターンを表わしたも
のである。このパターン221で点223が代表点であ
り、点224がX軸方向における検出開始点である。検
出開始点224は代表点223に対する相対座標値とし
て表わされている。
このパターン221をY軸方向にも走査する場合には、
点224と異なった検出開始点がこのために用意される
場合がある。
前記したようにこの実施例の画像検査用光学濃度測定装
置では、コピー用紙上の 10μmX500μmの矩形領域を1回の読み取り範囲
とする。読み取りの態様は、第11図に示した画像濃度
検出フォーマットで定められる。すなわちこの例では点
224が測定開始位置となり、測定の方向はX軸方向と
なる。測定の間隔すなわちサンプリング幅は、測定の目
的等によって定められる。本実施例の画像検査用光学濃
度測定装置では開口部が10μmx−500μmの矩形
(長方形)領域であるため、X軸方向における1回の濃
度検出領域が10μmとなる。従ってX軸方向にくまな
くコピー用紙4の走査を行う場合には、測定の間隔が1
0μmとなる。
第16図はこの場合の走査の状況を表わしたものである
。サンプリング幅をこのように視感分解能よりも小さく
設定すると、第22図に示したような微細な画像状態を
表わしたデータを取り出すことができる。しかも開口部
210をこの図に示したように被検査物に応じた角度に
傾けて走査すると、細線の測定が容易となる。
第17図は開口部の回転制御の様子を表わしたものであ
る。開口部は初期的にはX軸方向あるいはY軸方向に設
定されるが、測定に伴って種々の角度に設定することが
できる。この際、前記したスリット方向に関するデータ
から検査対象に対する角度の読み取りが行われ(ステッ
プ■)、次に前に設定された角度の読み出しが行われる
(ステップ■)。そして、両者の差が求められて(ステ
ップ■)、その角度だけ開口板回転ステップモータ62
が駆動され開口板59が所望の角度に設定されることに
なる。
ところで光学濃度の測定に際しては、開口部210を構
成する矩形領域の短辺もしくは長くない方の辺と同一幅
でサンプリングする必要はなく、画像濃度検出フォーマ
ットで自由に設定することができる。従って検査項目に
よっては画像を゛荒く走査することも、あるいは細かく
走査することも可能である。例えば短辺よりも長いピッ
チで画像を荒く走査する場合の例としては、比較的広い
領域の濃度の判別を行うような場合である。また細かく
走査する場合の例としては、第18図に一例として示す
ような5μmピッチで走査するような場合である。この
ように細かなピッチで開口部210の走査を行うと、細
線をより確実に捕らえることができるようになる。もち
ろん、測定の行われるたびに開口部の初期設定を行う装
置では、以上説明したような回転量を演算する操作(ス
テップ■、■)は必要なく、直ちに角度制御を行うこと
ができる。
なお、この実施例の画像検査用光学濃度測定装置では開
口部210が長方形なので、一般の検査でY軸方向の走
査を行う場合には、スリット方向を通常の場合、X軸方
向に設定する。これによりこの実施例の場合には10μ
m幅で画像のサンプリングが可能となる。すでに説明し
たように、この実施例ではX軸ステッピングモータ31
あるいはチャート保持部駆動モータ26をそれぞれ1パ
ルスずつ歩進させることにより濃度検出部41をX軸方
向あるいはY軸方向に10μm単位で移動させることが
できる。もちろん、Y軸方向の走査に際してもスリット
方向を任意の角度傾けることも可能である。
このようにこの実施例の画像検査用光学濃度測定装置で
は矩形領域を最小測定範囲として被検査物の測定を行う
ので、被検査物を隙間なく効率的に走査することができ
る。もちろん矩形領域は10μmX500μmの長方形
に限るものではなく、例えば第19図に示すように 10μmX59μmのようなものであってもよい。
この後者の例の場合には、トナー粒子等によって形成さ
れる“点”をより確実に検査することができる。開口部
210の形状は長方形に限らず正方形であってもよい。
この場合には、この短辺が例えば記録用紙に定着した後
のトナー粒子とほぼ同一あるいはこれよりもやや短めで
あると効果的である。
また測定する開口部の形は厳密な矩形である必要はなく
、例えば円形や楕円形に近づいた形の矩形であっても構
わない。但しこれらの場合には画像をくまなく走査する
ためには画像が一部重複して読み取られるので、これら
重複部分に対する処理が必要となる。
なお、実施例では受光手段として光電子増倍管を用いた
が、半導体を用いた光電子増倍手段を用いたりCCD等
の1次元センサを用いても同様の光学濃度測定作業が可
能となる。また実施例では光学濃度を反射光で検知した
が、例えば写真フィルムの現像状態等を検査する場合に
は透過光で検知するようにしてもよい。
更に実施例では検査される画像を構成する単位として、
トナー粒子を例に挙げて説明した。他のノンインパクト
タイプの装置や、あるいはインパクトタイプの装置では
これらに使用されるインク等の大きさや形状を考慮して
、開口部の大きさや回転角等を考察すればよい。
「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、開口部角度設定機
構を用い開口部を任意の角度に設定できるようにしたの
で、例えば角度を種々変化させながら測定を行うことに
より直線の角度や曲線の曲がり具合等を測定することも
可能となり、より多くの検査が可能となる。
また開口部角度設定機構が存在するので被検査物が多少
回転した状態でセットされた場合でも、この位置誤差を
補正しながら測定が可能である。
従って装置に対する被検査物のセットを高精度に行う必
要がなく、装置の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第18図は本発明の一実施例を説明するための
もので、このうち第1図は画像検査用光学濃度測定装置
の斜視図、第2図は検査部の要部を示す概略構成図、第
3図は光学ヘッドの光学部品の配置を示す配置説明図、
第4図はコピー用紙上の測定単位となる領域のサイズを
表わした説明図、第5図は画像検査用光学濃度測定装置
の回路構成の概略を示すブロック図、第6図は外部信号
入力手段の構成を示すブロック図、第7図はパターン情
報記憶手段の構成を示すブロック図、第8図はパターン
情報記憶部の構成を示す説明図、第9図は処理手順記憶
手段の構成を示すブロック図(第10図は処理コード記
憶手段の構成を示すブロック図、第11図は検査手順記
憶手段の構成を示すブロック図、第12図は測定手段の
構成を示すブロック図、第13図は演算処理手段の構成
を示すブロック図、第14図は位置検出用パターンの配
置箇所を示したチャートの平面図、第15図は濃度測定
を行うためのパターンの一例を示す平面図、第16rl
A+−!X軸方向における走査の一例を示す説明図、第
17図は開口部の回転制御の様子を示す流れ図、第18
図はX軸方向のピッチを細かく設定した場合の走査例を
示す説明図、第19図は開口部の他の例を示す平面図、
第20図は解像度検査用のチャートの一部を拡大して示
した平面図、第21図は第20図に示したチャートの更
に一部を拡大した平面図、第22図A−Cはコピー画像
のサンプルの各種状態を示す一部拡大平面図、第23図
は第22図Aで示した画像部分を読み取った画信号の信
号レベルを示す波形図、第24図は第22図Bで示した
画像部分を読み取った画信号の信号レベルを示す波形図
、第25図は第22図Cで示した画像部分を読み取った
画信号の信号レベルを示す波形図、第26図は従来提案
された装置に使用された開口部のサイズの一例を示す説
明図、第27図はこの提案に示された開口部に線分がう
まく捕らえられた状態を示す説明図、第28図は第27
図に示した場合の画信号の2値化の様子を示す信号レベ
ル特性図、第29図は第26図に示した開口部でこれと
は傾きの異なった線分を捕らえた状態を示す説明図、第
30図はこの第29図に示した場合の画信号の2値化の
様子を示す信号レベル特性図、第31図は開口部を直線
と同一方向に傾けた場合における線分の読み取り状態を
示す説明図である。 1・・・・・・検査部、 2・・・・・・コンビ二−タ部、 3・・・・・・プリンタ部、 4・・・・・・コピー用紙、 26・・・・・・チャート保持部駆動モータ、31・・
・・・・X軸ステッピングモータ、41・・・・・・濃
度検出部、 58・・・・・・光電子増倍管、 59・・・・・・開口板、 62・・・・・・開口板回転ステップモータ、210・
・・・・・開口部。 出  願  人 富士ゼロックス株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、被検査物を保持する保持手段と、この被検査物の指
    定された位置での光学濃度を測定する光学濃度測定手段
    とを有し、光学濃度測定手段は被検査物の光学濃度を検
    出するためのウィンドウとしての矩形をした開口部と、
    この開口部を任意の角度に設定する開口部角度設定機構
    とを具備することを特徴とする画像検査用光学濃度測定
    装置。 2、開口部が長方形であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の画像検査用光学濃度測定装置。 3、開口部は短辺が10μmで、長辺が短辺よりも長く
    、かつ短辺の10倍以内の長さであることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の画像検査用光学濃度測定装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015075444A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 独立行政法人 国立印刷局 光輝性印刷物の検査方法

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