JPS631656A - シ−ト送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （以下、余白） ３、発明の詳細な説明 ［産業上の利用分野］ 本発明はシート送り装置に関し、特にシート送りローラ
に圧接する２列以上のピンチローラを有するフリクショ
ンフィード方式のシート送ワ装晋に関する。

［従来の技術１ 近年、ワードプロセッサの普及によって葉書や封書とい
った厚紙系のシートに印字記録の機会が多くなり、従っ
て、かかる電子機器のシート送り装置においても上述し
たような厚紙系のシートを精度よく記録部に送ることが
強く要求されるようになってきた。

ところで、従来のシート送り装置では、例えは第４図に
示すようにシート送りローラ１の背面上方から矢印のよ
うに記録用のシート２か差込まれ、差込まれたシート２
はピンチローラ３Ａおよび３Ｂとローラ１との間に挟持
された状、態で前面側のプラテン４と記録ヘット５との
間に導入され、その間に印字記録がなされる方式のもの
が多い。すなわち、このように構成されることによって
操作者による記録の目視確認を容易とするもので、ここ
でシート２の搬送力に主として寄与しているものはシー
ト送りローラ１の表面の摩擦力である。

しかしなから、このようなシート送り装置において、特
に上述したような厚手のシート送りをさせるには、ピン
チローラ３Ａおよび３Ｂによる押圧力を高く保持する必
要がある。そこで、いま厚手のシート（以下で厚紙とい
う）２Ａがこのようなシート送り装置によって送られる
状態を第５図によって示すと、厚紙２Ａの後端縁２Ｂが
前段のピンチローラ３Ａとローラ１との軸心を結ぶ線を
通過した瞬間、ピンチローラ３Ａの押圧力Ｆが図に示す
ような方向から厚紙後端ＩＪ２Ｂに作用し、その分力Ｆ
、によつ厚紙２Ａを前方に押出してしまい、シート送り
系の遊びによる分だけシート送り量カ多くなる傾向かあ
った。しかして、このような傾向はシート送りローラ１
に多少摩擦力を余分に付与してみても防止できないのが
実情であった。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明の目的は、上述の問題点に看目し、−その解決を
図るべく、前段のピンチローラによるシート送り動作に
よってシートが後段のピンチローラへと引ぎ継がれたあ
とはシート送り動作を後段のピンチローラにまかせ、前
段のピンチローラによる無用の押出し作用がなくなるよ
うにしたシート送り装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ かｈ？る目的を達成するために、本発明は、シートを巻
回した状態で送りローラと、シート送りローラに圧接す
る少なくとも２列以上のピンチローラとを有するシート
送り装置において、シートが挿入される側の列のピンチ
ローラの周面を軸方向に一部切欠いて平滑面となし、少
なくとも平滑面の摩擦係数を低く保つと共に、平滑面以
外の円筒部周面の円弧長を相隣る２列のピンチローラが
接する間のシート送りローラの円弧長より長くしたこと
を特徴とするものである。

［作　用］ 本発明シート送り装置においては、シートが前段のピン
チローラとシート送りローラとの間に挟持されて後段の
ピンチローラとシート送りローラとの間に十分導かれた
段階になると、前段のピンチローラでは回転によってそ
の切欠平滑面かシートと接する状態となり、シートはこ
のピンチローラに対して滑りの状態に保たれ、更にシー
トの後端縁が通過する状態になってもこのピンチローラ
による押出し動作は発生せず、後端縁が通過したあと、
再び円筒部周面がシート送りローラと接し、次のシート
の受入れ状態となる。

［実施例］ 以下に、図面に基ついて本発明の実施例を詳細かつ具体
的に説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す。ここて、シート送り
ローラ１は少なくともその周面がゴム等の摩擦係数の高
い弾性材料で形成されており、図示しない側板に回転自
在に支承され、シート送りモータによって回転駆動され
る。しかして、本例ではシート挿入側、すなわち前段の
ピンチローラ３０（ピンチローラ３０および後段のピン
チローラ３１はいずれも複数個がシート送りローラ１に
沿って同軸に配置されている）を例えばポリアセタール
等の低摩擦係数の材料で形成し、その周面形状を第２図
に示すように円筒部３０Ａとそのローラ軸３０Ｂに平行
な平坦面を有する切欠き部３０Ｃとで構成する。

なお、切欠き部３０Ｃは平坦面に代えて、円弧形状とし
てもよい。この場合、その円弧面の曲率半径はピンチロ
ーラ３０の半径より十分大きいものとする。

なおローラ軸３０Ｂおよび後段のピンチローラ３１の不
図示の釉にはピンチローラばねが設けてあり、そのばね
力によってピンチローラかそれぞれシート送りローラ１
に向けて圧接する。

このように構成したシート送り装置においては、シート
２がシート送りローラ１の背面側、すなわちプラテン４
および記録へラド３が配設される側とは反対の側から挿
入されると前段のビンチローラ３０との間に挟持されて
後段のピンチローラ３１へと案内され、更に記録位置で
ある記録ヘッド３とプラテン４との間に導かれる。

しかして、このような状態では前段のピンチローラ３０
の平坦な切欠部３０ＣＩ′Ｊ＜第３Ａ図に示すようにシ
ート送りローラ１の周面と対向する位置となるまで回転
させられており、例えばシートが厚紙２Ａであるとして
も、ピンチローラ３０が低摩擦係数の材料で形成されて
いることにより切欠部３０Ｃと厚紙２Ａとの間では滑り
が生じてピンチローラ３０自体回転することがなく、厚
紙２Ａは後段のピンチローラ３１によってのみ保持され
てシート送りされる。

続いて、このような厚紙２Ａの後端縁２Ｂが切欠部３０
Ｃを通過する状態となると、第３Ｂ図に示すようにピン
チローラ３０は先に述べたばねによりシー１−送りロー
ラ１の側に偏倚させられるが、ここで厚紙後端縁２Ｂに
作用する押圧力Ｆはその向きからしても厚紙２Ａを送り
方向に押出すには至らず、その押出し方向の分力Ｆ、は
十分小さくて、シート送りローラ１により厚紙２Ａが保
持される摩擦力を上回るようなことがない。

かくして、このあとは十分摩擦力の大きいシート送りロ
ーラ１と接してピンチローラ３０が回転させられ、厚紙
２Ａから離れて第３Ｃ図のようにその円筒部３０Ａがシ
ート送りローラ１に接した状態となり、このように後段
のピンチローラ３１のみによって保持される状態では、
前段のピンチローラ３０は、円筒部が接してい°る゛の
で、シート送りローラ１の負荷は一定となり、紙送り精
度に影晋することはない。また、前段のピンチローラ３
ｏの切欠部３０ｃがシート送りローラ１に対向する直前
には押し出し作用力が発生するが、その時には、後段の
ピンチローラ３１より用紙は外れており、既に記録動作
は終了している。すなわち、このことは、円筒部３０Ａ
の周りに沿った円弧長が２つのピンチローラ３０および
３１のシート送りローラ１と接している間の円弧長より
十分長くしであるので、後段のピンチローラ３１によっ
て一部シート２が保持されている限り前段のピンチロー
ラ３０の切欠部３０ｃによるピンチローラ圧の変動やシ
ート送りローラフに対する押し出し作用は発生しない。

なお、第３Ｂ図以下の段階では前段のピンチローラ３０
は回転を続けることになり、ばねによってピンチローラ
３０はシート送りローラ１に圧接しているが、ピンチロ
ーラ３０のためにシート送りローラ１にブレーキがかか
るようなこともなく、従ってシート送りモータの増大を
図る必要もないことはいうまでもな゛い。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、シート挿入側に
設ける前段のピンチローラの周面を一部、軸と平行な方
向に切欠いて平坦に近い平滑面となし、かつその少なく
とも切欠き部を摩擦係数の低い材料で形成して、切欠き
部具外の円筒部の円弧長を前段のピンチローラおよび後
段のピンチローラが接する間のシート送りローラの円弧
長より長くするようにしたので、シートが後段のピンチ
ローラによって保持される状態以後はシート・が前段ピ
ンチローラの切欠部で滑りの状態を保ってシート送りさ
れ、シートの後端縁が前段ピンチローラから送出される
にあたって押出しの力が作用せず、かつシートが送出さ
れたあともシート送りローラに対して負荷が増大するこ
ともなく、しかも構造が簡単で廉価な費用で厚紙に対し
ても送りむらの生じないシート送り装置を提供すること
がで８る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明シート送り装置の構成の一例を示す模式
図、 第２図はその前段のピンチローラの斜視図、第３Ａ図、
第３Ｂ図および第３Ｃ図は本発明シート送り装置により
厚紙をシート送りする過程でのピンチローラの動作のそ
れぞれ説明図、第４図は従来のシート送り装置の構成の
概要を示す模式図、 第５図はそのシート送りの過程で厚紙後端縁がピンチロ
ーラから送出される段階の説明図である。 １・・・シート送りローラ、 ３・・・記録ヘッド、 ３０、３１・・・ピンチローラ、 ３０Ａ・・・円筒部、 ３０Ｂ・・・ローラ軸、 ３０Ｃ・・・切欠部。 アラテン　　４ 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シートを巻回した状態で送り出すシート送りローラと、
   該シート送りローラに圧接する少なくとも２列以上のピ
   ンチローラとを有するシート送り装置において、 前記シートが挿入される側の列の前記ピンチローラの周
   面を軸方向に一部切欠いて平滑面となし、少なくとも該
   平滑面の摩擦係数を低く保つと共に、当該平滑面以外の
   円筒部周面の円弧長を相隣る２列の前記ピンチローラが
   接する間の前記シート送りローラの円弧長より長くした
   ことを特徴とするシート送り装置。