JPS63169980A

JPS63169980A - 添加剤含有のタバコ用フイルタ−

Info

Publication number: JPS63169980A
Application number: JP213087A
Authority: JP
Inventors: 石　利治; 昇伊藤
Original assignee: MUSASHINO KENKYUSHO KK
Current assignee: MUSASHINO KENKYUSHO KK
Priority date: 1987-01-08
Filing date: 1987-01-08
Publication date: 1988-07-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明はタバコ用フィルターに関する。さらに詳しく
は、遠赤外線を発しうる無橢微粒子を添加したタバコ用
フィルターに関する。

（ロ）従来の技術一般に、タバコの喫煙によって生ずる煙成分は低分子か
ら高分子の各種の化学成分から構成されており、これら
を大別してガス成分と粒子相成分に区分されている。粒
子相成分は、煙中約８％を占め、タール、アルカロイド
にコチンなど）、水などからなり、ガス成分は煙中約９
２％を占め、−酸化炭素、メタン、アセトアルジヒド、
トルエンなどが含まれている。これらの成分中には、香
喫味に重要な役割をする成分と一方健康上好ましくない
不要ガス成分とがある。健斥上好ましくない不要ガス成
分を低減させる方法として種々の手段が知られている。

その主なものとして、フィルター内に活性炭を装填して
吸着させる方法、タバコ巻紙又はフィルターチップベー
パーに小孔を開孔し、喫煙時に空気を小孔から吸引して
煙を希釈する方法があり、実用化されている。

この他、微細化金属酸化物を主成分とし、これらを含浸
した吸着剤粒子を包含することを特徴とするタバコの煙
の濾過体も提案され、特開昭６０−７００６５号、特公
昭４３−７８４０号に示されている。

これら金属酸化物を主成分とするタバコフィルターは、
タバコの煙の含まれる有害成分を除去する方法の提案で
あり、その原理は、これらの成分を吸着乃至酸化作用に
よって除去し、喫味を改善させるものである。

又、これら金属酸化物の混合体は、遠赤外線を放射する
が、極めて微弱なものであり、煙の中に含まれる水質の
改善効果は何ら認め、られない。

（ハ）発明が解決しようとする問題点従来の活性炭吸着法による場合は、不要ガス成分と同時
に香喫味に有用な煙成分を吸着する欠点を一般に伴うも
のであり、また開孔空気希釈法では香喫味成分も、不要
ガスと同時に希釈されてしまう欠点がある。さらに従来
の金属酸化物の添加は、上述のように吸着乃至酸化作用
によって有害成分の除去を主目的としたものに過ぎない
。

この発明は、従来法の欠点を補うとともに、従来とは全
（異なる観点から、特に香喫味の改善をしようとするも
のである。

（ニ）問題点を解決するための手段及び作用この発明に
よれば、上記のような問題点を巻きタバコと一体または
別体のフィルター部に、香喫味の改善効果を示すに十分
な量の高効率の遠赤外線放射無機微粒子を添加してなる
ことを特徴とするタバコ用フィルターによって解決しよ
うとするものである。

この発明のタバコ用フィルターの構造は、特に限定され
ない。すなわち、現在の市販品の多くにみられるフィル
ター部とタバコ部が一体形成された巻きタバコ製品（た
とえば、マイルドセブン、キャビンなど）のフィルター
部であってもよい。

しかしながら、これらのタバコ製品とは別に、基本的に
タバコ製品の挿入部、充填剤の装填部および吸口部から
構成される別体のフィルターであるのが好ましい。この
ような別体のフィルターは繰り返しの使用が可能となり
、経済上も好ましいからである。なお、別体のフィルタ
ーの構造は、各種のものが知られているが何れの構造で
あっても、この発明の無機微粒子が充填可能であれば適
宜利用される。

この発明の特徴とする高効率の遠赤外線放射無機微粒子
とは、この発明の効果を効率よく達するため遠赤外線を
強く発しうる無機粒体でかつ微細なものを意味する。遠
赤外線放射無機粒体は、一般に公知で入手可能であり、
市販品の中から高効率のものが選択利用できる。このよ
うな無機微粒子の素材は、一般に酸化ジルコニウム、酸
化コバルト、酸化鉄、酸化マンガン、酸化銅、酸化チタ
ン、酸化珪素、酸化クロム、酸化アルミニウムからなる
無ｉ酸化物を少なくとも１種類以上から構成される。こ
れらの無機酸化物は、ベータライト、コージェライト組
成物、ムライト、粘土等との焼結体としても利用される
。場合により、ベータライト、コージェライトムライト
、β−スポジューメンを遠赤外線放射無機微粒子として
用いることができる。

かかる無機微粒子の大きさは、１〜２０ミクロンである
のが適切である。その使用量は、タバコの一体フイルタ
ー中に用いるか、別体のフィルター中に用いるかによっ
て左右される。しかし、タバコの香喫味を改善するに十
分な量である必要がある。この発明のフィルターには、
上記の無機微粒子の他に、通常の活性炭、シリカゲル、
軽石等からなる充填剤を用いてもよい。充填剤を用いた
場合での無機微粒子の使用量の１例を説明すれば、充填
剤に対して１〜３５重量％が適切で、２〜１５重量％が
好ましい。なお充填剤は、５０〜８０メツシユの粒子で
あることが望ましい。さらに、充填剤と無機微粒子は、
なるべく均一に分散されていることが望ましい。このよ
うな状態を保持させ場合によりフィルター材との接着の
ため、適切な接着剤（たとえば、メチルカルボキシセル
ロース、各種接着用ポリマー）を用いてもよい。

この発明の遠赤外線放射無機微粒子の使用による香喫味
の改善は、具体的には喫味をまろやかにし刺激性の少な
い点が代表的なものである。その作用機構は、未だ明ら
かにされていないが、タバコの煙中に含まれる水質の改
善によってもたらされるものと考えられ、従来のタバコ
用フィルターの各種充填剤とは全く異なる作用によるも
のと思われる。

次にこの発明を実施例によって説明するが、これによっ
て特に限定されるものではない。

（ホ）実施例　。

ＭｎＯ２６０％（重量％以下同じ）、Ｆｅ２ｅ３２０％
、ＣＯＯ１０％、ＣＯＯ１０％の無機酸化物の混合物を
１２００℃で仮焼し、この仮焼物をコージライトに３０
％添加して１１８０℃で焼成した。この焼成物を約２０
ミクロンに粉砕し、遠赤外線放射無機微粒子（Ａ）とし
た。５０〜２００メツシユのシリカゲル又は活性炭と上
記の微粒子（Ａ）　（シリカゲル又は活性炭に対し１５
％）とを１％カルボキシメチルセルロース水溶液で充分
混合し分散させた。次いでこの分散液を１５０℃で乾燥
して、次のテストに用いた。

テストに用いたタバコは、巻きタバコとフィルターが一
体のハイライトで、フィルター部のアセテートフィルタ
ーの中間部に充填部を設け、その充填部に充填剤を各５
０ｍｇ装填′した。

２人のタバコ喫味専門者と３人の一般喫煙者による喫味
テストの結果は次表の通りである。

Claims

【特許請求の範囲】１、巻きタバコと一体または別体のフィルター部に、香
喫味の改善効果を示すに十分な量の高効率の遠赤外線放
射無機微粒子を添加してなることを特徴とするタバコ用
フィルター。２、フィルター部が、活性炭、シリカゲル、軽石のよう
な充填剤を含有し、遠赤外線放射無機微粒子が前記充填
剤に対して１〜３５重量％添加されてなる特許請求の範
囲第１項記載のタバコ用フィルター。３、遠赤外線放射無機微粒子が、少なくとも１種以上の
酸化ジルコニウム、酸化コバルト、酸化鉄、酸化マンガ
ン、酸化銅、酸化チタン、酸化珪素、酸化クロム及び酸
化アルミニウムからなる無機酸化物からなる特許請求の
範囲第１項記載のタバコ用フィルター。４、遠赤外線放射無機微粒子が、１〜２０ミクロンであ
る特許請求の範囲第１項記載のタバコ用フィルター。