JPS6316335Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、マニキユア液を爪に塗布するのに
用いるマニキユア筆に関するものである。

かかるマニキユア筆として、従来、筆状の刷子
の基部の断面部にマニキユア液の入つている容器
の開口端部をのぞませて、この開口端部から流出
させて上記断面部に含浸させたマニキユア液を、
刷子の先端部に流出させる構造のものがあるが、
このように基部にマニキユア液を含ませたので
は、刷子に含まれている液量の適否が判然としな
いため、先端部から流出する量が例えば多過ぎて
塗付けがうまく行えず、しかも、このように液量
の適否が判然としないので、液量の調節もむつか
しいなどの問題がある。

そこでこの考案は、前記問題点に鑑み之を解決
せんとして提案せられたものであり、筒体１内に
マニキユア液１９を充填したチユーブ２を内装
し、而も、該チユーブ２の筒口３は筒体に形成し
た液流出路４に連通し、更に、該筒体１の先端部
分には多数の刷毛５を集束して植設し、且つ前記
液流出路４の先端部に形成している開口端部６
を、刷子５の外側部との間に狭い空隙Ｓをおいて
該刷子５の外側面に臨ませ、更に、前記液流出路
４の先端部位の筒体１に溝７を設け、この溝７に
流出孔８を有するストツパー９のストツパー部分
を挿通し、更に、該ストツパー９はばね１０にて
前記流出孔８と液流出路４の開口端部６とを合致
せしめるべく附勢され、且つ、このストツパー９
を前記ばね１０のばね圧に抗して押圧するとき、
該ストツパー９にて前記開口端部６を閉塞できる
ように形成し、更に前記筒体１の外周部に切欠部
１５を設け、前記チユーブ２の外周部と筒体１の
内周部との間に押し子１６を挿入して、該押し子
１６の頭部を前記切欠部１５の案内溝１８から筒
体１の外方にのぞかせ、該押し子１６の頭部１７
を押圧することにより、チユーブ２内のマニキユ
ア液１９を押し出して前記刷子５に含浸せしめる
ことができるようにしたことを特徴とするマニキ
ユア筆を提供せんとするものである。

次にこの考案の一実施例を図にもとづいて例示
説明する。第１図に全体の縦断側面を示したよう
に、中空円筒状の筒体１に耐薬品性の例えばゴム
又は、可撓性合成樹脂にて形成したチユーブ２を
内装して、チユーブ２の筒口３は、筒体１に形成
した液流出路４に連通し、筒体１の先端部分に
は、多数の刷子５を集束して植設し、液流出路４
の先端に形成している開口端部６を、刷子５の外
側部へ、狭い空隙Ｓをおいてのぞませ、液流出路
４の周囲附近の筒体１に溝７を設け、流出孔８の
あるストツパ９のストツパ部分を溝７に挿通し
て、ばね１０によつて付勢されたこのストツパ９
は、第２図のようにキヤツプ１１のない状態では
流出孔８が開口端部６に合致することになり、こ
れに対して第１図のように、筒体１に形成してい
るテーパー状の嵌着部１２にキヤツプ１１を弾性
的に嵌着したときは、刷子５…及びストツパ９な
どが密閉状に覆われると共に、キヤツプ１１の端
部１３によつてストツパ９の端部１４が押動され
て第２図の位置からストツパ９が右方へ移動し
て、第１図のように開口端部６がストツパ９によ
つて閉止されるように構成している。そして、筒
体１の外周部に切欠部１５を設け、チユーブ２の
外周部と筒体１の内周部との間に押し子１６を挿
入して、この押し子１６の頭部１７を切欠部１５
の案内溝１８から筒体１の外方にのぞかせ、押し
子１６の頭部１７を手で押せば、チユーブ２が押
圧されてチユーブ２の一部が切欠部１５から膨出
すると共に、このチユーブ２に充填されているマ
ニキユア液１９は、液流出路４に押し出されて開
口端部６から空隙Ｓ内に流出し、この流出したマ
ニキユア液１９は刷子５…の外側部に浸入して刷
子５…に含浸し、刷子５…の先端部に少量のマニ
キユア液１９が流出することになり、したがつ
て、刷子５…の先端部を爪に摺接すれば、マニキ
ユア液１９が塗付けされるように構成している。

この考案に係るマニキユア筆は上述のように構
成したものであつて、チユーブ２を押圧すること
によつて、その開口端部１６からマニキユア液１
９が一たん空隙Ｓに流出して、刷子５…の外側部
に含浸されるので、刷子５…の外側部においてこ
の含浸の量及び程度が塗付に好適なものであるか
どうかを容易に確認できることになつたのであ
り、又、チユーブ２の押圧量や押圧回数を加減す
ることによつて開口端部６から流出するマニキユ
ア液１９の量を、きわめて容易に調節することが
できるものであつて、使用操作に特に優れたもの
となつている。

なお、実施例においては、キヤツプ１１を筒体
１に嵌着することによつてストツパ９が開口端部
６を直ちに閉止し、キヤツプ１１を筒体１から取
外すことによつてストツパ９の流出孔８が開口端
部６に合致して開口端部６が開放されるように構
成しているので、キヤツプ９の嵌着動作によつて
マニキユア液１９の洩出及び乾燥が防止され、
又、キヤツプ９の取外し動作によつて、直ちに使
用可能な状態となるなど、使用上、一層便利なも
のとなつている。勿論ストツパは、このほか、人
手にて開口端部６を開閉する構造であつても良
く、又、刷子５…の形状やチユーブ２の押圧、方
法等も、図示例のほか種々のものとすることがで
きる。又、図示例の筒体１は、製作に便利なよう
に、縦に２分割されている。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示すもので第１図と
第２図は夫々の状態における全体の縦断側面図、
第３図、第４図、第５図、第６図、第７図は夫々
第１図におけるＡ−Ａ線断面図、Ｂ−Ｂ線断面
図、Ｃ−Ｃ線断面図、Ｄ−Ｄ線断面図、Ｅ−Ｅ線
断面図である。 符号説明、１……筒体、２……チユーブ、３…
…筒口、４……液流出路、５……刷子、６……開
口端部、７……溝、８……流出孔、９……ストツ
パ、１０……ばね、１１……キヤツプ、１２……
嵌着部、１３，１４……端部、１５……切欠部、
１６……押し子、１７……頭部、１８……案内
溝、１９……マニキユア液。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒体１内にマニキユア液１９を充填したチユー
   ブ２を内装し、而も、該チユーブ２の筒口３は筒
   体に形成した液流出路４に連通し、更に、該筒体
   １の先端部分には多数の刷毛５を集束して植設
   し、且つ前記液流出路４の先端部に形成している
   開口端部６を、刷子５の外側部との間に狭い空隙
   Ｓをおいて該刷子５の外側面に臨ませ、更に、前
   記液流出路４の先端部位の筒体１に溝７を設け、
   この溝７に流出孔８を有するストツパー９のスト
   ツパー部分を挿通し、更に、該ストツパー９はば
   ね１０にて前記流出孔８と液流出路４の開口端部
   ６とを合致せしめるべく附勢され、且つ、このス
   トツパー９を前記ばね１０のばね圧に抗して押圧
   するとき、該ストツパー９にて前記開口端部６を
   閉塞できるように形成し、更に前記筒体１の外周
   部に切欠部１５を設け、前記チユーブ２の外周部
   と筒体１の内周部との間に押し子１６を挿入し
   て、該押し子１６の頭部を前記切欠部１５の案内
   溝１８から筒体１の外方にのぞかせ、該押し子１
   ６の頭部１７を押圧することにより、チユーブ２
   内のマニキユア液１９を押し出して前記刷子５に
   含浸せしめることができるようにしたことを特徴
   とするマニキユア筆。